嘘です。リアルの方で少しばかり激しい事故がありまして、右腕が7割ばかり炎上して軽く通院生活してました。ようやく右腕が痛むものの、ちゃんと動かせる様になったのでバッと書いた次第です。
あと前中後で終わらせられる気がしなくなったのでタイトル変えました
公園から帰ってきた朱里。そんな彼女が部屋に入って見たのは
「凄い!奏さん凄いです!」
「そう!これが愛の力だ!」
「………んん?」
まるで勝利を宣告するが如く片足をベッドの上に乗せてガッツポーズをする奏。それをキラキラして目で見る響。そんな響をニコニコ見ている未来に、呆れ返った様な顔をしながら朱里の元へやってくる紫羽という理解不能な光景だった。
「なんだこの光景……あっ、財布ありがとうございました」
「良いのよ。………あれ?そんなに使ってない?」
「えっ、だいぶ使っちゃったと思ってたんですけど」
「もっと贅沢に使えば良いのに。こんぐらい痛くも痒くも無いわよ」
「……なん、だとッ……?」
圧倒的富豪の力を見せつけられて撃沈する朱里と『俺、なんかやっちゃいました?』的な顔をしながら財布を持つ紫羽もその光景に加わった。
そんな魑魅魍魎もビックリの謎光景が生まれてから1分。全員平静を取り戻して1つの机を囲んでいた。
「えーっと、コンビニ行ってる間に話はついたって事でOK?」
「うん!ねぇ聞いてよ朱里ちゃん!奏さんが!」
「あーはいはい後でね。で、御二方も満足いく結果でした?」
「えぇちょっとぉ!?」
「えぇ、問題無いわ」
「こっちは大丈夫だぜ。アンタだけハブっちまって悪いな」
「いやいや、おかげで
コレ と言いつつ中々に膨れ上がったビニール袋から取り出したのは2Lペットボトル5本。よりにもよって全部サイダー。
「なぁ、なんで全部サイダーなんだ?」
「皆さんは2本あれば多分分けきれますよね」
「……ん?どういう事かしら?」
「あの、奏さん」
「なんだ響」
「朱里ちゃん多分1人で6L飲む気です」
「ハァ!?」
驚きの声が出たのも束の間、朱里は何の戸惑いも無く1本開けて豪快にラッパ飲み開始。あまりの飲みっぷりに奏唖然、紫羽困惑。
わずか十数秒で2Lを飲み干してしまった朱里の顔は、何処か満足気であった。
だが……
「あ゛〜美味しか……っ……ヤバッ」
「ちょっ、朱里ちゃん!?抑えて!」
「流石にこの状況ではマズイから!?」
「は?………まさか」
「はしたない事になりそうね……」
炭酸飲料を飲む者の運命を見事に受け入れかけている朱里。思いっきり口を手で抑えて喉も力を入れているが確実に出る3秒前である。
流石に羞恥心があるのか顔が青くなるレベルで抑えているが、2Lも一気飲みしていて抑えられるハズもなく……
スッキリした顔の朱里、死んだ魚の目をしている響と未来、顔が引きつっている奏に、呆れ返った顔をしている紫羽という、
「……満足したかしら?」
「何故、これほど溜め込んだ物を解放するというのは気持ちが良いんだろうか」
「朱里、ちょっとOHANASIしようね?」
「えっ?ちょっと未来さん?なんで首を鷲掴みにするんですか?ちょっとどこ行くんですかこれ?なんだろう、答えてもらっていいですか?」
部屋の外から明らかに女性が出してはいけない声が聞こえた気がしたが、それを聞かなかった事にして3人で向かい合った所で奏が急に大声を出した。
「あっ」
「えっ」
「何?」
「私達の世界でもそっちの世界でも無いなら、ここは何処だ?」
「……ホントだ」
「完全に忘れてたわね……」
「よし、手分けして探すぞ」
「どう分けるつもり?」
「そうだな……あの二人居ないし、ハッキリ言っていいか?響」
「えっ?はい……」
「朱里って奴。アイツ、紫羽に任せていいか?」
「……理由は?」
「アイツは完全な一般人だ。何か危険な状態に陥った時、ヴィマーナで強引に逃走も図れる紫羽なら問題無いと思ってな」
「それを言うなら未来ちゃんもだけど?」
「私と響でなんとかする。だが私達が守れるのは良くて1人だ。それならいつもの組み合わせの方が私はまだやりやすい」
「だ、そうよ。響はそれでいいかしら?」
「は、はいッ!」
明らかに一番重要そうな一般人抜きで会議は進んで行った。
そうして時は進みPM8:00。会議通り5人は紫羽・朱里ペアと奏・響・未来トリオの2組に分かれて、この街の情報収集を行っていた。
まずは異色の二人組。彼女達は夜の繁華街へと繰り出していた。明らかにヤの付く自由業の人並の服装をしているスレンダー女性、会話しながらその横を平然と歩くパーカーを着崩してる高校生という異様な組み合わせに周囲の人間も思わず2歩後退。そんな彼女達は……
「ツヴァイウィングのマネージャーをされてるんでしたっけ」
「ええそうよ。何か気になる事でも?」
「翼さんのご尊顔を写真に撮って百枚ぐらい頂けないかなって」
「……えっ?」
「ジョークですよ、ジョーク」
「なんだ、ジョークね」
「九割九分ぐらい」
「残りの1%は?」
「本心です」
「包み隠さず言ったわね…」
割と高校生側の方がヤバさで圧倒している状態であった。一応どちらも会話しつつ周囲に視線を向けて様々な情報を得てはいるため目的は達しているのだが、如何せん会話内容が酷すぎるせいで紫羽がドン引きする展開が続いている。
