ミズガルズ王国にて、過激な環境保護団体やデュエルギャングを使って悪事を働いていたラング伯爵。
彼は伝手を使って脱獄に成功し、日本にて再び活動を再開していた。
「ようこそ、才津健三さん。私の館に。」
「こ、これはどうも…。」
すっかりやつれた男と少女に、椅子を進めるラング伯爵。
「災難でしたな。」
「ええ、ええ!それは本当に…。」
「貴方同様、行き場がなくなったサイバー流の門下生が多数おります。彼らをまとめてください。」
「おお、そういう事ならお任せください!」
そう言うと、才津は退出する。
「…父上、あのような者まで仲間に引き込んでどうするのですか?」
「使い捨ての駒だ。とりあえず、組織を再編するまでの時間稼ぎになればいい。」
才津健三は黒髪をツインテールにまとめた、美脚の北欧系の少女に案内されていた。
「イサベルです。今後ともよろしく」
「私は才津だ。君はラング伯爵の娘さんか?」
「親戚です。お部屋はこちらになります。それでは…。」
才津健三を個室に案内した後、イサベルはため息をつく。
「…また増えた。サイバー流ってことは、また除去やバーンを否定する決闘者か…。」
イサベルとしてはいっそのことラング伯爵と絶縁したいのだが、ラング伯爵は利用価値があると判断しており、手放してくれる気配がない。
再び、この日本で組織を再建するつもりなのだろうが…こんな面子を集めたところで、あの城之内克也に勝てるとは思えない。
デュエルの腕だけは確かだったデュエル・ギャングの幹部とその配下を、人造人間サイコ・ショッカーや真紅眼の黒竜、剣聖-ネイキッド・ギア・フリードといった上級モンスターや、時の魔術師やものマネ幻想師などの下級モンスターとギャンブルカードを駆使して蹴散らしてきた伝説の決闘者。
ミイラの呼び声で龍骨鬼を特殊召喚し、サイファー・スカウターを通常召喚。ドヤ顔ターンエンドした過激な環境保護団体の先兵は、相手のスタンバイフェイズにDNA改造手術で戦士族を指定したが…。ライトニング・ボルテックスで龍骨鬼とサイファー・スカウターを除去され、死者蘇生で真紅眼の黒竜を蘇生、ゴブリン突撃部隊の通常召喚からの総攻撃で敗北した。
生け贄人形、モンスターゲートや死皇帝の陵墓を駆使して三魔神を並べたデュエルギャングは、剣聖-ネイキッド・ギア・フリードと鎖付きブーメランのコンボでサンガを破壊され、攻めあぐねている間に、城之内はスケープ・ゴートで羊トークンを呼び出し、それをリリースしてダブルマジックアームバインドで、ヒューガとスーガのコントロールを奪い、ヒューガをリリースしてサイコショッカーを召喚。総攻撃で負けた。
F・G・Dとマテリアル・ドラゴンを並べたデュエルギャングの幹部は、返しのターン、ものマネ幻想師でF・G・Dの攻撃力をコピーされ、天使のサイコロでF・G・Dを撃破された後有効打を打てずに負けた。
過激な環境保護団体のある幹部は、城之内克也のデッキを盗ませ、8パック開封してその場で組ませたデッキに対し、【凡骨エクゾディア】で挑んだが、それでも負けた。
しかも盗んだデッキは奪い返され、その時開封した時に手に入れたカードで、本来のデッキまで強化してしまった。
城之内克也のメタデッキを考えたこともあるが、一体あのデッキは何にメタを張ればいいのか彼女にはわからなかった。
この館に城之内が乗り込んできたら、何もかも見捨てて一目散に逃亡するつもりである。
行き先は無いが。
「さ、才津教頭先生…?」
「ま、丸藤翔君か!アカデミアに在学しているのでは…」
「う、うう…アカデミアは変わってしまったッス…僕は、ぼくはぁ!才災師範の正しい・リスペクト・デュエルを継承するッス!だから、アカデミアを去ったッス!」
「そのために、アカデミアを去ったのか…、丸藤君、いや、翔君!君こそが、カイザーだ!才災師範の教えを破って、卑怯なカードを使った丸藤亮とは全然違う!」
「あ、ありがとうございますッス~!」
「立ち上げるぞ!正しい・リスペクト・デュエルを教える流派!サイバー流を超えたサイバー流!メガ・サイバー流を!私は今からメガ・サイバー流の師範!君はメガ・サイバー流の実技担当最高責任者だ!」
