今回小文字多用してるんで読みにくかったらすいません
「……ステーキ食べたい」
「昨日餃子食べたんじゃなかったの?」
「肉毎日食べないと死んでしまいます」
「太るよ?」
「いや〜ワタクシ何食べてもあんまり太らn」
「太るよ?」
「…………我慢させていただきます」
「よろしい」
夏休み。いつも通り3人で遊びに行こうとしていたが、響はレポート提出を理由に学校へ。どうしたものかと考えた朱里は未来を引き連れ、ショッピングモールのフードコートに来ていた。
ステーキが食べたいと嘆く朱里に、それを咎める未来。いつも通りの日常会話が繰り広げられる中、新たなメンバーが遠くからやってきた。
「……ん?おっ、バカの連れじゃないか」
「あ、クリス。クリスも何か買い物で?」
「まぁ、そんな所だな」
どうやら1人で買い物に来ていたらしいクリス。遠くから2人を見つけたクリスは、シレッと問題児を放置して軽い挨拶をしていた。
「私放置するのやめてもろて」
「お前が会話に入ってくると会話にならねぇだろうが!」
「……確かに」
「認めちゃうの!?」
流石に寂しかったのかシレッと会話に参入しようとするものの、クリスに盛大に一刀両断。挙句の果てに本人も認めて周囲が暗く見えるレベルで落ち込み始めた為、流石にヤバいと判断した未来は2人をいい感じに連れ出す方法を模索する事に。
だが無い。この2人をくっ付けて自分も着いて行った場合ロクな事になる未来が見えない。
カラオケ?朱里が暴走するわクリスは恥ずかしがるわで意味不明になる為、行く事に問題は無いのだが正直勘弁願いたい。
買い物?服屋かアクセサリーショップに行った瞬間地獄のショー(主に朱里の壊滅的なセンス)により、自分とクリスの精神が持たないので却下。
ゲームセンター……朱里がこの街のゲーセン全制覇したとか言っていた気がするから却下。
どうしたものかと困惑し続けていた所、落ち込んでいた本人から何かある様で
「……こんな時は映画見に行こう、うん。泣きに行こう」
「何を言ってるんだお前は……」
「それだ!」
「……ん?」「ハァ?」
という事でやってきたのはモール内にある映画館。しかし完全に無計画な為、どの映画を見ようかと意見を出し合い始めるとさぁ大変。
「感動系映画でも見て涙枯らしに行こう」
「普通にコメディでいいんじゃねぇのか?」
「敢えてのホラーとか」
「!?」
いつもの破天荒さは何処へ行ったのか、感動系映画をやたら勧める朱里。
3人の良いぐらいのラインが分からない為、無難なラインを踏みたいクリス。
自分以外の2人の反応を楽しもうと、私欲全開でホラー映画を勧める未来。
「ほ、ホラー映画はこ、ここここ、ここで見る必要あるのか?」
「クリス落ち着いて。震え過ぎて何言ってるかあんまり分かんないよ」
「び、ビビってなんかねぇ!見てやろうじゃねぇか!」
「待ってください私の意見無視ですか。ねぇ、ちょっと」
誰の意見を取ろうかと悩んでいた所、クリスが盛大に自爆。どういう流れか良く分からないまま本当にホラー映画を見る事に。ササッと券売機で20分後の物を3席連席で取り、上映開始まで劇場内で待つ事に。
ポップコーンとコーラを買いに行った朱里の顔は、何も知らない一般人から見ても「自殺未遂2回はやってる」と言わせる死に目だったそうな。
※ここからはダイジェストでお楽しみください
「ヒッ!?なっ、なんだ、床が軋んだだけか……」
「床軋むだけで中々の反応、ゴチです。後の声抑えたのは偉い」
「朱里、誰に向かって話してるの?」
「ヒギャアアアアア!?」
「ブフッ!?」
「ちょっと朱里!」
「……ねぇ未来。あの右前方に居る赤ワイシャツの人、体格エグすぎ無い?」
「誰の事言って──えっ、弦十郎さん!?」
「あぁ?オッサン居んのかよ!?」
「知り合いかと思ったらオッサン呼ばわり……?」
「おぉ、天井裏からコンニチハ。こりゃクリスパイセンもビック……ん?静か過ぎん?」
「クリス。クリス?ク〜リ〜ス〜?」
「し、死んでるッ……!」
「いや、どう見ても気絶してるだけだから」
約1時間半、上映終了。
「いやぁ〜泣きたい気分だったんだけど、まぁ楽しめたね」
「意外と朱里ホラー強かったんだね……」
「…………スゥ……………」
無事、クリス気絶。どうしようもないので朱里が背負って現在移動中。クリスの胸部の凶器が揺れ動いて背中に当たる度にどう見ても朱里の顔に青筋が立っているが、それを見なかった事にしながら未来はドンドン進んでいく。
取り敢えず見付けたベンチにクリスを座らせ、何故か気絶してるクリスにアテレコをし始めた朱里を放っておいて彼女は飲み物を買いに向かった。
買いに向かったその先で………
「む……ああ、未来くんか」
「はぁーい未来ちゃん♪映画館では楽しそうだったけど、今日は3人でデート?」
「ちゃ、茶化さないでください!そういうお2人はどうなんですか!」
