【デレマス×ガンダムブレイカー3】CINDERELLA of Gund@m breakerS 外伝 エクストラバトル編   作:擬態人形P

3 / 24
1章:柚ちゃんリラックス大作戦!!(柚・穂乃香・忍・あずき)・後編

「ノーベルフラフープ!」

 

対ブーステッドマンへの先制は桃井あずきのジンライ・クレハトリ。

彼女はノーベルガンダムの脚の武装である「ビームフープ」と呼ばれるビームの輪っかを一番耐久値の低そうなレイダーガンダムに投げつける。

 

『当たらないよぉだ!』

 

 

しかし、その分機動力やブースト性能等が強化されているクロトのレイダーは横に跳びながら逆に「2連装52mm超高初速防盾砲」の機関砲を連続で放ってくる。

更にこのエクストラバトルの実践データの中には変形機構もある程度採用されているのか、モビルアーマー形態になると、あずき機に突進しながら「短距離プラズマ砲「アフラマズダ」」のビームも連射してくる。

 

『抹殺!』

「なんの!Iフィールドで!」

 

機関砲は側転で回避し、ビームは装甲で軽減したあずきのクレハトリは、EXアクションの「ラピッドショット」を選択し、後方に大きく宙返りしながらGNビームピストルⅡを連射していく。

 

『生意気!』

「相性はこっちの方が有利………って、パーツがぁッ!?」

 

横合いから飛んできた散弾の直撃を受け、頭部パーツと左腕パーツが吹き飛ばされる。

何事かと思って見渡せば増援として更にバスターダガーやデュエルダガー フォルテストラが多数出現しており、レイダーに加勢してきていた。

クレハトリはどうやら前者の「対装甲散弾砲」を受けたらしい。

 

「ゴメン、柚ちゃんパス!」

「分かった!」

 

一旦後退するあずき機に代わり、柚のF91がヴェスバーでレイダー達を迎撃していく。

下がるついでにあずきが味方全員の守備力を上げて自動回復を付ける「フィールドディフェンサー」を発動した為、柚機も硬くはなったが、やはりこれだけの砲撃の雨の中だと無傷ではいかない。

 

『チャーンス!テメェは撃滅!』

「ケンカしている人達には負けないよ!」

 

それでも高い機動力を持つF91は、レイダーの頭上で回転させながら振りかぶってきたモーニングスターである「破砕球「ミョルニル」」等の致命的な攻撃を回避しながら、工藤忍と綾瀬穂乃香に通信を送る。

 

「忍チャン!穂乃香チャン!そっちはどう!?」

「フォビドゥンガンダムと交戦中………!ハイパードッズライフルが曲がるーーー!」

「カラミティガンダムと砲戦を繰り広げています。………中々手強いです!」

 

見れば、忍のガンダムAGE-2イグザスはシャニのフォビドゥンにシューティングモードでビームを連射している。

しかし、「エネルギー偏向装甲「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」」を持つこの機体はバックパックを被る高速強襲形態をとる事で、飛来するビームを曲げる事ができた。

 

『ハッ………何度やっても意味ねぇんだよ。』

「意味の無い事なんて………あるものかーーー!」

 

簡単に折れない忍は、収束ビームを放つカルネージシュートに加え、GNビームサーベル二刀流から繰り出される「スラッシュレイヴ」の衝撃波を連続で浴びせるが、面白い位にビームが曲がって逸れていく。

遠距離武装がビームにまつわる物ばかりである忍にとっては最悪の相手だった。

一方穂乃香は………。

 

『オラオラオラーーーッ!!』

「砲火が………激しい………!」

 

両肩の砲門から繰り出される「125mm2連装高エネルギー長射程ビーム砲「シュラーク」」、携行武器である「337mmプラズマサボット・バズーカ砲「トーデスブロック」」、胸部の「580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」」にシールド内蔵の「115mm 2連装衝角砲「ケーファー・ツヴァイ」」。

自機に搭載されている火器を惜しみなく使ってくるオルガのカラミティの猛攻に、穂乃香のヘリクスバスターガンダムは回避行動を強いられていた。

原作再現か、動きが鈍く設定されているアストレイ三人娘のM1アストレイは、三機とも防御に使っていたシールドが耐え切れずに吹き飛んでおり、もう後退させている。

穂乃香自身は足を止めて反撃するという手段もあったが、猛攻を受けて「リペアキット」による回復が追いつかなくなる危険性がある為、中々攻撃に転じる事ができていなかった。

