【デレマス×ガンダムブレイカー3】CINDERELLA of Gund@m breakerS 外伝 エクストラバトル編   作:擬態人形P

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6章:想いを込めた一角獣(加奈・拓海・晶葉・幸子・忍・泰葉)・3話

『使えぬ奴らめ………!こうなったら私一人で蹂躙してくれるわ!ファング!』

 

他の味方を失ったアレハンドロ・コーナーのアルヴァトーレは6基の「大型GNファング」を移出し、機体左右から「格闘用巨大アーム」を取り出して一番動きの鈍そうな今井加奈のユニコーンガンダムを狙う。

 

「えっと………!こ、こういう時は!!」

 

しかし、徐々にではあるが、基本操作に慣れてきた加奈はビーム・マグナムを3つに分裂させ、EXアクションの「スペクトラルショット」を選択して3列のビーム・マグナムで格闘用巨大アームを吹き飛ばす。

 

「アレ?もしかしてわたしでも対応できる………?」

『ちょ、調子に乗るな、小娘!!』

 

アレハンドロはユニオンのパイロットという経歴が実はあるのだが、それでも今まで戦ってきたグラハム・エーカーやセルゲイ・スミルノフ、パトリック・コーラサワー等のエースクラスに比べれば実力で劣る。

何より搭乗機のアルヴァトーレが大き過ぎて、加奈にしてみれば今までのモビルスーツに比べ、力任せの動きが鈍く思えたのだ。

 

『ファング!あの小娘を四方八方から………!』

「やらせませんよ!」

 

ならば………と大型GNファングを加奈機に集中させようとするアレハンドロであったが、意識を彼女に集中させ過ぎたのか、その上空から加勢に来た輿水幸子のバイアラン・キュートダイバーが、腕のバイアラン・カスタムのメガ粒子砲を連射してきたのに全く気付かなかった。

気が付けば、加奈を狙ったファングの6基の内の片側半分が、幸子機の華麗な舞によって破壊されてしまった。

 

「隙だらけですねぇ………。アニメでもラストバトルの前座扱いでしたし、仕方ないのかもしれませんが………。」

『ま、まだ半分………!半分ある!!』

「その半分も動揺故に制御しきれていませんね………。」

 

残り3基も同じく援護に来た岡崎泰葉のデスティニーガンダム・ディサイダーによる「高エネルギー長射程ビーム砲」により纏めて吹き飛ばされる。

次々と武装を奪われるアルヴァトーレの姿に、アレハンドロの声色が明らかに変わっていった。

 

『じ、GNフィールドさえあれば貴様らの攻撃など………!』

「その為のこの合体だよね!」

 

そんなアルヴァトーレの黄金の装甲を、工藤忍とラッセ・アイオンのGNアーマーTYPE-E(イグザス)が大型GNソードで深々と斬り裂く。

強力な出力のGNフィールドも、大型の実体武器には無効だったのだ。

 

「いいぜ、忍!アタシも混ぜろ!!」

 

更に拓海がヅダ・バーニングブーストの右拳を振りかぶり巨大なエネルギーの拳を形成する。

EXアクションの「デッドリーブロウ」で全パーツアウトを狙ってきたのだ。

その凄まじい拳の一撃は正面から黄金の装甲にめり込み、様々な部分にヒビを入れる。

 

「勝負有り……だな!」

『か、かくなる上は………!!』

「!?」

 

呆気無いアルヴァトーレ戦に笑みを浮かべる拓海だったが、そこで取ったアレハンドロの行動に、皆が驚愕する事になる。

ボロボロになって爆発を起こすアルヴァトーレから分離した、黄金のバイザー状のゴーグルをした機体………「アルヴァアロン」が空中に飛び出したのだ。

そこまでは、予想通りの展開ではあったのだが、アルヴァアロンは長砲身の「GNビームライフル」に粒子を圧縮させると「圧縮粒子ビーム砲」を即座に撃ってきた。

加奈でも幸子でも泰葉でも忍でも拓海でもなく………プトレマイオスに向けて。

 

『この一撃はアルヴァトーレの主砲に匹敵する!貴様らを倒さなくてもこの方法で………!』

「しまった………!?」

 

防衛戦故の勝利条件を満たす事を確信し、再び笑みを浮かべたアレハンドロ。

迂闊だったと悟る加奈達であったが………。

 

「この天才を忘れて貰っては困る!」

 