「そこを突かれると痛いモノだな」
「私達はお買い物よん♪弦十郎クンが久しぶりに激務から解放されたからね〜」
風鳴弦十郎、そして
「未来ちゃん未来ちゃん、ちょっといい?」
「はい?なんですか了子さん?」
どうやら何か櫻井了子から言いたい事がある様で、スっと顔を近付けて何を言うのかと思えば
「……貴方の友人、足立朱里と言ったかしら。彼女、ちょっと1回私の所に連れて来てくれない?」
まさかの発言に未来の顔が強張り、どうしたんだと問う弦十郎を了子が追い払いつつも、聞かなければならない事はしっかりと聞こうと決意した未来。
「……それは、どういう意味合いでですか?1人の友人としてですか?それとも……シンフォギア関連ですか?」
彼女も裏の世界を覗いてしまった人間。どうしても気になるモノは気になる。ましてやそれを頼んできた人間がかなり特殊なタイプ故、更に慎重を期すのは当たり前と言えば当たり前であった。
「あたし様は燃え尽きたんだよ、真っ白にな……ん?あぁ、お帰り未来。何買いに行ってたの?」
「なんとなんと……じゃーん!ミルクフラペチーノ3つ!」
「うーん贅沢ゥ!あ、クリスパイセンは全く目覚ます気配無──」
「お前がクソはずかしい事を堂々と言い続けるから起きるに起きれなかったんだよバカ!」
「ウォアァァアアびっくりしたぁ!?」
「……フフッ、アハハハ!」
「ちょ、なんで笑うのさ未来……」
「だって、朱里いつも落ち着き払ってて全く驚かないもん……新鮮で……フフッ」
「う、ぐっ、くぅぅぅ……はっずかしいなコレ……!」
「顔真っ赤にして、可愛いなぁ朱里は」
「キィィィィ……!!」
「意味分かんねぇ鳴き声出すなよ……虫か?」
「虫……虫!?ヒィッ!?ど、何処!?何処に!?」
「「………え?」」
「怖いよぉ……虫怖いよぉ……ヒッグ……」
「……クリス」
「あぁ。コレは……」
「「良いネタが出来た……!」」
未来が朱里と再合流する数分前、未来と了子は極限の緊張状態にあった。
「シンフォギア関連でもあるし、貴方関連でもある」
「……内容によります」
「聖遺物保管庫、その中の2つの聖遺物とかなり高いレベルで適合してる可能性があるのよその子は。所謂ダブルコンダクターってヤツね。更に、適合してるのがだいぶ訳アリでね……」
「……話が見えてこないんですけど」
「1つは『銀の鍵』。ちょっと大きな鍵なんだけど、コレの元となる神話がかなりの曰く付きなの。でも、こっちはそこまで大きな問題じゃない」
「……全く分かりません。もう1つの聖遺物に問題があるんですか?」
「問題あるなんてモノじゃないわよ」
「
「……えっ?ていうかそもそも、朱里は適合するかどうかなんて検査してない気が……」
「当たり前じゃない。なんで
「……全く分からないです」
「響ちゃんのギアペンダントが、朱里ちゃんと一緒に居る時に勝手に励起……つまりは起動しかけてるの」
「えっ?それってつまり……歌う必要が無いって事ですか?」
「……そうなら、良かったんだけどね。悪いけど貴方達がカラオケに行っていた時、色々根回しして勝手にフォニックゲインを測定させて貰ったわ」
「そんな事を……」
「結果は、異常過ぎた。これまで観測してきた中で、
「……えっ?」
「シンフォギア関連ではあるけど、貴方の為にもなる話よ。ハッキリ言って、足立朱里は未知数の存在であり危険過ぎる。だからこそ検査をして、しっかりとした情報を手に入れる必要がある。なんとしても、彼女を連れて来てくれない?」
最後の方には、櫻井了子の眼は金色に。いわゆる、フィーネとしての警告をした彼女に対して、小日向未来の返答は、否定的な物であった。
「……朱里は、確かに色々と怖くなる事もあります」
「ならば、尚更では無いのか?」
「でも、私は待ちます。ずっとおちゃらけた様にしてるけど、カッコイイ時も、ダラけきってる時も、色々と時間は掛かりましたけど、朱里は私達に見せてくれました。だから、私は朱里を信じたい。いつかきっと、今は隠してる事も全部見せてくれると信じて」
ずっと張り詰めていた空間も、ようやく落ち着きを取り戻しつつあった。最後の方にはずっと目が金色になっていた櫻井了子も普通の黒目にやっと戻り、溜息を吐きつつも柔らかい笑顔をしていた。
「………フゥ、これは無理か。時間を取らせちゃったわね」
「いえ、その様な事は……」
「まぁまぁ。ところで、未来ちゃんは何処に向かってたのかしら?」
「えっと、飲み物を買いに」
「じゃあこの私が飲み物を奢ってあげるわぁ!迷惑掛けたし欲しい物をドーンと言いなさいな!」
「えっと……じゃあミルクフラペチーノを3つ欲しいです」
「……結構甘党?」
「どっちかというとブラックコーヒー派です」
「……苦労人ねぇ」
なんでミルクフラペチーノかって?リア友の1人がそれしか飲まないからだよ。金食い虫だよホント。