GAMERA ガメラ3   作:AS365

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降臨

ニューヨーク州 マンハッタン

ワールドトレードセンター駅

ワールドトレードセンター駅で足止めを食らっているニック達は駅で電車が動くのを待っていた。

そんな中、メグミは息苦しそうにしていたティーラの勾玉が青緑に発光し出したのに気付いた。

「………近付いているのかしら?」

「ハリケーンか?今丁度暴風圏ら「いや、変異体よ」あぁ、そっち」

「彼女を求めて、完全に融合しようと……」

「ダメです。ハリケーンで電車は全線ストップです」

「再開するのは何時だ?」

「見通しは無し、最悪明日以降かと」

駅員から運航状況を聞きに行ってたニック達はグラント博士達に電車が全線不通のなっている事を伝えた。

 

コロラド州 コロラドスプリングス

ピーターソン空軍基地 北アメリカ航空宇宙防衛司令部

「第11防空砲兵、パトリオット発射準備完了」

NORADではオペレーターがパトリオットの発射準備が完了したことを報告した。

「発射」

空軍幹部は、パトリオットの発射を命令した。

 

デラウェア州

ドーバー空軍基地

バシュ!!!!

バシュ!!!!

ドーバー空軍基地からパトリオット地対空ミサイル2発がガメラ目掛け発射された。

 

コロラド州 コロラドスプリングス

ピーターソン空軍基地 北アメリカ航空宇宙防衛司令部

「パトリオット発射。着弾まで22」

 

ニュージャージー州沖上空

ゴォーーーーー

ガメラとイリスから離れた位置で飛行していたF-22のパイロットは2体の方向を見た。

キュュュュュュュ

イリスを追撃してるガメラの背後からパトリオットが接近し

ドン!!!!ドン!!!!

ガァァァァ!!!

パトリオットは2発共ガメラに命中した。

イリスはその隙にガメラを振り切った。

ガァァァ!!

ガメラは回転飛行から飛行形態になり、ミサイル攻撃で崩された体制を建て直し、イリスを追って雲海へ潜った。

 

コロラド州 コロラドスプリングス

ピーターソン空軍基地 北アメリカ航空宇宙防衛司令部

「パトリオット命中!ガメラ速力低下!」

「ペンシルベニアの生物は降下しました!」

「暴風圏内へか?」

オペレーターはパトリオットの命中でガメラの速度が落ちた事とイリスが高度を下げ始めたことを伝えた。

そして先任管制官は暴風圏、つまりイリスが降りた先にある街の名前を言った。

「ニューヨークです」

 

ニューヨーク州 マンハッタン

ワールドトレードセンター駅

ワールドトレードセンター駅で待ちぼうけしているウィンドウは持論を展開し始めた。

「人は緩慢な自滅の道を進んでいる。ギャオスが居なくてもいずれ人は滅ぶ。しかし、滅亡よりももっと悪い未来が待っているかもしれない。その前に怪獣に人類の幕引きをしてもらうと言うのが私の考えだし、ギャオスを産み出した者の考えだろう。だから、ガメラがそれを止めようとするなら例え地球の意思でもそれを倒すだろう」

「ギャオスに人類の幕引きは出来ない」

「ギャオスではない、もはや別の存在だ」

「例の変異体か?」

「そう。予めプログラムされた物か、それとも自己進化における結果か………理由は定かではないが、嘗てガメラがそうした用に人と交換する事でより強くなろうと、しかもこの娘と融合する事でガメラを越えようとしている。こんな娘でも悪魔を飼っているからね。だから……人類やガメラは勝てない」

「ほー、じゃああんたとギャオスを造った奴らは未来予知でも出来るのか?ハハ……笑わせるな。お前達が未来に絶望するのは勝手だが、それに人類全体を巻き込むな。俺から言わせれば、そんなの無理心中やテロと大差ないな」

「そうね。それに、どんなにみっともなくても生物は最期の瞬間まで生きようとするわ、人類だって同じよ」

ウィンドウの持論を聞いたニックとメグミは真っ向から彼の持論に反論した。

ニックがウィンドウに反論すると、彼のスマホに着信が入り、電話に出た。

「はい、ニック・モートンです」

『モートン少佐!緊急事態よ!』

「フォスター大佐?どうしたんです?」

『例のギャオス変異体がニューヨークへ向かった!空軍が迎撃したが止められなかった!間も無くそっちに降下する!』

「え!?」

「…………来た」

 

