高山は、牧村圭一の妻・浅子にアリバイを確認してもらった。
浅子は特急「あずさ」の事件当日は、名古屋で異業種交流会に行っていた事か判明した。
1日目
午前10時 東京出発
京都へ出張 ホテルで一泊
2日目
新幹線で名古屋へ
名古屋市内で異業種交流会に出席
名古屋市内のホテルで1泊
3日目
名古屋市内を観光
新幹線で帰京
「確かですか。」
「ええ、その時は夫と一緒に行ってたから覚えています。」
「なるほど、京都へ出張に行ってたんですか。」
「ええ。丁度夫も名古屋に行ってたんですから。」
「アリバイありか。」
と、高山は特捜班に戻って報告した。
「えっ、牧村はアリバイがあった。」
「ええ、事件当日は名古屋でとある企業の異業種交流会に行っていたことがわかりました。」
「そうか、裏は取ったか。」
「はい、浅子が言っています。」
「と言う事は、事件当日は京都へ出張行った後に名古屋で交流会に行っていたのか。」
「はい。」
「名古屋のホテルに確認しました。」
「そうか、アリバイ成立だな。」
「ええ、牧村は犯人ではないな。」
「それじゃ、犯行は無理だね。」
「そうだな。」
「問題はだな、いつ名古屋から特急「しなの」に乗ったかだ。」
「そこなんですよね。」
「と言う事は、小島信彦の妻・歩美ではないか。」
「それは考えられるな。」
「とにかく、確認してみよう。」
「ええ。」
南は、妻の歩美に確認したところ、彼女は大学生の娘を会いに大阪へ行っていた事がわかった。
「なるほど、大学生の娘に会いに行っていたんですね。」
「はい。」
「どうも、ありがとうございました。」
と言って、特捜班に戻った。
「班長、確認取りました。」
「やはり、アリバイがあったか。」
「ええ、間違いなく大阪へ行ってました。」
「小島は、東京駅で新幹線「ひかり」に乗って新大阪へ向かった。」
「はい。」
「さて、どうやって特急「しなの」に乗ったかだ。」
「「ひかり」と「しなの」に乗って塩尻で特急「あずさ」に乗ることが出来るのか。」
「そうなんだよ、そこが盲点だ。」
「そう言えば、小島には娘がいるって言ってたな。」
「ああ、宰と言う娘さんだ。」
「恐らく、妻の歩美は娘の宰を会いに行って森川を殺害した。」
「と言う事は妻の歩美と娘の宰は共犯と考えられるんじゃないか。」
「高山、証拠もないのに疑うのはよくないよ。」
「そうか。」
「いずれにしても、奴のアリバイを具すさないとね。」
「ええ、必ず何かトリックがある筈だ。」
「本当か、南、高山。」
「はい。」
そして、犯行は可能だろうか。