Fate/Grand Order operation Ark   作:山川山

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第6話 終幕/掴めなかったその手

時は少しだけ遡る───

 

 

 

「せい!」

「ふんっ!」

 

振るわれる双剣を拳を打ち付けて粉砕する。予測の結果とアークの装甲を信頼しているからこそ出来る芸当だがなかなか肝が冷えるな。

 

「くっ…!でたらめな!」

 

ふざけんな!こっちのセリフだ!Cランクとはいえ、宝具をポンポン出しやがって!それ、いったい何本目だ!?俺も似たような事出来るけどさぁ!

 

「ほう?ならばこちらも武器を使うとしよう」

 

アタッシュカリバー ブレードライズ!

 

ビームエクイッパーからアタッシュカリバーを実体化し、そのまま斬り掛かる。が、流石にこれは受け止められ鍔迫り合いになる。そして、今までの戦闘、加えてこの鍔迫り合いで確信する。

 

「アーチャー。お前は、バーサーカーを吸収して相当ステータスが上がっているようだな」

「御名答。よくわかったじゃないか」

「動きと視線の移動に若干のズレがあるようにみえる。体の動きに意識がついてきていないのではないか?」

 

敏捷はB位、筋力にいたってはAに到達しているのでは?

 

「フッ、あれを吸収しておいて微妙な強化なはずがないからな。ズレはその代償、安いものさ。だが、それでも貴様を倒すには不足らしい。こちらの得意分野でやらせてもらおう」

 

剣を爆発させて、アーチャーが距離をとる。小規模とはいえ近距離での壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)を耐えるだなんて、耐久も上がっているらしい。

 

I am the born of my sword(我が骨子は捻じれ狂う)…」

 

マズっ!

 

「『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』!」

 

それは、空間を削る一撃。来るとわかった瞬間に横に走って回避をした。

 

「逃がすものか!」

 

そのまま疾走して行くと、アーチャーが後ろをついてきてこちらに矢を放つ。しかも、その全てが爆発するのだからたまったものじゃない。

 

「!…ここは」

 

森を抜けると寺の境内と思われる開けた場所にでる。感知系の機能が大きな反応を捉えた。すぐさま解析を行う。ふむふむ、なるほど、ここなら…

 

「ッ…」

 

飛んで来た矢をアタッシュカリバーで弾く。爆発は無い。

 

「こんなところに来て、何をするつもりだ?こちらにとって、ここは絶好の狩場だぞ?」

 

ああ、その通りだ。ここはアーチャーにとって戦いやすいことこの上ないだろう。だが…

 

()()()

 

ここに来たことを後悔させてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今はな」

 

負け惜しみとも言える言葉を目の前の存在、アークと呼ばれた者が言い放つ。何か仕掛けようという割には、動かずただそこに立っているだけだ。少しでも時間を稼ぐための狂言か?

 

「そうか。ならばその時になる前に貴様を倒すとしよう」

 

偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)を投影し、弓に番える。依然、動きはない。

 

「消えろ、『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』!」

 

放たれたそれが、空間を削りながら直進する。そして、無防備な相手に当た───

 

「何っ!?」

 

───らずに、その寸前で粒子に分解される。

 

「ここからは、私の時間だ」

 

アークがそう言うと、手に持っていた弓さえ分解される。いったい何が!?

 

「この場所はかなりの霊地のようだな、アーチャー?ほとんど崩壊しているとはいえ、強固な結界の名残りが見つかった」

「確かにこの場所、柳洞寺はこの冬木の心臓部とも言える場所だ。土地の魔術師に結界やら何やらが仕込まれていてもおかしくはないが、それがいったいどうしたと言うのだ?」

「私のスキルに"千の機能"というスキルがあるのだが、これはもともと魔術に特化したスキルだった。そして私が手に入れ、変化を遂げたが、その能力は未だ残っている」

 

こいつは何が言いたい?

 

「つまりは私の機能を魔術に応用出来るという事だ。この土地に残っている結界の名残りをハッキングし、復元し、改造して、私の能力をもとにした機能を追加した」

 

その機能がこれの原因か!

 

「追加した機能は対消滅フィールド。流石にお前そのものを消すほどの力はないが、お前の投影したものであれば、ほぼ投影した瞬間に消滅だ」

 

まずい。もう出せる手が…いや、やつは"ほぼ"投影した瞬間と言った。つまり、投影してから消滅まで多少のラグがある。ならばその消滅までの間に攻撃を叩き込む!

 

投影、開始(トレース・オン)

 

どこか、遠い己の記録(きおく)を引きずり出す。あの時は()()だけだったが、今は五体満足どころか大元すら己が身の内にある。

 

投影、装填(トリガー・オフ)

 

走り出す、目の前の敵に向かって。射程に───入った。

 

全工程投影完了(セット)────『是、射殺す百頭(ナインライブズブレイドワークス)』!」

 

今の自身が持つ全てを乗せた攻撃を放つ。これならば!

