Fate/Grand Order operation Ark   作:山川山

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遅れて申し訳ありません。約一ヶ月ぶりですね…。
まだ見てくれている人はいるかなー?と思いつつ投稿です。

今回ちょっと短いですが代わりに次回が7千字程になる予定です。


第11話 撤退戦/ドラ(ゴン)娘達

「「「Gyaaaaa!!!」」」

 

背後から凄まじい大音量でワイバーンの鳴き声がさながら秩序のない合唱のように聞こえてくる。みんな全力で、そして私もそれに遅れないように礼装の自己強化最大で走っているけど、まるで引き離せる気がしない。

 

『まずいぞ!このままじゃ追いつかれる!みんなもっと速く!』

 

ドクターが通信越しに叫ぶ。わかっているけど、いったいいつまで逃げれば…って!?

 

「マシュ、あれ!」

「先輩、どうかしまし…あれは!」

 

私達が逃げる先。そこには見覚えのある旗を掲げた鎧の集団がいる。フランス軍だ。

 

「っ…迎撃しよう」

「そうですね。わたしもそれがいいと思います!」

 

このまま進めばワイバーンの群れとフランス軍が衝突する。数体ならばなんとかなるかもしれないけど、この量が相手だとどうすることもできずにフランス軍は敗北してしまうだろう。なら、ここで私達がなんとかするしかない!

 

「では、私が一番槍…いや、一番弓を取らせてもらおう」

 

エミヤがそう言いながらワイバーンの群れへと弓を構える。

 

「『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』!」

 

放たれた矢が青い線を引きながらワイバーンの群れに直進する。これで少しは数を「Arrrrrrrrr!!!」

 

ワイバーンの群れから何かが叫びをあげながら飛び出してくる。矢として放たれた剣を掴んだそれは、その勢いのままエミヤへと斬りかかる。

 

「はっ!」

 

エミヤが斬られる寸前にアルトリアが斬撃を放ち、それに距離を取らせる。

 

「どうした、弓兵。いつものように爆発させないのか?」

「…先程から何度も試しているが起動しない。どうやらあちら側に主導権を奪われたようだ」

「Ar……!Arrr………?」

 

黒い鎧のように見えるそれは、アルトリアが登場したことに怯まず、むしろ待っていたかのように攻撃を再開しようとしたがジャンヌの方を見た時に動きが止まった。ジャンヌとアルトリアを交互に見て…

 

「Arthur×Arthur………?」

「……貴様が何者かは知らんが、不敬なことはわかった。殺す」

 

アルトリアと黒い鎧の戦闘が始まる。アマデウスとマリーの方を見るとこちらでも戦闘が始まっていた。相手は黒い外套を纏った青年だ。

 

「ちっ、ちょこまかと…!」

「君にマリアの首を斬らせるわけにはいかないからな。とはいえ逃げ回るのにも限界があるか…。立香、援軍をくれ!」

「了解!マシュ、行ってあげて!エミヤはここでワイバーンの相手を、ジャンヌも…」

「立香さん!わたし達を追跡していたものとは別のワイバーンの集団がフランス軍の方へ!」

「私が行きます。ここは任せました!」

 

ワイバーンの対処にもう1人ぐらいはほしいけど、みんないっぱいいっぱいだ。せめて相手サーヴァントを1人でも倒せれば…

 

「『鮮血魔嬢(バートリ・エルジェーベト)』!」

「Arrrrr!?」

 

突然、爆音が鳴り鎧のサーヴァントが空へと吹き飛ばされていた。

 

「今よ!清姫!」

「『転身火生三昧《てんしんかしょうざんまい》』!」

 

青い炎でできた大蛇が鎧のサーヴァントを締め付け、焼き尽くそうとする。けれど…

 

「ohr…Arrrr!」

「うあぁっ!」

 

鎧のサーヴァントがエミヤから奪った剣で炎を散らす。それと同時に着物のようなものを来た少女が炎の中から現れ、落下してくる。このままじゃ地面に叩きつけられてしまう!自己強化を使えばなんとか!

 

「間に合えぇぇー!」

 

落下している少女をなんとかキャッチして地面を転がり落下の衝撃を和らげる。

 

「いてて…。大丈夫?」

「は、はい…。だ、大丈夫です…」

 

少女の頬がなぜかあかくなっている気がする。さっき転がった時に少し擦っちゃったかな?

 

「あの、あなたが安t「よくやったぞ、小娘共。そして、さっさと消えろ!不敬者の狂戦士(バーサーカー)!『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガーン)』!」

「Ohrr!?」

 

アルトリアが宝具を放ち、黒い鎧のサーヴァントがそれに飲み込まれる。

 

「A…、Ar…thur……」

 

聖剣の黒い極光の中、一瞬見えた顔がとても安らかに見えたのは気のせいだろうか?

 

「撤退よ!サンソン!ランスロッ…ランスロットは?」

「今しがた撃破された。流石に多勢に無勢だ。すぐに撤退しよう」

 

ジャンヌが助けに向かったフランス軍の方でも動きがあったらしく、あちら側の指揮官をしていたと思われるカーミラがワイバーンに乗って現れた。フランス軍を見るとワイバーンに向かって大砲を何発も放っていて、視線をカーミラ達に戻したときには2人ともワイバーンに乗って撤退をはじめていた。

 

「タダでは帰さん!投影、開始(トレース・オン)、『赤原(フルン)──くッ!」

 

エミヤが矢を放とうとするがワイバーンに妨害されてしまった。その間にも、どんどんサーヴァントが乗ったワイバーンは遠ざかって、私の目にはもう砂粒程にも見えなくなってしまった。

 

「流石に射程範囲外か…」

「とりあえずワイバーンの数を減らそう。それで、えっと…」

 

助けてくれたのは嬉しいんだけど、この少女達はいったい誰なのだろうか?まだ片方は私にくっついたままだし。

 

「そうね。余裕もあるしここらで簡単に自己紹介を…って清姫!いつまでそうしてるつもりなのよ!」

「ハッ!も、申し訳ありません。まさかエリザベートさんに注意をされるとは思いませんでしたが…」

「…それ、もしかして馬鹿にしてる?」

「うふふ、エリザベートさんはそう思います?」

 

あーあー、なんか険悪な雰囲気になってきた。大丈夫かな?この2人。

 

「まあ、そんなことは置いておいて自己紹介と参りましょう。私の真名()は清姫、言葉を理解できるバーサーカーです。そして、そちらの方がエリザベートさんです」

「エリザベート・バートリー、ランサーよ。それじゃ、聞きたいことがあるんだけど」

「私も先程聞き損ねてしまったので改めてお尋ねいたしますね」

 

……何だろう。凄く嫌な予感がする。

 

「貴女がファン候補の子ジカ?」

「あなた様がもう1人の安珍様候補ですか?」

「………はい?」

 

えぇ…?

 

 




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