光の結社を名乗る連中の襲撃。迎撃していると「すくたれ者」と見まごうような連中がメガ・サイバー流を名乗って襲撃。
しかし、サイバー流に所属していたらしき才光と才花が、才津を撃破。撤退に追い込んだ。
乱入者が去ったことで、改めて光の結社が襲撃するもそれを難なく透子たちは撃破した。
「…何だったのかしら?」
「透子っ!」
後ろから呼びかけられた透子は、パアっと明るい表情になる!
「恭一さん!」
「無事で何より。」
「…デュエルを挑まれなかった?」
「いや、こちらから挑んだ。透子、妙な気配を感じないか?猫崎俊二とその妻が締め出されていたんだ。何かの結界を張っていると思う。」
絶縁された為、恭一は弟の事を他人のように話す。
「締め出せる結界となると、四精結界呪法ね。素養ある巫女が修行を積み、デュエルモンスターズでも力を持つ4体の異なる属性を持つ精霊の協力を仰いで構成される結界…。外部からの侵入を阻み、孤立した敵を叩くために用いられる結界…」
「強力な精霊が関わっているのか?ホルスの黒炎竜でもできるか?」
「ある程度、精霊同士に関係が無いと成立しないわ。ホルスを使うなら、アームド・ドラゴン、サイレント・マジシャンかソードマン、魅惑の女王であれば構成出来る。」
「…透子は出来るのか?」
「一回やって怒られたわ。」
「…もしかして、憑依装着アウス、エリア、ヒータ、ウィンで結界を張ったのは…」
「私よ。村の古文書に書いてある通りにやったら本当に張れた。」
最も、その結界はあっさり突破されてしまった。こっぴどく怒られた事もあり、それ以来張っていない。
「それに、町一つを囲む大規模な結界…これを張れるのは相当な素養があるみたいね。」
透子が張ったのは畑一つ分。それでも相応の準備が必要だった。
そうやって話していると、向こうから赤い服を着たオシリスレッド生が駆けてくる。
「我謝さん!詳しい話を聞かせてくれ!」
「君は誰だ?」
「えっ?俊二先生…じゃあない?」
「…猫崎俊二は俺の弟だった。」
「へ?」
いや、俊二先生ってまだ生きているし…。どういうことだ?と話についていけない十代。
「絶縁された。俺は猫崎恭一。」
「そ、そうか…兄ちゃんが居たんだ。俺は遊城十代。デュエルアカデミア本校、オシリスレッドの二年生だ!」
「それで、何を聞きたいの?」
「あ、ああ!その四精結界呪法はどうやったら破れる?」
「術者を倒すか、それとも東西南北で結界を司る人物を倒せばいいわ。」
「そうそう透子、南の方で炎帝というのを使う奴を倒した」
「何か言っていた?」
「斎王美寿知の配下、四帝の炎丸と名乗っていたが。」
「となると、結界で用いた精霊は帝王って事?!メビウス、ザボルグ、グランマーグ辺りが敵という事ね…」
それを聞いて、駆け出す準備に入る十代。
「なら、俺は北を」
「ちょっと待って…北も既に解除されているみたい。気配を感じるのは東と西。」
「よし、なら東を」
「待て、遊城と言ったか。結界を破るのも大事だが、既に幹部を二人倒された以上、残りの信者が幹部を守るだろう。」
「確かに…」
「だがこれほどの数がまともに動いている以上、司令塔があるはず。だが、東西南北に配備された幹部達は、結界を維持する関係上動きづらい。となれば指揮官は…中央。」
「?!バトルシティで、遊戯さんとエクゾディアデッキ使いのレア・ハンターが戦った童美野町塔広場?!」
頷きつつ、猫崎恭一はふと思う。
あれ?そういえばあのエクゾディアデッキ使いのグールズの名前は何だっけ、と。
「まず、そこを倒せば指揮系統が揺らぐ。そうなれば統率が取れなくなり、突破しやすくなるはずだ。中央を任せたい。」
「任せてくれ!」
駆けていく遊城を見送る恭一。
「…恭一さん、お願いがあるの。一緒に戦って」
「勿論。」
とりあえず、この場を切り抜けて東を目指す。そう決めた透子と恭一だったが。
ターゲットである東では、既に事態は動きつつあった。
「「デュエルッ!!」」
信者 ライフ4000
