Fate/Grand Order operation Ark 作:山川山
来るたびに心の中で狂喜乱舞してます。
幕間1 召喚その1/食事
──魔術世界における最高位の使命を以て、我々は未来をとりもどす!」
ドクターが人理守護指定グランドオーダー発動を宣言する。やっぱ生で見ると迫力が違うな。
「とはいえ、マシュとアークだけだと戦力に不安がある。サーヴァントを召喚して、戦力を強化しよう」
お?ガチャタイムですか?
「召喚用にリソースを割いて大丈夫なのか?」
「もちろん。さあ、ついてきてくれ」
俺が尋ねると、ドクターがそれに答えてからついてくるように促す。それに立香、マシュ、俺はついていく。そして、しばらく歩くと、目的の部屋にたどり着く。課金…すり抜け…爆死…うっ頭が!
「アーク?大丈夫?」
「ああ、問題ない。安心してくれ、立香」
部屋に入った瞬間、謎の電波を受信したがなんとか耐えた。そして、ドクターが虹色の結晶を取り出す。全部で5つだ。
「これは、聖晶石。これでサーヴァントを召喚することが可能で…って立香ちゃんは知ってるか。これ1つでサーヴァントを一体召喚出来るよ」
マジか!1つあれば回す事が出来て、しかもサーヴァント確定だと!?最高じゃねえか!
「あれ?アークの時は3つでしたよね?」
「ああ、それは召喚の確実性を高めるためだね。この召喚ルームなら機材のサポートで補えるんだけど、この場所以外だとサーヴァントの召喚確率が低下してしまうんだ。次回からは、マシュの盾に調整を加えておくから安心して」
え?俺ってサーヴァント3体分のリソースかかってんの?なんかすごい申し訳ない。
「それじゃ、召喚を始めよう。立香ちゃん、あの円の中にこれを投げてくれ。詠唱は必要ないよ」
「わかりました。えい!」
立香が5つの聖晶石を投げ入れると、召喚が始まった。まず最初は…
「…物好きな人ですね。生贄がお望みでしたら、ご自由にお使いください」
お、メドゥーサさん。特異点ではランサーかつ黒化していたが、今回はライダーでの召喚だ。んあ?なんでこっちくんの?
「勘違いかもしれませんが、以前会ったことがありますか?」
「ああ、別のお前には会ったことがあるが…」
「そうですか。貴方を前にするとこう…胸の奥に違和感を感じたので」
あー、もしかして体が心臓を潰されたの覚えてるのかな?っとそうこうしている内に次の召喚が始まってしまった。
「サーヴァント、ランサー。召喚に応じ参上した。本当にランサーで喚んでくれるとはな。ま、よろしく頼むぜ」
「キャス…ランサーさん!」
「キャs…ランサー!来てくれたんだ!」
次はキャスニキ改め槍ニキことクー・フーリンだ。毎度宝具が当たらないという呪いのようなものがあるが、今回は槍が当たってくれることを祈ろう。
「アサシンのサーヴァント、佐々木小次郎。ここに参上つかまつった。…ふむ、召喚そうそう蚊帳の外、というのは悲しいものがあるな」
「すまない。立香とマシュ…お前のマスターとそのサーヴァントは既知の者が召喚されてやや興奮気味なのだ」
「なるほど、そうであったか。では、後ほど改めて挨拶をするとしよう」
佐々木小次郎、その剣術も凄まじいが何より第ニ魔法もどきの対人魔剣がチート級に対人戦では強い。サーヴァント戦等での活躍を期待しよう。
「アーク!ランサーが来てくれたよ…あっ、そっちの人は…」
「こちらのことは今は気にしなくていい。それよりも…そら、新しく召喚が始まるぞ」
小次郎の言葉にしたがってそちらを見るとちょうどサーヴァントが召喚されるところだった。
「サーヴァント、アーチャー。召喚に応じ参上した。約束通り出直して来たぞ」
よっしゃ!食事面においてカルデアは勝利した。戦闘でも強いし言うことないな、このアーチャー。
「おう、てめえも来やがったか。召喚される度に顔を見てる気がするぜ」
「君もいたのか…やれやれ、ここまで来るともはや運命すら感じるな」
槍ニキとエミヤがなにやら言い合っているが、次が最後の召喚だ。そちらに集中しよう。
「…召喚に応じ参上した。仮にも私を倒したのだ。期待しているぞ?」
セイバー、アルトリア・オルタが召喚された。もとは、敵だったが味方ならば心強い事この上ない。というか、小次郎を除いて全員、あの特異点の記憶を大なり小なり覚えてるんですね。
「アーク…でよかったか?少しいいか?」
「ああ、それで構わない。何かあったか?アーチャー?」
「先程マスターとも話したが、これからの召喚で別のアーチャーが召喚される可能性もある。これからはエミヤと呼んでくれ。…実は折り入って頼みがあるんだが…」
アーチャー改めエミヤが…。え、なんでそんな目がキラキラしてるの?
「頼む…!もう一度あの変身を見せてくれ…!」
「それは構わないが、1つ条件がある」
「もちろんだ。ただで見せてもらおうとは思っていない。条件は?」
「それは…」
───一時間と少し後
エミヤに変身見せた後、俺とエミヤはとある場所に来ていた。
「できたぞ、カレーだ」
「ああ、ありがたくいただこう」
食堂だ。エミヤに出した条件は俺に料理を作ることだ。一度食べてみたかったんだよね、エミヤ飯。
「本当にこんな事でいいのか?これからは、私が出来る限りは厨房に立つつもりだから食べに来る機会は多くなると思うが…」
「私は(この体では)食事をした事がないからな。一度食事を体験してみたかったのだ」
「それは…」
早速カレーを口に入れる。最初に感じるのは複数の香辛料のハーモニーだ。具を噛めば、噛み切り易くかと言って歯ごたえがないわけではない具材に閉じ込められた旨味が先程の香辛料と交わり最強に感じる。美味い。美味いという言葉で言い表したくない位美味い。
「おかわりもあるからな」
「?ああ、後でいただこう」
肩に手を置きながらエミヤがおかわりがあることを教えてくれる…何か妙に優しい視線だったけど…ま、いっか。今はこのカレーを味わおう。
この後、主人公のところには立香やマシュなどからお菓子とかが届きました。