最強の能力者? なにそれおいしいの? 僕は無能力者ですけど?   作:暇です

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え? みんな強くね? (裏)

side〜???〜

 

「侵入者か……、なかなかやるようだが、ここで仕留めさせてもらう」

 

 計画は順調に進んでいると思っていたのだが、どこからか漏れてしまっていたようだな。

 抵抗する間も無く私の部下が全員やられたのか。敵は強力な能力の持ち主なのだろう。

 だがこの私には関係ない。

 

「お前がこのアジトのボスか?」

 

「ああ、そうだ。悪いが神のためにこの計画を止めるわけにはいかないのだよ」

 

「いや、止めさせてもらうわ!」

 

 どうやら一人の少女が能力を使ってきたらしい。おそらく重力操作といったところだろう。だが……

 

「ぐっ!?」

 

「大丈夫!? 凛さん!」

 

 そのまま能力を反射して相手にダメージを与える。重症ではないがしばらくはまともに戦えないだろう……後二人か。

 

「だ、大丈夫です。でも……」

 

「あいつの能力……まさか能力の反射か?」

 

 まあ今のを見たら当然バレることは承知済みだ。バレたところで支障はないからな。

 

「ご名答だよ。さて、どうする?」

 

「能力が使えないってんなら……殴り合いと行こうじゃないか!」

 

 そう言って少年が私に突っ込んで来る。

 ほう……なかなかやるな。だが私には及ばないだろう。

 

「あいつ、肉弾戦もかなり強えぞ。多分俺じゃ勝てねえ……悔しいが武、頼んだ」

 

「武さん、申し訳ないですが……私からもお願いします」

 

「ああ、うんうん。了解」

 

 どうやらもう一人の少年にバトンを渡すようだ……、確か最近妙に噂になっていた少年だな。だがそれも能力ありきだろう、肉弾戦は大したものではない筈だ。

 

「次は貴様が相手か……噂の力見せてもらおうか」

 

 だが相手は一向に動く気配がない。どころかこちらに意識すら向けていないようだ。ついに痺れを切らし、こちらから行くことにする。

 

「来ないのか? ならばこちらから行くぞ」

 

 少年に向かって行く瞬間ーー

 

 私の肩を弾丸が撃ち抜いた。そしてもう一発の弾丸が腹を撃ち抜く。

 

「がっ! バカな……。 ぐっ!?」

 

 なんだと! 能力が関与していればなんであれ、私に能力による攻撃は効かない筈だ。

 相手が銃を撃った様子もない、まさか初めから手配でもしていたのか!?

 

 (何て……奴だ)

 

 そこで私の意識は闇に落ちた。

 

 

side〜暗殺者〜

 

 

 「本当に……何でこんな事しないといけないんだか」

 

 急に暗殺の依頼が来たと思ったら期限が今日までとか。

 その上今日に限って複数人で車に乗り、妙な場所へ出かけるとか。

 運が悪すぎないか?

 

 安全に暗殺するチャンスを伺っていると、廃ビルに入っていった。

 そしてまるで狙ったかのように、私が潜伏していた場所に背を向けて立つ。

 ちょうどここから撃てるようになっている。

 

 いくらか都合が良すぎることを不審に思いながらも少年に向けて狙いを定める。だが、今まで油断した暗殺者がこの任務に失敗していると聞く。

 だから私は二発撃った。絶対に逃さないように。

 そして目を瞑る。耳が良い私には銃弾が当たり、血が流れ出す音が聞こえる。

 パーフェクトだ。やはり、大したことはなかったな。

 

 

 後々、上からきついお叱りを受けることになるのだが、今はそんなことを知る由もない。

 

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