猫シンクロ使いが行く遊戯王GX!   作:交響魔人

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美寿知さんの結界は精霊、それもネオスペーシアンとネオスを閉じ込めておけるらしいのでかなり強力ですよね。他の精霊ならどこまで封印できるのか試してみたいです。

ディアバウンド・カーネルは音一つ立てずにすり抜けそうですが、ユベルは十代と引き離されるぐらいなら、気合と根性と愛でどうにか突破してきそうです。


第48話!修学旅行、童美野町の罠!炎丸とエクストラデッキ破壊!

 修学旅行に来た、デュエルアカデミア一行だが。

 

「申し訳ないが、我々は別行動させてもらう。」

 

 光の結社の盟主、斎王が早々に去り、白い制服もそれに追従してしまった。

 

 

「…ならば、本日は自由行動にするノーネ。」

「その通りでアール。」

 

 

 クロノス新校長とナポレオン教頭は一緒に歩き出す。

 

「私は待ち人が居るから、そちらに行くわ。またね。」

 

 透子義姉も行ってしまう。

 猫崎俊二とその妻、光里はかるくため息をつく。

 

「レッド寮は、キャンプ。イエロー寮は旅館、ブルーとホワイト達はホテル。」

「レッド寮長の響先生だけでは大変でしょう。手伝いに行きましょう。」

 

 

 レッド寮のキャンプ予定地にたどり着くが。

 

 

「あら、手伝いに来てくれたの?」

「…テントが、張り終わっている…。」

「キャンプは私の趣味だから。猫崎先生たちは、生徒をお願い。」

「わかりました。」

 

 

 

 とりあえず、十代達を探そうと決めて歩き出す俊二。だが、既に遅かった。

 

 

「っつ!」

「ど、どうなっているの?!」

 

 猫崎夫妻は、突然障壁に阻まれる。

 

「…結界?!」

「ええっ?!い、一体誰が!」

 

 

 その様子を双眼鏡で見ていた炎丸は、連絡を入れる。

 

「影丸。『猫』は予定通り追い出せた」

『…これで、不確定要素は消えた。『猫よけ』を投入する。』

 

 

 双眼鏡を下ろし、炎丸は深呼吸をする。この作戦で成果を上げれば、一度は諦めたプロデュエリストへの道が開かれる。

 斎王琢磨様のマネージメントで。

 

 

「俊二と義妹に何の用だ?」

「?!お前は…。」

 

 振り返った炎丸は、一瞬猫崎俊二が瞬間移動したのかと思った。

 髪の色は違うが、顔立ちがやや精悍だ。

 

 

「猫崎恭一。妻が修学旅行の付き添いで来ていると言うから、ここで待ち合わせていたが…。」

「お前には関係ない!」

「この妙な結界を張っている、という訳では無さそうだが。重要な場所を任されているらしいな。とりあえず、倒しておくとしよう。」

「とりあえず倒すだと!俺は斎王美寿知様が配下、四帝の一人、炎丸!返り討ちにしてやる!」

 

 

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

恭一 ライフ4000

手5 場 

炎丸 ライフ4000

手5 場 

 

 

「俺の先攻、ドロー!魔法カード、デビルズ・サンクチュアリを発動!現れろ、メタルデビルトークン!」

「狙いは、アドバンス召喚か…!」

「現れろ、炎帝テスタロス!効果発動、お前の手札をランダムに一枚捨てさせる!」

「…ホルスの黒炎竜Lv6だ。」

「ならば600のダメージを受けろ!」

「……」ライフ4000から3400

「ホルスデッキか…なら、出し惜しみはしない!魔法カード、カード・アドバンスを発動!これにより、通常召喚に加え、アドバンス召喚を行える!」

「またテスタロスか?」

 

 やや呆れが混じった声を上げる恭一。

 

「このカードは、アドバンス召喚したモンスターをリリースして、アドバンス召喚出来る!爆炎帝テスタロス!」

「テスタロスの上位種?!」

「効果発動!お前の手札を確認して、一枚を捨てさせる!」

 

「手札は、死者蘇生、早すぎた埋葬、レベルアップ!収縮だ。」

「ぐっ…」

 

 炎丸は思考をめぐらす。蘇生札がある以上、ホルスの黒炎竜Lv6が復活する。そしてレベルアップと収縮、どちらを撃ち抜いてもホルスの黒炎竜Lv8が出てくる。

 ふと、ある事に気づく。相手が単調なプレイングをしてきたら…。

 

 

「…ええい、死者蘇生を捨てろ!」

「わかった。」

「俺は、俺はぁっ…カードを二枚伏せ、ターンエンド!」

 

 絞り出すようにエンド宣言をする炎丸。

 

恭一 ライフ3400

手3 場 

炎丸 ライフ4000

手0 場 爆炎帝 伏せ2

 