ハリケーンの影響で暴風雨が吹き荒れるマンハッタンの上空に現れたイリスはゆっくりと地上に向かって降りて行った。

「何だあれ!?」

「怪獣!?」

「逃げろ!」

イリスに気付いた市民達は大慌てで逃げ始め、イリスは地上に降り立った。

 

ワールドトレードセンター駅

ワールドトレードセンター駅でもイリスの出現で駅に居た人間達は逃げ初めていた。

「大佐!変異体はワールドトレードセンター付近に出現!応援は!?」

『ハリケーンの影響で航空機の接近は困難だ!第2艦隊が辛うじてマンハッタン島付近に到着したが、戦闘機は発艦出来ない!こちらも地上から向かっているが到着まで時間が掛かる!』

ニックはフォスター大佐に軍の応援を確認したが、ハリケーンの影響で到着に時間が掛かると返答された。

「ティーラ!」

そんな中ティーラは駅からワールドトレードセンターに向かって走り出した。

 

コロラド州 コロラドスプリングス

ピーターソン空軍基地 北アメリカ航空宇宙防衛司令部

「ワールドトレードセンター付近に怪獣出現!」

「F-22はどうした!?」

「ハリケーンの影響で接近出来ません!」

『こちら第2艦隊ステンツ大将だ。現在我が艦隊はアッパー湾に到着、だがハリケーンで戦闘機の発艦は不可能だ』

「提督!Zプランは!?」

「市民の避難が完了いない。大規模兵器の使用は不可能だ」

空軍幹部はステンツ提督にZプランによる攻撃を提案したが、ニューヨークにまだ大多数の人間が取り残されている為、人間諸ともは殺傷するZプランの攻撃は拒否された。

 

一方、地下鉄を使ってニューヨーク市内に到着したケビンとミルズは地下鉄の車内に居た。

『現在ワールドトレードセンター付近に怪獣が出現しました。緊急事態に付き、この電車はここで運航を停止します」

車掌からのアナウンスで電車が運航停止になった事で乗客達はざわつき出した。

「あ!おい!」

ケビンはアナウンスを聞くと電車から走って出て行き、ミルズも後を追った。

 

ニューヨーク州 マンハッタン

2ワールドトレードセンター

2ワールドトレードセンターの空中庭園に登ったティーラはニューヨークに降り立ったイリスを見た。

ティーラを追いかけて来たニック達も追い付き、彼女と同じ方向を見た。

「イリス」

「あれが……」

「ギャオス……変異体」

イリスを見たウィンドウは新たに思いついた持論を展開しだした。

「ギャオスを産んだ者達は滅びたが、その末永がこの国に来ていたと言う解釈はどうです?ヨーロッパから虐殺を生き残いて……先住民族の血を引き継ぐあなたなら知ってるはずだ。本来あの怪物と交わるのはあなたの役目だった。だが永い時や混血があなたの血を薄めた。交わって悪魔を産むにはこの時代の少女が相応しい」

ウィンドウが持論の展開を終えると、ニック、メグミは空から来る気配に気付き、空を見上げた。

 

イリスがニューヨークに降り立つのに遅れてガメラもニューヨーク上空に飛来した。

ガァァァ!!!!

ドン!!!!ドン!!!!

ガメラは上空からイリス目掛けて火球を発射した。

イリスはその火球を触手を使って弾き、弾かれた火球はニューヨーク中に落下、街中で火の手が上がった。

「ニューヨークが……!」

ミカエルは火の手が上がる惨状にショックを受けた。

ティーラは空を見上げると、上空からガメラが接近して来た。

ガメラは激突するギリギリの所で方向転換し、イリスの方へ向かった。

ガァァァ!!!

ドン!!!!

ガァァァァァ!!!

ガメラは飛行形態から歩行形態に変形し、ニューヨークの街に着陸した。

燃え盛るニューヨーク街中で、ガメラから見て南に降り立ったイリスと、イリスから見て北に降り立ったガメラはお互いに睨みあった。

ザーーー…………

2体が降り立ったのを見計らったように、ニューヨークはハリケーンの中心部に入り、雨風が止んだ。

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