手5 場
三沢 ライフ4000
手5 場
「俺の先攻、ドロー!俺はモンスターをセット!カードを一枚伏せてターンエンドだ!」
信者 ライフ4000
手4 場 セットモンスター 伏せ1
三沢 ライフ4000
手5 場
「俺のターン、ドロー!俺は魔法カード、化石調査を発動!デッキからハイドロゲドンを手札に加え、召喚!バトルだ、ハイドロゲドンでセットモンスターを攻撃!」
「だがこいつはジャイアントウィルス!破壊されるが、500ポイントのダメージを与えて、デッキから同名カードを2体特殊召喚!」
「こちらもハイドロゲドンの効果発動!」ライフ4000から3500
「何だと!」
「デッキから二体目のハイドロゲドンを特殊召喚!追撃だ!」
「甘い!永続罠、スピリットバリア!これによりモンスターとの戦闘ダメージは0になる!そしてジャイアントウィルスの効果で500ポイントのダメージを与える!」
「二体目のハイドロゲドンの効果発動、三体目のハイドロゲドンを特殊召喚!攻撃だ!」ライフ3500から3000
「だが、ダメージは受けてもらう!」
「必要経費だ!」ライフ3000から2500
「俺はカードを二枚伏せてターンエンドだ」
信者 ライフ4000
手4 場 スピリットバリア
三沢 ライフ2500
手3 場 ハイドロゲドン ハイドロゲドン ハイドロゲドン 伏せ2
「俺のターン、ドロー!俺はモンスターをセット、カードを一枚伏せてターンエンドだ」
「エンドフェイズに永続罠、神の恵みを発動!」
「何ぃ!」
信者 ライフ4000
手4 場 セットモンスター スピリットバリア 伏せ1
三沢 ライフ2500
手3 場 ハイドロゲドン ハイドロゲドン ハイドロゲドン 神の恵み 伏せ1
「俺のターン、ドロー!神の恵みでライフを回復する」ライフ2500から3000
「くそっ!」
「俺はオキシゲドンを召喚!バトルだ、オキシゲドンでセットモンスターを攻撃!」
「こいつはメカウサーだ。リバース効果発動、お前の神の恵みを選択して、500ポイントのダメージを与える!」
「ええい!」ライフ3000から2500
「さらにデッキから2体目のメカウサーをセットする!」
「ハイドロゲドンでメカウサーを攻撃!」
「神の恵みを選択、500ポイントのダメージを与えて、三体目のメカウサーをセット!」
「強行突破だ、ハイドロゲドンで最後のメカウサーを攻撃!」ライフ2500から2000
「だが、500ポイントのダメージを受けてもらう!」
「…だが、これで道は開けた!」ライフ2000から1500
「ハイドロゲドンでダイレクトアタック!」
「罠発動!ガードブロック!」
「…固いな。ターンエンド」
信者 ライフ4000
手4 場 スピリットバリア
三沢 ライフ1500
手3 場 ハイドロゲドン ハイドロゲドン ハイドロゲドン オキシゲドン 神の恵み 伏せ1
「俺のターン、ドロー!速攻魔法、リロードを発動!手札を全てデッキに戻し、新たに4枚ドロー!」
「むっ、手札を交換したか」
「俺は魔法カード、おろかな埋葬を発動。デッキからインターセプト・デーモンを墓地に送る。魔法カード、死者蘇生を発動!蘇れ、インターセプト・デーモン!」
「攻撃力1400を…」
「速攻魔法、地獄の暴走召喚を発動!デッキから二体のインターセプト・デーモンを特殊召喚!」
「地獄の暴走召喚は俺の場にも及ぶ。俺はオキシゲドンを選択。一体特殊召喚するが、もう一体は場が埋まっているから墓地に送る」
「カードを一枚伏せてターンエンドだ」
信者 ライフ4000
手0 場 インターセプト・デーモン インターセプト・デーモン インターセプト・デーモン スピリットバリア 伏せ1
三沢 ライフ1500
手3 場 ハイドロゲドン ハイドロゲドン ハイドロゲドン オキシゲドン オキシゲドン 神の恵み 伏せ1
三沢は相手のプレイングをじっと見つめ、考える。
おそらくあの伏せカードは…。攻撃を強制するカード!
