輝きと暗闇   作:銀河のかけら

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テスト…やっと終わった……
疲れた………

てなことで12話です。どうぞ!


12話

真姫は仕事を終えて家に帰ろうとしていた。真姫はいつも最後まで残るので戸締まりも彼女の仕事だ。

 

真姫「…はぁ…いつまで隠せば良いのかしら。」

 

真姫はさっき来た響の事を考えていた。響は夕方来て飛ぶようにすぐ帰っていった。

 

真姫は響の事を考えてため息を何度も付いている。

 

真姫「…帰ろ。」

 

真姫が病院から出てすぐに、真姫はハッとした。見る先に真姫の知る人物がいたからだ。

 

にこ「相変わらずお疲れのようね。」

 

真姫「にこちゃん?どうしてここに…仕事は?」

 

にこ「そんなのとっくに終わってるわよ。で、絵里も誘ったってわけ。」

 

そこには絵里とにこが待っていたのだ。

 

真姫「絵里?仕事は終わったの?

 

絵里「大きな裁判が終わったから少し休暇とったの。」

 

真姫「そ、そう…で?ここまで何しに来たの?」

 

するとにこが真姫の手を取って歩き出す。

 

真姫「え!?ちょっと!にこちゃん?」

 

真姫はまさか手を握られると思わなくて少しだが慌てる。

 

にこ「どこって?私の家よ!」

 

絵里「ってこと。行きましょう?」

 

真姫はにこに引っ張られながらにこについて行くことしか出来なかった。

 

 

 

そのまま連れてこられたにこの家はマンションの一室だった。

 

真姫「へ〜結構良い所住んでるのね?」

 

にこ「真姫ちゃんほどじゃないけどこう見えてバラエティ番組引っ張りだこのアイドルよ?」

 

絵里「そういえばアイドルだったわね。にこ。」

 

にこ「はあ?忘れてたの?結構テレビ出てるつもりなのに…」

 

絵里「ごめんごめん、あまりテレビ見ないから。」

 

するとにこは冷蔵庫からジュースを取り出して2人に注ぐ。

 

にこ「悪いわね。ジュースしかないけど。」

 

真姫「別に良いわよ。飲みに来た訳でもないし。」

 

絵里「私も、2人と話すだけでも楽しいわよ。」

 

そして3人で乾杯し、それぞれの近況や仕事の事など沢山の事を話した。真姫にも自然と笑顔が漏れ、その場の雰囲気はとても良かった。

 

そしてしばらくして、にこが本題を切り出した。

 

にこ「ねえ、何か隠してるわよね?私達に。」

 

真姫「っ…!……いや、何も隠してないわよ?」

 

にこ「…絵里。」

 

絵里「ビンゴね。真姫はほんと昔から嘘つくの下手なんだから…」

 

真姫「……(隠すのは無理…か…いえ…これは身内の問題…)」

 

絵里「身内の問題とか思ってるでしょ?」

 

真姫「っ!?どうして…」

 

絵里には真姫の考えはお見通しのようだ。

 

絵里「あら?弁護士を舐めないで?こうやって表情で隠す人は何人も見てきたのよ。」

 

にこ「私は絵里ほど分からないけど、これだけは言えるわ。1人で抱え込まないで?」

 

にこは真姫の手を握って強く言った。

 

にこ「アイドルの世界もね。こうやって1人で抱え込んで潰れていった子が沢山いるの。それはアイドルだけじゃない。一般人も同じ。お願いだから…抱え込まないでよ…?」

 

真姫は驚いた。まさかにこにここまで必死に言われると思わなかったから。そして同時にどうしたら良いか分からなくなった。

 

真姫「だったら…どうしたら良いのよ!!私は…私は…」

 

絵里「真姫、落ち着いて?」

 

にこ「何があったのよ?」

 

2人は予想以上に真姫が取り乱しているのでこれは只事ではないと感じた。

 

真姫「このままじゃ響が…響が…」

 

真姫は声を震わせている。

 

絵里「響?響に何があるの?」

 

絵里は真姫に抱きついて落ち着かせる。

 

真姫「このままじゃ…このままじゃ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響が壊れちゃう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響「ふわぁ〜ねっむ…早く帰りたい…」

 

響は久しぶりに内浦に帰ってきた。もう遅くなり、辺りは真っ暗だ。

 

響「早く帰って…ん?あれって、3年の奴ら?」

 

響は見ると海岸沿いに果南、鞠莉、ダイヤがいる。何か話してるようだが…

 

響「果南が何かを投げ…ってあいつ何やってんだ?」

 

果南がノートらしきものを海に投げたかと思えばそれを鞠莉が飛び込んでまで取りに行っていた。

 

響「鞠莉?何してんの?もう飛び込む時期じゃないぞ?」

 

鞠莉「うっさいわね!私だって飛び込みたくないわよ!!……って響!?」

 

鞠莉は今気づいたのか響の姿を見て驚いていた。

 

響「今更かよ…で?何してんのー?」

 

鞠莉「あの堅物に言ってやってよ!果南ったら全然聞かないのよ!?」

 

果南「聞かないって私は考えて負担が大きいと思っただけ!!」

 

鞠莉「それはやってみないと分からないでしょ?」

 

響「あの…全く話分かんないんだが…」

 

ダイヤ「私から説明しますわ。」

 

そしてダイヤから一連の事を説明された。次の予選を勝ち抜く為には印象に残るパフォーマンスをしなきゃいけない。それで鞠莉は昔、果南が作ったフォーメーションをしないかと提案した。でもそれで鞠莉は怪我している。だから果南は消極的みたいだ。

 

響「なるほどね…確かに果南の気持ちも分かる。」

 

果南「だったら…!!」

 

響「だからこそ聞く。果南は昔のAqoursを無駄だと思ってる?」

 

昔のAqours…果南達がまだ1年の頃、3人で活動してた頃の事だ。

 

果南「無駄な訳ないじゃん…!怒らせたいの…?」

 

ダイヤ「果南さん落ち着いてください…」

 

果南は拳を強く握りながら響を睨む。

 

響「俺はさ…3年からこの話を聞いてから、Aqoursは今第2章だと思ってる。でもさ、第1章ってまだ未完結だよな?」

 

果南「それは……」

 

鞠莉「そうね。だったら見せましょう?私達が夢見たAqoursを…完成したい!!」

 

ダイヤ「私も賛成ですわ。私も見てみたい…夢見たAqoursの姿を…」

 

響「ほら、親友の2人が言ってるよ?それとも、このまま未完結にする?」

 

3人は果南を見つめる。

 

果南「限界だと感じたら…すぐに止める。」

 

果南はそう言って響にあのノートを手渡す。

 

響「そうこなくちゃね。」

 

響はノートにあるフォーメーションを一通り見る。

 

響「ふふっ……凄え…これ出来たらマジで面白いことになるぞ…」

 

響は果南のフォーメーションに驚いた。

 

響「(Aqoursがこのパフォーマンスを…だったら…負けてらんねえな…)」

 

響は負けられないと思うのであった。

 

 




どうも、銀河のかけらです!いかがでしたか?

怒涛のテストがやっと終わり、ひと段落つきました。
響が壊れる…?どういうことなのだろうか…
そしてAqoursの予選の行方はどうなるのか?

それでは今回は以上!銀河のかけらでした!

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