だが、プトレマイオスに当たる瞬間、カレトヴルッフを「Gモード」にして巨大なビーム刃を形成してビームを真正面から斬り上げて逸らす存在が。

プトレマイオスを直接修理していた池袋晶葉のメンテロボ《ドーベン・ドクター》がEXアクションの「二連ビーム・ライフル斬り上げ」で凶悪な出力のビームを弾こうとしたのだ。

 

「プトレマイオスはやらせんよ!」

『無理っスよ!「ヤタノカガミ」を持ってるわけじゃないし、ビーム刃で防ぐなんて………!』

「不可能を可能にする女にはなれないって言うのか!?そんなのこのカレトヴルッフにエネルギーを集中させればどうとでもなる!!」

 

リヒテンダール・ツエーリの警告に笑って見せる晶葉であったが、ドーベン・ドクターの至る所から煙が噴き出している。

 

『晶葉!機体が持たないぞ!?私の分析だと後数秒で………!』

『キケン!キケン!』

「その数秒だけ持たせればいい!私は約束したのだ!加奈の勝利を守ってみせる………となぁッ!!」

 

晶葉の気合が通じたのか、遂に圧縮粒子ビーム砲を巨大なビーム刃で防いで見せるドーベン・ドクター。

しかし、機体がオーバーロードを起こしたのか、その直後に耐え切れずに爆発してしまう。

 

「晶葉ちゃん!?………わぁぁっ!!」

 

最後の晶葉の叫びと撃墜にショックを受けた加奈が、ユニコーンガンダムを隙だらけになったアルヴァアロンに突撃させて、ビーム・サーベルでコクピットを貫く。

 

『ば、バカな………!?コーナー一族の悲願がぁぁぁッ!?』

『そういう物言いだから、器量が小さいのさ。』

「え?」

 

嫌な直感故………であろうか。

咄嗟にアルヴァアロンから離れた加奈は驚く。

上空から降り注いだ巨大なビームによってアルヴァアロンが掻き消される。

いきなりの展開に、拓海達も驚きを隠せないでいた。

 

『リボンズゥーーーッ!!!』

「リボンズって………「リボンズ・アルマーク」なのか?」

『そう………彼がラストバトルの相手だと締まらないだろう?』

 

そう、緑髪の青年の顔がモニターに映し出されると、上から「GN粒子」で出来た光の羽………「GNフェザー」を展開しながらダークグリーンの増加装甲を纏った「ガンダム」が舞い降りてくる。

 

「きれい………。でも、あの機体は………?」

『教えてあげよう。この機体こそ、人類を導くガンダム………「フルアーマー0ガンダム」さ!』

「ふ、フルアーマー0ガンダム!?」

 

拓海達は知らない機体の登場に、思わず怪訝な表情を見せる。

多分、荒木比奈辺りならば知っているとは思うが、少なくとも彼女達の知識には、この機体の情報は入って無かった。

そんな対戦相手の戸惑う様子に満足したのか、リボンズは傲慢そうな言葉と共に翼と両腕を掲げる。

 

『さあ、相手をしてあげよう。誰からかかってくるかな?』

「何か知らないけれど………リボンズが相手なら容赦しないよ!」

 

忍のGNアーマーが大型GNキャノンを撃ち出してフルアーマー0ガンダムに先制攻撃を仕掛ける。

しかし、フルアーマー0ガンダムは余裕をもって左肩の「ビームバズーカ」を発射。

高威力のビームとビームがぶつかり合うが、何とリボンズ側のビームが押していく。

 

「う、嘘!?出力高いのに!?」

『「太陽炉」に直結したこのビームバズーカが只の擬似太陽炉に負けると思ったのかい?』

『マズイ!?忍、加奈とプトレマイオスを頼むぞ!』

「ら、ラッセさん!?」

 

ビームが迫るや否や、ラッセは忍のガンダムAGE-2イグザスを強制分離。

彼女だけをビームの範囲外に逃がすと、自身のGNアームズTYPE-Eはビームに巻き込まれて爆散し、大型GNソード等のパーツが飛び散る。

 

『つまらないね………。もっと僕を楽しませてくれないのかい?』

「なめてんじゃねぇぞ!!」

 

EXアクションの土星エンジンを全開にした拓海のバーニングブーストが今度はその隙を突いて、フルアーマー0ガンダムの背後から左腕のペイルライダーのシールドに備わっているパイルバンカーを喰らわせる。