「ぼ、僕が実技担当最高責任者…!か、感激ッス~!!」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!」
「どうした、河原崎さん。」
才津の傍にいた、おかっぱ頭できつめの目をした少女が異議を上げる。
「納得いかない!私の方が実技担当最高責任者にふさわしいわ!!」
「なっ?!だったらデュエルで決着をつけるッス!」
「望む所よ!」
退出しようとしたイサベルを、才津が呼び止める。
「どこに行くのかね?」
「案内はしたので、退出しようかと」
「サイバー流の正しい・リスペクト・デュエルを見れるチャンスだぞ!」
相手の戦術を批判・否定して自分の考えだけを押し付けようという連中のデュエルに、魅力を感じないが一応は協力者である。
表面上は取り繕う義理はあると判断し、イサベルはその場にとどまる。
「「デュエルッ!!」」
翔 ライフ4000
手5 場
河原崎 ライフ4000
手5 場
「先攻は河原崎さんからだ。」
「私の先攻、ドロー!魔法カード、迷える子羊を発動!子羊トークン2体特殊召喚!発動したターン、モンスターの召喚、反転召喚、特殊召喚は行えないけれど、セットは出来る!私はモンスターをセット!カードを2枚伏せてターンエンド!」
翔 ライフ4000
手5 場
河原崎 ライフ4000
手2 場 セットモンスター 子羊トークン 子羊トークン 伏せ2
「僕のターン、ドローっス!スチームロイドを召喚!バトル!スチームロイドで、セットモンスターを攻撃するッス!ここで効果発動!攻撃力を500ポイントアップするッス!」
「この瞬間、幻想召喚師のリバース効果発動!場の子羊トークンをリリースして、融合モンスターを特殊召喚!現れろ!サイバー・エンド・ドラゴン!」
「こ、こんな方法でサイバー・エンド・ドラゴンを…」
「最も、エンドフェイズに破壊されてしまうわ。」
「なら、大したこと無いッスね!」
「それはどうかしら?リバースカードオープン!マジカルシルクハット!場のサイバー・エンド・ドラゴンを裏側守備表示に変更!そしてデッキから魔法・罠カードを2枚までセット!私はデッキから黄金の邪神像とワームホールをセット!」
「バトルは終了ッス!」
「マジカルシルクハットでセットしたカードは破壊される。破壊された黄金の邪神像の効果で、邪神トークンを特殊召喚!」
「くっ…メインフェイズ2に入るッス!カードを3枚伏せてターンエンドっス!」
翔 ライフ4000
手2 場 スチームロイド 伏せ3
河原崎 ライフ4000
手2 場 セットモンスター 子羊トークン 邪神トークン 伏せ1
「私のターン、ドロー!セットしていたサイバー・エンド・ドラゴンを反転召喚!邪神トークンを攻撃表示に変更!バトル!サイバー・エンド・ドラゴンでスチームロイドを攻撃!」
「うっ、スチームロイドは攻撃されると、攻撃力が500ポイントダウンするッス。でも、リバースカードオープン!スーパーチャージを2枚発動!この効果でカードを4枚ドローするッス!」
「なら2700のダメージを受けなさい!」
「うわああああああっ!」ライフ4000から1300
「さらに、邪神トークンでダイレクトアタック!」
「うひゃああああああっ!」ライフ1300から300
「メインフェイズ2に入る!魔法カード、浅すぎた墓穴を発動!墓地の幻想召喚師をセット!」
「ぼ、僕はスチームロイドを復活させるッス!」
「魔法カード、太陽の書!今セットした幻想召喚師を表側表示に変更!効果発動!場の子羊トークンをリリースして、サイバー・エンド・ドラゴンを特殊召喚!」
「2、2体目ぇ?!」
「罠発動!亜空間物質転送装置!先ほど特殊召喚した、サイバー・エンド・ドラゴンを除外!」
ドヤ顔で河原崎は宣言する。
「これで私の勝ちは決まりね!メガ・サイバー流の実技担当最高責任者は私が就任するわ!そして、あんたは私の子分になりなさい!」
「そ、そんなぁ!」
「一枚カードを伏せて、ターンエンド!このエンドフェイズにサイバー・エンド・ドラゴンは戻ってくる!」
翔 ライフ1300
