【デレマス×ガンダムブレイカー3】CINDERELLA of Gund@m breakerS 外伝 エクストラバトル編 作:擬態人形P
サイキックアイドルを自称する堀裕子は、自身の「ガンダムAGE-FX」を元に組み立てた赤と白と黄色で構成されたガンプラ「ガンダムνAGE-FP」を駆り、足場の悪い宇宙空間の大地に立っていた。
空に映るのは蒼い地球。
周りには「メテオブレイカー」が並んでおり、今正に地球に落下しようとしている「ユニウスセブン」の破砕作業が進められていた。
………と言っても、この舞台はエクストラバトルの一環であり、足場の悪いバトルフィールドで雑魚敵やネームドを相手にしているだけである為、実際の状況はアニメで流れていた時程重要では無い。
そういう意味では裕子はこのバトルを純粋に楽しめていた。
「フフフ………このサイキックアイドルユッコに掛かれば、エクストラバトルもチョチョイのチョイです!」
「裕子ちゃん、凄いノリノリだね~。」
「油断するんじゃないよ、追い詰められた獣は凶暴だからね!」
裕子が今回組んでいるのは、「イージスガンダム」を元に組み立てた朱色の「イージスキャンサーガンダム」を駆る柳瀬美由紀と、「パラス・アテネ」を元に組み立てた桃色の「ハルス・アテネ」を駆る杉坂海。
2人共、裕子よりも一足早く自分のオリジナルガンプラを作成した先輩であり、今回のエクストラバトルに協力してくれていた。
対するネームドは「イザーク・ジュール」のスカイブルーの「スラッシュザクファントム」、「ディアッカ・エルスマン」のダークグレーの「ガナーザクファントム」、「シホ・ハーネンフース」のブルーの「ブレイズザクウォーリア」、そして「アイザック・マウ」のネイビーブルーとライムグリーンで構成された「ケルベロスザクウォーリア」のザク軍団であった。
『全機残り体力も少ない………。アホの子にここまで追いつめられるとは………!』
「ちょ!?イザークさん、アホの子は無いでしょ!?私は茜ちゃんとの「サイキックヒーツ」のぱわー担当なんですから!」
『その時点でもう十分、アホの子なんだよな………。』
『でも、追い詰められているのは事実です。性格面はともかく操縦技術はかなり厄介ですね。』
『隊長、どうします?このままだと全滅ですよ!?アホの子達に!?』
「アレ?何か、みゆき達もアホの子扱いされてない!?」
「不味いね………ちょっと修正してくれないと困るかな。」
「ディアッカさんもシホさんもアイザックさんも美由紀ちゃんも海さんも、何で全員アホの子って言うんですか!?だったら私の本気を見せてあげますよ!」
あまりのアホの子発言の連打に怒った裕子がνAGE-FPの右腕をかざす。
すると、全身に装備した長さの違う「Cファンネル」8基に、左肩の「フィン・ファンネル」6基に、更にバックパック左側面の「ファンネル・ラック」から「ファンネル」3基が全て放出される。
『な!?まさか、そのビット兵器を全て!?』
「私をバカにした事、後悔させてあげます!行け、ファンネルーーーっ!!」
驚愕するイザーク達に向けて、裕子がトドメと言わんばかりに種類の違うファンネルをマニュアル操作で一斉に突撃させる。
その波状攻撃は躱す事などできず次々と炸裂していく。
「え!?うわあ!?」
「………アレ?」
海のハルス・アテネに………。
「裕子!?ファンネルのコントロールができてないじゃないかい!?何で全部ウチに!?って、わああ!?」
完全に味方からの不意打ちを受けたのも有り、海機はほとんど抵抗する事も出来ずに撃破される。
次にファンネル達が狙い出したのは美由紀のイージスキャンサー。
彼女は慌ててモビルアーマー形態になって逃げるが、ファンネル達は執拗に追いかけてくる。
「裕子ちゃん、ファンネルを止めてよ!?」
「ちょ、待って下さい!何故か私のサイキックが暴発して………!?止まれ、ファンネル!何故止まらん!?………ムムムーン!」
「そんな呑気な事してないでオート操作に切り替えて!?は、早く!?やられる………って、わーーっ!?」
裕子のフレンドリーファイアから逃げ惑っていた美由紀機であったが、突如前方から極太のビームを受けて爆散。
ディアッカ機が「M1500 オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲」を撃ったのだ。
