「惨劇が増えるよ、やったね圭ちゃん!」「おいバカやめろ!」 作:音佳霰里
それも全部ウマ娘ってやつのせいなんだ!
今回はプロローグ的なあれ。
あとアンケートをお願いします。
やったね圭ちゃん!日常が増えるよ!――出題編?プロローグ
どうせ終わりを迎えるのならば、一瞬で終わりにして欲しかった。
信じてた。
ついさっきまでの私には、希望があった。
でも……薄々は気づいてた。それでも諦めきれなかったのは、ただ単に、私がその現実を認めたくないだけなのかもしれない。
それでも、自分に言い聞かせるような、そんな叫び声が脳を突き刺し、私の意識を否が応にも現実へと引き戻してくる。
暴力的なまでに響き渡っていたそれはようやく収まり、とても静かになった。
この空間に、響く音なんて何も無い。
……なのに、その音が、その声だけはまだ聞こえる気がしてならない。
……聞こえるはずはない。だって、その声の主はもう、叫ぶのをやめてしまったのだから。
泣いているのは私だけだった。彼らは泣きもしなかったし、恨みもしなかった。
彼らは私の言葉を笑うことなど無く、寧ろ信じてくれたのだ。
皆が、私のことを信じてくれたのだから、私だって。
……皆のことを、せめて最後まで信じてあげるのが道理だと思った。
それなのに……右手が、一面を汚す紅を上塗りさせてゆくのは……どうして?
それでも……みんなのことを信じ切れなかった、私が居た。
もう充分だろ?
理性で押さえつけていた、私の中のもう一人の人格が語りかけてくる。
私は皆のことをちゃんと信じたんだ。
……それでも、みんなは私のことを、信じきれなかったんだ。
だから私は心のどこかで、皆のことを冷めた目で見つめていたんだ。
――それを自覚しながらも、私は……皆と共に立ち向かうことを選んだんじゃないか。
その葛藤は、きっと私にしか分からないし、みんなも私が何を言っているのか分からなかったのだろうから。
ねぇ、私。……私は充分に努力した。……私がそれを認めてあげる。
だから。……もう、諦めてもいいんじゃないか?
それに、捨てるんじゃない。
この経験を、次へと引き継ぐんだ。……手紙を、ボトルに入れて海に流すかのように。
――フゥ……。
深呼吸をして、心を落ち着けて……。
もうとっくに手の感覚なんて無くなっているけれど。……頑張って握りしめよう。ひとつ突くたびに、贈るんだ。
信頼が、嬉しかった。
仲間特有の空気感が、楽しかった。
笑っている皆が、好きだった。
そんな皆を眺めていたあの時間が、……何よりも好きだった。
……演技だったはずなのに、いつの間にか好きになっていた。そんな嘘吐きな私を、みんなは許してくれるのだろうか……?
これで最後だから。
これを彼の胸に渡せば、贈り物は終わるのだから。
皆に送る、………………私からの、最初で最後のプレゼント。
もしも、もしもなにかの奇跡が起きて、またみんなと巡り会うことが出来たのなら。その時は、きっと――
…鬼隠し編の最初のとこの改変みたいにしたのは内緒。
本小説の出題編の元となるルート(必要なら次回の後書きにどういうルートなのかを載せます)
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鬼隠し編を元にしたお話
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綿流し編を元にしたお話
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祟殺し編を元にしたお話
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染伝し編を元にしたお話
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憑落し編を元にしたお話
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盥回し編を元にしたお話