手6 場 セットモンスター 伏せ1
河原崎 ライフ4000
手0 場 サイバー・エンド・ドラゴン サイバー・エンド・ドラゴン 幻想召喚師 邪神トークン 伏せ1
「うーむ、これは河原崎さんの勝ちかな?」
才津に目を向けるイサベル。
「…サイバー流の門下生にしては、随分と変わったデッキですね。」
「河原崎さんは元々サイバー流では無い。デビルフランケンや幻想召喚師を使う流派出身で、才災勝作様が掲げた正しい・リスペクト・デュエルという教えに惹かれて入門した。」
正しい・リスペクト・デュエルに惹かれたという割に、負けたら子分とは随分な『リスペクト』である。
デュエルの途中で言い出すというのもおかしな話だ。
「ぼ、僕のターン、ドローっス!速攻魔法、サイクロン!その伏せカードを破壊するッス!」
「チェーンして速攻魔法、月の書を発動!場の幻想召喚師を裏側守備表示に変更!」
「よし!魔法カード、パワー・ボンドを発動!」
「ぱ、パワー・ボンド?!まさか…」
「場のスチームロイドと手札のジャイロイドを融合!スチームジャイロイドを融合召喚!」
「攻撃力4400!」
「バトル!スチームジャイロイドで、サイバー・エンド・ドラゴンを攻撃!そしてダメージステップにリバースカードオープン!速攻魔法発動!リミッター解除!」
「攻撃力8800?!きゃああああああああっ!」ライフ0
勝負はついた。
「決まりだな。メガ・サイバー流実技担当最高責任者は丸藤翔君だ!」
「やったッス~!しかも子分もゲットッス~!」
デュエルを見届け、イサベルはその場を後にする。
勝手に子分扱いされている事に同性として同情はするが、言い出したのは彼女自身。
部屋の外に出たイサベルは、近くにいたペッパー子爵の息子にして、従兄であるノイエに声をかける。
「外出してきます。」
「夕飯までには、戻れよ。」
イサベルが外出してから数分後。
「ジャパンの食文化は本当に多彩ね。最も、私の胃と財布に限界があるから味わい尽くすのは無理だけど。」
どれを食べようか、と悩むイサベル。折角来たならば、現地の食文化を楽しみたい。
「待て、そこの女!」
「デュエルディスクをかけて、俺達とデュエルだ!」
しかし、妙な輩に絡まれてしまった。
「…デュエルディスク狩り?」
「中々珍しいな、俺のコレクションに加えてやる!」
「二対一…」
そんな所に、さらなる乱入者が現れる!
「へぇ、面白そうな事をやっているね。僕も混ぜてよ」
「何だお前!」
「ひっこめ!」
「…貴方は?」
「僕?僕は猫崎亮三。君は?」
「私はイサベル。負けたらデュエルディスクを奪われる。それでも関わる?」
「うーん、つまり勝てばディスクを貰えるのか。なら決まりだ。」
「何言ってやがる!身の程を教えてやる!行くぞ、下釜(しもがま)!」
「構わん、まとめてやっちまおう!川出(かわで)!」
「川出と下釜か…」
「「「「デュエルッ!!」」」」
川出 ライフ4000
手5 場
下釜 ライフ4000
手5 場
イサベル ライフ4000
手5 場
亮三 ライフ4000
手5 場
「先攻は俺だ!俺のターン、ドロー!よし、手札のワイバーンの戦士を捨てて、魔法カード、コストダウンを発動!これにより、手札のモンスターのレベルを2つ下げる!」
「これで上級モンスターを召喚出来るって事ね…」
「さらに二重召喚を発動!これで、俺は手札の上級モンスターをリリース無しで二体召喚できる!現れろ!人造人間-サイコ・ショッカー!マテリアル・ドラゴン!」
「攻撃力は2400…。」
出て来たドラゴン族に対し、首をかしげる亮三。
「サイコ・ショッカーはともかく、マテリアル・ドラゴン?」
「あれは効果ダメージが発生したとき、それを回復に変えるモンスター。そして手札を一枚捨てる事で、場のモンスターを破壊するカードの発動を無効にして破壊するわ。」
「優秀なモンスターだね。」
「俺はこれでターンエンド!」
「私から行く。私のターン、ドロー!手札からフィールド魔法、オレイカルコスの結界を発動!」
「な、なんだこの紋章は?!」
四人の下に、オレイカルコスの紋章が浮かび上がる!
