劇場版・結城友奈はテイマーである わたしたちのロボトルゲーム! 作:渚のグレイズ
園子からの呼び出しを受け、やって来たのは玉藻市内のとあるビル。
ワームモン『これが最近噂のダイパンエンタープライズ本社ビル!』
友奈「だいぱん・・・・?」
ワームモン『今、みんなの間で流行ってるロボットあるでしょ?』
友奈「あー、あの・・・・めだ・・・なんとかっていう・・・」
ワームモン『メダロットね。それを造っているのが、このダイパンエンタープライズ社なんだって』
テレビで見聞きした情報を思い出そうとする友奈の頭上を、蝙蝠を模したロボットが通る。
他にも街中には、様々な形のロボットが人々と共に暮らしている様子が見受けられる。
ワームモン『あれが噂のメダロットだよ。都会っていうだけあって、いっぱいいるんだねえ』
メダロット
今年四月にダイパンエンタープライズ社より発売された玩具ロボット。
全長50cm程度の玩具ではあるが、そこそこに重い荷物も運べるパワーを持ち、人間と然程変わりない知能を持ったAIを搭載している為、工事現場や災害時の救援用など、様々な場所での活躍を期待されている新時代のロボットである。
友奈「メダロットかぁ・・・・お花の形の子とか、いるのかな?」
ワームモン『数はそんなに多くないけど、あるみたいだよ』
友奈「へー!」
そんな会話をしながら、ダイパンエンタープライズ社ビルへと入っていく。
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ダイパンエンタープライズ本社ビルの屋上には、プールが設置されていた。
そのプールサイドにて、水着姿の園子が、友奈の到着を待っていた。
園子「ゆーゆ~、久しぶりなんよ~♪元気してた?」
友奈「園ちゃん!うん、元気元気♪」
ワームモン『この前エアコン壊れて、さっきまで暑さにやられてたよ』
友奈「こら!余計なこと言わないの!!」
園子「あははは♪ムッチーとも仲良くしてるみたいだね~」
と、そこにプールから何かが上がってきた。
人形のそれは、先程も街中で見かけたメダロットであった。しかし、街中にいたのとは違い、こちらはスクール水着を着用した少女のように見える。
友奈「わぁ、メダロットさんも水着着るんだー」
園子「この娘は“スイマーメイツ”っていって、私がデザインしたメダロットなんよ~」
ワームモン『え、園子が?』
園子「うん。ここ、私が経営してるんだけど、開発部の人たちがあんまりにも男の子向けのばっかり作るから、女の子向けのは私が考案することにしたんよ~」
ワームモン『さらっと凄いこと言ってる・・・・(汗)』
園子「ドルるん、ありがとね~」
左腕に着けた腕時計のような物を操作し、園子はスイマーメイツをしまう。
ドルモン『・・・ふぅ、やれやれ。女性体を動かすことに馴れてきてしまっているね・・・・正直、複雑な気分だよ』
友奈「え?今の、ドルモン?」
ワームモン『え・・・・えぇ?どういうこと?』
腕時計からUSBメモリのような物を抜きとりつつ、園子はいたずらっ子の笑みを友奈に向ける。
園子『ぬっふっふっふ~♪今日ゆーゆ達に来てもらったのは他でもない・・・・まさにこれなんよ!!!』
友奈「これ?」
ワームモン『この小さなUSBメモリが?』
園子「これは、D-チップって言って、デジモンをこの中に保存することで、メダルの代わりにメダロットにセットできるようになるアイテムなんよ~♪」
説明しつつ、先程の物とは別のD-チップを取り出して、友奈に渡す。
友奈「D-チップ・・・・もしかして、これがあれば・・・・!」
園子「ムッチーもメダロットに乗って、こっちの世界を動き回れるんよ~!」
ワームモン『ゆーちゃんゆーちゃん!早速やってみたい!!』
友奈「うん!!園ちゃん、スイマーちゃん貸してね」
園子「まあまあ、落ち着きなってベイビー(謎イケボ)」
逸る友奈を抑えつつ、園子は連絡を取る。
園子「今丁度、新しいメダロットを開発してて、ゆーゆとムッチーには、そのテストをして貰いたいんよ」
友奈「テスト?なんだか面白そう♪」
園子「ゆーゆならそう言ってくれると思ったんよ~。じゃ、レッツゴー!」
友奈「ゴー!」
水着の上から白衣を羽織った園子に先導され、友奈は別の場所へと移動を始めたのだった。