【デレマス×ガンダムブレイカー3】CINDERELLA of Gund@m breakerS 外伝 エクストラバトル編 作:擬態人形P
『さぁて、まずは実弾の雨あられを見せてやるぜ!』
デメジエール・ソンネンの言葉と共に、二機のライノサラスがそれぞれ両肩に装備されている二門の大量の『ミサイルポッド』を放つ。
更にヒルドルブが『30cm砲』を、ギガンが『180mmキャノン砲』をそれぞれ発射してくる。
「春菜!「フィールドディフェンサー」を!」
「はい!」
上条春菜のガンダム・グラシアクリアネスが耐久力と回復力を上げるEXアクションを使用しミサイルの雨等に備えるが、それでも根本的な物量が多く、耐久力が削られていく。
安部菜々のマジカル☆ウサミンガンダムが続けて「フィールドリペア」で全員を回復していくが、それでも追い付かず、各機「リペアキット」を消耗してしまう。
「よ、容赦ないっス!?………アタッ!?」
『だからお前が………痛てッ!?』
スタビライズド・ヘイズルを駆る荒木比奈やマドロックを駆るエイガーが愚痴を呟くが、身動きの取れない所に30cm砲や180mmキャノン砲の直撃を貰ってしまい、ダメージが加速してしまう。
ここら辺、ソンネンを含めたパイロット達の射撃能力は優秀に見えた。
「と、とにかくライノサラスを早く何とか………!バストライナー砲をまた撃たれたら………!」
「でもどうするじぇ!?近づくにしても………?」
装甲に長けた神谷奈緒のシナンジュ・カービングペインと実弾に強い「ヴァルアブルフェイスシフト装甲」を持つ大西由里子のユナイトジャスティスガンダムが盾になってチームへの被弾を防ぐが、状況は良くならない。
「仕方ありません………!えっと………ギガン側の一機は私が受け持ちます!」
「やれるのか!?グラシアクリアネス!?」
「だからヒルドルブ側の一機を誰か………!」
「ならば、ナナが受け持ちましょう!」
ライノサラス二機のバストライナー砲がまた光り出した所で、菜々のウサミンガンダムは機敏に敢えてヒルドルブ側の機体に接近をしていく。
一方でギガン側の機体は比奈のヘイズルをまた狙おうとするが………。
ドゴオオオオオオオン!!
「な、何だァ!?」
その砲塔が急に爆発し、周辺にいたギガンを巻き込みながら次々とボディが誘爆していく。
奈緒達が振り返って見れば、春菜のグラシアクリアネスがシューティングモードの姿勢を取っていた。
「は、春菜ちゃん………まさかと思うっスが………。」
「アレだけ大きな砲口なのです。グラスセンサーに長けたグラシアクリアネスのゲイボルグの砲弾をツッコむのは苦労はしません。」
「お見事っス………。」
春菜の一芸に長けた技に感心する比奈。
しかし、もう片方のバストライナー砲は止める手段が無く、近づくウサミンガンダムに向けて発射されてしまう。
『一発あれば十分だ!30サンチ砲もサービスしてやるぜ!』
極太のビームに合わせ、ソンネンのヒルドルブも主砲を発射。
だが、菜々は怯む姿勢を全く見せずに軽く横にステップを踏むだけでその二つの強力な射撃を躱す。
『躱した!?あの機動力は何だ!?』
「当たらなければどうという事は無いんです!………貰いますよ!」
そのまま「スサノオ」の「強化サーベル「シラヌイ」」と右手の「強化サーベル「ウンリュウ」」を取り出すと「強化サーベル「ソウテン」」に連結させ、ライノサラスの前に居座るヒルドルブに迫る。
『モビルタンクを甘く見るなよ!』
格闘武装である「ショベルアーム」で迎撃をしようとするソンネン機だが、菜々機はジャンプで躱すとそのモノアイの頭に強化サーベル「ソウテン」を突き付け、そのまま更に高く跳躍する。
『お、俺を踏み台に………!?』
爆発するヒルドルブを後目にライノサラスの砲塔に飛び乗ったウサミンガンダムは、「ガーベラ・テトラ」の「ビーム・マシンガン」を連射し、更に強化サーベル「ソウテン」を振り回して何度も斬りつける。
そして、砲塔の冷却機構が破壊され、赤く染まった所で素早く脱兎の如く離脱。
その背後で大爆発が起こった。
