俺は一体……ナンダ? 作:C督
彼女は……この滅びゆく世界に差した一筋の光なのかもしれない。
「全主砲、斉射! て──ッ!」
日光照る空の下、彼女は背中に身につけた身の丈程大きな装備で放つ攻撃は爆音と眩いほどのマズルフラッシュと共に何かを飛翔させた。直後、轟音と共に赤い光をその身に宿す人類の敵、深海棲艦を軽々と傷付けそして轟沈させていった。
「すごい……」
そして冷たい海水が俺の肌を刺激し、今にも溺れそうなほど衰弱した子供を抱えながらもその姿を見つめる俺の目にはその人が英雄、もしくはそれに準じる光そのものにも感じられた。
「ビックセブンの名は伊達では──―っとそういえばそんな事をしている暇はないのであったな」
そして彼女は俺の元へと駆け寄る。その姿を俺はただ呆然と見ている他ない。でも一つだけ言いたい事がある。
「……長門さん、賭けは俺の勝ちですね。帰ったら昼飯奢ってもらいます」
「な! 今月は厳しいんだ、勘弁してくれぇ」
涙目ながらも俺を助ける長門さんを見て俺は、あぁやっぱり前言撤回、この人は残念な人だわ。っとか考えたのであった。
※※※
「……へ?」
青い空に白い雲、俺を焼き殺すかのように燦燦と照る太陽に晒されながら俺は、海の上でガイナ立ちを決めていた……いや、どういうことだよ。
俺の名は……長門、らしい。
先ほどまで俺と同じ名前が付いたキャラクターを愛でながら2-5を脳筋編成で突破し、月一の突破報酬である勲章を使い姉妹である陸奥を改二にしようと考え、実行していたごく普通の
ってかここ何処よ、俺今どうなっちゃってるのよ……。
周辺を見回すけど、海! 海! オーシャンブルーの綺麗な海! の三つしか見つからず、空を見上げても相変わらず滅茶苦茶にいい天気。
ってかなんで周りが海ばっかりなんだ? まるで海面に立ってるみた……い‥‥……ってまさかな。
色々と混乱しながらもなんで海の上に立ってるのかと疑問に思い下を向いてみる……と……
「あ、察し」
まず目に入ったのは大きな白色のメロン二つ。そしてその下にはカッコいい紋章の入ったベルトに可愛い白いスカート。そしてその上から色気を出すガーターベルトが装備されていて足にはなんだか見覚えのある靴を履いた俺の下半身が目に入ったではありませんか……マジか。
「まぁ知ってはいたが、認識をしたくは……なかったな」
実を言うと目覚めた瞬間にこう、艦娘としての記憶的な俺の知らない
ってか、その件は抜きに考えてもなんで俺ってば女の子になってんの?
いや、確かに前世の感覚と比べて違和感はあったよ。やけに下半身がスース―するし、胸は重いしお腹が寒とは感じそしてあるはずの息子の感覚が無い……でもね、なんで俺ってば女の子になってんのよ? (涙目)
ってかCV:佐〇綾〇だし……いや、まて。いくらCVが同じでも長門と決まった訳ではないと願いたい……記憶があるから可能性はゼロに近いけど。でも、もしかしたら同じCVの他のキャラなんじゃ──―って思いっ切り海面に俺の姿、凄くゴツイ艤装を装備した凛々しい顔立ちの長門の姿が反射して映ってますわ……改二状態のな。
余りの現実離れした状況対し俺は夢ではないかと確認する為、試しに頬を抓る。
海面に映ってる長門も同様の動きをしており、指からは頬の柔らかい感触。そして抓った事により痛みが走るけど……マジっすか、オレってば艦娘の戦艦長門になってるのか……コレは──―
「こ、これからの事を考えると……胸が熱くなるな」
ストレスによる胸焼けでね!
だって艦娘になったって事は深海棲艦もとい戦闘に参加しなきゃいけないじゃアーりませんか! 俺ってばただの元オタクよ! いくら知識とそれに特化した肉体とがあるって言っても心がチキンだからお国の為に戦えませんわ。あぁ~これからな事を考えると恐怖で奥歯ガタガタ震わせながらお布団被らなくっちゃ(死んだ目)
ってか妖精さんやい、俺の目には映らないが貴方達って本当に存在してるんですか? あと吊り下げ猫とかいるんすか?
そんなバカな事を考えながらも体内にあるコンパス的なモノの誘導に従って陸地を目指すのであった。