だが、おかしい事に、装甲に傷がつかない。

 

「な、何だと!?」

『教えてあげようか。この装甲は「GN複合装甲」と言ってね。装甲の内部にGN粒子が蓄えられていて、防御力を向上させるのさ。』

 

慌てて右手にヒート・ブレードを持って振りかぶろうとしたバーニングブーストであったが、その前に振り返ったフルアーマー0ガンダムに蹴り飛ばされて体勢を崩され、右腕の「二連ビームガン」でコックピットを貫かれてしまう。

 

「チッ………!抜かったか………!?」

「た、拓海ちゃん………!?」

「加奈………!大丈夫だ、まだ泰葉達もいる………だから………ッ!!」

 

爆散するバーニングブーストを見て加奈の精神状態が悪化していく。

その様子を楽しむようにリボンズは、今度は泰葉のデスティニーディサイダーを狙いに行く。

 

「そう、事が上手く運ぶとは思わないで下さいよ………。」

 

しかし、事前に準備をしていた泰葉は右手のフラッシュエッジ2のビームブーメランを投げて牽制すると、一気にデスティニーの光の翼で距離を詰め、最大までチャージを済ませて赤色に輝かせたバスターフォースのEXアクションを発動。

 

「破ぁッ!!」

 

強烈な掌底をリボンズの胴体に喰らわせて増加装甲のパーツアウトを狙う。

だが、その瞬間、強烈な光が発生し、泰葉の目の前が真っ白になる。

 

「これはッ!?」

『GN粒子が蓄えられていると言っただろう?分離した装甲からは粒子が漏れ出して目くらましになるのさ。』

 

泰葉は咄嗟に距離を取ろうとしたが無駄だった。

装甲をパージしたリボンズは、「0ガンダム (実戦配備型)」になると、「ビームサーベル」でデスティニーディサイダーのコックピットを貫く。

 

「泰葉ちゃんッ!?」

「ゴメンなさい、加奈さん………!でも、まだ………!」

『どうだい?頼りになる味方がどんどん倒れていく様子は………?』

「あ、ああ………。」

「加奈ちゃん、しっかり!………クッ!」

 

圧倒的な実力で嘲笑いながら加奈の心を折りに来ているリボンズの姿に苛立ちを覚える忍であったが、0ガンダムはそんな心情を組み取ってくれない。

また、GNフェザーを広げ、大仰に両腕を掲げるリボンズの姿を見て、イグザスのトランザムを発動させようとするが、幸子のキュートダイバーがその前に出て押し留める。

 

「幸子ちゃん………?」

「ボクが牽制しますから、忍さんは加奈さんを立ち直らせて下さい。」

「でも………。」

「これは加奈さんの為のバトルなんです。それに………ありすさんに言われたでしょう?変なトラウマを植え付けるなって。」

「……………。」

「頼みます。」

 

それだけを言うと、幸子のキュートダイバーは飛び上がり、0ガンダムに空中戦を仕掛け始める。

しかし、6連装ミサイルポッド等を発射しても、「GNフィールド」に防がれてしまう。

それでも幸子は諦める事無く、攻撃を続けていく。

その姿を見て、忍は加奈を画面越しに覗き込む。

彼女は………操縦する事を忘れ、泣いていた。

 

「う、うう………。」

「無理も無いか。初めてのエクストラバトルでこんなに味方が倒されていったら………。」

「うう………わたしが………わたしが初心者なのにエクストラバトルをしたいなんて言ったから………。」

「………それは違うよ。加奈ちゃんのお陰でアタシ達突破口見つけられたんだし、みんなバトルを楽しんでる。そりゃ怖い事もあるけれど、実戦を積まないと………。」

「でも、でもこのままじゃ………わたし達………。」

「加奈ちゃん、負けても………。」

 

ここで忍は言葉を止めた。

楽しむためのバトルだから負けてもいい………それは初めてエクストラバトルを経験した際に、勝つ事に縛られてしまった柚に言った言葉だ。

普通に考えればそれは正しい言葉だろう。

勝ち続けられるバトルなんて存在しないのだから。

だが、今この状況でかけるべき言葉なのかと言われたらどうだろうか。

少なくとも忍はリボンズ相手に負けるのは嫌だった。

ならば………。

 