 

「バスターダガーやデュエルダガーもまだいますし、少し作戦を考えて………。」

「だったら、アタシが突破口を開く!まずは一機だけでも落とすよ!」

「柚ちゃん!?」

 

穂乃香がまだ待ったをかけようとしたが、柚は覚醒を………スピードを大幅に上げるライトニング覚醒を発動し、黄色に輝く。

 

「おりゃりゃりゃりゃりゃーーーーーッ!!」

 

MEPEも同時発動した柚のF91はとてつもない機動力を発揮し、バスターダガーやデュエルダガーの砲火を避けながら、ヴェスバーやビーム・サーベルの連撃を嵐のように浴びせ、破壊していく。

更に邪魔な敵機を破壊した後は、後方に下がりながら機関砲を撃ってくるレイダーに迫り、「スラッシュペネトレイト」の斬り払いで両腕のパーツを吹き飛ばす。

 

『ウソォッ!?』

「最後は光の翼で………!ぁ………。」

 

しかし………ここで何故か柚の視界がグニャリと歪む。

操作………いや思考が鈍り、身体が言う事を効かなくなる。

 

「あ………れ………?」

 

光の翼を発動する事はできず、柚の精神状態が不安定になった事により、F91の覚醒が切れ、黄色の輝きが消える。

高速で動き回っていた機体が止まる。

 

『滅殺!』

「………あ!?」

 

気が付いた時には、レイダーの口から放たれた「100mmエネルギー砲「ツォーン」」のビームによって頭部パーツが吹き飛んでいた。

それに伴い、大きく機体が吹き飛びバランスが崩れる。

 

「ゔ、ヴェスバー………!」

「柚ちゃん、避けて!」

「アレ!?」

 

あずきの悲鳴に今度は、柚機が背後を通過したビームでヴェスバーごとバックパックが吹き飛んだことを知る。

忍と交戦中だったシャニのフォビドゥンが、ゲシュマイディッヒ・パンツァーを利用した「誘導プラズマ砲「フレスベルグ」」で、ビームを曲げて柚機をフェイントで狙ったのだ。

更に………。

 

『地獄に送ってやるよ!』

 

この機を逃さないと言わないばかりに、穂乃香機を狙っていたオルガのカラミティがシュラークの二門の砲門で隙だらけの柚機を狙う。

砲門が輝いた所で、柚は悟った。

 

(アタシ………負けるんだ。)

 

あずきが復帰するまで覚醒は待つべきだったか。

穂乃香の作戦が閃くまで耐えるべきだったか。

色々と考える事はある。

でも、こうなった以上、もう全てが遅い。

 

(そう言えば………最近、あんまり寝てなかったなぁ………。)

 

静かに目を閉じる柚。

しかし………。

 

「トランザァムッ!!」

 

忍の叫びに目を開けばそこには赤く輝き猛スピードで迫るイグザス。

 

『吹っ飛べ!!』

「柚ちゃんゴメン!!」

「うッ………うわわああああああッ!?」

 

緑の極太のビームが飛来するのに合わせ、忍のイグザスは柚のF91に思いっきり体当たり。

そのまま自機ごと、カラミティの射線から柚機を無理やり吹き飛ばす。

 

「ししし、忍チャン………?」

 

剛性を高めたイグザスの痛烈な体当たりを受けたF91は、更に勢いで両腕のパーツを撒き散らすが、何とか破壊される事だけは防がれる。

衝撃でフラフラとした柚は、通信で忍の顔を見るが、忍機は柚機を抱えてトランザムで更なる敵の追撃から高速で逃げ回る。

 

「え………えと………。」

「柚ちゃん………ちょっと落ち着いて。」

 

周りを見渡すと忍達を狙っているのはフォビドゥンで、フレスベルグを曲げてきている。

レイダーには戦線に復帰したあずきのクレハトリが再び肉薄しており、カラミティには穂乃香のヘリクスバスターが先程の隙を突いて砲撃を始めている。

全ての状況を理解した柚は………。

 