『………おーい、これじゃ完全に的だぜ?しかもこれだけゴリゴリ体力減らされたら一撃だよな………。』
「あ、あわわわわ!?ファンネルの誤作動で私1人に!?ちょ、待って下さい!?」
『問答無用!』
『人をコケにするなぁ!!』
慌ててファンネルを回収しようとする裕子であったが、今度は自分に対して全周囲からファンネルが襲い掛かるという異常事態に。
そこに、シホ機が「AGM138 ファイヤビー誘導ミサイル」を有りっ丈放ち、イザーク機も「MMI-M826 ハイドラビームガトリング砲」を乱射してくる。
ミサイルとビームガトリング砲(と自身のファンネルの攻撃)を喰らった裕子機はどんどん体力が削られる。
「り、「リペアキット」を!?回復しないと………って!?」
『ええっと………こんな勝ち方でいいんでしょうか………?』
ハッとした裕子が見たのは、いつの間にか接近していたアイザック機が「ビームファングシステム」のビームサーベルを回転させて襲い掛かる姿であった。
エクストラバトルは、裕子達の大逆転負けで終わった。
---------------------------------------------------------
「裕子ちゃん………何でみゆき達を攻撃したのかな?」
「わ、悪気は無かったんですって!?何故か私のサイキックが勝手に暴走して………。」
「だとしたら、それは致命的なミスだねぇ………。」
イザーク達とのエクストラバトルを終えた裕子達は落ち込みながらシミュレーター室から出て、346プロ内を歩いていた。
彼女達が目指していたのはカフェ。
実は、今回のエクストラバトルは裕子の組み立てたオリジナルガンプラの試運転の為に行われており、そのメモリは、同じアイドルの1人である成宮由愛から借りた物であったので、彼女に返しに行く途中であった。
とはいえ、その際にフレンドリーファイアの被害を受けた美由紀と海にしてみれば、裕子に小言を言いたくなるわけで………。
「大丈夫です、次があれば、このユッコのサイキックは進化しています!このサイキックがあれば、アムロだろうが、シャアだろうが!」
「その自信は何処から来るの!?」
「こりゃ、一緒に組む面子によっては少し考えないといけないねぇ………ん?」
「あ!ユッコちゃん、みゆみゆ、すぎちゃん!」
カフェに辿り着いた3人は、妙なあだ名で呼ばれる。
見てみれば、そこでは手を振っている本田未央の姿が。
更にはその両隣には五十嵐響子と栗原ネネが居て、未央の向かいには成宮由愛・望月聖・古賀小春の「ドリームホープスプリング」が座っていた。
「未央ちゃん達………何してるんですか?」
「いやー、実は私達も自分のオリジナルガンプラ作っててさ!丁度今、ゆめゆめともっちーがこはるんに教わって完成させた所!」
「小春ちゃんに続いて、由愛ちゃんと聖ちゃんも遂にガンプラデビュー!?やったね!」
未央の言葉に美由紀が手を叩いて喜ぶ。
小春が先にオリジナルガンプラ………「ガフラン」を元に作成した黄緑のガンプラ「ガドランくん」を作っていたのは、世界大会に出場する村上巴と「桜舞隊」のユニットで日本中の大会を回っていたからだ。
その為、彼女は最年少ではあったが、ガンプラバトルの腕はこの中では一番上であった。
「由愛ちゃんも聖ちゃんも凄いんですよ~。自分のイメージするガンプラをあっという間に作り上げてしまいました~。」
「そ、そんな………小春ちゃんは勿論、未央さんや響子さん、ネネさんに丁寧に教えて貰ったからです。」
「はい………。みんな教え方がとても上手でした………。」
「未央も響子もネネも、弟や妹がいるからねぇ………。年下の相手は慣れてるんだろ。」
「そう言って貰えると嬉しいです♪でも、弟や妹達は私に早く自分のガンプラを作れってうるさくて………。」
「あ、私もしーちゃんによく言われます。お姉ちゃんも早くバトルしてって。」
「そういうわけで私達もオリジナルガンプラ作ってるんだ。もうちょっとで形になるんだけれど………。」
「ははは、そういう時は焦っちゃダメさ。………と、由愛にエクストラバトルのメモリ返しておくよ。」
「あ、ありがとうございます………。結果はどうでした………?」
「うぐ!?………じ、実は………。」