「初めて見るフィールド魔法だ…。」
「このカードが場にある限り、私達の場のモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。私の場に表側攻撃表示モンスターが2体以上存在する場合、私の場の攻撃力が一番低いモンスターを相手は攻撃対象に選択できない。」
「な、なんだとっ!」
「魔法カード、デビルズ・サンクチュアリを発動。場にメタルデビルトークンを特殊召喚。そしてこのトークンをリリース、サモン・リアクター・AIを召喚!」
「攻撃力は2000だけど、オレイカルコスの結界で2500までアップする…。」
「カードを一枚伏せてターンエンド!」
「攻撃力2500になるのは厄介だ。」
「心配するな、俺のターン、ドロー!魔法カード、融合を発動!手札のメテオ・ドラゴンと破壊神ヴァサーゴを融合!現れろ!メテオ・ブラック・ドラゴン!」
「攻撃力3500!」
「…ここで、サモン・リアクターの効果発動。相手が召喚・特殊召喚を行ったとき、1ターンに1度、相手に800のダメージを与える…。」
「へぇ、だけどマテリアル・ドラゴンのおかげでライフ回復だ!」ライフ4000から4800
ライフが回復する下釜。
「サモン・リアクターの効果が裏目に出てしまったね…。」
「俺は永続魔法、デンジャラスマシン TYPE6を発動!カードを一枚伏せてターンエンド!」
相手の場に出ているカードを見て、イサベルはつぶやく。
「何というか、城之内克也を連想するカードが多いわね。」
「当たり前だ!」
「何せ俺達は、あの伝説の決闘者、城之内克也の弟子だからな!」
「?!」
まさか、自分達の存在を嗅ぎつけて、様子見を兼ねて弟子を送り込んできた?!まずいまずいまずい!
慌てるイサベル。
「へぇ、城之内さんの弟子なんだ。僕のターン、ドロー!召喚僧サモンプリーストを召喚!このカードは、召喚成功時に守備表示になるよ。」
「…へ?」
「お、おい。こいつ猫崎って言ったよな?そして、サモン・プリースト…」
「まさか、サイバー流を壊滅させた奴か?!」
慌て始める二人。
「俊二は僕の兄さんだよ。サモンプリーストの効果発動!手札の魔法カード、アームズ・ホールを捨てて、デッキからマハー・ヴァイロを特殊召喚!」
「マハー・ヴァイロ?」
ミズガルズ王国では使い手がいない為、興味深げに見つめるイサベル。
「装備カード一枚につき、攻撃力が500ポイントアップするんだ。僕は装備魔法、デーモンの斧を2枚装備。これで自身の効果を含めて、攻撃力は4550に…ああ、オレイカルコスの結界で5050か。カードを一枚伏せてターンエンド!」
川出 ライフ4000
手1 場 サイコ・ショッカー マテリアル・ドラゴン
下釜 ライフ4800
手1 場 メテオ・ブラック・ドラゴン デンジャラスマシン TYPE6 伏せ1
イサベル ライフ4000
手2 場 サモン・リアクター・AI オレイカルコスの結界 伏せ1
亮三 ライフ4000
手1 場 マハー・ヴァイロ サモンプリースト デーモンの斧 デーモンの斧 伏せ1
「俺のターン、ドロー!大層なモンスターを並べたみたいだが、こいつをお見舞いしてやる!手札のベビードラゴンを捨てて、魔法カード、ライトニング・ボルテックスを発動だ!」
「?!こっちの場ががら空きにされる!」
「させないわ!リバースカードオープン!ライフを1500ポイント払って、我が身を盾にを発動!」ライフ4000から2500
「何だとっ!ちいっ、サイコ・ショッカーとマテリアル・ドラゴンを守備表示にしてターンエンド!」
除去カードが通らなかった為、川出は守りを固める。
「私のターン、ドロー!可変機獣ガンナー・ドラゴンを召喚。魔法カード、トランスターンを発動!」
「トランスターン?」
初めて見るカードに、亮三が反応する。
「場のモンスターを墓地に送り、デッキから同じ種族・属性でレベルが1高いモンスターをデッキから特殊召喚するカードよ。レベル7、闇属性機械族のガンナー・ドラゴンを墓地に送り、レベル8、闇属性機械族のデモニックモーターΩを特殊召喚!オレイカルコスの結界により、攻撃力は3300!」