「アタシ………負けかけた。みんなに………。」

「柚ちゃん。」

 

迷惑を掛けている………と言おうとしたところで、忍が言葉を遮り、一言。

 

「うん、今日は思いっきり羽目を外そう!」

「………え?」

 

予想外の言葉に先程とは別の意味で思考が固まる柚。

それに対し、忍は笑顔で告げる。

 

「調子に乗ってもいいって事!負けてもいいから面白い事やろう!」

「ま、負けてもいいって………。」

「だって今日はオフだもん!こんな素敵なエクストラバトルをカドマツさんがくれたんだから、色々試してみようよ!」

「でも、これ特訓用………。」

「だったら猶更!今だからできる事、いっぱいあるじゃん!」

「……………。」

 

傲慢ともとれる忍の発言に、唖然としてしまう柚。

てっきり怒られると思ったが、全く正反対の事を言われたのだ。

その柚の心境を悟ったのか、穂乃香も話しかけてくる。

 

「柚ちゃん。特訓とは何も真剣に戦う事ばかりじゃないんですよ?時には肩の力を抜いて、リラックスをしながら自分の表現を模索する………それも特訓です。」

「表現の………模索?」

「比奈さん達から聞いたミスターガンプラの言葉で例えれば、ガンプラバトルの中でも自分を高めていくって事です。そして、その表現の模索には、失敗を経験する事も必要なんです。」

「………穂乃香チャン、柚の今の失敗も許してくれるの?」

「それが柚ちゃんを高める事に繋がるのなら。」

 

優しい笑顔の穂乃香に、あずきも笑いながら話しかけてくる。

 

「柚ちゃん、どうしても勝ちたい人がいるんでしょ?だったら、ここで変に運を使う必要ないよ!負けていい時は負けて、勝ちたい時にガツンと勝てば!」

「……………。」

「だから柚ちゃんは、今はいつものように、てへぺろって笑ってればいいんだよ!今日はフリスク・リラックス大作戦なんだから!」

「みんな………。」

 

感情がグチャグチャになっていて、どうするべきか急には分からない。

でも、一粒だけ………一粒だけ涙を流した柚は言われた通り、てへぺろと笑みを浮かべる。

そして丁度その時、柚機の外れたF91のパーツがフリルドスクエアの仲間の言葉に応えるように戻ってきてくっつき、忍のイグザスのトランザムの効果時間が切れた。

 

「トランザム切れちゃったね………。苦手なフォビドゥン、どうしようか?」

「簡単!ビームが効かないなら、真っ直ぐ行って、ぶん殴るだけ!」

「し、忍チャン、フォビドゥンは「トランスフェイズシフト装甲」が………。」

「だからこそやってみたいんだよ!それに、もう一つ試したい事あるし♪だから………援護して!」

 

何か含みのある笑みを浮かべた忍は、何と真正面からフォビドゥンに突撃する。

柚は言われた通り、ヴェスバーで周りのバスターダガーやデュエルダガーを撃ちぬいて邪魔が入らないようにする。

 

「問題です。フレスベルグが一番避けやすいのは何処でしょうか?」

『はぁーーー!』

「答えは………正面!」

『………ゲ。』

 

放たれたフレスベルグのビームの軌道は真っ直ぐ。

成程、下手に左右に移動すると曲げられたビームを避けにくくなるので、敢えて正面から近づく事で、ビームの偏向を防ごうとしたのだ。

これにはシャニも舌打ちをして、武装を切り替えバックパックの「88mmレールガン「エクツァーン」」で迎撃しようとする。

 

「まっすぐしか撃てないって分かれば、少し横に動くだけで避けられるし!」

『ウザイ………!』

 

フォビドゥンは下がりながら更にフレスベルグやエクツァーンを撃って迎撃しようとする。

しかし、忍のイグザスは、かすり傷程度では破壊されない位には強化されている。

決定打は喰らいはしない。

 

『近づくんじゃねぇよ!』

「そう言われて近づかない人はいないよ!………それ!」

 

そのまま両手にエクシアのGNビームサーベルを持つと、何と両方ともフォビドゥンに向けて投げつける。

 

『うわ!?』

 