 

「俺のターン、ドロー!ホルスの黒炎竜Lv4を召喚!」

「よし、これならまだライフは残る…。」

 

 そういう炎丸をじっと睨むと、恭一は手札を見つめる。

 

「…読めたぞ、火霊術-「紅」か。」

「?!」

「早すぎた埋葬で800のライフを失えば、残り2800、紅でテスタロスを射出されたら俺のライフは0になる。」

「大した名推理だが、外していたらどうする?」

「それは今から明らかになる。レベルアップ!を発動!ホルスの黒炎竜をレベルアップ!現れろ、Lv6!バトル、テスタロスを攻撃!」

「攻撃力はこちらが上だが…。罠発動!火霊術-「紅」!」

「Lv8を出させてはくれないかっ!」ライフ3400から800

 

 大幅にライフを削られたが、場は空いた。

 

 

「いけ、ホルスの黒炎竜Lv6!」

「ぐううううっ!」ライフ4000から1700

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド。」

 

 

 

恭一 ライフ800

手1 場 ホルスの黒炎竜Lv6 伏せ1

炎丸 ライフ1700

手0 場 伏せ1

 

 

「俺のターン、ドロー!俺はモンスターをセット!ターンエンド!」

 

 

 

 

恭一 ライフ800

手1 場 ホルスの黒炎竜Lv6 伏せ1

炎丸 ライフ1700

手0 場 セットモンスター 伏せ1

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、増援を発動!デッキからレベル4以下の戦士族を手札に加える。」

「ホルスデッキに、戦士族だと?」

「俺は、ならず者傭兵部隊を手札に加え、召喚!」

「?!」

 

「効果発動!セットモンスターを破壊する!」

「マシュマロンが?!」

「厄介なモンスターだったようだな。だがこれで終わりだ!行け、ホルスの黒炎竜Lv6!ダイレクトアタック!」

「うわああああああっ!」ライフ0

 

 

 帝王の溶撃を伏せていた炎丸だが、敗北してしまった。

 

 

「…ん?何かしらの気配が消えた…?」

 

 

 

 同時刻。祭壇の前で結界を維持していた斎王美寿知は、結界の一つが崩れたことを悟る。

 

「…炎丸が敗れたか。くっ…。」

 

 この結界の中に破滅の光を捕らえる事さえできれば、自身の力と協力してくれたデュエルモンスターズの部族で倒せると思っていたが。

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず、中に入ろうとしていた猫崎夫妻だが。その前にデュエリストが現れる。

 

 

「…猫崎俊二だな。」

「お前は…?」

「俺は斎王美寿知様が配下、四帝直属の須郷。お前を倒す命を受けてやってきた!さぁ、構えろ!」

 

 

「俊二、ここは私が!」

「挑まれたからには、俺が受けてたつ!行くぞ!」

 

 

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

俊二 ライフ4000

手5 場 

須郷 ライフ4000

手5 場 

 

 

「先攻は貰うぞ、俺のターン、ドロー!魔法カード、フォトン・サンクチュアリを発動!現れろ、2体のフォトン・トークン!」

「フォトン・トークン…」

「俺は二体のフォトン・トークンをリリース!轟雷帝ザボルグをアドバンス召喚!効果発動、場のモンスターを破壊!そして破壊したモンスターの数だけ、お互いのエクストラデッキのカードを墓地に送る!ザボルグを破壊!」

「この流れはっ!」

 

 

 初見のモンスター効果を把握している俊二を見ながら、海馬コーポレーションと関わりがあるから知っているのだろうと推測する光里。

 

 

「この時、破壊したのが光属性モンスターならば、墓地に送るカードは俺が選ぶ!」

「…これが、エクストラデッキだ」

 

「A・O・J カタストル、ナチュル・ビースト、ナチュル・パルキオン、ダーク・ダイブ・ボンバー、アーカナイト・マジシャン、ゴヨウ・ガーディアン2枚、A・O・Jディサイシブ・アームズを墓地に送れ!」

「…だが、お前もカードを墓地に送ってもらう。」

「フン、E・HERO スチーム・ヒーラー3枚、E・HERO セイラーマン3枚、E・HERO ネクロイド・シャーマン2枚を墓地に送る。魔法カード、ホープ・オブ・フィフス!墓地のE・HEROを5枚デッキに戻し、2枚ドロー出来る!スチーム・ヒーラー3枚とセイラーマン2枚をデッキに戻し、2枚ドロー!」

「……」

「死者蘇生を発動!蘇れ、轟雷帝ザボルグ!カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

 

 

 

俊二 ライフ4000

手5 場 

須郷 ライフ4000

手2 場 轟雷帝 伏せ2

 

 

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、貪欲な壺を発動!墓地の」

「かかったな!罠発動!大火葬!」

「?!」

 

