【デレマス×ガンダムブレイカー3】CINDERELLA of Gund@m breakerS 外伝 エクストラバトル編 作:擬態人形P
その後もジュドーのガンダムチームのフォーメーションは変わらない。
ビーチャのフルアーマー百式改の後ろにジュドーのZZガンダムが。
エルのフルアーマーガンダムMk-IIの後ろにルーのリ・ガズィ・カスタムが。
それぞれ前衛と後衛を担当しながら戦おうとしていた。
「ね、ねえ!ジュドー!ルー!味方の後ろに隠れていて恥ずかしくないの!?」
何とか後方のジュドー機をプロトライトガンダムのビーム・マグナムで狙おうとした関裕美が慣れない挑発行為を行う。
しかし、それをカミーユと同じく銃口を向けた瞬間に回避をしてみせお返しとして「21連装ミサイル・ランチャー」をバックパックから撃ちだしてきたジュドーは、ルーと共に一言。
『ZZはパワーがダンチなの!これを活かさない手はないでしょ?』
『リ・ガズィ・カスタムの適性距離だもの。イーノお勧めの「Zザク」じゃなくてよかった!』
「た、確かにそうだけど………うぅ………。」
下手に比奈にガンダムの知識を植え付けられた裕美だからこそ反論できず。
改めて確認すると、岡崎泰葉のデスティニーガンダム・ディサイダーはビーチャ機の炸裂ボルトを伴ったパンチのラッシュを回避に徹している。
裕美はジュドーの動きを止めておかないと泰葉に被害が及ぶ危険性があった為、下手に援護に向かえない。
一方、白菊ほたるのガンダムリコリス・アプライザはエル機とインファイトを繰り広げる形になっていた。
松尾千鶴のモーランシェンロンガンダムがジャイアント・バズを、日下部若葉のグフはザク・バズーカを使って援護をしようとするが、ルー機の妨害もあって中々かみ合っていない。
「味方の数はほたるちゃん達の方が多いけど………武装の射程がルー機まで届いてない………!」
無理もなかった。
裕美機もビーム・マグナムくらいしかジュドー機には届いてない状況だ。
切り札のフィン・ファンネルを使う方法も考えたが、中盤戦で失うリスクもあったし、そもそもビーム・マグナムを撃ちながらフィン・ファンネルを別の機体に向けて操る技術はまだ自信がなかった。
「どうしよう………!」
「裕美ちゃん、そのままジュドーのZZガンダムを狙って。」
「泰葉ちゃん?」
「私が先にビーチャ機を落とせば戦力バランスは崩れる!」
そう裕美に言うと一度バックステップをした泰葉のデスティニーディサイダーが拳法の構えを見せる。
『お、空手でやるか!?乱戦で炸裂ボルトを受けたら、ジュドーやルーに吹っ飛ばされるぜ?』
「覚悟の上です。それに、これは空手じゃなくて、ヨーコ流スチーム=テですよ。」
『スチーム=テ?』
「………いつか大地に満開の花を咲かせる為に。大切な人達の為に使う型です。」
『ははっ!そりゃスゲーや!………でもま、そっち側で言う事じゃないだろ?』
「ふふっ、本当はそうしたかったんですけれどね。」
苦笑した泰葉は一転真剣な顔になり、同じようにファイティングポーズで構えるビーチャ機に対して踏み込んでいった。
『ヤザンさんの海ヘビ………想像以上に効いてるわね。嫌らしいけど、クセになるかも。』
「こちらとしては大迷惑ですけれど………!」
リコリスを駆るほたるは、豊富な射撃武装に頼らず、敢えて自機にゼロ距離で張り付くエル機に手を焼いていた。
マーキュリーレヴA ソードユニットⅢのビーム刃による斬撃を喰らわせて怯ませようとするが、ビーム耐性が無くても素の耐久力が高いから中々耐久値を減らせない。
かといって、下手に離れるとルー機の強力な射撃を受ける危険性が出てくる。
ならば、GNソードⅡブラスターの大剣を使うという手段もあったが、こちらは隙が出来た時の海ヘビが怖かった。
『結局ビーム・サーベルとかでの斬りあいになるよね!アタシとアンタ。どっちが持つかしら?それとも切り札の背負ってるドラグーン使う?撃ち落とされたら意味ないけど?』
「……………決めた。」
ゼロ距離でほたるの取った選択肢は1つ。
