とある女学生の混沌とした日常   作:きりきりばい

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ぬわああああん全然筆が進まないもおぉぉぉおん!!!
いやほんとにね、コラボ話って勝手にギャーギャーやる訳に行かないと思うんですよ。そうするとね、10秒に1回ぐらいコラボ相手の方の話を見てですね……(言い訳)

第3話、どうぞ

2020/7/8 すっごい気になったのでタイトル修正


とある女学生の混沌とした別世界 3話

「うん…うん…あっ、そう。分かった。じゃ」

 

携帯で誰かと通話していた朱里。通話を終えた携帯をパーカーのポケットに放り込み、筐体の前から立ち上がった彼女は夜の街へ再び繰り出していった。

 

「あぁ、やっぱこういう所なら()()はあると思った。コレください」

「お嬢ちゃん、何に使う気だい?」

「まぁ、ちょっと周りが物騒なモノでして」

 

ある物 を購入した朱里は、そのままパーカー内に隠してホテルへ帰った。

 

 

 

 

 

 

翌日の朝。ベッドからゆっくり身体を起こした朱里が見たのは、奏1人であった。

 

 

「……んぇ?あれ、響と未来は……」

「あぁ、アイツらならランニングしに行ったぞ」

「ランニングゥ?……あぁ、そう言えば体鍛えてるとかうんたらかんたら……でも、紫羽さんも居なくないっすか?」

「紫羽が引きずってったんだよ。――お、噂をすりゃ帰ってきたんじゃないか?」

 

 

確かに奏の言う通り、言い終わると同時に部屋の外から近付いてくる足音が聞こえてきた。だが、朱里の様子が少しおかしい。顔を顰めに顰めており、流石の奏も気になって理由を聞く事に。

 

 

「……あん?どうした?」

「奏さん、どう聞いても()()()4()()()()()()()

「は?」

 

 

ゲームで鍛え上げた彼女の聴力が、どうしても外に居る人間が4人だと脳に理解させる。外に出て行ったのは紫羽、響、未来の3人。ならば、今此処に近付きつつある4人組は一体誰なのか。

嫌な予感が収まらない奏は臨戦態勢に、朱里は()()()を懐に仕込んで待つ事数十秒。ドアがノックされ――

 

 

「ルームサービスでございます」

 

 

そんな声が聞こえてきて、超小声で「4人で来るか普通?」「ボディーマッサージでもしてくれんじゃないですか?」「アホか」とやり取りした後、更に警戒する2人。無言で視線を合わせた2人はアイコンタクトで押し付け合いをし、取り敢えず奏がこのノックに応える事になった。

扉を開けて彼女が見たのは

 

 

「「「「御命、頂戴」」」」

 

全身を黒ローブで覆い隠した4人組が一斉にナイフで襲いかかってくる光景であった。

驚異的な反射神経と運動神経で飛び退いて一撃目を避けた奏だったが、尚も4人はジリジリと迫り寄ってくる。後方には完全な一般人の朱里が居る為、無闇矢鱈に動き回れない。取り敢えず朱里を保護して廊下にでも飛び出そうかと考え――

 

「朱里!ちょっとコッチへ――」

「持ってて良かったスタンガァン!」

「――は?」

 

いつの間にか自身の真横を一瞬で通り抜けて、襲撃者の1人をスタンガンで気絶させている朱里が目の前に居た。

 

「流石にこの状況は訳わかんなすぎてヤバいっすね。ゲームですか?」

「アホな事言ってる場合か!後ろ見ろ後ろ!?」

「「「御命、頂戴」」」

「うわっあっぶな!?ガチナイフじゃんコイツら!」

「お前コイツらが玩具振り回してる訳ねぇだろアホか!」

 

そのまま油断していたせいで思いっきり背中を斬られかけ、間一髪で回避した朱里。一気にそこから飛び退いて奏の横に立った彼女は、そのまま余裕綽々の表情でスタンガンを構え直した。

 

「取り敢えず、どうしますコレ?」

「出処は後で聞く。一旦それ貸してくれ」

「はいどうぞ。で、全員寝かせます?」

「出口塞がれちまったし、そうするしかねぇな…出来る限り後ろに居てくれ」

「了解っす。存分にどうぞ?」

 