『「本気狩★ラビット」………「千葉のヴォーパルバニー」………!ライノサラスを接近戦で破壊するとは………!』
「何でそれを………じゃなくて、エイガーさん!ナナはピチピチの17歳ですから!………でも、この間に随分降下されましたね………。」
菜々の言葉に辺りを見渡せば、ザクⅡ、グフ、ドムの他、「ザクキャノン」も「180mmキャノン砲」を撃ってきていた。
「ライノサラスが居る時に比べれば難易度は劇的に落ちてるっス。各個撃破を心がければ………。」
「比奈ちゃん!今度は海から潜水艦です!」
「海って………「ユーコン」っスか!?」
『敵は上からだけでは無いって事だ。サイクロプス隊、出るぞ!』
『俺達に付いて来いよ、バーニィ!』
『はい!………俺も隊長たちみたいにできる所見せないと!』
『戦い方を教えてやるぜ!滅びゆく者達の為にな!』
その低い機動力故に丁度最後尾………海から見れば最前線に付けていた比奈が振り返ると、「シュタイナー・ハーディー」の「ズゴックE」、「ガブリエル・ラミレス・ガルシア」の「ハイゴッグ」、「バーナード・ワイズマン」の「ザクⅡ改」、そして「ミハイル・カミンスキー」の「ケンプファー」の4機が陸に乗り上げたユーコンから降り立っていた。
「まさかの「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」の「サイクロプス隊」!?」
『喰らいなぁッ!』
驚く比奈が体勢を立て直す前にミーシャのケンプファーが「チェーンマイン」を上空で振り回しながら巨大なブラックホールを発生させ敵を引き寄せるEXアクション「グラビティスフィア」を比奈のヘイズルに向けて放つ。
「しまっ………!?」
これだけでは致命傷にはならないが、動きを止められてしまっては回避行動がとれない。
その隙だらけの比奈機に、サイクロプス隊が一斉に攻撃を開始する。
『動きが止まっていれば俺だって………!』
『バラバラになりな!』
『悪く思うなよ!』
『頂いたぜ!』
バーニィのザクⅡ改が「ハンド・グレネード」を三つ全部ブラックホールの中に投げ込み、ガルシアのハイゴッグは両腕の「ハンド・ミサイル・ユニット」を全て放出。シュタイナーのズゴックEは「ビーム・カノン」を連射し、ミーシャのケンプファーは「シュツルム・ファウスト」を二つ発射する。
あまりの強力な連携攻撃に流石の重装甲の比奈のヘイズルも陥落する程のダメージ量に………。
だが………。
「舐めるんじゃ無いっスよ!!」
『!?』
しかし、そこでブラックホールが吹き飛び比奈のヘイズルが緑に輝く。
ガーディアン覚醒を使い、耐久値を全回復させ防御力を高めて耐え抜いたのだ。
驚いたサイクロプス隊にすぐさまガトリング・シールドを構え防御力を下げショックを与える「フリージングバレット」のEXアクションを連射。
オート射撃をしてくれる脚のサブ・アーム・ユニットの二門のビーム・ライフルと合わせ、最前線にいたケンプファーを粉々に撃ち砕く。
『またガトリングに………!?下がれバーニィ!』
「次っス!」
続いて攻撃力を下げショックを与えるEXアクションの「ガトリングバスター」を放ち、バーニィのザクⅡ改も粉砕。
『す………すみません、隊長!』
「もう一つ!」
そして背中の「パワードジムカーディガン」の「大型ガトリング」も武装に加えると、継続射撃を行うEXアクションである「ダブルガトリングストーム」をガルシアのハイゴッグとシュタイナーのズゴックEに炸裂させていく。
『あっという間に………!?やってくれるぜ………!』
『恐ろしい物だ。ガンダムと覚醒を合わせた力というものは………。』
これでもかというほどガトリングとビームの乱射を受けた二機も耐久値の限界を迎え爆発。
何とかこの窮地を脱した所で、比奈の覚醒が切れる。
『おい、大丈夫か!?』
「な、何とか………。流石に段々難易度が上がってきたっスね………。」
「比奈ちゃん!またユーコン!陸に何か来ます!」
「休憩無いんスか!?」
今度乗り上げたユーコンを見ると、「ジュアッグ」や「ゾゴック」が上陸してきている。
