GAMERA ガメラ3   作:AS365

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再起

 

イギリス

イングランド サフォーク

ミルデンホール空軍基地

「シューニス?」

ニックらGユニットはミルデンホールでアメリカへの出動命令が出た事をフォスター大佐から通達されていた。

「そう、ペンシルベニアにある田舎町だ」

「そこにギャオスが出たって言うんですか?」

「そうらしいのだが、どうもギャオスとは違う生物との情報も入ってる」

「どっちなんですか?」

「それを探るのも踏まえての調査だ。2100時に輸送機でアメリカへ向かう。それまでに全員準備し休息を取っておけ」

フォスター大佐は解散させると隊員達は各々別れ、準備を始める者や取り敢えず食事に行く等した。

「フォスター大佐。あの、外出許可を頂けますか?」

ニックは部屋を出ようするフォスター大佐を呼び止め、外出許可を求めた。

「良いけど、何処に?」

「ロンドンです」

「ロンドン?何しに行くの?」

「ちょっと、今回の調査に同行してもらいたい人物が」

 

イングランド ロンドン

「ほら、今日の稼ぎだ」

イギリスでホームレスとなっていたミルズは、ガメラとギャオスの戦闘で壊滅的被害を受けたロンドンで瓦礫撤去の日雇い労働者として働いており、作業を終え日当を貰っていた所であった。

しかし、ミルズは日給をもらったが浮かない顔をしていた。

「ミルズ」

そんなミルズを呼び止める声がし、ミルズは振り向くとニックとメグミが居た。

 

3人は営業するバーに移動し、それぞれビールを頼んだ。

「そうか、お前達結婚してたのか」

「あぁ………ミルズ、お前いつからロンドンに?」

「2年くらい前からだ」

「何でまた?」

「………島から帰った後、あの出来事でずっと頭中で思い返され………で医者に行ったらPTSDを診断されたんだ」

「PTSD、心的外傷後ストレス障害か……」

「あぁ……医師からセラピーを受けるのも良いっていわれたんだが、相談したくても、コールもみんな死んじまって、ニック達ともバラバラになって、機密事項扱いだから他の仲間にも言うことも出来なくて………」

「で、耐えられなくなって軍を除隊した?」

「あぁ、しばらくは警備員しながら暮らしてたんだが、除隊して1年後にお袋が死んで……アメリカに居るとあの時のことを思い出しちまって、そのまま逃げるようにイギリスに渡ったのは良いんだが身分証をスられちまってそのままホームレスに………そしたらまたギャオスと………」

そこまで話すとミルズは頭を抱えて項垂れてしまった。

『アメリカ、ペンシルベニア州にギャオスと思われる怪獣が出現したとの情報が入りました。アメリカに出現したギャオスは住民約80人を殺害、出動した警官隊を全滅させた後、付近の山中に逃走、潜伏中との事です。アメリカ政府は現地へ軍の派兵を決定、同時にモナークにも調査を要請、共同でのギャオス掃討作戦が展開されるものと思われます』

バーに置かれていたテレビからシューニスでの事件が報道され、ニック達もそのニュースを聞いた。

「お前達も行くのか?」

「明日、現地入りする予定だ………ミルズ、お前も来てくないか?」

「え?俺が?」

「一人でも協力者が欲しいの。共にギャオスの脅威を知るあなたなら」

「………俺には無理だ……俺は逃げちまった」

ニックとメグミは本題であるシューニスへの調査にミルズを誘ったが、彼は断ってしまった。

「このまま逃げ続けるのか?逃げるのは間違いじゃないが、それはあくまでも一時凌ぎだ。いつまでも逃げてて良いと言う訳じゃない」

「だよな………でも、一回逃げちまったら、逃げる事しか考えられなくなっちまったんだ」

「じゃ、戦うってのも有りじゃないか?」

「え?」

「………辛かったり、怖かったりする時こそ、逃げるな、戦え………死んだ親父が言った言葉だ。人間は恐怖を乗り越えられる生き物だ。確かに乗り越えようとしてる間は辛いし、克服するのも並大抵ではない……だがな、途中まで登ったらいっそ登りきった方が楽な事もある。そう言ってた。それに言うだろ?hysterical strength(火事場の馬鹿力)って。生き物は追い込まれると意外と戦えるもんなんだ」

「……立派な親父を持ったんだな………もう逃げるのにも疲れちまった………ニック、メグミ、俺行くよ。いや、連れてってくれ」

「えぇ、よろしくお願いします」

ミルズはニックとメグミに自分を調査に連れて行くよう頼み、二人は承諾した。

「頼むぞ、グレン・ミルズ一等准尉」

「……元だよ」

ミルズはビール瓶を手に取り飲んだ。

「…………こんなに上手いビール飲んだのは、久しぶりだな」

ビールを飲んだミルズの顔は、憑き物が落ちたような顔をしていた。

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