「それにしても紫羽さんってスタイル良いですよね」
「そういう貴方もね。何かやってたりしたのかしら?」
「一生ゲームしてた記憶しか無いですね」
「……食事制限とかはしたのかしら?」
「ゲームしてて食事忘れて、結局そのまま断食した事ならありますね」
「……なんでかしら、急に殺意が湧いてきたのだけど」
「そういえば未来ちゃんが貴方は生粋のゲーマーって言っていたのだけれど、どれぐらいやってるのかしら?」
「どれぐらい…どれぐらい?答え方に困りますねそれ……」
「どういう事かしら?」
「いや、ゲームは人生の道標ですし」
「……ああ、成程、これは重症ね……」
「紫羽さん」
「何よ急に」
「あそこにエク○があります」
「片手で筐体を指差しながらもう片方の手でお金を要求しない。というか無駄に貴方指の動きスムーズね。はい500円」
「色々言いながらもお金くれる紫羽お姉さんが私は大好きです」
「現金な子ね……」
ただの夜遊び化しており、
一方、トリオの方はというと……
「ほ、本当にこんな場所にあるんですか……?」
「あったりまえだろ!ヤバそうな情報の探索と言ったらこうでなくっちゃな!」
「……だからと言ってこんな」
「裏路地だけ歩く必要あります?」
「……あーその、なんだ」
「何も考えて無いんですね」
「……うん」
ただひたすら裏路地と一般的に呼称できる場所を歩いていた。約30分、ひたすら雑談しながら歩き続けてはいるが、見つけられるのは裏路地特有の居酒屋やバー、シャッターの閉まった店ばかり。
そろそろ時間の無駄かと位置を移そうとした所で、ソレは起きた。
『キャアアアアアァァ!!!!』
「……奏さん」
「あぁ。先に行かせてもらうぞ!」
「は、速ッ!?急ごう響!」
「うんっ!」
かなり遠いが、ハッキリと聞こえた女性の悲鳴。ロケットの様に奏が飛び出し、それを追従する様に響と未来が駆け出す。
まずは現場に先着した奏。コチラは最悪な光景を目にしていた。
【~/k#^-([[@!@!?】
「……おい、なんだこのバケモンはよ。しかも……クソッ!」
腐肉が人の形をした、としか言えない醜悪な怪物。それも3匹。その傍には若い女性 だったモノが転がっていた。咄嗟に近くの店の近くに野晒で置かれていたブルーシートを振るって死体に被せ、その後、周りに誰も居ない事を確認してからギアを展開して怪物と対峙する。
そこで響と未来が到着。醜悪な怪物を見、そこに漂う死臭に顔を顰めつつも響がギアを即座に起動。二振りの撃槍が怪物を迎え撃つ────
「ぶっ飛べオラァ!」
「……うっそぉ」
──なんて事は無かった。開幕奏が全力で放った突きの一撃で怪物の1匹の腹に大穴開通、そのまま即死。更にその余波で残りの怪物も怯み、その隙を見逃さずに放たれた横薙ぎの一振りで残りの2匹も首と胴体が永遠の別れを告げた。
この間わずか数秒。奏は神妙な顔をして怪物の死亡確認をしているが、響としてはたまったものではない。完全に『怪物はこっちでは?』という目で奏を見ていた。あと未来は響のギアを触っていた。割とヤバい顔で。
しかしここで未来、割と大事な事に気付く。
「……あの、奏さん、この状況マズくないですか?」
「は?……あー、確かにヤベェな」
「えっ?えっ?」
「警察に見つかりゃどうなるか分かったモンじゃねぇ。下手すりゃ捕まるかもな」
「ええっ!?じゃあどうするんですか!?」
「未来、少し揺れるぞ」
「いやあの、奏さん?」
「響、しっかり着いてこいよ?」
「ちょ、ちょっと奏さん?置いてかないで!?」
状況的にマズイ物を感じた彼女達は、奏が未来を抱えあげて摩天楼を全力疾走、その後ろを響が追いかける形で現場を後にした。
5人の泊まるホテルの部屋、そこで遊んできた2人と重大な事故に巻き込まれた3人は取り敢えず休息を取った後、それぞれ得た情報を報告し合う事になっていた。
2人組はあまり重大でも無い情報だったのでさっさと流されたが、3人組の方が大問題であった。
取り敢えず流れる様にまたも朱里を夜の街に放り出して会談を始めた4人。またもお金を貰った朱里は、夜の街を1人ほっつき歩いていた。
「……天羽奏。彼女から僅か、本当にごく僅かだけど……
「無闇矢鱈に殺るタイプでも無いでしょあの人……だとしたら、殺す必要のある存在が居た?もしくは現場に巻き込まれた?目撃?いや、目撃だけで匂いが残るレベルで血が掛かる訳が無いし、そもそも血がかかる距離でバレない訳が無い……2択か」
「問題は響と未来も呼ばれてる事……安全最優先を謳ったあの人が独断で見に行った訳が無い。2人も巻き込まれたか?でも血の匂いがしなかった……」
「ほんっと、分かんない事だらけ……あーあ、なんか面白い筐体でも……おじさーん!なんか面白いアケゲー無いですか?えっ、ゼ〇ウス?なんであるんすか?やります」
色々と悩みつつも、結局ゲームに取り憑かれて脳みそが溶けていた朱里はハブられているが幸せそうであった。
4000文字ぐらいが最近の限界ですねぇ……錬金術の野望とか毎話10000字近くを一日で書いてたんですけど、あの時どんな脳内してたんですかね?自分でも分かりません。
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