GAMERA ガメラ3   作:AS365

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守護神 ガメラ

「みんな無事か!?」

「えぇ」「無事だ」「大丈夫」「生きてるよ」「死ぬかと思った」

イリスが爆発した事によって起きた大爆炎は沈静化した。

グラント博士はミルズ達に安否確認を行い、ニックとメグミ、ケビン以外は返事をした。

「少佐達は!?」「メグミ!」「ケビン!」

三人が返信をしなかった為、グラント博士達は三人を探した。

「ケビン!」

ミルズとJ.Dは瓦礫のそばで倒れていたケビンを見つけ、駆け寄った。

「ケビン!ケビン!しっかりしろ!」

「診せてみろ」

「どうだ?」

「………大丈夫、生きてるよ」

J.Dは簡易的な診断を行い、ケビンが生きている事を確認した。

 

「大丈夫か?」「えぇ、ニックは?」「俺もだ」

ニックとメグミは瓦礫の陰から出て来て、お互い怪我が無い事を確認した。

「少佐!」「居たぞ!」

レインとカプランがニック達を見つけて全員駆け寄った。

「しかし、あれだけの爆発でよく生きてたな」

「ところで少佐。さっきの狙撃、何で触手を?」

レインは先程ニックが狙撃でイリスの触手を切断出来たのか聞き、ニックはライフルから弾を一発取り出し、レインに渡した。

「オリファルコン製の弾頭だ」

「オリファルコン?」

「あぁ、アトランティスで使われてたとされる金属だ。ケビンが持って居た剣の刃を触った時にガメラの勾玉と同じ感触がした。あれもオリファルコンで出来てたんだ。それでオリファルコンなら怪獣にも効くんじゃないかと思ってモナークに開発を依頼してたんだ」

「でも、オリファルコンなんて何処から?」

「メグミが持っていた勾玉の欠片、あれを加工したんだ」

レインに狙撃の種明かしをしたニックとメグミは崩壊したビルの縁まで移動した。

ドン!!!ドン!!!

グシャ!!

そしてガメラもイリスの残骸を踏み潰しながらニック達に近付き、左手を差し出した。

 

ニューヨーク州 アッパー湾

サラドガ 艦橋

一方、アッパー湾に集結したアメリカ海軍第2艦隊の旗艦サラトガはニューヨークに突入するチャンスを伺っていた。

「提督、国防総省より緊急入電です」

サラトガに国防総省からの通信が入ったことを通信兵から伝えられたステンツ提督は受話器を取った。

 

ニューヨーク州 マンハッタン

2ワールドトレードセンター

クチャクチャ

同じ頃、ワールドトレードセンターではガメラからティーラを受け取り、ニック達が周りに着いた内臓類をティーラから引き剥がした。

「………まずい、息をしていない」

ニックがティーラの容態を診断し、息をしていないティーラに胸骨圧迫と人工呼吸で心肺蘇生を試みた。

「おい、どっかにAEDないか探して来てくれ!」

「了解!」

ニックはカプランにAEDを探すよう命じ、ニックとレインは心肺蘇生を続けた。

ガァァァ

グラント博士、ウチキド博士、ニックはガメラはそのようすを見守り続けた。

「大尉!ありました!」

カプランがAEDを見つけ、ニックはAEDをティーラに着けた。

「よし、行くぞ」

ドン!

ニックはAEDで電気ショックを与えた、再度胸骨圧迫を行った。

ドン!

「くそ………くそ!くそ!」

「ニック。ニック!………残念だが」

ザーーー

ニックはティーラの心臓を殴ったがティーラの息は戻らならず、グラント博士がニックに諦めさせた直後、ハリケーンの目を過ぎたニューヨークにまるで、ティーラの死を悲しむように再び雨が降り出してきた。

ガァァァァガァァァァァ!!!!

「…………っ」

「ティーラ?ティーラ、わかる?」

ガメラが一際大きく吠えるとティーラが目を覚まし、ウチキド博士は彼女に声をかけた。

「まさか………」

ニック達はガメラを見上げた。

「………ガメラ………お前は本当に神なのか?」

「まさに守護神ね」

「………何で?だって私は………」

ニックはガメラがティーラの命を戻したと直感した。

たが、ずっとガメラを怨んだいたティーラは、何故自分を助けたのか理解出来なかった。

「ティーラ!」

ニック達の後ろからミルズとJ.Dに連れられたケビンがティーラに駆け寄った。

「……死んだのか……」

ケビンはガメラに踏み潰されたイリスの死体を見て、イリスが死んだ事を確信した。

「ごめんなさい………ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

自分が招いてしまった事を知ったティーラはケビンに抱き着き、泣きながら謝り続けた。

 

ニューヨーク州 アッパー湾

サラドガ 艦橋

ステンツ提督は国防総省からの連絡を聞き終わり、受話器を置いた。

「提督、国防総省は何と?」

フォスター大佐はステンツ提督に国防総省からの緊急連絡の内容を聞いた。

「イギリス、カナダ、ロシア及び中国から、ギャオスらしき多数の飛行物体がアメリカ本土に向かっていると連絡が入った」

 

大西洋上空

ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!ギャォ!!!

大西洋の上空では夥しい数のギャオスの群れがアメリカに向かって飛行しており、数はざっと100体以上は居た。

 

ニューヨーク州 アッパー湾

サラドガ 艦橋

「その数は?」

「把握されて居ない。艦内放送及び全艦に繋げ」

「了解」

フォスター大佐の質問に答えたステンツ提督は通信兵に艦内スピーカーを着けさせ、更に第2艦隊全ての艦に通信を繋げさせた。

「こちらサラトガ、提督から通達だ。どうぞ」

「大統領より命令が下った!攻撃目標をガメラからギャオスへ変更!陸海空海兵、アメリカ全軍の総力を結集し、これに対処せよ!」

ステンツ提督は配下の艦隊に、ギャオスに対しての総力戦を宣言した。

 

ニューヨーク州 マンハッタン

ガメラはイリスとの戦いで隻腕となり身体に穴が開く等の重傷を負った身体を引き摺りながらワールドトレードセンターからニューヨークの街出て行き、ニック達はそれを見送っていた。

「ガメラは、何か言ったのか?」

「いいえ。でもガメラは戦うつもりよ、1人になっても」

「ガメラは1人じゃない。俺達も居る」

ニックはメグミに自分達もガメラと共に戦うと言い、ティーラはガメラを見送りながら粒やいた。

「……………ガメラ」

 

ガァァァァァァァァァァァァァ!!!!

ガメラは火の海となったニューヨークの街の中で空に向かって吠え。

自分の命が尽きる瞬間まで戦うと決心したガメラはギャオスとの最終決戦へと向かって行った。




この作品はフィクションです。登場する人物名、組織名、建造物名、企業名は現実の物とは一切関係ありません。
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