一本は回避をするが、もう一本が接近戦用の武装である「重刎首鎌(じゅうふんしゅれん) 「ニーズヘグ」」の大鎌を弾く。

更にその隙を狙って「ブラストタックル」の体当たりを移動技として使用し、イグザスはフォビドゥンの懐に高速接近。

そして………。

 

「セリフはこうだっけ………?こういう使い方もあるんだよ!」

「え?忍チャン、その球体は………。」

 

忍のイグザスの、「デュエルガンダム」のパーツで構成された右腕が震え、掌から光の球体が出現する。

まさかと思うが………。

 

「それって………。」

「「光雷球」!!」

「えぇッ!?」

 

光雷球とは、掌から放出されたビームサーベル用の荷電粒子を球状に固定する「ガンダムアストレイレッドフレーム」の必殺技だ。

無論、正規の使い方ではない為、フルパワーで使うと右腕が破壊されてしまうという設定がある。

 

「ミッション前にジュリちゃんにその時の事、詳しく聞いたん………だァッ!!」

『うおッ!?』

 

狙いは厄介なゲシュマディッヒ・パンツァーを持つバックパック。

思いっきり至近距離から叩きつけた光雷球により、高速強襲形態だったフォビドゥンのバックパックとついでにイグザスの右腕が吹き飛ぶ。

 

「忍チャン、無茶苦茶ーーーッ!?」

「無茶苦茶で結構!さーらーにー!そこからのーーーッ!!」

『お前!お前ぇーーー!?』

「努力と根性と楽しさのーーー!!シグル・ナッコゥゥゥーーーッ!!」

 

叩きつけられるイグザスの相当強化された左腕のサブナックル。

ベキッ!という嫌な音と共に、フォビドゥンはパーツを撒き散らしながら吹き飛ぶ。

だが、トランスフェイズシフト装甲故に、破壊までには至らない。

 

『た、助か………。』

「えーっと………残念♪」

『!?』

 

そこに柚のF91が、今度こそ両サイドのヴェスバーから光の翼を放出して、突進してくる。

もうフォビドゥンには躱す術も防御する術もない。

 

『う、うわああああああ!?』

 

シャニ機は今度こそビームの翼によって破壊された。

 

『シャニ!?………バカ過ぎるヤツらめ!』

 

オルガのカラミティは柚機や忍機を狙おうとするが、そこに間髪入れず穂乃香のヘリクスバスターの射撃武装が飛んでくる。

 

『テメェはよっぽどオレに破壊されたいらしいな!』

 

また穂乃香機に向けて一清掃射をするカラミティの前に、穂乃香機は側転で動きながら笑顔でAIに向けて通信を送ってみせる。

 

「いいんですか?そんなに撃ちまくって?」

『へ………?』

 

その言葉に一瞬呆気に取られたオルガは自機が、急にプスプスと煙を発し、弾が出なくなることに気づく。

 

『クッソ!この馬鹿モビルスーツ、もうパワーがヤバイ………!』

 

原作でもよく起こしていた武装のエネルギー切れの再現。

武器を乱射しすぎて再チャージが間に合わなくなったのだ。

 

「接近戦は………不得手ですよね?」

『チィッ!?』

 

穂乃香は「グフカスタム」の「ヒート・サーベル」を握るとカラミティに突撃する。

万事休すのオルガ………だが………。

 

『ヤベェ!?………とでも思ったか!?喰らえ!!』

「!?」

 

再チャージが完了したのか、それとも切り札として取っておいたのか。

胸からスキュラを撃ち、穂乃香機を狙う。

 

「舞いましょう………ヘリクスバスターガンダム!」

 

しかし、穂乃香機はヒート・サーベルを地面に突き刺し、何とその柄の細い部分を足場にして飛び上がる。

そのまま「前方二回宙返り一回ひねり」………「ムーンサルト」を華麗に決めながら、右腰の「350mmガンランチャー」の前に左腰の「94mm高エネルギー収束火線ライフル」を接続して腰から取り外す。

そしてカラミティの二門の砲門に着地すると、上から「超高インパルス長射程狙撃ライフル」をコックピットに突き付けた。

 

『え?ちょ、ま………。』

「ビンゴ。」

『おわあああああああああッ!?』

 

射抜かれたカラミティの上からバク宙で飛び上がり、狙撃ライフルを元に分裂させて何事も無かったように着地する穂乃香のヘリクスバスター。

爆発するオルガ機を後目に、そのままついでにピルエットのように横に回転し、弧を描いて見せる。

 