 

「それを待っていた」

 

アークの持つ剣が折り畳まれてカバンのようになる。それを右手で持ち左手で抑えて構えるとこちらの各部位を狙った攻撃は全て変形した剣に吸い寄せられ、防がれる。私の最大の攻撃は不発に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、普通に生きていたら魔術師に拐われて人生終了なんて事がザラにあるこの世界では、力がどれだけあっても困る事はない。ぶっちゃけると宝具を即時消滅させる事も出来たが、そうせずに少しだけ余裕を残したのは、射殺す百頭(ナインライブズ)を覚えるためだ。あれは、特定の武装ではなくあくまで武術なのでラーニングする事が可能だ。そして、先程のアーチャーの是、射殺す百頭(ナインライブズブレイドワークス)で、ある程度の術理は理解出来た。まあ、おかげでアタッシュカリバーはズタボロにされたけど。

 

「あれを…防がれるとはな…」

 

攻撃をアタッシュカリバーに集めることが出来たのはアークの持つクローンバリアという反発力を利用した防御機能を反転させる事で引力を作り出したからだ。正直これは賭けで上手く働いてくれなければ、俺はここに立っていなかった。

 

「動けないか?」

「ああ、さっきの攻撃で完全に体がイカれた。立っているのがやっとだ」

 

今、目の前に立っているアーチャーは体からは湯気が立ち昇り、攻撃を放った腕は血管が破裂して血が流出していた。

 

「なあ、何故私は負けたと思う?やはり、実力か?」

「それは、そうだろう。戦いとはそういうものだ。しかし、そうだな。それ以外の理由を挙げるならば…」

 

アーチャーの攻撃には文字通り全てが乗っていた。俺の力というかアークの力が強かったと言えばそれまでだが、俺が思うにアーチャーは…

 

「お前は、大切な者のためならそうなのかと諦めるのではなく、そうではないと抗うべきだった」

「そもそも敵対するべきではなかったという事か。手厳しいな、それは」

 

…そろそろ終わりにしよう。アークリローダーを押す。

 

オールエクスティンクション

 

音声と共に右足にエネルギーが充填される。

 

「さらばだ、アーチャー。出直してくるといい」

「ああ、そうさせてもらおう」

 

左足を軸に回し蹴りを浴びせる。

 

オールエクスティンクション

 

振り返ると、アーチャーの姿は既に消えていた。さあ、早く立香達のもとへいこう。100メートル0.8秒の瞬足を使って大地を駆ける。洞窟に入った後、所長の助けてという叫びが聞こえて来た。

 

「もちろんだ。恩人ヘの礼を、言葉だけで済ませる私じゃない」

 

大空洞に入ってすぐ跳躍、カルデアスに着面し、分解されないように足元ヘクローンバリアと悪意の波動スパイトネガを集中して展開する。そして、所長を受け止めた。

 

「アーク!」

「アークさん!」

 

立香とマシュが俺を呼ぶ。思ったよりも、負傷が少なくて良かった。そして…

 

「なんとか、間に合ったか」

 

本当にギリギリだ。後、少しでも遅かったら所長は消えていた。

 

「アー…ク?どうして…?」

「どうしてとは心外だな、オルガ。仲間を助ける事がそんなにおかしい事か?」

 

とりあえず、所長にかかっている念力みたいなのを解除しよう。さっきの結界と同じ要領で…

 

「何?」

 

術式に侵入出来ない?術式に掛けられている魔術的なロックは外したはずだ。いや、これは新しいロックがかけられている?

 

「そう簡単に解除されてたまるものか!そのままオルガと共にカルデアスに沈むがいい!」

 

レフの仕業か!

 

「立香、マシュ。そこの男の妨害を頼む」

「わかった!いくよ、マシュ!」

「了解です。先輩!」

「愚かな。ならば、このレフ・ライノール・フラウロスが直々にお前達を処理してやろう!」

 

レフとマシュの戦闘が始まる。レフは人型で戦っているがそれでも聖杯による強化でマシュとの戦闘を成り立たせている。その間にも、俺はアークの演算をフルで使ってロックを解除していく。

 

「アーク…貴方…足が…沈んで…!」

「黙っていろ!」

 

足が分解され始めた。まだ爪先程度で、10分はもつだろうが、未だ解除は出来ていない。次々とロックが追加されて完全にイタチごっこだ。

 

「マシュ!」

「くっ…うぅ…」

「ククッ、先程の戦闘の疲労がひびいているようだな。この状態でも充分対応出来る。さぁ!大切な仲間とやらが無様に消滅する様を見るがいい!」

 

所長に加わる力が強くなる。クソッ!こっちはまだまだ粘って…

 

「もういいわ…」

 

は?