「加奈ちゃん、負けたい?」

「え?」

「傲慢で偉そうで人を見下しているようなリボンズに負けたい?」

「……………。」

「アタシはイヤ。多分、幸子ちゃんを含め、他のみんなも。だから全力で加奈ちゃんに………託したんだよ。」

「託した………?わたしに?」

「そう、加奈ちゃんは託された。」

「託された………。」

「あ、偶然かな?リボンズのライバルである刹那さんと同じだね?………加奈ちゃんは託された。みんなの想いを。それを………初心者だからって言い訳にしてかなぐり捨てて、最初から負けたい?」

「……………。」

 

多分、凄くヒドイ事を言っていると忍は思った。

勝手に期待して勝手に責任を押し付けるなんて卑怯者のする事だからだ。

それでも………忍は………忍達は………。

 

「わたしも………イヤ。」

 

その想いを悟ってくれたのか………加奈は涙を拭いた。

そして、操縦レバーに再び手を掛ける。

 

「あんな人に負けたくない!わたし………最後まであがきたい!!」

「やれやれ………カワイイボクが体を張った意味はあったみたいですね!」

 

声に反応して振り向けば、奮闘空しく幸子のキュートダイバーが「ビームサーベル」と「ビームガン」のコンビネーションを受けて爆発していた。

 

「ゴメン、幸子ちゃん………でも、わたし!みんなの想い、ちゃんと託されたから!!」

「じゃあ、思いっきり暴れて下さい………!ボクらの分まで!」

 

相変わらず上空から見下ろすリボンズはつまらなそうにビームガンを加奈のユニコーンと忍のイグザスに向ける。

 

『託された………?そんな気持ちでボクを倒せると思っているのかい?』

「倒せるよ!………わたし、分かっちゃったから、貴方の弱点!」

『小娘の癖に見栄だけは張る!』

 

それまでとは違う加奈の強気の言葉に苛立ちを見せたリボンズはユニコーンにビームガンを連射するが、加奈は下がりながらビーム・マグナムを発射する。

その攻撃はGNフィールドで弾いてみせるが、入れ替わりで前に出た忍のイグザスが、トランザムを発動させて左腕を振りかぶり突撃する。

 

「GNフィールドで弾けない攻撃………!シグルナックルなら………!」

『当たらなければ意味は無いさ。』

 

しかし、リボンズは殴り掛かった左拳を華麗にバク宙で回避するとビームガンでイグザスの左腕を弾き飛ばす。

 

「ヤバッ………!?」

『彼女に更なる絶望を見せてあげるよ………君を落としてね!』

「それは、させない!!」

『!?』

 

声にリボンズは上空を見上げる。

深紅の閃光が弧を描きながら降って来たからだ。

それは、NT-Dを発動させたユニコーン。

 

『ビーム・トンファーかい?そんなのGNフィールドで………。』

 

ビーム兵器を受け付けない特殊なフィールドを張ったリボンズ。

しかし、そこに加奈が目を付けた「弱点」があった。

当たり前だが、GNフィールドを張る時は動かない。

そして………。

 

「実体剣は………弾けない!」

『何………を?』

 

次の瞬間、リボンズは驚愕する事になる。

落下しながら振りかぶったユニコーンの両腕に握られた剣が、GNフィールドを貫通し、0ガンダムの両腕を斬り落としたのだ。

何事かと思い、リボンズが地面に突き刺さった二振りの剣を見ると、それは青い実体剣。

ラッセのGNアームズが破壊された時に飛び散った大型GNソードの破片だったのだ。

 

『な!?僕がこんな簡単なトラップに………!?』

「今のはラッセさんとリヒティさんの分!」

 

そのまま、手持ち武器のビーム・サーベルで顔を貫く。

 

「これは、晶葉ちゃんの分!」

 

更に背中からビーム・サーベルを二振り取り出し両脚に突き刺す。

 

「拓海ちゃんと泰葉ちゃんの分!」

 

そして、ビーム・トンファーでコックピットをバツの字に斬り裂く。

 

「後、幸子ちゃんと忍ちゃんの分!」

 

最後にビーム・マグナムを太陽炉に突き付け、有りっ丈の想いを込めて照射する。

 

「最後に………わたしの分!!いっけぇーーーッ!!」

 

怒涛の連続攻撃に0ガンダムが耐え切れるはずもない。

ビームの奔流に巻き込まれ、リボンズ機は掻き消されてしまう。

 

