劇場版・結城友奈はテイマーである わたしたちのロボトルゲーム! 作:渚のグレイズ
今、イネスの周囲は騒然としていた。
男性a「止めるんだ、シアンドッグ!くそっ、なんで命令を聞いてくれない!?」
シアンドッグ「ギャーーーーース!!!」
男性b「イエロータートル!どうしてしまったんだよ!?」
イエロータートル「ギャーーーーース!!!」
二体のメダロットが暴走しているのだ。どちらも武器をやたらめったに撃っており、メダロッターは近付けずにいる。
このままでは町がめちゃくちゃになってしまう・・・・人々は願う「誰か、なんとかしてくれ!」と
???「待てい!!!」
こんな時、こんな口上で現れるのは、得てしてヒーローである。
???(い)「国を護れと人が呼ぶ・・・」
???(ろ)「愛を護れと叫んでる」
???(は)「・・・・この名乗り口上、毎回するのか?」
???(ろ)「必要なことらしい・・・・よく知らないが」
???(は)「・・・・・そうか」
男性a「誰だ!?何処にいるんだ!」
男性b「おい、見ろ!あそこだ、駐輪場の屋根の上!」
そこにいたのは──────
国防仮面と、ヘッドシザースのロクショウ、そして、ア・ブラーゲのレナモンだった!
男性a「国防仮面さん!」
男性b「助かった・・・・国防仮面さんが来てくれたぞ!」
国防仮面「さあもう大丈夫、行くわよ
ロクショウ「合点!」
レナモン「承知!」
駐輪場の屋根から飛び降りた二体は瞬く間に暴走メダロットを撃破。見事、暴走を止めてみせたのだった!
男性a「強い・・・!」
男性b「流石、国防仮面さんだぜ!」
国防仮面「私は、人々が助けを求める時、出来る限り現れるでしょう・・・・!」
レナモン「それよりも美森、暴走メダロットのデータを・・・」
美森「今の私は国防仮面よ!緑青!!」
ロクショウ「今やっている」
動かなくなった暴走メダロットに、ロクショウが何かの機械を向けている。
ロクショウ「データ取得完了・・・撤収するぞ」
国防仮面「それでは皆さん、さらば!!!」
高笑いをしながら、国防仮面は走り去っていったのだった。
男性a「ありがとう・・・国防仮面!」
男性b「さようならー!!」
人々はお礼の言葉を叫びながら、去り行く国防仮面を見送っていた。
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国防仮面に扮する東郷は今、サイバー課・特殊犯罪対策室にやって来ている。
美森「・・・ふう。姿を隠すというのも、楽じゃないわね」
ロクショウ「あれで隠しているつもりなのか・・・・」
レナモン「そうらしい。勇者部の面々にはバレているが」
ロクショウ「だろうな」
美森「そこ、聞こえてるわよ」
春信「東郷さん、今回もありがとうございます」
美森「春信さん。はい、これが今回のデータです。ロクショウ」
ロクショウ「うむ。春信殿」
出迎えた春信に、ロクショウが持っていた機械を渡す。
春信「ありがとうございます・・・・最近になって、増えてきましたね、メダロットの暴走事故」
美森「・・・・なにか、嫌な予感がします」
春信「僕もです。だからこそ、夏凛にも調査を頼んでいます」
美森「でも、そのっちだっているんですよ?」
春信「分かっています。僕だって、彼女を疑っているわけではありません。疑っているのはむしろ・・・・・」
瞬間、警報が鳴り響く!
春信「何事ですか!?」
オペレーター娘E「ネットワーク上に、デジタルウェイブ反応!!どんどん増大してます!」
美森「なんですって!?」