アメリカ合衆国
ペンシルベニア州 シューニス
ティーラはミリア達に呼び出され、地元の森林にある扉で入り口が塞がれた洞窟の前にいた。
「何ここ?洞窟?」
「この洞窟にはリュウ・セイ・チョウって言うのを封印しているって言い伝えがあるの。であんた、ここに入ってそれを封印してるって石を持って来て。変わった見た目した石だから直ぐわかると思う」
「そうすれば、もう私やロイに手出さないって約束する?」
「するわ」
ティーラはミリア達にその石を持ってくればもう自分達を虐めないと約束させた。
「ところで、そのリュウ・セイ・チョウってどう言う意味?」
「知らない」
ガキ
ティーラの質問にカラが答えると、キャロルは持って来たボルトクリッパーで洞窟の入り口に掛けられ南京錠を壊した。
ティーラは持って来たペンライトを点けて中に入った。
「………本当に持って来るかな?」
「そんな物ある訳無いのに、見つからなくて泣いて戻って来るのがオチよ」
「ヤバい………」
それを離れた所から見ていたケビンの妹のハンナは急いで家に向かった。
ティーラはペンライトの明かりを頼りに洞窟の奥まで進んだ。
「……………?」
足下を見ると地面に何かが埋まっているのに気付き、上に被った土を払い除けた。
「!」
土を払い除けると亀の甲羅の様な模様が着いた石が出て来て、ティーラはその石を見てある者を思い出した。
(ガメラ!)
ティーラは石を見て、両親の敵であるガメラを思い出した。
フッ
「!?」
石の模様の線が突然光だし、それと同時に周りの土が風で飛ばされた。
「お前ら!何しんてるんだ!」
「ヤベ!」
一方、洞窟の外ではハンナから話を聞いたケビンが駆けつけ、ケビンに見つかったミリア達は急いでその場から逃げた。
「たく、あいつら」
ザッ
ミリア達がその場から逃げて直ぐに洞窟から大きな石を抱えたティーラが出て来た。
「………あいつらは?」
「あぁ逃げたよ。ってか、これお前が?」
「えぇ、持ってくればもう私達には関わらなかって言ったから」
「こんなデカイの1人で?」
「あんたには関係ないでしょ」
「あるんだよ」
「?」
ドゴォォン
ティーラとケビンが口論していると、洞窟の中から何かが崩れるような音が聞こえてきた。
「…………戻そう」
ケビンは嫌な感じし、ティーラが持って来た石を戻すよう提案した。
「この洞窟は家が管理してるんだ。家の先祖は呪術師で、代々それの封印を守っててな、この石は絶対に動かしてはいけない物なんだ」
「そんなのただの言い伝えでしょ?」
「まぁ……この辺か?」
「うん」
ティーラとケビンは持って来た石を二人がかりで元の場所へ運んで来た。
「下ろすぞ」
ドサッ
「「あ」」
2人は石を下ろそうとしたが、誤って地面に石を落としてしまったが、その際に石が裏返しになった。
「何だこれ?」
ケビンが石の裏に何か書いてあるのに気付き、ライトで照らすと石に鳥の画が書いてあった。
「あれ?」
「どうした?」
ティーラが何かに気付き、ケビンはライトで地面を照らすと地割れが走っていた。
「さっきはこんなの無かった」
ケビンは地割れの先をライトで照らすと地面が擂り鉢状に大きく抉れ、それを中央に卵形の石が鎮座していた。
「何だ?……………ティーラ?」
ケビンはふとティーラを見ると、ティーラはその石を凝視していた。
「ティーラ」
「………」
「ティーラ!」
「!……何?」
「行くぞ」
ケビンとティーラは石を戻すと言う当初の目的は果たした2人は洞窟を出た。
オリバー家
「リュウ・セイ・チョウ?」
「うん、何か知ってる?」
洞窟から帰ったティーラはウィルにリュウセイチョウについて尋ねた。
「あそこは何かの遺跡じゃないかって、前に大学の調査チームが入ろうとしたことがあったんだが、ケビン所の婆さんが許可を出さなくて調査は頓挫したって聞いたことがある」
「じゃあ何もわかってないの?」
「いいや、そうでもないぜ。どうやらリュウ・セイ・チョウって東洋の昔の暦が関係しているみたいなんだ」
ウィルは本棚から一冊の本を取り出した。
「月は28日で一週するだろ?だから昔の日本や中国では二十八宿って言って天、つまり星座を28に分けてたんだ」
ウィルは二十八宿の図を交えてティーラに説明し始めた。
「それを東西南北に分けてる。その中の柳、星、張はウミヘビ座のことだ。柳は頭、星の位置には赤い星で、赤は南の守護神の色でもあるんだ。後日本のタカマツヅカって言う遺跡の壁画での守護神は、古代中国の霊獣と同じ、東にセイリュウ、西にビャッコ、北にゲンブとなっているんだ」
「あれ?南は?」
サラは南にあたる物が無いことに気付いた。
「どうやら壁画が崩れててわからなかったみたんなんだが、この流れで行くとスザクじゃないかって言われているんだ」
「スザク?」
「あぁ、ホウオウって言う伝説の鳥、西洋じゃフェニックスって言われてる」
「やっぱり鳥なんだ……」
「うん、このリュウ・セイ・チョウはそのスザクをさしているんじゃないかって俺の大学では推理してる」
「………北のゲンブと、南のスザクは敵?」
「南を守るってことは、南から来る敵の備えだ」
「南から来る敵………でも、何で中国の神話がアメリカに?」
「それなんだ、それが一番の謎なんだ……シルクロードで繋がってたヨーロッパ辺りならあり得たかもしれないが、でも現状これが一番有力な説なんだ…………もしかしたら、失われた大陸から来たんじゃないかって話もあるんだ」
「失われた大陸?アトランティスとかムーみたいな?」
「あぁ、もしその大陸が本当は実在してて、この話がそこから発祥で、そこに居た人間が世界中に散らばったとすれば」
「古代中国の神話が、アメリカにも伝わる」
「あぁ、まぁあくまでも仮説だけどな」