『しょ、初心者風情がァァッ!!』

「わたしを初心者と侮った貴方の心………それが弱点だよ!!」

 

リボンズの最後の叫びと共に、最後の敵機が消えた事でミッションがクリアになる。

その表示を見た加奈は、荒い息を吐き、汗を流しながら、モニターに映る忍の顔を見る。

それに対し、彼女はこう言った。

 

「みんなを代表して言わせて貰うね………ありがとう、加奈ちゃん!勝ってくれて!!」

「!!………うん!!」

 

忍の笑顔に加奈は満面の笑顔で応えた。

 

 

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「全く………簡単なバトルと言ったじゃないですか。危うく加奈さんが暗黒面に落ちる所でしたよ?」

「本当にそうですよ。加奈さんがマフティー化したらどうする気だったんですか?」

「だから悪かったと言っているだろう、清美、ありす。私もこんな恐ろしいミッションだとは思っていなかったのだ………。」

 

エクストラバトル終了後、冴島清美や橘ありすに説教をされて頭を抱える晶葉の様子を見て、苦笑いを浮かべながら加奈は自分のガンプラを眺めていた。

ユニコーンガンダム………可能性の獣………その可能性の一端を、ガンプラバトルで知る事ができた気がしたからだ。

 

「何処となく嬉しそうね、加奈。ガンプラバトル、思ったより気に入ったのかしら?」

「はい!わたし、自分が勝てた事も嬉しかったけれど、みんなが想いを託してくれた事の方が嬉しくて………!」

「ははっ、加奈らしいな!………だが、その心はとても大事な物なのだろう。」

 

小室千奈美や木場真奈美の言葉を受けて、加奈は笑顔を見せる。

本当に、今回は大変ではあったが、大切な経験をして、大事なことを学べた気がする。

しかし………。

 

「ねえ、ネネちゃん………。」

「どうしたんですか、加奈ちゃん?」

「このガンプラを………みんな自分らしく更にカスタマイズしてるんだよね?」

「そうですね。少なくとも今回バトルに参加した5人は既に改造が出来ていますね。」

 

栗原ネネの回答を受けて、加奈は自分のユニコーンを持ち上げて呟く。

 

「わたしも………自分だけのユニコーン、作りたいな。もっとわたしらしく動けるような。」

「!?」

 

その言葉を受け、その5人のガンプラアイドル達が反応する。

彼女達は加奈の周りを囲むと早速談義を始める。

 

「やっぱりもっとスピードを強化だよな!ヅダのパーツ使うか!?」

「加奈さんは綺麗に空を飛ぶことが必要なんです!バイアラン・カスタムのパーツが必要ですよ!」

「ふふっ………羽ならば、デスティニーガンダムもおススメですよ?」

「泰葉、悪乗りしてるだろ?………いっその事ジ・O等で腕をもっと生やしてみるか?」

「晶葉ちゃんこそ悪乗りしてるじゃん!………ここはやっぱり努力のガンダムAGE-2で………!」

「わ!?わ!?わ!?」

 

いきなり色々なおススメを言われて、加奈は手をあたふたさせて、しどろもどろになってしまう。

そんな様子を見ながら、まだガンプラを持っていない者達は溜息。

 

「加奈さんのガンプラ道はまだまだ試練が多そうですね………。あたし達も加わって、正しく導きませんと。」

「折角ですから、今度は加奈さんが好きそうなガンプラの改造プランを、みんなでプレゼンテーションしてみませんか?」

「いいわね。個性的な物ばかり集まりそうだけれど、加奈ならばきれいにメモで纏められそうだし。」

「面白そうだ。私達にとってもよい刺激になるだろうし、加奈にとってもよい刺激になるだろうからな。」

「もう、皆さんやり過ぎないで下さいね。………それにしても、加奈ちゃん、やっぱりみんなの輪の中で楽しそうです♪」

 

色んな意見が飛び交う中で、加奈は困りながらも笑顔を浮かべていた。

そして、知らぬうちに気分が高揚した加奈はいつも通り腕を上げると思いっきり叫ぶ。

 

「みんなありがとう!じゃあ、立派なガンプラアイドル目指して………!」

 

お約束の言葉のサインに、皆が腕を上げる。

 

「かなかな、ファイファイ、おー!!」

 

ここにまた、一人のガンプラアイドルが誕生した。

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