 

「もういいって言ってるの!早く私を放してここから離脱しなさい!」

「死にたいのか!?」

「死にたくないわよ!でも、このまま2人とも消滅するよりは貴方が生き残る方がずっと良い!」

「断る。私はあくまでサーヴァントだ。かつて、生きた者の影だ。今を生きる者を、何より恩人を生かせるのならば、この仮初の命は惜しくない」

 

そうだ!こっちだって死にたくないが、悲劇を変えられるのならば命を懸ける価値がある!

 

「そう…なら…仕方ないわね…」

「おい、待て。なにをしている?」

 

所長が懐から何かを取り出す。石?いや、礼装?

 

「これに魔力を通せば爆発が起きるわ。そうね、足が消えかけてて踏ん張れない貴方を吹き飛ばすくらいにはね」

 

待て。まさか…

 

「貴方は唯一私を認めてくれた人なの。だから、例え仮初だったとしても生きて」

 

やめろ。やめてくれ。

 

「ありがとう。さようなら」

 

爆発が起きて体が吹き飛ばされる。地面に落ちていく時間がとても長く感じる。

 

───またダメなのか?

 

声が聞こえた。最近は自身の喉から発せられる声だ。

 

───今度は腕を伸ばせたのに、またダメなのか?

 

この声には言いようない哀しさが含まれている。この声の元の持ち主からは想像出来ない感情だ。

 

───私はなんの為に作ら(生ま)れたのだ!?

 

地面に到達し、爆発の煙が晴れるとそこにもう所長の姿はなかった。代わりにレフを見ると、自分の心がグツグツと煮えたぎるのを感じた。

───あぁ、貴方もイズを失った時はこんな気持ちだったのでしょうか?飛電或人社長…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アーク…」

 

所長を救えなかったという事実が私達にのしかかる。その中でも一番ショックが大きいのはアークだと思う。一番近くにいて、一番所長を助けたかっただろうから。

 

「ハ、ハハハハハハハハ───!まさか!まさか、あのオルガが!英霊ごときのために命を捨てるだなんて!フフッ、フハハハハハ!傑作だ!」

 

レフ教授の言葉に思わず怒りが湧くが、近くから発せられる威圧に掻き消される。アークだ。

 

嘲笑(わら)うな…」

「何?」

「彼女の尊き意思を…嘲笑うな!」

 

アークがレフ教授に向って歩く。消えかけていた足は復元されていて、足元からは"怨"や"怒"などの文字が次々と湧き出る。

 

「なんだ?お前の…その魔力量は!」

『アークの魔力量が上昇していく。さっき聖杯と呼ばれた結晶以上の数値だ!』

 

何を…何をしようとしているの?アーク…

 

「レフ・ライノール・フラウロス。お前達はこの私が、必ず滅亡させる」

「ほう?たかが英霊風情が…。我らと、我らが王を滅亡させるだと?ハハハ!いいだろう、そんなに死にたいならば、我が真の姿で貴様を葬ってやる!オオォオ!」

 

レフ教授の体を割いて十字の瞳を持った肉の柱が顕れる。なに…あれ…

 

「ハハハハハハ!我らは魔神柱!我が名は───なっ!?」

 

ドパンッ!という音を立てて魔神柱と名乗ったものの一部が消し飛ぶ。アークを見ると左の手のひらを相手に向けていた。煙が上がっているという事は、手のひらから何かを発射したらしい。

 

「お前の名など、どうでもいい。今はただ殲滅するだけだ」

 

アークが左手を下ろし、代わりに右手を胸の位置まで上げて手を開くと先程の文字が集まって、カードキーのようなものが出来上がる。そして、それについたボタンをアークは押す。

 

アークワン

 

ボタンが押されるとカードキーが展開し、音声がなる。

 

「変身」

 

それを、ベルトに入れる。

 

シンギュライズ

破壊 破滅 絶望 滅亡せよ

コンクルージョンワン

 

アークの姿が変わる。どこか不完全だったさっきまでの姿と違って白い装甲が追加されたその姿は、一応の完成を迎えているようにみえる。

 

「一撃で終わらせてやる」

 

悪意

 

アークが一歩踏み出す。

 

恐怖

 

さらに一歩。一歩毎に威圧が増す。

 

憤怒

 

ベルトから放たれる声はアークと同じだけどどこまでも機械的だ。

 

憎悪

絶望

闘争

 

アークが走り始める。

 

殺意

破滅

絶滅

 

アークが跳躍して魔神柱に向って行く。

 

滅亡

 

「終わりだ」

 

パーフェクトコンクルージョン

              ラーニングエンド

 

飛び蹴りをアークは魔神柱に放つ。その威力は凄まじく、魔神柱がアークを止めるために放った光線をものともせずに、相手を貫いた。

 

「お、おのれぇぇぇ!」

 

