最強の能力者? なにそれおいしいの? 僕は無能力者ですけど?   作:暇です

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素人の銃捌き (裏)

side〜山田 春人〜

 

今日は5限の射撃練習をしに射撃場まで来ている。

戦闘科ならある程度銃は扱えるようになっておかなければならないため必修科目だ。

 

今回は隣の席兼噂の転校生の武も参加するらしい。

どうやらあの1戦じゃ銃は使わずに倒したらしいが銃も使えるのか?

 

正直俺自身は噂の大半に対して半信半疑だ、武と関わってみてもどうもそんな噂のような実力を持っているようには見えないのだ。

 

まぁ、Bランク能力者を完封したのは事実らしいが…

 

そんなことを考えながら練習しているとどうやら武が武器を選んでいるのが見えた。

 

(何を選ぶんだろうか…?)

 

そのうち武がある一つの武器に手を伸ばし、そのままそれを持って練習場の方へと歩いていく。

 

(え、まさかあれって…!)

 

あれは一見殺傷能力もゼロ、弾丸もゴム弾で反動も少なさそうな銃で、初心者にも使いやすそうに見えるーーー

 

だが、あれの真実は無駄に反動も大きく、発射速度も遅く、真っ直ぐに飛んでいかず、狙いを定めるのが難しいため扱いづらい。

 

少し銃の持ち方を変えると全く違った方向にとんで行くので、今までろくに当てられた人がいないためあの銃は一種のタブーとなっているのだ。

 

(あんな銃で何するつもりだ…?ただ単に興味本位で取っただけか?)

 

そんなことを考えているといつの間にか武は引き金に指をかけ、発射準備が整っていた。

周りを見ると10人程の生徒が様子を見守っている。

 

引き金が引かれ、四発の銃弾が発射される。

 

バン! バン! バン! バン!

 

発射された四発の銃弾はーーー

 

頭、心臓、右足、左足を寸分の狂いもなく打ち抜いた。

 

(なっ!)

 

あの銃であんな芸当を…

 

 

「あいつ、やべえな、あの銃であんな芸当をするなんて…」

 

「銃の扱いもやべえのかよ、Aランクの能力者にも勝てるんじゃねえのか?」

 

周りの奴らもざわついている、が…

 

(あいつらは気づいていない…)

 

あいつが一発目の弾丸を放った瞬間目を瞑っていたことを。

角度の問題で武の後ろの方にいたあいつらは見えなかったんだろうが…

初めは反動と射撃音に驚いて目を瞑っちまっただけかと思っていたが、どうやら違ったみたいだ。

 

(とすると噂も本当なんだろうな)

 

あれだけ銃に精通しているってことはただものではないだろう。

 

「俺も負けていられないな」

 

 

 

この時、唯一勘違いが解けそうだった一人がむしろより深い勘違いをしてしまったことを武は知るよしもない。

 

 

$ $ $ $ $

 

side〜???〜

 

「ここが聖内学園か…」

 

「斎藤武もここにいるみたいだよ、で、でも他の生徒達が面倒だね、あらかじめやっておく?ヒヒッ」

 

「学生のひよっこ達なんて相手にならんだろう、放っておけばいい」

 

武に迫る影が二つ…

 

 

 

 

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