GNソードⅡブラスターの大剣を握り、無理やり斬り払おうとしたのか、振り回そうとする。
『考えるのをやめたの!?それなら………!』
リコリスの左腕にエル機の右腕から放たれた海ヘビが絡みつく。
そして、エルが電気を流そうとした瞬間に………何とほたるは自機の右脚を振り上げた。
膝の突起から伸びたビームサーベルが海ヘビのケーブルを斬り捨てる。
埋め込まれていたイージスガンダムのビームサーベル発振刃だ。
『な!?』
思わずエルが左腕からも海ヘビを発射。
今度は横に僅かに動いて回避しながら左足のビームサーベル発振刃で斬り払う。
これで、厄介な電撃武装は無くなる。
『やられた!?ルー!作戦変更!並列で………!』
「逃がさない………!」
再びGNソードⅡブラスターの大剣を振りかぶったほたるはEXアクション「ストライクストリーム」を発動。
横に大きくエル機を薙ぎ払い、そのまま飛び上がって回転しながら上空から斬り下ろす。
『や、ヤバ………!?威力が!?』
「トドメ………!」
そして、「GNソードⅡブラスターライフルモード」と変形させ、シューティングモードへ。
ゼロ距離から怯んだ相手に「カルネージシュート」の高出力射撃を叩き込む。
『ゴメ~ン!ジュドー、ルー、ビーチャ!アタシここまでだわ………。』
エルの謝罪と共にフルアーマーガンダムMk-IIが爆発。
そして、それを確認したほたるは笑顔で散々自分達をエルの後ろから狙ってきたルーにGNソードⅡブラスターライフルモードの砲口を向ける。
『あ、アハハ………。もしかして、相当怒ってる………?』
ほたるの怒気を感じ取ったのか、ルーは乾いた笑みを浮かべた。
『ちょ、ま!?そんなのアリか!?』
そして、泰葉機とビーチャ機の格闘戦はまた泰葉機が押し始めていた。
ビーチャ機が炸裂ボルトの伴った拳で攻めてくるのに対し、泰葉のデスティニーディサイダーはパルマフィオキーナに頼らず蹴りを中心に使い始めたのだ。
巧みな連続蹴りで相手を寄せ付けず、炸裂ボルトの拳は蹴り上げて弾く。
『た、確かにリーチ考えれば有利だけどよ!?オレ、こんなケンカ弱かったっけ!?』
一発一発辺りのダメージは少ないが、着実に削られるビーチャ機の耐久値。
相手に焦りを与えればそれだけ有利になると見越した泰葉の巧みな攻めだった。
「ギブアップしますか?」
『誰がするか!………グフッ!?』
ほんの一瞬の隙を突き、ビーチャ機の腹に蹴りをえぐり込ませる泰葉機。
それが効いたのか、フルアーマー百式改はうつ伏せにダウンする。
(ゴッドフィンガーなら………!)
その隙を逃す泰葉ではない。
一気に決めようと右手を突き出そうとする。
『モンド!技を借りるぜーーーッ!!』
「!?」
しかし、ここでビーチャは何とフルアーマー百式改の増加装甲を強制分離する。
「目くらまし!?………そんな悪あがき………う!?」
それでもゴッドフィンガーを狙いに行った泰葉機の腹部に強烈な衝撃が襲い掛かる。
飛んできたのは「百式改」のバックパックである「ウイングバインダー」。
かつてアニメでモンド・アガケが使っていたからめ手をビーチャが使ったのだ。
しかも、当たり所が悪かったのか、ウイングバインダーは爆発し、左腰の「Iフィールド発生装置」が破壊される。
『ピンチは一転チャンスってな!』
「くっ………!」
完全にバランスを崩された泰葉機の急所を狙い、強烈な威力を持つ「ロングメガバスター」を構えるビーチャの百式改。
負けた、と思い撃墜を覚悟した泰葉であったが………。
「だ、ダメ~~~!!」
「若葉さん!?」
突如射線上に若葉のグフが両手を掲げ立ちはだかる。
ほたる達の援護に行っていた彼女だが、早すぎる展開に追い付けず、援護を千鶴に任せて泰葉の所に近づいてきていたのだ。
当然、ビーチャのロングメガバスターの射撃は隙だらけで立ちはだかった若葉のグフに直撃する形になる。
泰葉の目の前で爆発する若葉のグフ。
「若葉さんッ!!この………!」
ウイングバインダーを失った事と射撃の反動で隙だらけになっていたビーチャ機を今度こそパルマフィオキーナからのゴッドフィンガーで破壊する泰葉のデスティニーディサイダー。
