GAMERA ガメラ3   作:AS365

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ガメラの出自

 

イギリス海峡

サラトガ 飛行甲板

イギリス海峡では米英海軍でZプランによって殲滅されたギャオス・ハイパーの死体回収作業が行われており、ステンツ提督は飛行甲板からその様子を見ていた。

「提督、ギャオスの回収作業完了しました」

「ご苦労」

フォスター大佐が回収作業が完了したことをステンツ提督に報告し、ステンツ提督は再び海の方を見た。

「ガメラはどうだ?」

「ガメラの死体はまだ見つかっていない為、生死の確認は取れてません」

「そうか…………」

「………提督、どうかしました?」

フォスター大佐はステンツ提督の様子がおかしいことに気付き、ステンツ提督に直接問い質した。

「……………私は軍人だ、あらゆる敵から人々を護ると誓った。ガメラは人類の敵と判断され、我々はそれを攻撃した。軍人である以上命令は絶対だ………だがな、複雑な気持ちなんだ。ガメラを倒せたと思うのと同時に、まだガメラが生きている可能性に希望を持っている……」

「提督、それはあなたが人間だからだと思います」

ステンツ提督の心境を聞いたニックは自分の考えをステンツ提督に話し出した。

「人間の心は複雑です。表面的には肯定したとしても、同時にそれを否定する自分も居ます。あなたは確かに軍人としての心構えを持っています、そして同時に人間の心を持っている………それだけですよ」

「そうか……人間だから……か」

「はい……提督、実はメグミが、自分の妻がガメラについてある仮説を建てたんです……お聞きになりますか?」

 

サラトガ 艦長室

ニックとステンツ提督はグラント博士、ウチキド博士、メグミと合流し、メグミは過去に色々と調べてた結果を話していた。

「私にとってガメラってどいう存在なんだろと、知りたくて知りたくて、色々と調べたんです」

「それで、何かわかったの?」

「まだ憶測ですが、ガメラはアトランティスで産まれた、いえ造られたのではなかと」

「アトランティスって、海に沈んだって言うあの?でもあれって言い伝えだろ?」

「でもそう考えれば辻褄が合うの」

「例えばどんなのだ?」

「例えば、私が持っていたあの勾玉、あれは現在確認されている地球上のどの物質とも一致しない物質で出来ていました。でももし勾玉がオリファルコンで形成されているとしたら」

「どの物質とも合致しないのも頷ける訳か」

「はい」

「あの、オリファルコンって?」

「オリファルコンはアトランティスで使われていた言われている金属よ」

「成る程、だがアトランティスは確か大西洋にあった大陸の筈だ、君たちがガメラと出会ったのは南大平洋、場所が一致しない」

ステンツ提督の疑問通り、アトランティスは大西洋に沈んだとされている文明で、ガメラと出会った南大平洋から大きく離れていおり、メグミの仮設とは矛盾していた。

「アトランティスは大西洋だったけれど、長い年月が経つ内に内容が変わってしまったとも言えます」

「つまり、アトランティスは大西洋ではなく、本当は大平洋にあった文明だと」

「若しくは、ムー大陸やレムリアはアトランティスと交流があって、同じ技術を有していたとも考えられるわ」

「で、そのアトランティスでガメラが造られたってどういう意味だ?」

「これを見てくれ」

ニックが口にしたアトランティスでガメラが造られたという説の疑問に対して、グラント博士は封筒から一枚の写真を取り出して見せた。

「これは?」

「ギャオスの染色体だ」

「…………たった1対?」

グラント博士が見せたギャオスの染色体はたった1対しかなかった。

「あぁ、普通の生物ではあり得ない構造だ。しかし、ギャオスの塩基配列には一切無駄がなかった。塩基配列は進化の過程で必ず無駄な部分が出る。だが」

「ギャオスにはそれが一切無い」

「そうだ。モナークはその遺伝子解析の結果、ある結論を出した」

「それは?」

「ギャオスは進化の過程ではなく、最初からあの形態及び生態で産まれた。即ち、人工的に造られたと言うことだ」

「人工的に?じゃあ、ギャオスは人工生命体と言うことですか?」

「あぁ、そう考えるとガメラも同じと考えられる」

「でも、何の為に?」

「理由は不明だが、おそらく超古代文明は何かしらの目的があってギャオスを造ったが、制御仕切れなかった」

「……それで慌ててガメラを産み出した………」

「えぇ、でも古代文明は滅びて、ガメラとギャオスは永い眠りについた」

「でもそれが今になって目を覚ましたんだ?」

「多分、マナが原因じゃないかと」

「マナって、原子的宗教に出てくるエネルギーのあれか?」

「えぇ、良く知ってるわね」

「ちょっと知る機会があってな」

メグミはニックが以外にもマナの事を知っていることにちょっと驚いた。

「それで?そのマナが何だって?」

「地球はマナによってバランスを取っていたんだけど、マナの消費によってそのバランスが崩れて、眠っていたギャオスや怪獣達が目覚め、そしてガメラも目覚めた」

「でも、何故今になって急に怪獣は目覚め出したのかしら?しかも今回はギャオスの進化体まで出現した」

「マナの消費事態は前から起きていたんだと思います。そして、マナが大量消費された事によりギャオスが大量発生した」

「大量消費?何が原因でだ?」

メグミの話を聞いていたステンツ提督はマナが大量消費された原因をメグミに聞いたが、ニックには思いあたる付しがあった。

「…………あの光の輪……」

ニックが言った光の輪とは、5年前のサンフランシスコの戦いでガメラがレギオンを倒す寸前に空に現れたあの光の輪の事だった。

「あれが原因か……」

「待って、じゃあ、この一列の事態はガメラが引き起こした?」

「ガメラにとってもあれはギリギリの選択だったんだと思います、地球の環境を劇的に変えてしまう物だから」

「だがそうしなければ、地球はレギオンの手に堕ちていた………」

「えぇ……あの時、私の勾玉が砕けたのはガメラにとっての決意表明だったんだと思います。勾玉を自ら破壊することで人間との関係を断ち切った」

「自分は人間よりも地球その物を優先させるって意味か?」

「はい………やっぱり、突拍子もないですか?」

「いや、君の考えは的を得ているだろう。だが………」

「だが何だ?グラント博士」

「更なる脅威的な事態が起こる……私はそんな気がしてならないんだ………」

メグミの仮説を聞いたグラント博士は嫌な予感がしてならなかった。

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