ユニウスセブンでの裕子のファンネルが暴走した事を話すと、初めてその情報を知った6人は目を丸くした。
「ファンネルが暴走ねー。こはるん、大会でそんな人いた?」
「小春が見た限りではいなかったです~。それだけ裕子さんが凄いのかもしれませんね~。」
「凄くても味方を攻撃したら、みゆき、意味ないと思う。」
「ハッキリ言いますね、美由紀ちゃん………。その通りですけど。」
「お、落ち込まないで下さい………。じゃあ、私達ともう一度エクストラバトルしませんか………?」
「ドリームホープスプリングと組んでバトル………ですか?」
聖の提案に裕子達は興味深そうに考える。
確かに由愛と聖のオリジナルガンプラの試運転にエクストラバトルを使うのは面白いかもしれない。
経験者であり熟練者である小春もいる事だし、戦力のバランスも取れているようにも思えた。
「私はOKですが………美由紀ちゃんと海さんは?」
「みゆきも楽しそうだから、OK!」
「ウチもOKだね。宜しく頼むよ!」
参加する6人の同意が得られた事で、再びエクストラバトルを体験する為に、未央・響子・ネネを含めた9人はシミュレーター室へと向かっていった。
---------------------------------------------------------
「さて、今度体験するバトルは………。」
「あ、それですけれど………試したい事があるので、私が選んでいいでしょうか?」
「由愛ちゃんがですか?構いませんけれど………。」
シミュレーター室では、裕子達の許可を得た事で由愛が未央・響子・ネネに協力して貰い、持参していたエクストラバトルのメモリの内の1つをセットしていく。
そして、戻って来た彼女は説明する。
「舞台は「メサイア」です………。そこでネームドと2戦する形になります………。」
「ユニウスセブンと同じくDESTINYの時代かい。試したい事っていうのは何だい?」
「それはその時まで待って貰っていいでしょうか………?」
「お楽しみだね!じゃあ、みゆき達もガンプラ、セットしよう!」
美由紀の言葉で、各々がガンプラを取り出す。
まずは、裕子が自分のガンプラに謎の念を込めていった。
「裕子さんのガンダムνAGE-FPは色んなファンネルがセットされてるんですね。」
「そうです、ネネちゃん。このファンネルを全てコントロール出来れば最強ですが………。」
「マニュアル操作じゃなくてオート操作にすればいいのでは………?」
「そしたら、サイキックの意味が無いですよ!?」
「ふぇっ!?」
ガンダムνAGE-FPを大切そうにする裕子の格言に狼狽するネネ。
このガンプラは「ガンダムエピオン」の長いムチである「ヒートロッド」とAGE-FXの巨大な「ダイダルバズーカ」による中~遠距離戦を得意としている。
パーツはAGE-FXと「Hi-νガンダム」と「νガンダム」で構成されている完全なファンネル盛沢山の仕様となっているのも特徴で、仕組みとしてはヒートロッド等でいなしながら、その多彩なファンネルで取り囲み殲滅する戦法を主としていた。
また、シールドに「ユニコーンガンダム」の「アームド・アーマーDE」を付ける事でビームにも強くなっており、「NT-D」のEXアクションで機動力も確保出来ているのもポイント。
機体名はνとAGEを掛け合わせた上でFX(フォローXラウンダー)をもじってFP(フォローサイキッカー)にしており、裕子の拘りが発揮されている。
とはいえ、実は命名時にFSと勘違いをし、新田美波にスペル違いを指摘され訂正したという裏話もあるのだが………。
「ゆめゆめは妖精のような機体だね。何て名前なの?」
「「Vガンダムヘキサ」を元にした「ガンダムフェアリアルドリーム」です………。未央さんの言う通り、妖精のような見た目のパーツで作ってみました………。」
「小柄だけれど俊敏そうな機体だね。これは敵に回すと怖そうだ!」
由愛がチェックしている水色のガンダムフェアリアルドリームは、「ガンダムF91」の腕や「フォースインパルスガンダム」の背中等、妖精の羽に見えるパーツでミキシングされていた。
更に「Cファンネル」を両肩や腰裏に取り付け、「ビギニング30ガンダム」の「ifsユニット」を装着する事でより羽の生えた妖精っぽさを強調。