しかし………。
「この闘いは………完全に私の負けでした。」
『世界にはオレより強いヤツが沢山いるぜ………次に出てくる人達のようにな。気を付けろよ………。』
ビーチャの百式改が爆発を起こすが、仲間に庇われた形の泰葉は唇を噛みしめていた。
「若葉さんがやられるなんて………!」
守り切れなかったという思いを持ちながら裕美はジュドーのZZガンダムに「ビーム・ナギナタ」を構え肉薄していた。
こうなってはジュドーも後衛に徹するわけに行かず、「ビーム・サーベル」を構え鍔迫り合いにもっていく。
『ルー!そっちは………!』
『残念だけど、リタイア………!ゴメン、ジュドー後一人で頑張って!』
ルーのリ・ガズィ・カスタムは千鶴機にフェイロンフラッグを投げつけられて動きを封じられた所をほたる機の猛攻を受け爆発していた。
こうなった以上はジュドーのZZガンダムが落ちるのも時間の問題だ。
だが、相当リペアキットを消耗させた上に、GBNS側の機体を1機削ったとなれば戦果は大きい。
『んじゃ………後は、あの人達に任せるとしますか。アンタ達にも忠告はしとくよ!』
最後は泰葉機の「高エネルギー長射程ビーム砲」を受け、ZZガンダムは爆発を起こした。
「ゴメン、みんな。私が油断したばかりに………。」
「泰葉ちゃんは悪くないですよ………。私達にも責任はありますから………。」
「ほたるちゃんの言う通りだよ。若葉さんの為にもみんなで最後の戦いにも勝とう!」
僅かな戦いの合間に、若葉に代わって「フィールドリペア」を使う裕美の言葉に頷く一同。
ここで最後のアラートが鳴る。
裕美達が見ると3機の残るエース機が降ってきた。
恐らくはアムロの………。
「え?」
しかし、今度もまた裕美達は一瞬固まる事になる。
降ってきたのは、裕美のプロトライトガンダムと同じく「フィン・ファンネル」を持つ青と白のツートンカラーの「Hi-νガンダム」と、この時代には存在しないはずの超大型のトリコロールカラーの「Ξガンダム」と、裕美が最初に作った懐かしのガンプラであり青色に塗装されていた「スタークジェガン」であった。
「あ、あの………搭乗者の方の名前を聞いてもいいですか?」
『こちらアムロ・レイ。Hi-νガンダムは伊達じゃない!投降しろ!』
『ハサウェイ・ノアだ!シャア!クェスを返してもらうぞ!このΞガンダムで!』
『ユウ・カジマ。階級は大佐だ。皆の想いの詰まったスタークジェガンでこの凶行を止める。』
「……………。」
最後に本当にスペシャルな方々が来た物だと4人は思ってしまった。
「νガンダム」の完成系と言われたモビルスーツを操るアムロ。
闇落ちをする前の綺麗な状態で最強クラスのガンダムを扱うハサウェイ。
そして、まさかの青い専用カラーのスタークジェガンに乗るユウ。
エクストラバトルの締めに相応しい3機が登場していた。
「………比奈さんとかにこの光景を見せたら感涙しそう。」
「さっきのほたるちゃんじゃないけれど、裕美ちゃん確実にガンダムマニアになってるよ。」
「と、とにかく分担を決めないと!………アムロさんは私が戦ってみていい?」
「カジマ大佐のスタークジェガンは私にやらせて!若葉さんの為にも!」
「落ち着いて………泰葉ちゃん。私も援護を………!」
「ううん。ほたるちゃんは千鶴ちゃんの援護をしてあげて。大丈夫、もう油断しないから。」
「気を付けてね。私達はハサウェイのΞガンダムか。腕前がマフティーじゃない事を祈ろ。」
こうして裕美にアムロ、泰葉にユウ、千鶴とほたるにハサウェイという対立構図になる。
『私に強襲型の君が付くという事は、一番早く撃破できると判断したという事か?』
「………というより、撃破しなければならないと思いました。この中では貴方が一番熟練者でしょうし。それに………。」
ユウのスタークジェガンに相対した泰葉はスチーム=テの構えを取ると静かに言う。
「「皆の想いの詰まったスタークジェガン」………ならば持っているんでしょう、「アレ」を。」
『フ………君も相当なマニアと言えるのでは無いか?だが、確かにそうだ。』
