最強の能力者? なにそれおいしいの? 僕は無能力者ですけど? 作:暇です
side〜山田春人〜
「山田くん。今日空いてる? 一緒に文化祭回らない?」
文化祭の2日目、武に一緒に回らないかと誘われた。今日はちょうど相手がおらず、これから誰か探そうとしていたのでちょうどいい。
「おう。今日は空いてるからいいぜ」
「では、これで朝礼を終わる」
「じゃあ、行くか」
「うん、分かった」
「まずはどこに行く? 山田くん」
「うーん……、とりあえず端から回って行くか」
そう言って、武は端の教室へと向かいなかに入る。俺も後ろからついて行く。しかし、入った瞬間に明らかに視線が隣の武に集まった。やはり武のことは全校内に知れ渡っているのか……
「やっぱ……ここはやめとこう」
「お、おう」
武はあまりその視線を快く思わなかったようで、他の教室へと向かう。けれど、やはりどの教室に行っても結果は同じ。そりゃそうか。
「ん、あれは……」
突然武が立ち止まり、前の方を見つめる。視線の先にはちょうど一人の女子がいた。というか、あれは……
「お久しぶりです、武さん」
「久しぶり、鈴さん」
鈴ってやっぱり藤桜鈴か? あの生徒会長の。武はあまりクラスで他人と関わっているところを見たことがないが、やはり人脈は広いみたいだな。
「武さん、そちらの方は……お友達ですか?」
「うん、クラスで隣の席なんだ」
「あ、俺は山田春人。よろしくな! お前……、生徒会長だよな?」
「山田君ですか、よろしくお願いします。おっしゃる通り私は生徒会長の藤桜鈴です」
やはりそうか……。まあ武もSランク能力者級の実力は持ってそうだし、同じ生徒会長と関わりを持つことになるのも当然か。Sランク能力者なんてヤバい奴しかいないと思っていたけれど、想像よりまともそうだなーーっ!?
その瞬間、その場を殺気が支配した。体が動かない。なんとか首を動かして周りを見るが、離れているひともほぼ全員が顔を青くし、ふらついている人までいる。
「つっ……」
試されているのか? Sランク能力者と関わるにはこの程度難なく乗り切れということか。やっぱりヤバい奴じゃねえか……。
それよりも、この殺気を意にも介してない様子の武は何なんだ。殺気に耐えれているとかいう次元じゃない。それがまるで日常かのように変化がない、この状況は珍しいことじゃないのか?
能力、技術だけじゃなく精神力まで一品級かよ……。ほんとバケモンだな。
「わ、悪い武。俺用事思い出したから行くわ」
「え? あ、うん」
けれど、悪いが俺はこの殺気に耐えれそうもない。ここでお暇するとしよう。
side〜藤桜 鈴〜
「お久しぶりです、武さん」
「久しぶり、鈴さん」
文化祭の途中、偶然(必然)武さんと出会いました。けれど今回は一人ではないみたいですね。
「武さん、そちらの方は……お友達ですか?」
「うん、クラスで隣の席なんだ」
「あ、俺は山田春人。よろしくな! お前……、生徒会長だよな?」
「山田君ですか、よろしくお願いします。おっしゃる通り私は生徒会長の藤桜鈴です」
山田、山田くんですか。どこかで聞いたことがあるような……。確か風の噂で同性愛者だということを聞いたような気がしますね。
まさか、私の武さんを狙うつもりでしょうか……
「つっ……」
おっと、うっかり殺界が漏れ出てしまったようですね。彼も顔を青くしています。
「わ、悪い武。俺用事思い出したから行くわ」
「え? あ、うん」
まあ武さんのお友達(邪魔者)も去り(排除)、都合よく武さんが一人になりましたね。
「お友達は行ってしまったのですか? なら……私と一緒に回りませんか? もちろん武さんがよろしければですけど」
「う、うん。もちろん
「じゃあ、行こうか」
2回目のデートですね。まずはどこに行きましょうか……。
そこで武さんの袖を誰かが掴んでいることに気が付きました。
「ああ、平野さん久しぶり」
「久しぶり」
「武さん? その女は誰ですか?」
見ると、この前のバトルロワイヤルで一緒にチームを組んでいた平野さんでした。まさかまた浮気ですか?
「いや平野さんだけど……」
「悪いですが、武さんは今わたしと回っているので、引っ込んでてもらえませんかね?」
「だめ……。武さんは私と回る」
「へえ……いい度胸じゃない」
こいつ……。コロス。
「ok。3人で回ろうか」
「「チッ」」
そこで何とか正気を取り戻すことが出来ました。危ない……流石に武さんの目の前はまずいですね。とは言っても強力な回復能力を持っているのでそう簡単に殺すことはできないでしょうね。
まあそれはおいおい考えるとして、今は文化祭を楽しみますか。
今更だけど初めて書く小説を勘違い物にしたのチョイスミスった気がする。今回ちゃんと勘違いできてたかな……?