「これって、もしかして!」

「そう!互いの墓地のモンスターを全て除外する!さぁ、これで打つ手はあるまい!」

「……それはどうかな?」

「強がりを!」

「手札のライトロードハンターライコウを捨て、ライトニング・ボルテックスを発動!」

「カウンター罠、八式対魔法多重結界を発動!!手札の収縮を捨てて、ライトニング・ボルテックスの発動と効果を無効にして破壊!」

 

 

「…八式対魔法多重結界?」

「手札コストが魔法カード限定のマジック・ジャマーと、フォース・フィールドを合わせたようなカードだ。俺の精神操作へのメタにもなる。」

「なるほど。」

 

「俺はモンスターをセット。カードを一枚伏せてターンエンドだ!」

 

 

 

俊二 ライフ4000

手1 場 セットモンスター 伏せ1

須郷 ライフ4000

手1 場 轟雷帝 

 

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、強欲な壺を発動!カードを二枚ドローする。よし、永続魔法、アドバンス・フォースを発動!そして場の轟雷帝ザボルグをリリースし、轟雷帝ザボルグをアドバンス召喚!」

「またかっ!」

「これで懸念事項は消える!轟雷帝ザボルグを破壊!効果発動!俺はE・HERO ネクロイド・シャーマン、E・HERO マッドボールマン3枚、E・HERO ランパートガンナー、E・HERO フレイム・ウィングマン、E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマンを墓地に送る。さぁ、エクストラデッキのマジカル・アンドロイド、氷結界の龍 ブリューナク2枚、ギガンテック・ファイター、メンタルスフィア・デーモン、ダークエンド・ドラゴン、ミスト・ウォームの7枚を墓地に送れ!」

「だが、これで手札は1枚!」

 

「それはどうかな?貪欲な壺!墓地のネクロイド・シャーマン、マッドボールマン3枚、ランパートガンナーをデッキに戻して二枚ドロー!ライフを800払い、早すぎた埋葬を発動!蘇れ、轟雷帝ザボルグ!」ライフ4000から3200

「またザボルグが…」

 

「バトルだ!轟雷帝ザボルグで、セットモンスターを攻撃!」

「墓守の偵察者の効果発動!デッキから墓守の偵察者を特殊召喚!」

「墓守だとっ!情報には無かったはずだ!」

 

 レスキューキャットのエラッタと、光里に敗北した事で、今までの【猫シンクロ】では限界を感じた俊二は、前世で知っている猫シンクロの派生デッキを模索していた。

 ローンファイアブロッサムと椿姫ティタニアルを採用する【猫姫】以外も追加している。

 

 

「ターンエンドだ。」

 

 

俊二 ライフ4000

手1 場 墓守の偵察者 伏せ1

須郷 ライフ3200

手1 場 轟雷帝 アドバンス・フォース

 

 

「俺のターン」

「無駄だ!お前のシンクロモンスターは全滅した!レベル3か4のチューナーを引いた所で、打つ手はない!」

「それは、ドローしてから考える。」

 

 さらりと呟く俊二。

 

「…ザボルグを使った戦術は見事だったが。俺は墓地の光属性のライコウと闇属性の墓守の偵察者を除外!」

「何だと!?」

「答えはこれだ!現れろ、カオス・ソルジャー -開闢の使者-!」

「っつ!」

 

「バトル!開闢の使者で轟雷帝ザボルグを攻撃!」

「ぐっ!」ライフ3200から3000

「開闢の使者が攻撃した時、もう一度続けて攻撃できる!ダイレクトアタックだ!」

「…ぐ、があああああああっ!」ライフ0

 

 

 気絶する須郷。

 

 

 そんな相手を見ながら、俊二は考える。まさか、轟雷帝でエクストラデッキを全破壊したうえに、大火葬されるとは思わなかった。

 随分と豪快な戦術を編み出したものだ。

 

 

「手札消費を、E・HEROの融合モンスターを墓地に送り、貪欲な壺でのドロー強化に使っていたわね。あんな戦術が…」

「サイバー流だと、警戒しないといけない一手だな。」

 

 ふと、光里は想像する。もしも、サイバー・ランカーズや鮫島元師範、丸藤亮がこのコンボをくらったらどうするのかを。

 

 …リミッター解除で力押し、という光景が光里の脳裏をよぎる。

 

 

 

 その様子を、双眼鏡で見ていた人影がある。

 

「…影丸様、『猫よけ』が敗れました」

『ライトニング・ボルテックスを使われても、レスキューキャットから展開できるのはエアベルン2体で3200打点のはず。』

「開闢の使者です。」

『…開闢まで。轟雷帝ザボルグを回収後、雷丸と合流。追って指示を出す。』

「はっ。」

 

 

 司令塔である影丸光海の指示を受け、信者は動き出す。

 

 

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