ユウは「ビーム・サーベル」を抜き放つと、こちらも静かに叫ぶ。
『今は………応えてくれ!マリオン!』
スタークジェガンのバイザーが赤く光り、機体の限界以上の機動力が発揮される。
「EXAMシステム」をユウが使ったのだ。
『行くぞ!』
高速戦闘を使うユウに対し、泰葉の根競べが始まった。
『あの2機に向かって突撃しろ!「ファンネル・ミサイル」!』
「うわッ!?」
Ξガンダムと言えばコレと言えるサイコミュ誘導のミサイルの変則的な軌道に対し、千鶴のモーランシェンロンは慌ててディスタントクラッシャーのアンカーを使用し離れた地点へと飛ぶ。
「危なかった!?あのミサイルの軌道読めないよ!?ほたるちゃんどう!?」
「ハイパージャマーを使ったけれど………庇った左腕を吹き飛ばされた………。エクストラバトルのサイコミュ兵器にジャマーは働いてくれないみたい………。一旦下がるね………!」
『させるか!』
後退するほたるのリコリスを追うように「ミノフスキー・クラフト」で飛びながら動くハサウェイ機を危険だと感じた千鶴は、妨害するようにフェイロンフラッグを投げつける。
しかし、それを「サンド・バレル」の散弾で吹き飛ばしながら「メガ粒子砲」や「ミサイル」でリコリスを集中的にハサウェイは狙っていく。
「ちょっと!しつこい男だから振られるんだって!」
『そんな安い挑発に乗るか!相手戦力は確実に減らす!』
「だったら………!」
ホバー移動でも援護が間に合わないと思った千鶴機はディスタントクラッシャーを今度はハサウェイ機に投射。
自分の所に無理やり引き寄せようとする………が。
「わーーーッ!?」
『な!?』
Ξガンダムの巨体故に逆に自機が引っ張られる形になり張り付いてしまう。
「失敗!?………いや、これはこれで!」
ならば、とその巨体に斜め後ろからしがみつきハサウェイ機のバランスを崩そうとする。
しかし、ハサウェイは横に一回転し、千鶴機をアクシズに叩きつけた。
「い、痛い………。ほたるちゃん大丈夫?」
「か、回復しましたし左腕も戻ってきました………!千鶴ちゃんも無理しないで………!」
「う、うん………でも………。」
『ファンネル・ミサイル!』
再びハサウェイ機から放たれるサイコミュ兵器。
少なくともこのハサウェイのAIはマフティーに近い実力で設定されているだろう。
回避困難な武装に千鶴とほたるは再び被弾し、パーツを撒き散らしてしまう。
「リペアキットももう残り少ないし………参ったな。」
決定打が無い状況に2機のガンダムは苦戦を強いられていた。
『関裕美!何故シャアに従う!?エゴだよ、それは!』
「それはそういうミッションだからで………!」
『じゃあ、君は只の言いなりのデコだよ、それは!』
「あーーー!結構気にしてるのに!」
以前、張五飛のネタで、GBNSで弄られた事を思い出した裕美は思わず激高しそうになるが、中々攻勢に出られない。
アムロもカミーユ達と同じく銃口を向けただけで回避モーションを取る。
それだけでなく、EXアクションの「スラッシュテンペスト」による高速の衝撃波や「ニューハイパーバズーカ」の実弾兵器等を「ビーム・ライフル」と織り交ぜてきて裕美のペースを崩すのだ。
(私はニュータイプじゃないからあんな芸当はできないし………。)
恐らく今の裕美の攻撃手段であるビーム・キャノンとミサイルとビーム・マグナムだけではもう対処はできないだろう。
ならば、手は1つしかない。
「使うしかないね………。」
『まだ倒れないか!なら俺も切り札を使わせて貰う!』
「アムロさん相手に後悔はしたくないから………!」
『いけっ、フィン・ファンネル!』
「お願い!フィン・ファンネル!」
互いの機体の背部左右のファンネルラックの各3基ずつの攻撃端末が射出される。
裕美はマニュアル操作で操れるだけに、その軌道はオート操作の追随を許さなかった。
只、その分扱う時はマルチタスクになり神経を使う故に、裕美の1つの切り札的存在であったのだ。
『当たれーーー!』
「当たれーーー!」
フィン・ファンネル同士が入り混じる高次元のバトルが始まった。