最強の能力者? なにそれおいしいの? 僕は無能力者ですけど?   作:暇です

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凛さんとのお出かけ? (表)

 朝、ベットから起き上がり体を伸ばしながら目を開ける。外を見てみるとちょうど磨いた銅のような太陽が輝いていた。

 ふわふわとした気持ちで着替え朝食を取る。鼻歌でも歌いたい気分だ。

 

 どうしてこんなに機嫌がいいのかって? 

 

 そりゃあ今日は凛さんと出かけに行く日だからだよ。この前のお礼も兼ねてらしいが、美少女とデートとなれば誰だって浮き足立つだろう。

 

 準備を済ませ家を出る。電車に乗り数分歩いた所で待ち合わせ場所に着くと、既に凛さんがそこにいた。

 

「あ、ごめん待たせた?」

 

「いえ、大丈夫です。私も今来たところですから」

 

「そっか、じゃあ行こう」

 

 今回の行き先は特に決めているわけではない、とりあえずあたりを歩いて面白そうなところに入ろうという予定だ。

 まずはデパートに行き買い物をした。凛さんお礼としてに何か買いますと言われたが申し訳ないので断っておいた。

 

 そしてカフェで一息ついた所でーー

 

「武さんは今まで色々なトラブル、戦いに巻き込まれて来たと思います」

 

「まぁ、うん。そうだね」

 

「でもその度にあなたは同じ行動をしてきました。それは何故ですか?」

 

同じ行動?僕が今までに戦いに巻き込まれたことで取った行動は……逃げる、ビビる、突っ込む、時間稼ぎくらいかな。

 

 なんか自分でも悲しくなってきたよ…でも何故かって言われるとそりゃあ

 

「(自分の命を)守るためかな」

 

「やはり…そうですか」

 

「だって僕にしかできないからね」

 

「それは…凄いことですね」

 

 そういうと、彼女は何も言わず考え込んで黙り込んでしまった。

 アイスティーを飲み終わりカフェを出てからは普通に話してくれるようにはなったが、どこか落ち着かない様子だった。

 

 その後国内有数の本屋に行くことになった。

 

 やはり国内有数と謳うだけあり建物は2階建てにも関わらずデパート以上に広く、本の種類もありとあらゆるものが揃っており、面白そうな本を見つけることができた。

 

 だが問題は僕がトイレに行っている時に起きた。

 凛さんには本を見ておくように言っておき、何故か一つしかない2階のトイレに行っていた。

 

 その時ーー

 

『この店は俺が占拠した、この子供を殺されたくなければ藤桜 凛を連れてこい!』

 

 館内放送で荒々しい声が流れた。

 またかよ! 何で僕が行く先々ではこういうのがいるんだ!

 今日はオフなんだよ、帰れ! オフじゃなくても帰れ!

 

 (かくなる上は…)

 

 逃げるか、凛さんも自分の命を守ることは大事って言ってたしな!

 そうそう、どうせ何もできないんだし

 

 すぐに出口に向かって走り出す、ここを右に曲がると前に出口が…

 あれぇ?

 曲がった先はどこにもつながっていない行き止まり、無機質な壁がただ立っているだけだった。

 

 迷った。そこからあたりを走り回りなんとか目星をつけた道に入ってみるとーー

 

 人質に取られた子供と犯人と向かい合っている凛さんがいた。

 

(嘘だろ!)

 

「武さん!?」

 

「なんだお前…、何者だ?」

 

 はい詰んだー、もう終わりでーす。装備も着てないし僕じゃどうしようもない。

 あまりの驚きにさっき買ったものが入っている袋を手から離してしまう、すると手の勢いで犯人に向かって飛んでいった。

 

(ちょっ!)

 

「くっ、なんだ!」

 

 犯人の意識が完全に凛さんから逸れ、隙ができた瞬間に凛さんが能力を使うと犯人が何かに押しつぶされるように倒れ、地面にめり込む。

 そして凛さんが子供を救出した。

 

$ $ $ $ $

 

 その後犯人を警察に引き取ってもらい僕達は帰路についていた。

 

「また助けられてしまいましたね」

 

「気にすることないよ」

 

 まぁ犯人のところに行ったのは迷子になったからだし、袋をぶん投げたのも手が滑ったからだけど結果オーライだからOKだよな!

 

「では、私はこれで」

 

「うん、今日はありがとう」

 

 そういって凛さんと別れ寮に帰る。

 そういやお姉さんのことも聞いとけばよかったかな?

 

 




この子はヤンデレにはならない予定です
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