「俺のターン、ドロー!神の恵みでライフを500回復!」ライフ1500から2000
「罠発動!バトルマニア!ンターセプト・デーモンは相手モンスターの攻撃宣言時に、500ポイントのダメージを与える。最初の攻撃宣言で1500のダメージを与え、次の攻撃宣言時に1000ポイントのダメージを与えることができる!これで俺の勝ちだ!」
「それはどうかな?」
「負け惜しみを!」
「俺は魔法カード、ボンディング−H2Oを発動!場のハイドロゲドン2体とオキシゲドン1体をリリースして、ウォーター・ドラゴンを特殊召喚する!」
「攻撃力2800か。だがそれでも」
「俺は儀式魔法、リトマスの死儀式を発動!場のハイドロゲドンとオキシゲドンをリリースして、リトマスの死の剣士を儀式召喚!このカードは表側表示の罠カードがあるとき、攻撃力が3000になる。そしてこのカードは罠カードの効果を受けない!」
「…しまった!バトルマニアの効果から逃げるために大型モンスターを召喚したのか。」
「いいや!このターンは仕掛けさせてもらう!俺はお前の場のインターセプト・デーモン二体をリリースして、溶岩魔神ラヴァゴーレムを特殊召喚!」
「なんじゃこりゃああああ!」
「このカードは相手の場のモンスターをリリースすることで特殊召喚できる、本来なら攻撃力3000のモンスターだ。だが、ウォーター・ドラゴンが場にいる限り、場の炎属性モンスターと炎族モンスターの攻撃力は0になるが。バトルだ、リトマスの死の剣士で、インターセプト・デーモンを攻撃!」
「だったら500ポイントのダメージを受けろ!」
「だが、これでインターセプト・デーモンは全滅だ!」ライフ2000から1500
「俺はこれでターンエンドだ」
信者 ライフ4000
手0 場 溶岩魔神 スピリットバリア
三沢 ライフ1500
手0 場 リトマスの死の剣士 ウォーター・ドラゴン 神の恵み 伏せ1
「俺のターン、ドロー!っつ!」ライフ4000から3000
「ちなみに、溶岩魔神はターンごとにプレイヤーに1000ポイントのダメージを与える。さぁどうする?」
「だったらお前の墓地に送り返してやる!バトルだ!溶岩魔神でウォーター・ドラゴンに攻撃!」
「永続罠、DNA移植手術を発動!場のモンスターは全て俺が選択した属性になる!俺は炎属性を選択!」
「攻撃力0同士では、戦闘破壊が成立しない…。永続魔法、通行税を発動してターンエンドだ」
信者 ライフ3000
手0 場 溶岩魔神 通行税 スピリットバリア
三沢 ライフ1500
手0 場 リトマスの死の剣士 ウォーター・ドラゴン 神の恵み DNA移植手術(炎)
「俺のターン、ドロー!神の恵みでライフを回復。」ライフ1500から2000
「よし、速攻魔法、サイクロンを発動!スピリットバリアを破壊!」
「げええっ!」
「バトルだ!通行税のライフ500を支払う。リトマスの死の剣士で、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムを攻撃!」
「うわああああ!」ライフ0
ここまでの光の結社の面々とのデュエルで、三沢はウォーター・ドラゴンとリトマスの死の剣士の混成デッキが回りつつある事を自覚する。
ウォーター・ドラゴンとDNA移植手術で場のモンスターの攻撃力を0にして、罠カードの効果を受けないリトマスの死の剣士で叩く。
「い、岩丸様にこれ以上近づけさせるなっ!」
三沢には悩みがあった。光の結社は有能なデュエリストを狙っている。だが、自分は勧誘されない。
そんな時、俊二がカウンセリングをしてくれた。
『お前はしっかりやっている。クロノス新校長もデュエルワールドリーグへの推薦状を出す方針で進めている。』
嬉しかった。自分が認められていることが。
「…もういい、お前たちは下がれ」
「しかし!」
「…お前がリーダーか?」
「そんな所だ。俺は斎王美寿知様が配下、四帝の一人、岩丸!」
「岩丸…なら、俺が使うデッキはこれだ!」
