アメリカ合衆国
ペンシルベニア州 シューニス
シューニスへ入る道を軍の車輌列が走り、陸軍とMRFを中心としたアメリカ軍とモナークは続々とシューニスへ現地入りしていた。
シューニスへ到着した軍は調査の為に各地へ展開、グラント博士、ウチキド博士、メグミと彼女達の助手として同行した来たミルズは、ニックらMRFのGユニットと共に行動しており、破壊された家の調査に入る所だった。
「保安官助手の報告だと、ギャオスは人間より少し大きい位だが住民80人を殺害した上、SWATを全滅させた程の強敵だ決して油断しないように」
フォスター大佐は隊員達にそう言い聞かせるとGユニットの隊員達はM27を構えて警戒しながら家に侵入した。
「……………ぁ」
ウチキド博士も家に入り、床に写真盾が落ちていたのに気付き拾い上げた。
「家族写真スかね?」
「みたいね………」
ウチキド博士が拾った写真はティーラとロイ、そして生前の両親と撮った写真だった。
ガタ
「「?」」
カチャ
ウチキド博士が写真を拾った直後に何か動いた音がし、彼女に同行していたカプランはライフルを構え警戒した。
バッ!
「あぁぁぁ!!」「わぁぁぁ!!」
ウチキド博士の目の前に天井からミイラ死体が降って来て二人は悲鳴を上げた。
家からオリバー一家全員の遺体が発見され一家の亡骸は遺体回収袋に入れられ検死の為に病院へ搬送されて行った。
「遺体の身元はこの家の住民のオリバー家のようです」
「………一人生き残りったのね」
「いえ、二人です」
ウチキド博士は先程拾った写真を見て、10歳程の少年が一人だけ生き残ったと推測したが、調査に同行していた保安官助手がそれを否定した。
「え?でも発見された遺体は3人、この写真には4人写ってるわよ」
「………あぁ、この写真に写ってるのはスタックス家、オリバー家ではありません」
「スタックス?」
「えぇ、この写真の二人の姉弟はこの家の養子なんです」
「両親は?」
「スタックス姉弟は元々西海岸に住んでいたんですが5年に両親が亡くなって、親類のオリバーに引き取られたんです」
「………この姉弟は今何処に?」
「病院です。姉のティーラが今入院してるんです」
「病気か何か?」
「実は、ティーラは件の怪獣に襲われたんです」
「怪獣に?」
「えぇ、幸い怪我はなかったんですが、意識不明の状態で」
「だろうな」
「でも……」
「でも、何です?」
「実は、ハイスクールが怪獣襲われた時にティーラは病院を抜け出して学校に来てたんです」
「学校に通学したと言うことか?」
「いえ、怪獣の前に出てきたんです、自分から」
「え?」
「つまり、怪獣に襲われた人間が、自分からギャオスに会いに来たと言うことか?」
「はい」
グラント博士が保安官助手の話しを要約し、保安官助手は肯定した。
「どう言うことかしら?」
「………」(襲われた時に何かされたのか?)
グラント博士はティーラが最初にイリスと遭遇した際に何かあったと推測した。
「彼女がギャオスに襲われたのは何処だ?」
「えーっと」
グラント博士にティーラが襲われた現場を聞かれた保安官助手はタブレットPCの地図アプリを起動させ、シューニスの地図を出した。
「今居るのがここ、でティーラが襲われたのがここにある洞窟です」
「ここに何かあると?」
「おそらく、メグミ、ミルズ、君達は病院でスタックス姉弟から話しを聞いて来てくれ」
「わかりました」
「了解」
グラント博士達はティーラが襲われた洞窟に到着し、洞窟内に入り調査を開始した。
「これをモナークワシントン本部のヒューストン・ブルックに送るよう手配を」
「ワシントン本部、ヒューストン・ブルックっと、了解しました」
ウチキド博士は洞窟内で回収したサンプルをビンに入れ、MRFの隊員に輸送するよう手配し、送り先をメモしサンプル瓶が入ったアタッシュケースを受け取った隊員は洞窟から出て行った。
「にしても……俺達が知ってるギャオスとは大分様子が違うな……」
J.Dは洞窟で見つけたイリスがティーラを包んでた繭を見て、今回のギャオスが従来のものとは明らかに違う生態をしていると呟いた。
「あぁ………だからこそ、油断は禁物だ」
ニック達は洞窟内の調査が終了し洞窟から出た。
パキ
「?」
「!」
洞窟を出た所でニックは枝を踏み割る音がしたのに気付き、音がした方向に首を振ると、ケビンが立っており、ニックと視線があったのに気付いたケビンは慌てて逃げ出した。
「あ!おい!」
ニックは逃げたケビンを追いかけた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
ガッ
「あ!」
ケビンはしばらく山の中を逃げたが、途中で躓き転んだ。
「おい!大丈夫か?」
ケビンが転んだ所でニックが追い付き、転んだ彼を介抱した。
「何で逃げたんだ?…………ひょっとして、何か見たのか?」