東方銀人録   作:蟲鳥獣

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第1話

「こいつはどう言う事なんだ」

 

 俺は目が覚めてから、頭を抱えていた。

 なんせゲームして寝て、目が覚めたら、人外に変わっていたんだからな。

 しかも周囲は自宅じゃなくて月面だぜ。

 いやだって、周囲は殺風景な月面写真とかで見る風景だし、目の前の上方には、地球を見る事が出来ている。

 

「この身体って、やっぱりアレだよなぁ」

 

 今の自分の手を見て、身体を見る。

 全体像は見れないが、背中にリング的なモノがあるのは感じとれる。

 うん、やっぱり銀の人だ。

 銀の人と言うのは、地球防衛軍と言うゲームシリーズの5作目に登場したラスボスの事だ。

 ペプシマン評価されているラスボスだ。

 

「ビーム発射とかできるかな」

 

 かなりの時間悩みに悩んで、そんな好奇心が出て来た。

 そして掌を前方の何も無い所に試しに向けてみた。

 

バチュン、ボォン

 

 特大のビーム弾が飛んでいき、月面に着弾しクレーターを産みだした。

 

「わぁ、綺麗な花火だぁ・・・やっべ」

 

 俺は急いでその場から離れる事にした。

 今のは地球から観測できるだろう、観測されて俺が見つかりでもしてみろ、絶対にとっても面倒な事になる。こういうのは逃げるのが吉と見る。

 

―――――

数時間後

―――――

 

「ふぅ、ここまでくれば大丈夫だろ」

 

 気がつけば、俺は月面の裏側に立っていた。

 まっくらで見えにくい、と思うだろうが俺自身が、微量に発光しているので、そんな事は無い。むしろ見つかりやすくなったな、と遠い目をしながら思ったものだ。

 まっまぁ、一先ずは大丈夫だと言う事にする。

 

「さて、どこまで何が出来るかだ」

 

 この際この状況が夢でも何でもいい、夢なら覚めない内にとにかく楽しむだけだ。ん?もし現実ならどうするのかって?決まってるだろ、楽しく生きるそれだけだ。

 さて、まずはこの身体で、何が出来るのかを確かめないとな。

 ビームに関しては後回しで良いだろう、出来る事は分かっているんだからな。

 えーと、ゲームだと確か、『ビーム』『誘導弾』『部下召喚』『誘導プラズマ弾』『流星群』『バーニングキック』『突撃』・・・って所かな?

 この中で試せるのは、『ビーム』『誘導弾』『誘導プラズマ弾』『バーニングキック』『突撃』の5種類だな。

 『流星群』は論外だし、『部下召喚』はこの状況下で試す気にはなれない。

 いやだよ、召喚した時に息が出来ず窒息死で目の前に部下の死体が・・・とか、絶対に嫌だよ。

 

「さぁ、まずはビームだな」

 

 今気がついたが、銀の人って目が無かったよな?なんでこう、ここまでクリアな視界で、景色を見られているんだろうか?・・・まぁ考えても仕方が無いよな、っと俺は周囲を見渡した。すると手ごろな大岩を見つけたので、それを標的にする事にした。

 そしてその標的に対して、掌を向けた。

 

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