一瞬でスタンガンを奏に手渡し、自身は後方のベッドに跳躍して事が終わるまで待つ事にした朱里。任せ切りにする訳にもいかずどうやってこの状況を()便()()突破しようか悩んでいた所で

 

 

「ウチの奏に、何してるのかしら?」

 

 

朱里は、荒れ狂う獅子を幻視した。

 

 

 

 

 

 

 

 

約1分後、目の前には気絶させられた黒ローブが4つ。生気が感じられない状態だが、一応脈はあるので生きてる。

そんな大惨事を引き起こした本人(紫羽)は、椅子にふんぞり返って悠々とコーヒーを飲んでいる。ランニングについて行った2人は汗だくだったので取り敢えずシャワーを浴びに。なんかシャワー浴びてるだけじゃ聞こえないナニカが聞こえてくるけど何も聞かなかった事にしている奏は、自分のベッドに腰掛けて黒ローブを尋問中。大してやる事の無い朱里はたまに視線を紫羽に向けては怯えて下を向いて携帯をいじっている。

『温厚な人間程怒った時は怖い』とは誰が言ったのか、中々に悲惨な光景がそこにはあった。

 

さすがに耐え切れくなった朱里がここで一言。

 

 

「あ、あの……カラオケ、行きません?」

 

 

コーヒーを飲んでいた紫羽、尋問中の奏、シャワー上がりでほんのり紅潮している響と未来の首が一斉に朱里の方を向く。流石に恐怖だったのか軽く最後の方は上ずっていた。

 

 

「……気分転換にはいいわね」

「少しばかり歌うのも、乙ってもんか」

「また朱里ちゃんの独特な選曲センスが炸裂しちゃう…!」

「頼むからちゃんとしたのを歌って……!」

 

 

反応は完全にOKであった。2名ほど戦慄しているが、恐らく問題無いだろう。黒ローブは結局拷問に近いレベルで奏が蹴飛ばしたりしていたが一切口を割らなかった為、諦めて身ぐるみを剥いで中身は不法投棄、フロントに紫羽が鬼電して問い詰めたあと、大した情報を得られず諦めて5人でカラオケへ向かった。

 

 

 

 

 

 

「フリータイムで取ったし、今日は歌いまくるわよ」

「紫羽さんが元気いっぱいな所悪いですけど一番槍行きマース。じゃあまずはORBITAL BEATから」

「じゃ、あたしがデュエットするか」

「なんと豪華な。本人とデュエットとか死んでもいいや」

「朱里ちゃんがちゃんとした曲を……!?」

「逆に朱里ちゃんは普段何歌ってるのよ」

「多分1時間もしたら化けの皮が剥がれると思います」

「シバくわよ響」

 

 

「普通の曲飽きたな。取り敢えずL.L.L.でも歌うか」

「ほぉらやっぱりぃ!」

「初めて名前聞くんだけど、これってどんな歌なんだ?」

「マゾっ気持ちで滅茶苦茶愛が重い人の歌です」

「えっ」

 

 

「あ〜気持ちよかった」

「無茶苦茶英語の滑舌良いし上手い……ハズなんだけどなぁ」

「なんというか、歌ってる時の顔がヤバいわね。マジで愛重い人が歌ってるみたいになってるわよ」

「F〇〇kとか無駄にネイティブに寄せたのダメな感じですか?」

「話聞いてたか?ていうかなんでお前歌ってる時に完全に感情移入してるレベルでヤバい顔して――お前まさか作曲者か?」

「……さぁ?」

「なんで濁した!?」

「はいはい、取り敢えず次は私が行くわよ」

 

 

「いや、やっぱりすげぇな紫羽は」

「めっちゃ歌上手くて笑うしか無いんですけど」

「紫羽さん……凄い……」

「とっても声綺麗……」

「未来も充分声綺麗な方だと思うけどね」

「おっ、天然か?」

「奏さんはちょっと黙っててください」

 

 

結局この後街の散策等を行ったが、得られた情報は無かった。

 

 

 

2日目。

またランニングに向かって死にかけの状態で帰ってきた響と未来を朱里が介抱しつつ、今日は一昨日通りの2チームに分けて散策することに。

 

まずはヤベーイデュオ。

 