更に、4機のモビルスーツが遅れて陸地に降り立つ。
『ゲ………遂に来やがった!?』
その姿を見た途端、思わずエイガーが苦渋を舐めたような顔をする。
上陸をしてきたのは濃い緑色の「陸戦型ゲルググ」とサンドカラーの同機。水色の「グフカスタム」に、そして灰色に近い「ザクⅠ」であった。
『さて………「荒野の迅雷」がお相手願おうか!』
『そうだ!俺達の希望はまだ潰えてはいない!』
『怯えろ!竦め!ガンプラの性能を活かせないままバラされていけ!』
『部隊はやらせはしない!倒させて貰うぞ、ガンダム達!』
それぞれパイロットは、機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…の「ヴィッシュ・ドナヒュー」、「機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles」の「ケン・ビーダーシュタット」、「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」の「ノリス・パッカード」、そしてエイガーにとっては自機を破壊されたジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079の「ゲラート・シュマイザー」であった。
「グフカスタム以外知らない………。」
「春菜にとってはそうだろうなぁ………っと!」
覚醒を使い終わったばかりの比奈を守るように出た奈緒のカービングペインが「スラッシュテンペスト」の衝撃波を伴った斬撃のEXアクションをゲラート専用ザクⅠに当てようとするが、軽く回避をされてしまう。
更に、そこからゲラート機は比奈達に向かってグレネードを投げる。
それは、爆発こそしなかったが、煙を発して彼女達の視界を奪う。
「これは「スモークグレネード」ですか………!?」
「くっ………グラシアクリアネスの力を持ってしても周りが見えない………!?」
『気を付けろ!奴の機体は「音響センサー」を持ってるからこの中でも自由に動ける!』
エイガーの忠告に盾を構え身構える一同。
しかし、今度は何かガガガと変な通信を阻害するような音が響き渡り………。
バババババババッ!
「なッ!?」
「ちょ!?比奈センセ!?何でアタシを狙うの!?」
何と比奈機のサブ・アーム・ユニットのビームライフルが由里子のユナイトジャスティスを狙う。
幸い、「ヤタノカガミ」を表面に採用していた為にダメージは少ないが、その後も煙の中で、味方の機体を次々と狙っていく。
「比奈さん!?いきなりどうしたんだよ!?」
「さ、サブ・アーム・ユニットが言う事を聞かないっス!?」
『故障か!?』
「分かんないっス!?さっきまでちゃんと動いてたのに!?」
煙の外で何かが起こったのだろうか?
しかし、比奈達には確認のしようが無い。
更に、今度は次々と砲弾等が撃ち込まれてきて、途端にダメージが加算されていく。
「フィールドリペア!………ってコレ何処かで何かの直撃受けたらマズイですよね!?」
「体力は多めに保っておかないと………!」
「比奈センセの暴走も厄介だじぇ!?」
『おい、覚醒ってのはもう使えないのか!?』
「そんな連続で使えないっスよ!お願いだから止まってくれっス!」
悲鳴を上げる比奈ではあるがどういうわけかサブ・アーム・ユニットが暴走を繰り返していく。
これではリペアキットがどんどん消耗されていって、状況が悪化するばかりだ。
比奈は何とか自機を制御内において言う事を聞かせようとするが、ダメであった。
「………仕方ないっス!背に腹は代えられないでス!」
遂に比奈はデファイアント改ビームジャベリンを取り出し、サブ・アーム・ユニットに取り付けてあったビームライフルを斬り落とし破壊する。
これで味方を誤射する心配は無くなったが、以前外からの砲撃は続いてる状態だ。
「煙を払うっスよ!」
そう言うと比奈はデファイアント改ビームジャベリンを連結させ、頭上で振り回す。
『待て!そんなので煙が払えるわけが………!』