魔神柱が収縮してレフ教授の姿に戻る。まだ、生きているみたいだ。

 

「ハァ…ハァ…貴…様ァ!」

「まだ生きていたか」

 

とどめを刺すために、アークがレフ教授ヘと近づいて行く。

 

「く…今は退かせてもらうとしよう…貴様らは特異点の崩壊に飲み込まれるがいい」

「待て」

 

アークの拳が空を切る。レフ教授には逃げられてしまった。

 

「逃したか…」

「アーク!戻って来て!」

 

私の呼びかけに反応して、アークが鎧を解除しながら戻って来る。

 

「大丈夫ですか?アークさん」

「ああ、頭に血が登っていた。今は大丈夫だ」

 

マシュがアークに尋ねる。本当にそうならいいんだけど…。

 

「それよりもだ。ロマン。帰還を頼む。レフ・ライノールの言葉によれば、もうすぐここは崩壊する」

『わかった。すぐに準備する』

 

アークがドクターに帰還の要請をした。そういえば、さっきの姿は何だったんだろう?

 

「アーク、さっきの姿は?」

「あれは、アークワンと呼ばれる形態だ。その前はアークゼロという」

 

アークが簡単に教えてくれる。名前が安直というか何というか…。

 

「うわっ!」

「ゆ、揺れが!」

「始まったか。ロマン。まだか」

『準備できたよ!帰還開始!』

 

眩い光が見えたと思った瞬間、私の意識は遠のいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が収まると辺りには立香とマシュが倒れていた。カルデアスがあるという事は無事にカルデアに戻って来れたようだ。

 

「フォウ!」

「お前も戻っていたか」

 

フォウ君が頭の上に乗ってくる。先程まで悪意に飲まれていた俺だが、もう大丈夫という事だろうか。

 

「お疲れ様。直接会うのは、初めてだよね。改めて、僕がロマニ・アーキマンだ」

「ああ、よろしく頼む。とりあえず、立香達を運ばないか?」

 

いつまでもあそこに寝かせておくのはちょっと…。

 

「うん。僕も言おうと思っていたよ。お願いできるかい?スタッフは他の事に手が離せなくてね」

「了解した」

 

立香とマシュを脇に抱え、ドクターについていく。先にマシュをマシュの部屋のベッドに寝かせて、その後、立香を立香の部屋のベッドに寝かせた。

 

「ありがとう。これで2人とも、少しは休める筈だ」

 

部屋を出て、廊下を歩きながらドクターと会話をする。フォウ君は立香の部屋に置いてきた。

 

「いや、礼を言う程ではない。それに、私は謝らなければならない」

「…所長の事かい?あれは誰のせいでもない」

 

本当にそうだろうか?あれは俺がもっと上手くやっていれば…

 

「暗い話よりも未来の話をしよう。と言っても、そっちも暗い話だけど。確認するよ?君はこれからも僕たちカルデアに力を貸してくれるかい?」

「もちろんだ。その為に私は召喚に応えたのだから」

「そうか、よかったー!断られたらどうしようかと思った…」

 

そもそも英霊は力を貸す気がなかったら召喚拒否なり何なりすると思うけど。

 

「やあ、ロマニ。新しい英霊が来るって聞いたんだけど、どこに…あっ、君かい?異世界の英霊っていうのは。早速、聞きたい事とか調べたい事があるんだけど…いいかな?」

 

おお…、勢いがすごいな…。

 

「あー、紹介するよアーク。彼女…、いや…彼…?えーと、とりあえずそこにいるのは、あの万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチだ」

「よろしく〜。気軽にダ・ヴィンチちゃんと呼んでくれたまえ」

「ああ、よろしく頼む」

 

とりあえず握手を交わしておこう。

 

「んー?思ってたより反応が薄いな。もしかして君の世界では私は女だったりする?」

「いいや、男だ。だが、その姿。モナ・リザだろう?天才ならば常人と違う特殊な思考をしている可能性があるからな。英霊になったならば性別を変える事も有り得ない話ではない。かなり奇抜だとは思うが」

「初対面でそこまで理解を示せた人を、僕は初めて見たよ…」

 

そうかな?世の中にはモナ・リザに成りたい人もいない事はないと思うけど。

 

「じゃあ、ロマニ。彼を少し借りるよ。ステータスとか調べたいしね」

「ちょっと待った、レオナルド。彼はまだ特異点から帰って来たばかりで…」

 

何か、すごい場所に来てしまったようだ。俺は、馴染めるだろうか?ただ、悪い場所ではない。さっきまでの悩みも少しだけ軽くなった。




所長が生き残ると思っていた方ごめんなさい。残酷ですが、作者はこれがいいと思って書きました。言い訳をするなら、原作よりは救いがあったと思います。

次回アーク様(偽)のステータスを乗っけます。
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