Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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重桜への潜入作戦の後、情報の整理が行われる。
そして今後の動向とは···?


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第24話 覚悟

夏月はキュラソー、カーリュー、明石、時雨、綾波から情報を聞き、それらを整理する。

まず、義人はセイレーンと繋がっており、その目的はおそらく天城の蘇生であること、そしてそれに関連しているとされる『オロチ計画』とブラックキューブの事。そして長門の軟禁···

 

夏月「オロチ計画か···」

 

カーリュー「2人が立っていた軍艦型のセイレーン、それがおそらくオロチかと···」

 

明石「重桜だと軍艦型のセイレーンを使うことも増えてきてるにゃ。けどあの軍艦型セイレーンは見たことないのにゃ」

 

時雨「オロチ計画ねぇ···私達はそんな計画知らされてないし···というか義人自身が私達に詳細な情報を出さなくなってるから知りようが無いわ···」

 

綾波「中枢の基地は前より立ち入り禁止の区画が増えてるのです。たぶん、オロチ計画の事かもです」

 

キュラソー「そして重桜の象徴であり、代表でもある長門様の軟禁は義人様の主導によるものと、調査の結果明らかになっています」

 

時雨「ちなみに私達も長門様と最近会うことを禁止されてたの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

情報の整理が終わった後、キュラソーは長門からの紙飛行機をヒロに渡す。

ヒロが紙飛行機を開くと、そこには一言···たった一言だけ···

 

『助けて』

 

キュラソー「ヒロさん···」

 

ヒロは立ち上がり、研究所へと走る。そしてそこにいた冴にメモ用紙を見せる。

 

『武器を作って!』

 

冴「ヒロ···何があったかは知らないけど、本気で行ってるの?」

 

ヒロは頷く。

 

冴「···失うのが怖いの?清魅(きよみ)ちゃんのように?」

 

ヒロの目つきが一気に変わる。

 

冴「やっぱりね···けど、あなたに戦場へ行かせることはできないわ···人間がKAN-SENに、勝てるわけないもの···ヒロだって、スマッシャーと戦って判ってるはずでしょう?」

 

ヒロは再びメモ用紙に書き込んで冴に渡す。

 

『勝てないのは分かってる。それでも僕は助けたい!それに、陸ならKAN-SENにダメージを与えられる武器があれば戦える』

 

冴「ヒロ···どうしてそこまで!?」

 

銀治「良いんじゃないのか?」

 

いつの間にか銀治が部屋に入ってきていた。

 

冴「銀治さん···」

 

銀治「まったく、お前も随分成長したもんだ···ヒロ、ちょっと来い」

 

銀治はヒロを連れていく。冴や先程までオロオロしていたロイも着いていく。

着いた先は砂浜だった。

 

銀治「ヒロ···お前も行くということは、KAN-SENと戦う事が前提となる···だから、本気で行きたいのであれば、儂を越えていけ」

 

銀治は上半身の服を脱ぎ、ヒロも上半身の服を脱ぐ。そして向かい合い、構える。

銀治の構えは実戦的なものであり、対してヒロはまるで本能を体現したかのような低い姿勢の構えである。

 

 

推奨BGM『決意』

 

 

冴「仕方ないわね···両者·····初め!」

 

その声と同時に2人は突撃し、銀治は蹴り上げる。しかしヒロは受け流し、銀治の足に肘打ちをしようとするが、銀治はそれをかわしヒロに裏拳を打ち込む。ヒロはそれに対し頭を少し下げてかわし、銀治の心臓部分に掌底を打ち込む。

銀治は怯んだものの、ヒロの次の攻撃が来る前にヒロの顔面に拳を打ち込み、もう片方の手でアッパーをする。しかしヒロはそれを利用し、頭突きを銀治の鼻に打ち込み、鳩尾に拳を叩き込む。銀治が引こうとした瞬間、銀治の右腕が捕まれ銀治は背負い投げをされる。倒れた銀治は横に回転してヒロの拳を回避する。立ち上がった銀治はヒロに蹴りを放つがヒロも蹴りを放ち、互いの蹴りは互いの頭に同時に直撃する。

 

憤怒「おい···2人ともなにしてんだよ!?」

 

憤怒とケンタウルス、ウォーエンドがその場にやって来る。

 

冴「ヒロが軟禁されてる長門を助けたいから武器を作れって言ってきてね。行きたいなら儂を越えていけってな展開になってる」

 

ウォーエンド「ヒロ···」

 

憤怒「おい!それだったらオレ達が行けば良いだろう!?ヒロが···傷つく必要なんてないだろ!?」

 

ケンタウルス「憤怒···見ろ、ヒロの目を。あれは決意を固め、覚悟をつけた···まごうことなき強者の目だ!であれば、私達はそれに従うまでだ。違うか?」

 

すると阿修羅と雪羅、三笠もやって来て、戦いを眺める。

 

阿修羅「何事かと来てみれば···」

 

雪羅「ヒロの肉体美···ジュルリ···」

 

三笠「雪羅殿···?」

 

そして銀治とヒロの決闘が続くが、突然ヒロの動きが変わる。振り下ろされた銀治の踵落としを横へのステップで回避し、今度は前方へのステップで銀治の横をすり抜け、回転しながら回し蹴りを直撃させる。

 

銀治(なんだ今のは!?動きが···急に!)

 

するとヒロは今度は極めて低姿勢の動きに切り替え、銀治の足を集中的に狙い始める。銀治は蹴りを中心に引きながら対抗するが、次の瞬間、ヒロはサマーソルトを行い、その際に足の爪先を砂の中に入れ、舞い上がった砂に銀治は思わず目を閉じる。

 

銀治(しまった!)

 

銀治が目を開けようとしたその瞬間、ヒロは肘打ちを銀治の下顎に打ち込み、銀治の脳が揺れる。そしてヒロは猛烈なラッシュを叩き込み、銀治は防御すらままならず仰向けに倒れる。

 

銀治「うぅ···儂の敗けだ···」

 

銀治の言葉を聞いたヒロは冴の方を向く。

 

冴「はいはい、わかったわよ!ほらロイ、すぐに行くわよ!」

 

ロイ「い、今から!?」

 

冴はロイを連れて研究所へと向かっていった。ヒロは銀治に肩を貸し、医務室へと向かったのだった···

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

さて、銀治と決闘に勝利し武器を作ってもらうことが確定したヒロですが、どんなのができるのでしょうね?

●鴉間 清魅
身長160cm、黒髪のポニーテールで享年14歳。
ヒロの妹であり、2年前に起こった事件でヒロを脱出させる代わりに爆発に巻き込まれたが、遺体が見つかっていない事から、銀治やヒロの希望で"行方不明"という形になっている。
性格は活発で明るかったとされている。
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