「何!お前、デッキを複数持っているのか!」
「その通りだが。」
「デッキは、デュエリストの魂だ。それを複数持つなど!」
「別に自由だろう。」
「…そうだったな。お前がどんなデッキを使おうと、俺は自分のデッキを信じて戦うまで!行くぞ!」
「「デュエルッ!!」」
岩丸 ライフ4000
手5 場
三沢 ライフ4000
手5 場
「先攻は譲ろう」
「なら遠慮なく。俺のターン、ドロー!よし、ライフを800払い、魔法カード、サモン・ストームを発動!手札からレベル6以下の風属性モンスターを特殊召喚!現れろ、暴風小僧!」ライフ4000から3200
「むっ、これは風属性デッキか?」
「そして暴風小僧をリリース!神鳥シムルグをアドバンス召喚!」
「攻撃力2700…」
「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド!このエンドフェイズ、シムルグの効果発動!このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いのプレイヤーはお互いのエンドフェイズ毎に1000ポイントダメージを受ける。」
「ぐうううっ!」ライフ4000から3000
「だが、この時、それぞれのプレイヤーが受けるダメージは魔法・罠カードをコントロールしている数×500ポイント少なくなる!」
岩丸 ライフ3000
手5 場
三沢 ライフ3200
手1 場 神鳥シムルグ 伏せ2
「厄介なモンスターだが、ならばそいつを倒すまで!俺のターン、ドロー!俺は手札の地帝家臣ランドロープの効果発動!このカードを手札から特殊召喚し、相手モンスターを裏側守備表示にする!シムルグをセット状態に!」
「これは…」
三沢にとって初見のカード。だが、地帝という名前と、相手モンスターをセットする効果からある『帝』を連想する。
「そしてランドロープをリリース!地帝グランマーグをアドバンス召喚!効果発動、砕け散れ、シムルグ!」
「ぐっ!」
「さらに魔法カード、カード・アドバンスを発動!デッキの上から5枚確認し、好きな順番でデッキに戻す。そして通常召喚に加え、一度だけモンスターをアドバンス召喚できる!グランマーグをリリース!現れろ、剛地帝グランマーグ!」
「馬鹿な!レベル8のモンスターだぞ!何故リリース一体で」
「このカードはアドバンス召喚したモンスター一体をリリースしてアドバンス召喚できる!効果発動、お前の場にセットされたカードを2枚破壊!さらに、地属性モンスターをリリースした事で、俺はカードを一枚ドローだ!」
「罠発動!強欲な瓶!そして八汰烏の骸!俺はカードを2枚ドローする!」
「ならバトルだ!いけ、グランマーグ!ダイレクトアタックだ!」
「うわああああああっ!」ライフ3200から400
「勝負あったな!俺はメインフェイズ2にはいり、永続魔法、進撃の帝王を発動!俺の場のアドバンス召喚したモンスターは効果の対象にならず、効果で破壊されない!ターンエンド!」
岩丸 ライフ3000
手2 場 剛地帝グランマーグ 進撃の帝王
三沢 ライフ400
手3 場
「俺のターン、ドロー!俺は墓地の神鳥シムルグを除外!現れろ、シルフィード!」
「むっ…」
「さらに、ドラゴンフライを召喚!行くぞ、魔法カード発動!強制転移!」
「何ぃっ!」
「俺はドラゴンフライを渡す、さぁ、グランマーグを渡してもらうぞ!」
「く、くそっ!」
「バトルだ!行け、グランマーグ!ドラゴンフライを攻撃!」
「うわああああああっ!」ライフ3000から1600
「ドラゴンフライの効果発動、俺はデッキからブレード・フライを特殊召喚!このカードが場にある限り、風属性モンスターは攻撃力が500アップし、地属性モンスターの攻撃力は400ダウンする。いけ、シルフィード!ダイレクトアタック!」
「こ、こんなはずでは…」ライフ0
ライフが尽き、岩丸が担当していた結界が解除される。