Fate/spring blade (仮名) 《Fate×SAO》   作:クロス・アラベル

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こんな日常、キリトとユージオには過ごして欲しいものです。


The sound of everyday collapse ②

 

 

 

 

「ふぅ、小テスト乗り切れた〜」

「どうだった?流石に2時間漬けじゃ無理だろう?」

「無理はするもんじゃないなー。今度から忘れないようにするぜ」

 

昼休み。

3時限目の世界史の小テストを無事(結果は知らない)に乗り切った。

4限目を終えて俺とユージオは昼食のパンを買うべく、売店へと駆け込む。

 

俺の家____桐ヶ谷家は(和人)と妹の直葉、母の翠、父の峰嵩の4人家族なのだが、父が現在海外へ単身赴任中である為、今家にいるのは三人だ。

が、母はパソコン情報誌の編集者で、〆切前は出版社に篭りがちになりほとんど帰ってこない。

なので必然的に家には俺と直葉しかいないわけだ。

弁当を作るほど俺は料理上手くないし、直葉は剣道部で忙しいので売店か食堂に頼ることになる。

 

ユージオの家も兄弟が3人いて、弁当を作る余裕が無いらしい。

 

「んじゃ、俺はこれとこれで」

「あ、今日は奮発するんだね。サンドイッチ300円だよ?」

俺はサンドイッチと惣菜パンを選ぶ。ここの食堂のサンドイッチはかなり高い。が、結構それ相応に具沢山で美味い。今日くらいは別にいいだろう。

 

「いいんだよ。今日は小テスト頑張ったし」

「頑張った…?」

「ユージオはどうすんだ?」

「あ、僕は……これと、これかな」

ユージオは安めの惣菜パンを二つ選んでいた。

あと紙パックタイプのコーヒーを一つとる。

ユージオは牛乳。こいつはコーヒー飲めないからなぁ…前罰ゲームでブラックコーヒー飲んでた時は砂糖と牛乳入れようとしてた。(入れさせなかったけど)

 

 

「お、朝寝坊の和人じゃねえか。ユージオも」

 

「ん、イスカーンか」

レジへ向かおうとするとイスカーンとばったり会った。

1年年上だけど、かなり前から仲良くしている。

殆ど同い年とそんなに変わらない。

「今朝は間に合ったかよ?」

「ああ。ホントギリギリだったけどな」

俺が寝坊した事を何故知ってるのかは聞かないでおこう。どうせ朝方にユージオ達が話したんだろう。

 

「飯一緒に食うか?」

「いいぜ。屋上行くか!」

「辞めときなよ、イスカーン。また怒られるよ?」

「バレなきゃいいんだよ。あそこからの眺めは中々だからな」

「行こうぜ、イスカーン、ユージオ。早くしないと昼休み終わっちゃう」

屋上は生徒は行っちゃいけないらしい。まぁ、屋上を解放してる学校の方が少ないんだろうな。

 

「中庭に行こうよ。ね?」

「なんだよ……まぁ、別にいいけどよ」

「ユージオ君は真面目ですな」

「一緒に行って怒られるのは僕も同じなの!ほら、行くよ!」

 

 

 

 

 

「そういや、聞いたか?あれ」

「あれ?」

中庭で3人でパンをぱくついているとイスカーンがアレ、というのを話し始めた。

 

「…ああ、あのニュースでしよ?」

「おう、俺も朝のトレーニング終わってからニュース見てたら来てたからよ。驚いたぜ」

「あれって………あ、例の殺人事件か」

「そうだよ。何せまた犠牲者が出たらしいじゃねえか」

「これで12人目だよね」

「え、また犠牲者出てたのか」

「ああ。確か今度は_______20代の男だったな」

「うん。今度もかなり酷かったってニュースでやってた」

「…物騒になったよな、最近」

この春咲市で起きている連続殺人事件。

俺は朝急いでたからニュースなんて見てなかったが、また犠牲者が出たらしい。

これだけ犠牲者が出てるのに警察は手がかり一つ見つけられていないとか。

 

「そういえば、今朝のホームルームで部活動一時中止とかって話してたよな。何時もより険しい顔してたっけ、先生」

担任のアズリカ先生はいつも無表情だけど、今回ばかりは不快感を隠せていなかった。

「部活動だけじゃないよ。部活に入ってない生徒も早めに帰って下さいって言ってたよね」

「俺は学校じゃない所に通ってるから別にいいけどよ。お前らも気をつけろよ?」

「うん」

「ああ」

 

 

 

 

それから3人で取り留めのない話をしながら昼食を終え、教室に戻ることになった。

「んじゃな」

「ああ、午後の授業も頑張ろうぜ」

「おうよ」

イスカーンと別れて教室に戻る、その道中。

 

「____?」

何か、誰かの視線を感じた。

周りを見渡しても誰もいない。休み時間はあと一分もない。

「どうしたのさ、和人。早く行かないと授業遅れちゃうよ!」

「気の所為か。はいはい、今すぐ行くって!」

本当に気の所為らしい。

 

俺は、まぁいいか、と思いながら教室へ走った。

 

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