怪獣と軍の戦闘が激化して行く中、ロンドン市民達は迫り来るガメラから走って逃げていた。
「ぁ!」
「ティム!」
「止まるな!」
「速く行け!」
「ちょ、待って!ティム!ティーーム!!」
逃げている一組の親子の息子が転んでしまい、母親は押し寄せてくる人混みに押されて息子と離されてしまった。
ドン!!!!
「!!」
置き去りにされてしまった子供の後ろから巨大な足音と共にガメラが迫って来た
ギャォォォォ!!!!
「!!」
そして、それと同時に前方からギャオスも迫って来た。
ギャォォォォ!!!!
ビーーー!!!
ギャオスは口から超音波メスを発射し、光線は子供目掛けて飛んで行き、子供は顔を伏せた。
ビーーー!!!
バシュュュュュ!!!!
ガァァァァァァァ!!!!
しかし、超音波メスは子供に届かず、子供が顔をあげると、超音波メスはガメラが差し出した右手の甲に命中して光線は別の方向に弾かれており、故意なのかそれとも偶然なのかは不明だが、結果的にガメラは子供を庇う形になった。
ガァァァ!ガァァァ!!!!
ドン!!!!ドン!!!!ドン!!!!
ガメラはギャオスに火球を連射したが、全て外れて替わりに流れ弾ので下に居た多くの人々が爆炎に呑まれた。
聖トマス病院
「全員載ったぞ!」
「離陸する!」
ブィーーーーン!!!
聖トマス病院では取り残された民間人と負傷した兵を載せたV-22が飛び立った。
「よし、私達は引き続き市民の救助にあたるわ。エバンズ大尉、あなた達は?」
「一緒に行かせてくれ、俺達はこの国の軍人だからな」
「わかったわ、あなた達はモートン少佐達と行動して」
「了解した」
「エバンズ大尉、そっちの武器の種類は?」
「L85と
「じゃあこれを」
エバンズ大尉から武器の種類を聞いたニックはライフルのマガジンを手渡した。
「これはモナークが開発した対怪獣用の特殊弾だ。着弾すると体内で爆発するようになってる。簡単に言えば貫通爆弾の銃弾版と思ってくれれば良い。M27とL85の口径は同じだからそのまま使える」
「助かる、丁度弾も突きかけてた所だ」
英国兵達はニックらMRFからマガジンを幾つかもらうとL85に装填した。
「準備完了」
「行こう」
ニック達は取り残された民間人を救出する為に火の手が上がるロンドン市街へ向かった。
ガァァァ!
「おい!」「嘘でしょ!?」
ビルの上階にあるレストランで食事をしていた来店客と従業員達は目の前にガメラが通りかかり、丁度、自分達が居る階とガメラの顔が同じ位置にあたり度肝を抜かれた。
ギャォ!!!!
ガメラを見つけたギャオスはガメラに迫って行った。
ガァァァァァ!
ガメラはギャオスを見つけると口に炎を溜め始めた。
「おい、まさか……」
ガメラの口に炎が見え、レストランに居た人々は顔が青ざめた。
ガメラは顔をギャオスの居る方向、つまりレストランの方に向けた。
「ちょっと待って!」「嘘嘘!?」「やめろーーーー!!」
ガァァァァァァァ!!!!
ドーーン!!!!
ガメラは火球をギャオスに向け発射したが、その際に目の前のフロアに居た人々も業火で焼いた。
ドーーン!!!!
ギァォォォォ!!!!
ガメラが発射した火球はギャオスに命中し、ギャオスは粉々に爆砕された。
「逃げろ!」
ギャオスの肉片は炎の塊となって、ミルズ達目掛け落下し、ミルズ達は急いで逃げた。
「「「「「「うわぁぁぁぁ」」」」」
ドン!!!
「うわ!」
ギャオスの肉片はミルズの後ろに居たホームレス仲間の上に落下し、ミルズは肉片が地面に落ちた衝撃で吹き飛ばされた。
「ティム!」
市街では先程の母親が息子の下に駆け寄り、抱き締めた。
「ガメラが助けてくれたよ………ガメラが助けてくれたよ」
子供は母親にガメラが自分を助けてくれたと伝えた。
「大丈夫か!」
そこにニック達が駆け付け、親子を保護した。
「怪我は無い?」
「はい」
「よし、もう大丈夫だ」
「カプラン、救助ヘリを呼んでくれ」
「了解」
「…………」
ニックはガメラによって破壊され尽くした街を見て複雑な顔をした。
アメリカ合衆国
ペンシルベニア州 シューニス
「お姉ちゃん!」
シューニスではロイに呼ばれたティーラが2階からテレビが置いてあるリビングに降りて来て、オリバー家と共にテレビのニュースを見た。
映像では火の手が上がるロンドンから飛行形態となって飛び立つガメラが映っていた。
『今映っている映像はつい10分程前の映像です。ロンドンにて怪獣同士の戦闘がありました。今ロンドン支局のラズウェル氏と電話が繋がっています。ラズウェル、そっちの様子は?』
『かなり酷い。街中で火の手が上がっていて、いったいどれ程の人が………軍も出動しているが、救助の手が全然足りていない』
『そうですか、怪獣は確認できましたか?』
『あぁ、かなり近くで、あれはガメラだ。ガメラがロンドンに現れたんだ』
「ガメラ………」
ティーラは、ニュースでガメラがロンドンに現れたと聞いて殺意を募らせた。