「惨劇が増えるよ、やったね圭ちゃん!」「おいバカやめろ!」   作:音佳霰里

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くそう、執筆時間が…!
それも全部ウマ娘ってやつのせいなんだ!

今回はプロローグ的なあれ。
あとアンケートをお願いします。


出題編?
やったね圭ちゃん!日常が増えるよ!――出題編?プロローグ


 

 

 

 

昭和58年

 

 

 

 

 どうせ終わりを迎えるのならば、一瞬で終わりにして欲しかった。

 

 信じてた。

 ついさっきまでの私には、希望があった。

 

 でも……薄々は気づいてた。それでも諦めきれなかったのは、ただ単に、私がその現実を認めたくないだけなのかもしれない。

 

 それでも、自分に言い聞かせるような、そんな叫び声が脳を突き刺し、私の意識を否が応にも現実へと引き戻してくる。

 

 暴力的なまでに響き渡っていたそれはようやく収まり、とても静かになった。

 

 この空間に、響く音なんて何も無い。

 ……なのに、その音が、その声だけはまだ聞こえる気がしてならない。

 

 ……聞こえるはずはない。だって、その声の主はもう、叫ぶのをやめてしまったのだから。

 

 泣いているのは私だけだった。彼らは泣きもしなかったし、恨みもしなかった。

 彼らは私の言葉を笑うことなど無く、寧ろ信じてくれたのだ。

 

 皆が、私のことを信じてくれたのだから、私だって。

 

 ……皆のことを、せめて最後まで信じてあげるのが道理だと思った。

 

 それなのに……右手が、一面を汚す紅を上塗りさせてゆくのは……どうして? 

 

 それでも……みんなのことを信じ切れなかった、私が居た。

 

 もう充分だろ? 

 

 理性で押さえつけていた、私の中のもう一人の人格が語りかけてくる。

 

 私は皆のことをちゃんと信じたんだ。

 ……それでも、みんなは私のことを、信じきれなかったんだ。

 

 だから私は心のどこかで、皆のことを冷めた目で見つめていたんだ。

 

 ――それを自覚しながらも、私は……皆と共に立ち向かうことを選んだんじゃないか。

 

 その葛藤は、きっと私にしか分からないし、みんなも私が何を言っているのか分からなかったのだろうから。

 

 ねぇ、私。……私は充分に努力した。……私がそれを認めてあげる。

 

 だから。……もう、諦めてもいいんじゃないか? 

 

 それに、捨てるんじゃない。

 この経験を、次へと引き継ぐんだ。……手紙を、ボトルに入れて海に流すかのように。

 

 ――フゥ……。

 

 深呼吸をして、心を落ち着けて……。

 もうとっくに手の感覚なんて無くなっているけれど。……頑張って握りしめよう。ひとつ突くたびに、贈るんだ。

 

 信頼が、嬉しかった。

 

 仲間特有の空気感が、楽しかった。

 

 笑っている皆が、好きだった。

 

 そんな皆を眺めていたあの時間が、……何よりも好きだった。

 

 ……演技だったはずなのに、いつの間にか好きになっていた。そんな嘘吐きな私を、みんなは許してくれるのだろうか……? 

 

 

 これで最後だから。

 これを彼の胸に渡せば、贈り物は終わるのだから。

 

 皆に送る、………………私からの、最初で最後のプレゼント。

 

 

 もしも、もしもなにかの奇跡が起きて、またみんなと巡り会うことが出来たのなら。その時は、きっと――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ひぐらしのく頃に、なるのだろう。

 

 

 

 

 

 




…鬼隠し編の最初のとこの改変みたいにしたのは内緒。

本小説の出題編の元となるルート(必要なら次回の後書きにどういうルートなのかを載せます)

  • 鬼隠し編を元にしたお話
  • 綿流し編を元にしたお話
  • 祟殺し編を元にしたお話
  • 染伝し編を元にしたお話
  • 憑落し編を元にしたお話
  • 盥回し編を元にしたお話
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