「「何だとぉ!」」
「バトル!デモニックモーターΩでサイコ・ショッカーを、サモン・リアクターでマテリアル・ドラゴンを攻撃!」
「ぐううううっ!」
「ターンエンド。エンドフェイズにモータートークンを特殊召喚。」
「あっ、エンドフェイズって事なら…リバースカードオープン!砂塵の大竜巻!デンジャラスマシンを破壊!」
「なっ?!」
「そして、砂塵の大竜巻の効果でカードを一枚伏せる。」
ギャンブルカードを破壊され驚く下釜を見ながら、イサベルは再度宣言する。
「改めて、これでターンエンド。」
モンスターを一掃された川出は、下釜に声をかける。
「や、やばいぞ!なんとかできるか?」
「お、俺のターン、ドロー!よしっ!装備魔法、強奪を発動!お前のマハー・ヴァイロを貰う!」
「チェーンしてカウンター罠、八式対魔法多重結界!場のモンスターを対象にした魔法カードの発動と効果を無効にして破壊!」
「何ぃ?!」
「へぇ…思ったよりやるわね。」
感心するイサベル。装備魔法を多用する決闘者は居たが、中々面白いカウンター罠を入れているこの日本人に興味を抱く。
最もこれを入れたのは亮三ではなく、俊二なのだが彼女はそれを知る由もない。
「くそ、バトルだ!メテオ・ブラック・ドラゴンで、サモンプリーストを攻撃!」
「破壊されるね。」
「ターンエンドだ。」
亮三のターンになる。
「僕のターン、ドロー!まずは一人。マハー・ヴァイロで川出にダイレクトアタック!」
「うわあああああああああっ!」ライフ0
「よし!あの城之内さんの弟子を倒したぞ!モンスターをセットしてターンエンド!」
下釜 ライフ4800
手1 場 メテオ・ブラック・ドラゴン 伏せ1
イサベル ライフ2500
手1 場 サモン・リアクター・AI デモニックモーターΩ モータートークン オレイカルコスの結界
亮三 ライフ4000
手0 場 マハー・ヴァイロ セットモンスター デーモンの斧 デーモンの斧
「川出が脱落したから、このまま私のターンになるわ。私のターン、ドロー!」
「だが、お前のモンスターでは俺のメテオ・ブラック・ドラゴンは倒せない!」
「それはどうかしら?装備魔法、魔界の足枷!装備モンスターの攻守を100にする。これをメテオ・ブラック・ドラゴンに装備!」
「げええええっ!」
「そ、そんなカードがあるのか…。だが、例え倒されても」
「そして、モーター・トークンをリリースして、人造人間サイコ・ショッカーを召喚!」
「あ、あわわわわ!」
「バトル!サモン・リアクター・AIでメテオ・ブラック・ドラゴンを攻撃!」
「うぎゃああああああっ!」ライフ4800から2400
「デモニックモーターΩで、下釜にダイレクトアタック!」
「うわあああああああああっ!」ライフ0
ライフが尽きて気絶する、デュエルディスク狩りの川出と下釜。
「これは戦利品として貰うわ。…伏せカードは、リビングデッドの呼び声か。」
「城之内さんは伝説の決闘者と聞いていたけれど、教えるのは不得手なのかなぁ?」
「…本当に、城之内の弟子?それにしては、弱すぎる。」
その言い方が少し気になる亮三。
「城之内さんとデュエルしたことがあるの?」
「…ちょ、ちょっと遠くから見る機会があった。物凄く強かったから…。」
城之内克也と不本意ながら敵対している身としては、彼の強さは恐怖の対象でしかない。
「ねぇ、一緒に喫茶店に行かない?」
「…奢られるのは嫌よ。自分の分は自分で出す。」
「分かった。行こうか。」
屈託のない笑顔を浮かべる亮三。
犯罪者や過激な環境保護団体と関わり、日本でも相手のデュエルに文句ばかりつけるサイバー流の門下生の相手でささくれ立っていたイサベルは、この単純で純朴そうな少年にやや心惹かれていた。
アンチリスペクト物で、幻想召喚師を使うサイバー流門下生というのを見かけなかったので登場させてみましたが、やはりデッキに異質感がありますね。何故登場しないのかがよくわかりました。