「ガンダムダブルエックス」の「ビームジャベリン」を筆に、「陸戦型ガンダム」の「ミサイル・ランチャー」を筆洗に見立てる事で由愛の絵描き要素もイメージする事に成功。
そして、実は「ヴィクトリーガンダム」の胴体を使用している事により、「フォースシルエット」と接続された高機動の「コアファイター」も使用可能となっている。
名前は過去の人力飛行機の仕事から「スカイペインター」と名付けており、アイドルとしての由愛の集大成と言えるガンプラに仕上がっているのがポイントであった。
どちらかと言えば接近戦用に強化された機体である為、扱いは難しそうであったが、由愛にとっては自信作である。
「うわぁ………聖ちゃんの機体、大きな羽が4枚もあるんですね!」
「「ウイングガンダムゼロEW」を元にした「ウイングガンダム・オラトリオ」って言います………。ビルダーズパーツを使う事で、羽を4枚にする事を閃きました………。」
「羽が4枚もあったらビュンビュンと飛び回れそうですね!」
「あ、あの………響子さん、私のガンプラ………絶叫マシンの様に捉えてません?」
たじろぐ聖が遠慮しながら見せていた白色のウイングガンダム・オラトリオは、「ガンダムアスタロト」の「サイドバインダー」に、「カバカーリー」の「ミノフスキー・フライト内蔵装甲」を組み合わせる事で、肩から大型の羽をもう一対出しているのが最大の特徴。
胴体は「ガンダムキュリオス」採用している他、「太陽炉」を大型ウイングの保持アームに接続して、EXアクションの「トランザム」で「量子化」するようにしてある為、機動力や回避率に特化してあるのもポイントである。
但し、攻撃能力は最低限で、主に「拳法用MSハンド」による格闘と「プロトゼロ」の「ツインバスターライフル」による火器によるメイン武装位しかない。
これは聖が攻撃的な性格で無い事が反映されており、また「ツインドライブ」による対話を、「歌で気持ちを伝えることもできる」という解釈から生み出された為。
トランザムや量子化の時の粒子の色は淡い黄色となっている他、名前は宗教楽曲の形式の一つである「聖譚曲」からチョイスをしていた。
「海さんのハルス・アテネはガンダムじゃない良さがありますよね。」
「ガンプラはガンダムだけが主役じゃないからね。美由紀が言っていたけれど、装備が裁縫用具に見えるって所がウチらしいかなって最近感じ始めてるんだ。」
「作ってから気付く事もあるんですね。感慨深いです。」
海が見つめるハルス・アテネは、パラス・アテネの背中を「スターゲイザー」に、腕とシールドを「ブリッツガンダム」に換装している。
前者は海の趣味であるウインドサーフィン要素を取り入れており、「ヴォワチュールリュミエール」のEXアクションで太陽風を受け止めるイメージを発揮しているのが特徴。
後者は牽制や拘束に特化する構成にしていたのだが、前に美由紀に近接メイン武装の「カバカーリー」の「ビーム・リング」と合わせ、「トリケロス」の武装が待針や糸等、裁縫用具に似ているという事を受けて納得している。
ちなみにビーム・リングは以前の仕事で裕子達と一緒にスケバン役を演じた事で、年上のアイドル達からスケバンと言えばヨーヨーだと言われた事に由来している。
エキゾチックかつ丁寧に仕上げた塗装、デザインのアクセントとして小さくまとめたビルダーズパーツなど、裁縫や小物作りが得意でデザインにも造詣が深い部分も海の性格を上手く反映させていると言えた。
「あ、みんなずる~い!みゆきのイージスキャンサーガンダムも見て!」
「みゆみゆのは………カニですな。」
「カニだよ。」
「でも、私は知ってるぞ~?能あるカニは爪を隠すって。」
「隠れてないけどね。」
美由紀が高々と掲げたイージスキャンサーガンダムは、「フルアーマー・ユニコーンガンダム」の腕と「バルバトス第6形態」の腰スラスターである「地上用スラスター」でカニの爪を作り上げた会心の出来である一作。
「アドバンスドヘイズル」の頭部センサーである「強化センサーユニット」等を組み合わせて胴体に付ける事で、モビルアーマー形態になった際にカニの顔状パーツに仕上がっているのも大きなポイントとなっている。