「あ゛あ゛あ゛!強すぎい゛い゛ぃ゛!?」

「フフン、私に格ゲーで勝とうなんて100年早いわよ」

「2フレームの隙を見てから突かないでもらえます?」

「トレーニングしてれば出来る様になるわよ」

「なん……だと……?」

 

「紫羽さん、これ良くないですか」

「……なぜファービー?」

「分解しがいがありそうだなぁって」

「!?」

 

「大将、この近辺でヤバそうな噂あったりします?」

「裏路地にオカルトチックな教団が何個かあるぐらいだが、嬢ちゃんそういうのが好きなのかい?」

「そういうとこってヤバそうな反面、めっちゃロマン感じません?」

「良いねぇお嬢ちゃん、麺大盛りをサービスしてやろう」

「わーい」

「貴方ここ初来店よね?」

「勢いですよ、勢い」

 

情報収集ではなくただのお出かけである。一応裏路地にオカルト教団が居を構えている事は分かったが、昨日の黒ローブがオカルト教団の面々とまだ確定している訳では無い為大した意味は無く、殆ど情報を得られぬままゲームをしていた。働け

 

 

 

 

一方、仲良し3人組。

 

「すいませーん、この顔知ってますか?」

「うーん……そこの建物に入り浸ってた気がするよ?」

「成程、ありがとうございました!」

「いえいえ。ところで君、ショゴス教団に興味があったり――」

「お時間ありがとうございましたッ!」

 

「ちょっといいか?この顔に見覚えはあったりするか?」

「ありますねぇ!こ↑こ↓の建物に入り浸っていたのが、見える見える……」

「……お、おう?」

 

「すいません、人探しをしてるんですけど」

「ふむ……すまない、サメ以外は分からなくてな」

「お時間取らせてしまってすいませ――え?サメ以外?」

『おい!サメが運ばれてきたぞ!』

「サメだ!殴れェェエエェ!」

「…………え?」

 

 

身ぐるみを剥いだ黒ローブの中身の顔写真を撮り、人探しと称して裏路地で元気に聞き込みをしていた。話しかける相手が例外無く何かしら問題を運び込んできたが、どうやらある裏路地を中心に集まっている様であった。

有用な情報を手に入れた3人組は問題児2人組の明らかな情報収集のしてなさに呆れ返っていたが、それはまた別の話。

 

 

さぁいざ帰らんと3人が裏路地から踵を返した時

 

 

「御命、頂戴」

 

 

黒ローブ(本日の犠牲者)、登場。しかもやけに数が多い。3人が軽く見渡しただけでも壁上・前方・後方・側道……パッと見渡しただけで15人以上。速攻で周囲を見渡した奏は包囲網が甘い場所を一瞬で見付けて、2人の手を取って逃げる事に。

だが……

 

「クソッ!数が多過ぎる!」

「奏さんこれ何処向かってるんですか!?」

「私達のホテルだ!中に入っちまえば向こうも大々的には手出し出来ねぇだろ!」

「そ、そうですね!」

 

マトモにやり合える理由も無いので裏路地を全力疾走する3人組。定期的に後方から投げ付けられるナイフを避けつつもホテルへ向かって駆け抜けていく。

 

そこへ

 

「そぉぉぉぉおい!」

「うわあぁぁぁあ!?」

 

空から、紫羽が朱里を抱えて()()()()()。朱里を下ろして構えを取った彼女は

 

 

「掛かってきなさいな、軟弱者共」

 

 

黒ローブを煽り、たった1人で、いつの間にか30人近くに増えた襲撃者を相手取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分程経っただろうか、そこには愚かにも紫羽と敵対した者達の骸が転がっていた。

 

「し、死んでる……」

「私は殺ってないわよ。気絶させただけのハズなんだけど、自決されたみたいね」

「どんだけ情報洩らしたく無いんですかねぇ……割とガチでヤバい所に目付けられてません?」

「本当、面倒ね……悪趣味な」

 

自殺していった黒ローブ、その胸元に付けられていた冒涜的な銀のブローチを踏み潰しつつ、彼女達はホテルへと戻った。




あと2話か3話ぐらいで終わらせたいですねぇ……(遠目)

コラボ相手 御簾 氏の執筆小説『歌を響かせ、紫雲の彼方へ羽ばたいて』はコチラから!
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https://syosetu.org/novel/251317/
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