Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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分裂したアズールレーンとレッドアクシズ。

ヒロに迫る危機。

そして···


第13話 秘匿されし者

ヒロは走り、冴のいる研究室に辿り着いた。爆撃の振動がある中、冴は僅かな思考の後、ヒロに空のキューブを渡す。

 

冴「ヒロ、今すぐにこれを持って逃げて!私は少ししたら追い付くから、すぐに走って!」

 

ヒロは戸惑っている。

 

冴「行きなさい!」

 

ヒロはヨタヨタと走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軍港にいたKAN-SEN達が奇襲を仕掛けてきた重桜の艦隊と交戦している。

 

ネバダ「まったく!なんで裏切ったんだい!?」

 

赤城「あなた方には理解できませんわ!」

 

赤城は戦闘しつつ、加賀はしきりに周囲を見渡している。そして重桜の量産型の増援が到着したことでユニオン艦隊は更に劣勢となる。

 

三笠「こんなこと···ヒロが望むと思っているのか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒロはヨタヨタ走っているが、近くに爆撃が落ちたため振動で転んでしまう。

 

 

 

そして転んだ拍子に設計図のうちの2枚が箱から出てしまい、そこに空のキューブが落ちる。

 

 

 

するとそのキューブが眩い光を放ち、ヒロはその光に包まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒロは霧の中の船の上に立っていた。

辺りを見渡すと、軍艦の上だということが解る。戸惑っていると、後ろから声をかけられる。

 

???「ここで何をしている?」

 

ヒロが振り向くと、そこにいたのは下半身が機械の馬となっている女性が右手に槍を携えて立っていた。

 

女性「貴様は···ヒロか?」

 

女性はヒロに近づき、顔を寄せる。

 

女性「ふむ、確かにヒロだな···しかし、この肉体を持ったのはどういう事だ?」

 

ヒロはなにがなんだか解らず、オロオロしている。

 

女性「自己紹介が遅れたな···私は『ケンタウルス』、お前が持っていた設計図だ」

 

ヒロは目を見開く。すると、遠くから声が聞こえてきた。

 

???「おーい!やっと見つけたぞこのやろう!」

 

1隻の軍艦が近づいてきて、その甲板に立っていた女性がジャンプして乗り込んでくる。

 

女性「なんか気配感じたから来てみたけどよ、ここってなんなんだ?···ってヒロじゃねぇか!紙じゃなくてこの肉体で会うのは初めてだな!オレは『憤怒(ふんど)』、よろしくな!」

 

ヒロは自身が持っていた設計図のKAN-SENが目の前に2人いることで驚いたが、すぐにあることが思い浮かぶ。そしてヒロは急いでメモ用紙に書き込み、2人に見せる。

 

『お願い助けて!』

 

『今、軍港が襲われてて、でも襲っているのは僕の友達なんだ!』

 

ケンタウルス「···と、いうことはKAN-SEN達が相手だと?」

 

憤怒「ということは···」

 

『でも、殺したりはしないでね!』

 

ケンタウルス「まあ、"(あるじ)の頼み"だ。善処しよう」

 

憤怒「難しいが···なるべく抑えるよ」

 

そして憤怒は自身の船に戻っていく。

 

ケンタウルス「では行くぞ!」

 

船は進み、突如現れた光の中に突き進んでいった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軍港にいたKAN-SEN達は帰還したエンタープライズらの支援があったものの、重桜艦隊の物量と特殊な戦術により劣勢だった。

 

しかし突如量産型『比叡』の横から何かが高速で突撃し、槍を突き刺し撃破する。

 

更に、三笠の横を別の何かが高速ですり抜け、前方にいたKAN-SEN達に突撃し、次々と砲撃を与えていく。

 

赤城「今のはっ!?」

 

綾波「は、速すぎるのです···!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンタウルス「私は『新型秘匿重巡"ケンタウルス"』!逃げも隠れもせん、私の首をとりたい者は誰だ!」

 

憤怒「オレは『特型秘匿駆逐艦"憤怒"』だ!あ"あ"イライラする!てめぇらで鬱憤晴らさせろ!」

 

片や下半身が機械の馬で槍を携えており···

片や黒い服を纒い、両手に2連装砲を持っている···

 

三笠「お、お主らは···?」

 

ケンタウルス「主からの命により、奴らを退けよう···行くぞ憤怒!」

 

憤怒「おう!」

 

2人の力は圧倒的であり、量産型は次々と撃破されていき、KAN-SEN達も大破していく者が次々と出てくる。

ケンタウルスはその槍と突撃力により、憤怒は圧倒的なスピードにより、先程まで劣勢だった状況を覆す。

 

そしてケンタウルスは加賀に迫り、槍での一撃を加賀は間一髪で回避する。

 

ケンタウルス「ほう?避けたか···しかしお前は私と同じ匂いがするな···強者を求める匂いが!」

 

一方憤怒は綾波に肉薄し、腹を蹴り飛ばす。

 

憤怒「オラオラそんなもんかぁ!?」

 

その憤怒に赤城の艦載機が迫るが、回転しながら砲撃し撃ち落とす。

 

赤城「クッ!撤退ですわ!」

 

重桜艦隊が撤退していく中、赤城は軍港に立ち、こちらを疑問の表情で見ているヒロを見つける。

 

赤城「ヒロ···次こそは···!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撤退していく重桜艦隊を眺めながら、ヒロは今にも泣き出しそうな顔をしていた···

 

銀治「ヒロ···」

 

すると、ヒロの足に何かが当たる。足下を見ると加賀の青い式神が落ちており、拾い上げると折り畳まれた紙があることに気付く。

 

そして、ケンタウルスと憤怒を遠くからオブザーバーは見ていた···

 

オブザーバー「記録に無いKAN-SEN···ますますこの世界が解らなくなってきたわ」

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

セイレーン達ですら把握していない謎のKAN-SEN···彼女らは一体···?

ケンタウルスと憤怒の情報は次回出します!
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