Ravens lane ─鴉達の未来─ 作:ダイヤモンド傭兵
重桜にあるものとは···?
第22話 いざ重桜へ
夏月「ではこれより、重桜への潜入作戦を開始する!」
夏月の掛け声と共にKAN-SEN達は海へと躍り出る。重桜へ潜入するのはキュラソーと『カーリュー』である。
次に、陽動艦隊はエンタープライズ、ネバダ、テネシー、クリーブランド、ボルチモア、ラフィーである。
そして退却後の合流地点での待機艦隊は『ホーネット』、オクラホマ、アーク·ロイヤル、ジャベリン、ケンタウルス、ベルファストである。
ベルファスト率いる待機艦隊はキュラソーとカーリューを伴い、KAN-SENが現れる前、建設途中でセイレーンに攻撃されて大部分が沈んだ海上都市に向かう。
そして陽動艦隊は重桜近海にて航行し、重桜艦隊からの攻撃を待つ。
夏月「上手くいってくれると良いんだが···」
エンタープライズ《こちらエンタープライズ、エンゲージ!》
夏月「よし食いついた!キュラソー、カーリュー、行ってくれ!」
重桜に潜入したキュラソーとカーリューは冴のおかげですっかり重桜にいてもおかしくない服装になっていた。それも複数の服を用意してもらったため、より潜入しやすくなっていた。
そして陽動艦隊が撤退した頃には中枢地区にまで辿り着いていた。
キュラソー「ここが中枢地区···」
カーリュー「銀治様の言っていた座標とルートは確かに合っていましたね」
キュラソー「そうですね。では行きましょう!」
2人は中枢地区の建物に入っていく···
そして頃合いを見てエンタープライズ達、陽動艦隊は撤退していた。
瑞鶴「今度は逃がさないんだから!」
その頃、待機艦隊の面々は手頃な場所を見つけ、小さいながらお茶会の準備をしていた。
ケンタウルス「こんなにのんびりとしていて良いのか?」
ベルファスト「適度に気を抜くのは必要な事です。ずっと気を張り詰めていても疲労が溜まるだけですよ?」
ケンタウルス「なるほどな···」
ジャベリン「あの~、ケンタウルスさん···」
ケンタウルス「なんだ?」
ジャベリン「今度、槍術を教えてくれませんか?私、もっと強くなりたいんです!」
ケンタウルス「時間が空いた時ならば良いだろう。まあ、その日を迎えるために今回の作戦も生き残らなければな」
ジャベリン「はい!」
その後しばらくして夜となり、待機艦隊は交代で見張りをしつつ眠る事にし、キュラソーとカーリューは1度旅館で資料を纏めた後、交代で眠りにつくことにした。
翌日、キュラソーとカーリューはいよいよ機密のある区域へと潜入する事にする。
まずは長門の軟禁されている建物である。守衛やKAN-SEN達に気づかれぬよう、建物の中を探索する。
しかし途中で江風見つかりそうになり、慌てて近くの部屋に入る。江風が物音のした部屋に入ると中には長門がおり、折り鶴を折っていた。
長門「どうしたのじゃ?」
江風「今、ここに誰か来ませんでしたか?」
長門「誰も来ておらんぞ?せいぜい虫が余の近くを通ったくらいじゃ」
江風「そう、ですか···失礼しました」
江風が去っていき、しばらくすると長門は背後の
キュラソー「ありがとうございます。しかしなぜ私達を···?」
長門「2人からは危険な気配がしなかったからの···してここに何用じゃ?」
キュラソー「その···重桜の内情を知るために潜入してきました」
長門「そうか···悪いが、ここには妾が知り得ることはとても少ないのじゃ···妾は重桜の現状を変えたくても今のままではどうにもできなくての···そうじゃ!」
長門は折り紙に何かを書き、紙飛行機を折る。
長門「お主ら、どこの所属かは判らぬが、鴉間 ヒロという男にこれを渡してくれ!」
キュラソー「···承知いたしました、それでは」
キュラソーとカーリューは部屋を後にする。
長門「ヒロ···無事でいてくれ···」
翌日2人は中枢地区の軍港へと潜入し、機密情報の入手に取りかかる。しかし資料などにはめぼしいものはなく、更に奥へと進んでいく。
すると銀治の話しには無かった区画があり、そこへ進んでいく。しかしその途中で1人のKAN-SENと鉢合わせてしまう。
KAN-SEN「うわっ!びっくりしたにゃ···ここは立ち入り禁止区域だにゃ···といっても『明石』も道に迷ったけどにゃ···」
カーリュー「···そちらもですか?こちらも迷ってしまっているので、一緒に出口を探しましょう」
明石「そうするにゃ」
なんとか場を切り抜け、3人で進んでいく。すると通常とは違うドックへと辿り着く。しかしそこにあったのは巨大な軍艦型のセイレーンであり、そこに何者かが2人いた。その2人は···
義人「オロチ計画は進んでいる···問題はない」
オブザーバー「そう、なら良かったわ。ブラックキューブのデータも順調に集まってるようだし」
義人「だが、そちらも約束は果たしてもらおう」
オブザーバー「ええ。天城の蘇生はもちろんやってあげるわ」
義人「なら良い···」
3人は物陰に隠れながら様子を伺っている。
キュラソー「これは···どういう事ですか?」
明石「あわわ···明石達、出口探してたらとんでもないものを知ってしまったにゃ···」
後退りした明石がつまずき、大きな音を立ててしまう。
義人「誰だっ!?」
義人は太もものホルスターからハンドガンを取り出し、キュラソー達のいる方へと正確に発砲する。
キュラソー達はすぐさま逃げるが、明石も着いてくる。
キュラソー「騙していてすみませんでしたが、どうして着いてくるのですか?」
明石「こんな秘密を知っちゃったら殺されるにゃ!」
カーリュー「···仕方ありませんね、行きましょう!」
カーリューは待機艦隊と夏月に通信を入れる。
読んでくださり、ありがとうございます!
さて今回から第3章に入りました!