劇場版・結城友奈はテイマーである わたしたちのロボトルゲーム! 作:渚のグレイズ
なんというか・・・・感動で胸がいっぱいですよ・・・・(感涙)
ありがとう、デジモン。これからもずっと、友達でいようね。
四苦八苦しながらも、ワームモンをD-チップへ移動させることができた友奈は、それをオメガナイツへとセットしようとする。
友奈「・・・・えっと、これどこに着ければいいの?」
園子「後ろに蓋があるでしょ?そこを開けてみて~」
友奈「蓋・・・・あった!よいしょっと」
本来メダルをセットするための窪みに、D-チップをセット。
すると
オメガナイツ「・・・・!」
友奈「ワームモン、どう?」
オメガナイツ「違うぞ、ユウちゃん」
友奈「ぽえ?」
オメガナイツ「今の私はオメガナイツ!最新鋭メダロットだ!!」
友奈「え?急にどうしたのワームモン・・・・」
急変したワームモンの様子に、思わず友奈はドン引きした。
オメガナイツ「・・・・いや、せっかくだから、なりきってみようかなーって・・・・」
友奈「あー・・・・うん。なんか、ごめん」
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園子「どう?メダロットの身体には慣れた?」
オメガナイツ「ああ!文字通り、手足の如く使いこなしてみせるとも!!」
友奈「またなりきってる・・・・(苦笑)」
ドルモン「では、一戦交えてみるかい?」
オメガナイツ「む?」
いつの間にやら、ドルモンもメダロットに乗っていた。ウォーグレイモンによく似た姿のメダロットに。
オメガナイツ「そのメダロットは・・・!?」
ドルモン「そのオメガナイツと同時に開発していた二機のメダロットの内の一機さ。名前は“グレイウォーズ”という」
オメガナイツ「グレイウォーズ・・・・・ウォーグレイモンモチーフのメダロットか!」
ドルモン「その通り。それで?ボクと
オメガナイツ「面白い・・・・その挑戦、受けて立つ!!」
Mr.うるち「合意とみて宜しいですね!?」
友奈「うわぁ!出たぁ!?」
オメガナイツ「流石ミスターうるち!ロボトルの気配を察知してやって来たな?」
園子「ゆーゆ。レフェリーも来たし、やってみようよ~」
友奈「うん!良いよー♪」
Mr.うるち「只今より、友奈選手のオメガナイツと園子選手のグレイウォーズの真剣ロボトルを行います!ルールは簡単!相手のメダロットを機能停止にさせた方が勝利です!勝った方は相手のパーツを一個貰えます」
園子「あ、レフェリー。ちょっとルール変更なんよ~」
Mr.うるち「おや?どうかしましたか?」
園子「この勝負、2VS2のチームロボトルにしても良いかな~?」
友奈「チームロボトル?」
オメガナイツ「待ってくれ、こっちは始めたばかりの初心者で、私一体しかメダロットが無いぞ!」
???「なら俺を使えよ」
そこに、先ほど夏凛にやられたメタルビートルがやって来る。
友奈「いいの?」
メタルビートル「代わりに、俺がここから出ていくのに協力しろ。そうしたら助けてやる」
オメガナイツ「・・・・何故そんなに、ここから出ていきたがっている?」
メタルビートル「俺は誰かに縛られるなんてゴメンなんだよ!それに・・・・毎日毎日実験ばっかりで・・・・正直退屈なんだよ!!!」
友奈「だから、脱走しようとしてたの?」
メタルビートル「悪いか?」
オメガナイツ「なんというか・・・・・子供みたいな理由だな」
メタルビートル「んだとぉ!?」
友奈「まぁまぁ・・・えっと、そのちゃんもそれで良い?」
園子「うん、良いよ~♪」
オメガナイツ「え、そんなあっさり!?」
即座にOKを出した園子に、ワームモンも思わず素に戻ってしまう。
ドルモン「園子は、こうなると分かってて敢えてチームロボトルを提案したからね」
園子「あーん、ネタばらししないでよ~ドルる~ん」
Mr.うるち「それでは園子選手、もう一体のメダロットを」
園子「おっと、そうだった・・・・・出ておいで~」
メダロッチを操作し、現れたのはメタルガルルモンモチーフのメダロット。
オメガナイツ「なるほど・・・・さっき言った新型の片割れだな?」
園子「ピンポーン♪その名も“ガルルメタル”なんよ!」
ドルモン「驚くのはまだ早いよ」
友奈「へ?」
ガルルメタル「──────久しぶりだな!友奈、ワームモン」
友奈「っ!?」
オメガナイツ「っ!!その声・・・・まさか、君は」
メタルビートル「?」
ガルルメタルから発せられた声に、友奈とワームモンが驚く。何故ならば、その声の主は、
友奈「──────ブイモン、なの?」
ガルルメタル「ふふん♪」
ガルルメタルを駆るブイモンは、(友奈からは見えないが)イタズラを成功させた悪ガキのような笑みを浮かべていた。