「これはライト代わりの目印でス!………奈緒ちゃん!菜々さん!ユリユリ!春菜ちゃん!この目印を中心にEXアクションを使ってバーニアを噴射しながら反時計回りに回転するっス!」
「そういう事か!神谷奈緒、了解!」
「ピピっと来ました!安部菜々、了解!」
「意味分かったじぇ!大西由里子、了解!」
「全力を出します!上条春菜、了解!」
比奈の言葉の意味を理解した4人はそれぞれ「土星エンジン」、「ドライグヘッド」、「スーパードラグーン」、「トランザム」のEXアクションを発動。
爆発的な加速力を得たそれぞれの機体が高速で比奈機の周りを回転していき、バーニアで竜巻のような渦を作り出して煙を振り払っていく。
『すげえ………。』
エイガーが思わず感心する中、スモークグレネードによる煙は取り払われた。
そして………。
「比奈ちゃん!陸側に4機敵機が増えています!」
「………みたいっスねぇ。これはまた、貴重な組み合わせで来たっスよ。」
比奈が思わず感嘆の声を上げるがそれも無理はない。
並んで立っていたのはグフとドムの間の形状である「イフリート」。
青色のイフリートに、同色ながら肩が真っ赤に染まった「イフリート改」、黒い忍者のような「イフリート・ナハト」に紫の「イフリート・シュナイド」の4機が並んでいたのだ。
パイロットは「機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079」の「ヘンリー・ブーン」、「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」の「ニムバス・シュターゼン」、「機動戦士ガンダム戦記」の「エリク・ブランケ」、そして「機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク」の「フレッド・リーバー」であった。
『俺は幸せ者だな。こんな強者に出会えるとは………。』
『貴様らはこの「ジオンの騎士」が裁いてやろう!』
『全ては「水天の涙」作戦の成就の為に!』
『ま、これが俺の最後の戦いかもな………!』
「イフリートシリーズが並ぶなんて壮観だなぁ………。」
「奈緒ちゃん、感心している場合じゃ無いですよ。ナナ達、8機のエース機に囲まれています。」
『どうする、指揮官さんよ………?』
リペアキットは先程の混乱で結構消費してしまった。
更にザクキャノンを始め、ジュアッグ、ゾゴックといった遠距離攻撃ができる機体もまだいる。
その中でこの状況を乗り切るとしたら………。
「菜々さん………。」
「はい。」
「一番辛い仕事っスが………海の方の敵、しばらく頼めるっスか?」
「分かりました、キャハ!」
フィールドリペアを使った菜々は笑顔で………しかしとんでもない指示を平然とこなしに陸戦型ゲルググやグフカスタム、ゲラート専用ザクⅠの中に突っ込んでいく。
「だ、大丈夫なのか、菜々さん!?ドライグヘッドも使ったばかりなのに………!」
「だから、さっさとイフリート達を倒すっス!サブ・アーム・ユニットが暴走した原因………多分、ナハトのジャミング機能が干渉したんだと思いまス。」
『ナハト!?そういう事か!?』
「アタシ達の中で一番素早い菜々ちゃんが反対側をかく乱している間にナハト含め陸地側を何とかするっス!後、エイガーさん!邪魔が入らないようにザクキャノンを始め、陸地側の雑魚を出来る限り倒してください!」
『分かった。やられるなよ!』
言うや否やエイガーは「ビーム・ライフル」を構えホバー移動をしながら、ザクキャノンやザクⅡ、グフ、ドム等を次々と得意の射撃と砲撃で狙っていく。
そして比奈達残り4人も武器を構えた。
しかし………。
「グラスセンサーの調子が悪いです………。ナハトのジャミングの影響、グラシアクリアネスも受けているみたいですね………。」
「比奈センセも火力下がってるし、頼りになるのはアタシ達だけみたいだじぇ。」
「アタシのカービングペインも手数で勝負するタイプだけれど………足止めるEXスキルは危険だしなぁ………。」
『フン………何をこそこそしている。私から仕掛けさせて貰うぞ!マリオン!』
