最強の能力者? なにそれおいしいの? 僕は無能力者ですけど?   作:暇です

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腐ってるよ… (裏)

side〜山田 春人〜

 

「はぁ憂鬱だ」

 

 そう言って一つため息をつく。空は雲に覆われ澱んでいて今にも雨が降りそうな天気だ。

 悩みの種は隣の席である斎藤についての事だ。

 

 本当に最近のことだがある組織ーーいやある人から斎藤武の監視を依頼されているのだ。曰く、新しい大きな力を持った能力者の危険性を調べないといけないらしい。

 これが面倒で、いいやつそうだから大丈夫! で済めば良いのだが危険性がないと言う確固たる証拠、もしくは物証がいるらしい。俺はまだそのような物証と言えるものは手に入れられてないのが現状だ。

 

 その上、その事実を隠しているのに相手と接するのが罪悪感を感じて仕方ない。そのせいで最近はなんとなく気分がすぐれずにいる

 

「山田くん、君って僕のこと狙ってない?」

 

 突然、そんなことを夏休みなのにも関わらず教室にいた武に聞かれた。

 

「っ!狙ってる?何のことだ?確かにお前に興味は持っているけど狙っているとはどういうことだよ?」

 

 動揺しながらもバレるわけにはいかないので当たり障りない答えを返しておく。

 

「じゃあBLという言葉に覚えがあるかな?」

 

「ッ!!いや…知らないな」

 

 なっ……、B Lというのは俺に依頼をしてきた人の二つ名だ。これは完全にバレてしまっているのか…

 

 「いや、僕もそれを咎めるつもりはない、けれど君の希望には答えられないんだ、できればこれからは健全な関係を築いていけると嬉しい」

 

 武は確信を持ったような目をしつつ俺に向かってそう言ってくる。特に制裁のようなものがないことに安堵しつつ、ほとんどボロを出さなかったのにも関わらず、気づいた武の洞察力に感心する。

 

「分かった、そうするよ」

 

  

 

 ちなみに山田がBL本に許可を出したというのは女子生徒が咄嗟についた真っ赤な嘘である。それどころか山田は今までBLという文化にすら触れたことがなく、存在すら知らないのだが……

 

 

$ $ $ $ $

 

 さっき偶然またまた鈴さんに会った。そして「Sランク能力者ってすごいですね!」みたいなことを言うと、他のSランク能力者についての話になった。

 

 何となく帰ってから気になったので詳しく調べてみたところ、一人は今国外にいて「身体能力を強化する能力」を持っているらしい。もう一人は戦闘向きではなくどうやら回復系の能力らしいがとにかく出力がどちらも桁違いで、死者蘇生すらも出来ると言われている

 

 しかし死者蘇生はおろか重症を治す程度の能力すらもあまり使わず、反感を持たれているみたいだ。

 基本的には外には顔を出さず、ずっと自分の屋敷にこもっていることが大半らしい。

 

(まあ、Sランク能力者にこれ以上関わるとさらに面倒なことになりそうだし、関わらないに越したことはないけど)

 

 

 

 

 

 

 




試しに地の文に句点をつけて段落ごとに一マス空けてみました。
ちなみに基本スマホで書いてます。

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