GAMERA ガメラ3   作:AS365

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ガメラの形状に関しては、映画ガメラ3の形態のイメージで書きました。


惨劇の序章

 

アメリカ合衆国

ニューヨーク州 マンハッタン

モナーク本部

ニューヨークではモナークの幹部や研究者、更に政府機関の人間が一堂に会した巨大生物対策協議が開かれる事となり、グラント博士とウチキド博士も椅子に座った。

「グラント博士、ウチキド博士」

「はい」

席に座った2人に1人の女性が声をかけた。

「まずは出席ありがとうございます。国土安全保障省のサラ・ミカエルです。さっそくですがこちらを」

ミカエルは手にしていた資料をグラント博士に手渡し、ウチキド博士はそれを覗き込んだ。

「これは過去10年における我が国の戦闘機のスクランブル発進の回数をグラフにした物です。ご覧の通り、ここ数年で発進回数が増加傾向にあり、更にこの半年で年間の平均回数を大幅に越えています」

ミカエルが見せたのはアメリカ軍の戦闘機がスクランブル発進した回数のグラフ表であり、データではある時を境に回数が急激に増加していた。

「どっかの国が領空侵犯しているだけでは?」

「それもあるでしょが、このほとんどがネガティブコンタクト、つまり発見前に目標を見失なっています。しかも同様の事がアメリカだけではなく、ロシア、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ブラジル、カナダ、エジプト、イスラエル、中国、日本、世界各地で頻発しているんです。そして、そのどれもが5年前のある日を境に起きています」

「5年前……サンフランシスコの戦いか?」

「はい」

 

イギリス

イングランド ロンドン

夜となったロンドンでは仕事が終わって家に帰る者達や買い物や外食する者達で夜も賑わって居た。

そんな中、ロンドンの公園にてホームレス達がビールを片手に集まっていた。

「お前、今日はどうだった?」

「いつも通り、少ない稼ぎだよ」

「世の中キャッシュレス時代だもんな」

「あぁ。おいミルズ、お前今日はどうだった?」

ホームレスの1人がベンチに座って項垂れて居たミルズに声をかけた。

「………雑誌何冊か売れた」

「お、今日は儲けた方か?」

「にしてはずいぶん湿気た面してんな」

「うるせぇ……」

ミルズは確かに稼ぎを得ていたが、昼間ニックに嘘をついてしまったことを後悔していた。

「何か嫌ことあったか?」

「ちょっと昔の事思い出してな」

「昔?」

「軍隊仲間に偶然会ってさ」

「そう言えば、お前アメリカ軍に居たんだったけ?」

「戦地の事でも思い出したか?」

「まぁ…………そんなもんだ」

「そうか……まぁ飲んで忘れろよ」

「…………っ」

ミルズはビールを飲んで夜空を見上げた。

ビシュ

「?」

ミルズは夜空の雲の上が一瞬赤く光ったのに気付いた。

ビシュ ビシュ

「!!」

そして再び雲の上で2回赤い閃光が走ったのと同時に巨体な鳥の影を見た。

バリン!

ミルズは手に持っていたビール瓶を落とした。

「何だおい!」

「あいつが………」

「は?」

「あいつが居るって事は………」

「おいミルズ、どうした?」

「お前、本当に大丈夫か?」

ミルズが急に脅え出し、ホームレス仲間達は心配になり声をかけた。

ドーーン!!!

その直後、夜空から爆発音がロンドン中に響き、火の塊が墜ちて来た。

 

「何んだあれ?」「花火?」

夜空から墜ちて来る火の玉に気付いた市民達は夜空を見上げた。

そしてその火の玉は

 

ウォータールー・イースト駅

ドガシャーーーン!!!!!

「「「「わぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」

火の玉はウォータールー・イースト駅に落下、駅は崩壊し、中に居た人達はその崩壊に巻き込まれた。

ギァォォォォォォォ!!!!

イースト駅に落下した火の玉の正体であるギャオスは焼け爛れた身体を起こして悲鳴を上げた。

 

キュルルルルルルル!!!!

ギャオスが駅に落下し直後に回転飛行で今度はガメラがロンドンに飛来した。

ゴォォォォォォォォォ!!!!

ガァァァ!!

ガメラは高速回転を止め、手足の穴からジェット噴射しながら空中で浮遊し、頭を出すと、甲羅の角を尖らせ更にジェット噴射の煙で姿が隠れるとその隙に手足を出し地面に着地した。

ドーーーーン!!!!

「うわ!」「きゃ!」

ガメラが着地した衝撃で近くに居た人々は転んだり吹き飛ばされた。

そのガメラの形態は、頭は5年に比べ更に小さく首も長く、顔も狂暴な顔つきとなっており、腕はウミガメの腕の様に更に平べったく肘の爪は小さく尚且つ鋭利な物になっており、甲羅も両端が下に向かって鋭く尖っており、今までの姿と比べ、より戦闘に特化したような形態に進化しており、7年前及び5年前の面影は殆んど無かった。

ガァァァ!ガァァァァァァァ!!!!

「逃げろ!」「早く!」

ロンドン市民達は突如出現したガメラから逃げ始めた。

ドン!!!

 

ドン!!!!

ガガガガガ!!!

「「「「「「「うわぁぁぁぁ!!」」」」」」」「「「「「「「きゃぁぁぁぁ!!」」」」」」」

ガメラが歩き出すと丁度真下の地下鉄駅の天井が衝撃で崩れ、中に居た人達は瓦礫で生き埋めになった。

 

ドン!!!

ガメラはギャオスが墜落したイースト駅に向かって歩き出した。

 

ウォータールー・イースト駅

「大丈夫か?」「何が起きたの?」「イテェ」「こっちから出れるぞ」「エディ!ねぇエディ何処なの!?」

ドン!!!!

「「「「「!?」」」」」」

駅の生存者達は外に出ようとしたが、目の前にガメラが迫って来ていた。

「「「うぁぁぁぁ!!」」」「「きゃぁぁぁぁ!!」」

ドン!!!!

生存者達はそのまま瓦礫ごとガメラに踏み潰された。

グェェェェェ!!!!

駅に墜落したギャオスは全身が焼け爛れ、片眼が飛び出ている程の重傷の状態で目の前のガメラに威嚇した。

ガァァァ

だがガメラはそれを無視して口に炎を溜め、火球の発射準備を始めた。

グェェェェェ!!!!グェェェェェ!!!!

ギャオスはそれを見て、ガメラに命乞いをするように叫び続けた。

ドーーーーン!!!!

ガメラは火球を発射し、イースト駅ごとギャオスを爆殺し、辺りは火の海とかした。

ガァァァ ガァァァァァァァ!!!!

ガメラは業火の中から吠えた。

 

アメリカ合衆国

ペンシルベニア州 シューニス

パキ

シューニスの洞窟では、ティーラとケビンが見つけた卵状の石がロンドンのガメラの遠吠えに反応したかの様に、真っ直ぐ縦に割れた。

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