シールドもフルアーマー・ユニコーンガンダムを採用している為、「Iフィールド」も備えており、イージスガンダムの「フェイズシフト装甲」と合わせ、かなり硬い作りになっている。その為、ネタに見えた構成でありながらも、実戦では強襲機としてかなり強いガンプラ。
EXアクションに爪で掴み上げる「爆熱ゴッドフィンガー」や変形からのビーム攻撃である「スキュラ」といった接近戦よりの物を組み込む事で、より破壊力に特化したガンプラに仕上がっているのが特徴である。
「小春ちゃんのガドランくんはカワイイですね♪」
「はい~そう言って貰えると嬉しいです~。………アレ~?響子ちゃんのセンスって~?」
最後に小春がヒョウ君と共にガドラン君を磨き上げて6人の準備が終わる。
彼女達はシミュレーターに入り、各々のガンプラをセットしていった。
舞台が青い電子的なカタパルトに移行して、いよいよ出撃である。
「あーあー………。今回の出撃コールは、私、本田未央が担当します!」
「慎ましくお願いするよ、未央。」
「う………私だって真面目にやるって、すぎちゃん!………てなわけで、堀裕子隊員、ガンダムνAGE-FP、発進どうぞ!」
「サイキックユッコに限界はありません!堀裕子、エクストラリミテッドチェンジ!サイキック………ゴー!!」
「そこでそのセリフネタ!?な、成宮由愛隊員、ガンダムフェアリアルドリーム、発進どうぞ!」
「楓さんじゃないですけれど………由愛らしく夢を見せられるように!成宮由愛、あの空を自分色に染め上げていきます………!」
「純真な少女はいいですなー。望月聖隊員、ウイングガンダム・オラトリオ、発進どうぞ!」
「歌だけでなくガンプラでも私は私を表現します………!望月聖………た、対話の始まりです………!」
「ちょっと恥ずかしがっている所が初々しい………。杉坂海隊員、ハルス・アテネ、発進どうぞ!」
「今回はいい所を見せたいからねぇ………よりどりみどりで頼むよ!杉坂海、風に乗ってビッグウェーブを巻き起こす!」
「うーん、果たしてフラグは折る事が出来るか!?柳瀬美由紀隊員、イージスキャンサーガンダム、発進どうぞ!」
「このガンプラは!甲殻類で!美味しくて!カニなんだよーーー!!………これで、生き残れる事間違いなしだね!行っくよー!!」
「そ、その手があったか!?最後に古賀小春隊員、ガドランくん、発進どうぞ!」
「前も言ったかもしれないけれど~小春もドラゴンらしくカッコよく~!古賀小春~、みんなの力になります~!」
それぞれの口上で思う存分はっちゃけた6人は、それぞれのガンプラを駆って宇宙空間に飛び出していった。
---------------------------------------------------------
宇宙空間が広がる地面へと着地した6人は、浮遊要塞を見上げる。
それこそがメサイアであり、DESTINYの最終決戦の舞台だ。
メサイアの前には、戦艦である「ミネルバ」も浮かんでいて臨場感を盛り上げてくれている。
「やっぱり………これなら………!」
「ん?由愛ちゃんどうしたんですか?」
「あ………!気にしないで下さい………。」
何かを感じ取った由愛に疑問を抱く裕子であったが、彼女はまあいいかと流すと武装の準備に取り掛かる。
しかし………ここで美由紀から思わぬ通信が。
「あ、裕子ちゃん。今回のバトルではファンネル使用禁止ね!」
「ええ!?美由紀ちゃん!?何で!?」
「だって、今回のバトルは由愛ちゃんと聖ちゃんのデビュー戦なんだよ?裕子ちゃんのファンネルの暴走で2人がやられちゃったら散々じゃん!」
「う………それはそうですけれど………。」
「確かに………今回に関しては美由紀の方が一理あるね。」
「う、海さんまで………。でも、サイキックが無かったら私は、堀裕子は………。」
「ちゃんと守らないとダメだよ?………あ、敵が出てきたみたい!」
狼狽する裕子を他所に、敵がホログラムとなって出現する。
様々な「ウィザード」を背負った「ザクウォーリア」や「ザクファントム」に、「ゲイツR」、「グフイグナイテッド」とザフトの主力機が目白押しであった。
どうやら2戦あるネームドの前にこの雑魚を蹴散らさないといけないらしい。
「ふ、ファンネルを封印しながら………戦うしか無いのならば………!や、やってやります、やってやりますよ………!」
動揺を隠せない裕子は、敢えて闘争心を見せる事で何とかバトルに集中しようとした。