「ぐ………グゥレイト。美しいよ………穂乃香チャン。」

「ありがとうございます、柚ちゃん。」

 

思わず感嘆の表情で拍手を送る柚に対し、穂乃香は満面の笑顔で応えた。

 

『どいつもこいつも………!やらなきゃやられる!そんだけだろうが!』

「こういう時くらい、肩の力を抜いたほうがいいよ~。可愛いアイドルが沢山いるんだから♪」

『ホント、生意気!』

 

残ったクロトのレイダーは苛立ちながら、あずきのクレハトリに口からツォーンを放つ。

しかし、回避に徹する上に近接戦闘用に防御面を強化してあるあずき機には、どうしても決定打を与える事ができなかった。

 

『撃滅!』

 

業を煮やしたクロトはミョルニルを頭上で回転させあずき機を狙う。

しかし、これを待ってたと言わんばかりにあずきはミョルニルをすれすれで避けるとそのワイヤーを掴み、クロト機を引き寄せ、その手をしっかり握る。

 

『お?』

「必殺!ラブラブハリケーン大作戦!………てなわけで、トマホークハリケーン!GO!」

『ッ!?うごおおおおおおおおおお!?』

 

何とその状態でコマのように高速回転。

当然、レイダーも巻き込まれグルグルと回されていく。

その竜巻のような渦(とレイダーのボディ)は残っていたストライクダガーを吹き飛ばしていく。

 

「あ、アハハハハ………。」

 

何とも珍妙な光景に、笑っちゃいけないと感じつつも、思わず笑ってしまうフリルドスクエアの残りの三人。

AIとはいえ、コックピットの設定があるクロトは今、シェイクされてしまっているだろう。

 

「最後に………ぽーい!」

 

散々回転した後であずきのクレハトリはようやくレイダーを解放。

放り投げられたクロト機はパーツを撒き散らしながら転がる。

 

『アハハ!僕は………僕はねぇ!!』

「アハハハハハ!………うん、ゴメンね!」

 

原作よりも情けない声を上げるクロトに、柚が苦笑をしながらF91の「ビーム・ライフル」とヴェスバーを同時に放ち、トドメを刺す。

これでミッションがクリアになったのか、画面にコンプリートの表示が出た。

 

『貴女達………本当に凄いのね………。』

「えへへ………ピース!」

 

途中から完全に蚊帳の外になっていたアストレイ三人娘のリーダーのアサギの驚きの言葉に、柚達フリルドスクエアは揃って笑顔でピースサインをした。

 

 

---------------------------------------------------------

 

 

その後もシミュレーターでブーステッドマン達と遊び………もとい特訓をしたフリルドスクエアの忍・穂乃香・あずきは帰りのバスに乗って柚を送っていた。

というのも、寝不足だった柚は疲れもあって久々に心地よい眠りについてしまったからだ。

 

「柚ちゃん、気持ちよさそうに眠ってるね………。」

「これで、根詰めすぎる傾向が少しでも減ってくれるといいんですけれどね。」

「そこら辺は………後は巴ちゃんの大作戦に任せようよ。」

 

あずきの言葉に頷く忍と穂乃香。

その眠っている柚は、また夢を見ていた。

彼女はまた自分のガンプラと共に砂漠に立っていた。

目の前にいるのはウィルのガンプラ。

しかし、今度は戦況が違っていた。

 

(アタシ………互角に戦ってる。)

 

高速で動きながら互いの獲物を撃ち、また別の獲物を振るう両機。

そして驚いたのは………。

 

(楽しんでる………このバトルを………巴ちゃんの仇なのに………。)

 

何故、こんな気持ちになってこんな夢を見るのか分からない。

しかし柚は、しばらくはこの気分に浸っていたくなった。

 

(ま………いいよね、ガンプラバトルなんだから。)

 

残念ながら目的地………柚の自宅近くのバス停への到着が近づいている事によってもうすぐ意識は覚醒してしまう。

でも………その目覚める瞬間に………記憶には残らないだろうけれど、柚は思う。

 

(勝つことも大事だけれど………ガンプラバトルは対戦も………楽しまなくちゃ。)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。