GAMERA ガメラ3   作:AS365

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奪還

(ここは………)

イリスに融合されたティーラは徐々に意識を取り戻し始めた。

(………家………昔しの)

ティーラの意識がはっきりしだすと、そこは5年前まで住んでいたサンフランシスコの自宅の中だった。

ティーラは部屋の扉を開けると暗転し、次に見えてたは、ウィル、オリバー、婦人、ミリア、カラ、キャロル、ロジャースら、シューニスの住民達が触手に襲われている映像だった。

(イリス……あなたなの?…………みんな………私なの?……私が殺したの……?)

ティーラは今見ているのが、イリスがウィル達を襲っている物であり、ティーラは自分がこの事態を引き起こしてしまったと気付いてしまった。

更に暗転し次に見えたのは5年前のサンフランシスコの戦いの際にティーラが車から見たガメラが両親の居る家を破壊した映像だった。

(………え?)

家が破壊された粉塵が晴れると、そこに居たのはいつも夢で見る焼け爛れた顔したガメラだったが、ティーラが現実で見たガメラとは全く違かった。

ティーラは悪夢で見ていたガメラの姿は、彼女のトラウマと増悪が創り上げた幻であった事と、この一連の事態を招いてしまったのは自分であった事に気付いた。

(私が………全部私が………助けて、助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて……助けて…………助けて…………助け…………助………け………て…………………た………す………………)

真相に気付いてしまったティーラの精神は崩壊を始め、イリスの体内で助けを求めながら意識が徐々に遠退いて行き、再び暗闇に墜ちて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッ!!!!

ティーラの意識が暗闇に包まれた直後、怒号と共に腕の形をした光が射し込み、ティーラを包んだ。

 

ガァァ!!

外では、瀕死の状態だったガメラが火事場の馬鹿力で再び立ち上がり、イリスの腹部に左腕を突き刺していた。

ウゥゥゥウゥ!!!!

グシャ

イリスも左腕の槍でガメラの右手を突き刺し、そのままビルの壁に釘付けにし動きを封じた。

グウゥゥゥゥ!

ウゥゥゥゥゥ!

ガメラとイリスは至近距離で睨み合った。

 

「っ!」

ガッ!

釘付けにされたガメラを見たニックは手近にあった鉄骨でメグミの脚を挟んだ鉄骨を梃子の原理で押し上げようとした。

「いくぞ!3、2、1!」

グラント博士達も加勢し、全員で鉄骨を押し上げ続けた。

「逃げて……巻き込まれる!」

「それだけは聞けないな!」

「えぇそうよ!」

「乗り掛かった船だ!」

「こうなったら全員で生き残るんだよ!」

「その通りだ!」

「もう逃げねぇって決めたんだ!」

「ガメラだって戦ってるんだ!最後まで諦めない!それに……女房を置いて行けるか!」

メグミはニック達に逃げるよう懇願したが、ニック達は全員拒否した。

 

ズズズズ

イリスはガメラの右手に突き刺した槍からガメラの血を吸い始め、ガメラの緑の血が槍を伝ってイリスの体内に流れ込んで居るのが見えた。

ギュュュ

イリスは4本ある触手の内2本をガメラの前に持って来て、触手の槍の先端を二股に開き、そこに吸血したガメラの血から読み取ったガメラの火球と同じ火球を造りだし、ガメラに撃ち込む用意をした。

ガァァァァ

ガメラは槍が突き刺さった右手を見てた。

シュ

イリスはガメラの首に触手の1本を巻き付け、ガメラの顔を無理矢理自身の方を向かせた。

 

カチャ

ガメラのピンチに気付いたはニックは再びMk13ライフルを構え、ガメラの首に巻き付いた触手に狙いを定めた。

「スーハァー、スーハァー……」

照準を合わせたニックは戦術呼吸で数回深呼吸して身体をリラックスさせ、最後に呼吸による銃のぶれを無くす為に吸った息を吐き切った。

「…………」

ダン!!!

ニックはライフルの引き金を引き、発射された.330ウィンチェスターマグナムは触手に向かって真っ直ぐ飛んで行き、着弾した。

ブチ!

ウゥゥゥゥゥゥ!!!!

マグナムが着弾した触手は切断された。

「嘘でしょ!?」

ロケット弾でも傷を負わせられなかったイリスが、それよりも威力が劣るライフル弾で損傷されるのを見たJ.D達は驚愕し、レインは思わず口に出して驚いた。

ガァァァァァァ!!!!

ドン!!!!

触手が切断されるとガメラは透かさず自身の右手に火球を発射し、自分の右手を切断した。

 

「うわっ!」

ガッ!

ガメラが発射した火球の爆発の衝撃で鉄骨が押し上げられ、メグミの脚が外れた。

 

グシャ!!

ガメラが右手を切断すると、イリスの腹部に突き刺した左腕が手にイリスの内臓を持ったまま引き抜けた。

 

「ティーラ!」

ニックとメグミはガメラの手の内臓の一部からティーラの口元が見え、瓦礫を乗り越え可能な限り近付いた。

 

バシュ!!!!

ドン!!!!

イリスは貯めていた火球を発射し、ガメラは切断された右腕を差し出し火球を受け止めた。

右腕で受け止め爆発した火球の炎は徐々に右腕に集まって行き、ガメラの右手の形になった。

ギュ

ガメラは炎で出来た右手を一回握り閉めた後、それを一気に前へ突き出し握った手を開いて穴の開いてイリスの腹部に突き刺した。

ウゥゥゥゥゥゥ!!!!

炎の右手を突き刺さされたイリスは悶え苦しみ、ガメラはそのままイリスとの体勢を入れ替え、ニック達を自身の背に隠すように立った。

「伏せろぉぉ!!」

ニックは大声で全員に伏せるよう叫び、メグミを庇うように伏せ、グラント博士達も瓦礫の陰に隠れて伏せた。

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!

ドーーーーーーーーーーン!!!!

イリスは人一倍大声で叫ぶと大爆発を起こした。

爆炎はワールドトレードセンターの窓と言う窓を突き破って外に溢れ出し、ビルは大爆発を起こした。

爆発によって生じた衝撃波はハドソン川やイースト川を越えて対岸のジャージシティやロングアイランドにまで到達した。

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