Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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セイレーンが現れ、世界は混乱状態となる。

人類が様々な方法で足掻く中、重桜では···


第1章 KAN-SEN
第1話 兵器開発


それぞれの陣営はセイレーン達に対して反撃をしたものの、セイレーン側の物量により押され、更に人型のセイレーンは桁違いの戦闘力を持つため、人類側はあっという間に劣勢となってしまう。

 

物量も火力も何もかもが違い、高い練度を持つ艦隊であっても撃破されていってしまっていた。

そんな中、銀治は対セイレーン用の兵器開発及び実験部隊の指揮を取ることとなり、技術者達を集め、兵器開発を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀治「『ヒロ』!そこの鋼材の入ったダンボール箱を持ってきてくれ!」

 

銀治はヒロ(少年)を呼び、ヒロはヨタヨタと鋼材を持ってくる。

 

銀治「じゃ、そこに置いてくれ···ありがとな!」

 

ヒロはにっこりと笑顔を見せる。ヒロは目を輝かせながら興味津々で技術者達の作業を見ている。

すると作業を見ていたヒロは首をかしげ、銀治の肩を叩き、機械の1つのある一点を指差す。

 

銀治「ん?···そうか。おい!一旦作業中止だ!」

 

作業員「どうしたんですか急に?」

 

銀治「そこを見てみろ」

 

銀治がヒロの指差したところを見させると、そこが見た目は小さいながら破損しており、あと少し続けていれば機械が故障していたのだ。

 

銀治「ヒロ、良く見つけたな!」

 

銀治はヒロの頭を撫でる。するとまるで仔犬のようなヒロは笑顔になった。

その後も、ヒロは些細なものでも変化でもおかしなところを次々と見つけていき、技術者達から信頼されていく···

 

 

 

 

そしてある時、銀治はヒロを連れて部品の下請けの工事へ赴く。

 

銀治「ヒロ、どうせだ。こういうのも良く見とけ」

 

ヒロは目を輝かせながら銀治の話を聞いている。

 

銀治「兵器でもなんでも、こういう下請けの連中がこうして頑張ってくれてるからこそ、良い物ができるんだ。どんな小さな部品でもな、魂を込めて作らないと、良い物はできない」

 

ヒロはその後も、目を輝かせながらずっと作業を見ていた···

 

 

 

 

 

その後銀治は基地の研究所へと向かい、そこにいる所長と話をしていた。

 

銀治「なるほど、こういう形か···(さえ)、正気か?」

 

冴「仕方ないわ。最も厄介な人型のセイレーンに対抗するには軍艦では的が大きすぎる」

 

銀治「なるほどな···予想される訓練期間はどのくらいだ?」

 

冴「最短で2ヶ月よ···」

 

銀治「2ヶ月か···」

 

銀治は天井を仰ぐ。

 

銀治「それから、セイレーンに対して何か解ったことは無いか?」

 

冴「そうね···人型のセイレーンには発光体の色によって強さが違うことね。黄色がノーマル、青が強化型といったところかしら。それと、人型のセイレーン達の武装は海洋生物に近い形をしていること···今はそれくらい」

 

銀治「なるほどな···まだ謎は多いか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、完成した新兵器を実験部隊にお披露目する。

 

冴「これが新兵器『78式骨格船(ナナハチしきこっかくせん)』よ!」

 

隊員A「これは···」

 

隊員B「まさか、強化外骨格であいつらとやれと?」

 

冴「まあ、そういうことね。けど、これにもちゃんとした理由があるの」

 

ヒロはやはり目を輝かせながら78式骨格船を観察している。

 

冴「セイレーン達が現れるのは海···となると当然海上戦力で相手をすることになるわよね?けど人型のセイレーン相手にはこっちは的が大きいのに、セイレーン側は小さい···当然不利よね?けど、こっちも人間サイズで立ち向かえば人型のセイレーンと大きさの方では対等になるの···大きさではね」

 

隊員C「けど、武装はどうするんです?」

 

冴「この背部に2つ付けられている『12cm単装砲』が主力ね。

セイレーン相手にはマシンガンなんか効かなかったし···

けど、念のためアメリカからLMGの『M249』を手配したから、1人につき2丁持つことになるわ」

 

隊員D「外骨格だからこそ、できる芸当···か。でも、装甲はどのくらいあるんです?」

 

冴「新素材を使ってるから、セイレーンの機銃には耐えられるわ。さすがにレーザーや砲撃には耐えられないけど···あとは、配布した資料から見て」

 

隊員達がざわめく···

 

銀治「よし、とりあえずは訓練を始める」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1ヶ月後、隊員達が動きに慣れ始め、動きも良くなってきた頃、セイレーンによる世界的な本土強襲が行われた。銀治達のいる基地の周辺海域にもセイレーン達は現れ、住民の避難を急いでいた。

 

隊長「我々12人でどこまでできるか判らんが、時間は稼がねばならん···行くぞ!」

 

隊員達「「「了解!」」」

 

12人の実験部隊員達は出撃していく···

それを、ヒロはとても不安な顔で見つめていた···

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

KAN-SENはまだ出てきてないですが、お待ちください!

鴉間(からすま) 銀治
身長180cm、白髪のオールバックで71歳。
海軍大将の1人であり、ヒロの祖父。
柔軟な性格であり、海軍基地にもヒロを常に連れている。また、部下や周囲からの信頼は厚く、彼を目指して海軍に入った者も多い。

●鴉間 ヒロ
身長155cm、黒の短髪で17歳。
銀治の孫であり、過去にあった事件から言葉を話せなくなった。
銀治には様々な所に連れられ、様々なものを見て教わっている。また、少しの変化にも敏感に感じとる事ができる。
ちなみに、『ロボットバトル』が大好きであり、番組や大会は必ず見ている。
余談だが、ヒロはアスペルガーを含む複数の発達障がいを持っている。

●小野島 冴
身長160cm、茶髪のロングヘアで25歳。
海軍の兵器開発研究所の所長であり、兵器だけではなく、様々な技術に精通している天才。
銀治やヒロとは友人であり、ヒロを弟のように思っている。ロボットバトルに使われるロボットの製作にも携わったこともあり、ヒロからも様々な事を学んだ。

●78式骨格船
新開発の強化外骨格。
下半身をカヌーのような船体に装備し、両肩にはシールド、そして各部に装甲を着け、それらには新素材が使われている。
武装は背部の12cm単装砲×2と両手のLMGであり、人型のセイレーンとの戦闘を目的として作られている。
機動性こそあるものの、やはり大きさ的に装甲を厚くすることはできず、装甲は機銃に耐えられる程度である。
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