比奈機と春菜機が本調子でない為、焦りを抱く一同。
そんな中、ニムバスのイフリート改が「EXAMシステム」のEXアクションを発動させ、突撃してくる。
続いてイフリートとイフリート・シュナイド。しんがりに要となっているイフリート・ナハトだ。
「エイガーさんが雑魚を受け持ってる以上、個人戦に持ち込むのが良さそうだじぇ。あの一番性格悪そうなのはアタシが何とかするから、誰かナハトを相手して欲しいじぇ!」
「分かった!1対1の格闘戦だな!」
インパルスガンダムのエクスカリバーを二刀流で持った由里子のユナイトジャスティスが、イフリート改の突進からの二刀流の「ヒート・サーベル」を受け止めながら叫ぶ。
これによりイフリート・シュナイドに対して奈緒のカービングペインが、イフリートに対して春菜のグラシアクリアネスが、そしてイフリート・ナハトに比奈のヘイズルが対峙する構図が出来上がる。
「やってみせます、ここには眼鏡とグラシアクリアネスと、そして私がいますから!」
「みんな生き生きしてますね………さて、どうやって攻めるか………。」
各々が意気込む中、若干反応速度に劣る比奈はどうやって格闘戦を制するか考えこんでいた。
『例えガンプラバトルだろうと、俺は生きる!………生きる為に戦う!勝負だ!千葉のヴォーパルバニー!』
「だから何で、そんなデータが入力されてるんですか!」
「ガンダム試作3号機」の二振りの「ビーム・サーベル」を両手に構えながら、ウサミンガンダムを駆る菜々は悲鳴を上げる。
ドライグヘッドはすぐには使えなかったが、それでも高速の機動力は健在で、ケンの陸戦型ゲルググの「グレネード・ランチャー」や「ビーム・ナギナタ」をステップで避けたり、ビーム・サーベルで弾いたりしながら兎のように跳ね回る。
あくまで彼女の役割はかく乱と足止めなので、デッドウェイトになる強化サーベル「ソウテン」と「ジム・コマンド」の「曲面型シールド」はもう捨ててしまっている。
その思い切りの良さが動きを更に良くしており、ジュアッグの「3連装320mmロケット砲」やゾゴックの「ブーメラン・カッター」を回避し、逆に薙ぎ払って撃破数を重ねている。
『かなりのベテランだな。………しかし、昔の通り名が嫌なら今は何がいい?』
「だーかーらー!ナナは!!………ってそうですねぇ、敢えて言うなら………「光と踊るガンプラアイドル・ウサミン」?」
『ハハッ、そりゃいい!』
ヴィッシュ機の右腕に内蔵された「アームガトリング」をビーム・サーベルを回転させて弾きながら菜々は新しい通り名を提案する。
実際、彼女にとってはアイドルという称号は何物にも代えがたい物なのだ。
故に………。
「同じ夢を持つアイドル仲間の為にも、ここで簡単に散れません!」
『いい心掛けだが………1対4は流石に無謀だ!』
「!?」
菜々はいつの間にか背後に回り込んでいたゲラート機の「ヒート・サーベル」を受けて、右腕のパーツを吹き飛ばしてしまう。これで右に死角を作ってしまった。
『悪いな!貰ったぞ!』
『勝利は頂いた!』
そこにノリスのグフカスタムが「ヒート・サーベル」を構え飛びかかる。
更に、念には念を押して、反対側からはケンの陸戦型ゲルググが再びビーム・ナギナタを振り回し突進してくる。
「まだまだぁッ!言いましたよ、ナナは「光と踊るガンプラアイドル」だと!」
『!?』
しかし、ここで菜々は下手に動かず、「まだ使わないでいた」EXアクションの「バレットオービット」と「ファントムエッジ」を発動。
頭上にオート射撃を行う二つの光球を作り出し空から迫るノリス機を迎撃し、更に周囲に自分を守るホログラムの剣を作り出しケン機を斬り飛ばす。
エース4機に囲まれている状態であったが、彼女はゆっくりと赤外線レーザーで戻って来た右腕の感触を確かめながら、不敵な笑みを浮かべる。
「どうしました?1対4は無謀では無かったのですか?」
『………先程の言葉は訂正しよう。』
『貴殿はエースだ。トップクラスのな………。』
ゲラートに謝罪され、ノリスにエースと言われた菜々には、凄まじい貫禄があった。