Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

30 / 85
重桜へと攻め込むことになり、それぞれは準備を行う。
そして、ヒロに与えられた武器とは···?


第25話 準備

再び会議室に集まった夏月、銀治、エリザベス、ウォースパイトは話し合いの結果、ある事を決定付ける。

 

夏月「では準備が終わり次第、重桜へ攻め込もう」

 

そしてそれぞれの準備が始まり、着々と進んでいく。

 

 

 

 

 

 

ケンタウルスはジャベリンに槍術を教え···

 

憤怒は格闘戦をより良くするために鍛え···

 

阿修羅は静かに瞑想をしており、その姿はまるで千手観音のようだった···

 

ウォーエンドはナイフ術を練習し···

 

雪羅は狙撃の練習をすると同時に新開発の『C-L51骨格船』の連携も練習し···

 

夏月は何度も作戦のシュミレーションを重ね···

 

エンタープライズは艦載機の制御をより高めたものにするための練習を行い···

 

三笠は回避しながらの砲撃を上達させるための練習を続け···

 

時雨は回避力を上げるための練習を続け···

 

そしてそれぞれは成長していく···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒロが冴に呼び出されると、研究室で倒れ爆睡している明石とロイがいた。

そして冴はヒロを手招きする。

 

冴「皆良くやってくれたわ。ほら、これがあなたの武器よ」

 

渡されたのは機械的な鞘に納められた1本の刀だった。しかしよく見ると鞘が2重になっており、内側の鞘には取っ手が付いていた。

 

冴「名付けるなら、『91(きゅういち)式仕掛け刀』かしら?」

 

どうやらヒロの手に合わせて作られているようで、とても手に馴染む。

 

冴「この前の銀治さんとの決闘を見て思い付いた機構よ。スタイルを変えて戦うあなたにはちょうど良いんじゃないかしら?それに、明石ちゃんの技術も取り入れて、KAN-SENにもダメージが通るようにしたわ。けど、KAN-SENとの戦闘で狙うべきは艤装以外の部位よ」

 

ヒロは深く頷き、頭を下げた後すぐに砂浜へと向かう。そして砂浜で練習をするヒロの動きを銀治は遠くから眺めていた。

 

銀治「エルデア···ヒロは、儂じゃ止めれんわい···『鴉を殺せるのは獣だけ、獣を殺せるのは鴉だけ』···か。先生、ヒロを殺すのではなく、止めてくれる鴉は···どこにいるのですか?」

 

近くの木の枝に止まっている鴉が、ヒロをじっと眺めていた···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、ヒロは外に出て月を眺めていた。そして行方不明となっている妹の清魅の事を思い浮かべ、砂浜に腰を下ろす。しばらく眺めていると、何者かが近づいてきたため、ヒロは足音のした方を向く。

するとそこにいたのは赤城だった。ヒロは驚いて立ち上がり、赤城は微笑んで招くように手を広げる。

ヒロは一瞬近づこうとしたが、違和感に気づき後退る。そう、目の前の赤城が付けている髪止めには桜の紋様が無いのだ。

ヒロが警戒していると、赤城の表情は途端に機械のような無表情になり、艦載機となる赤い式神を取り出す。

 

しかしその瞬間、砲撃音と共に2人の間に砲弾が着弾し、ヒロは何者かに掴まれて距離を取らされる。

 

雪羅「来てみれば、危なかったですね」

 

憤怒「なるほど···別の奴か···」

 

憤怒はヒロを自身の後ろに隠し、雪羅は再び砲撃する。

 

雪羅「憤怒、ヒロを連れて離れてください」

 

憤怒「言われなくてもやるぜ!」

 

憤怒がヒロと共に離れた事を確認すると雪羅はすぐさま砲撃し、回避しようとした赤城の足元に着弾させ、爆風でバランスを崩させる。そして赤城の顔面に砲撃し、赤城を撃破する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、砲撃音で目が覚めた皆はヒロを心配していた。そして憤怒と雪羅は夏月と銀治への説明を行っていた。

 

憤怒「オレは単に眠れなくてウロウロしてたらヒロが月見てんのが見えたからよ、ヒロの所に行こうとしてさっきの事になったんだ」

 

雪羅「私はヒロに夜b···用事があったので部屋に行こうとしたところ、砂浜に向かうヒロを見かけたのです」

 

銀治「雪羅お前···」

 

ケンタウルス「動機が不純だ、来い」

 

雪羅はケンタウルスに掴まれてどこかへ連れ去られてしまった···

 

銀治「しかしなぜこのタイミングで···」

 

夏月「たぶん、戦力を探ったりとかするためにセイレーン側から送り込まれたんだと思う」

 

銀治「なるほどな···」

 

その後この1件は大事にはならずに終わり、3日後に重桜へ攻め込む事となった。

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

さて、準備は整いましたが作戦は成功するのでしょうか?

●鴉を殺せるのは獣だけ、獣を殺せるのは鴉だけ
エーデルの提唱したもう1つの説。詳細は不明なものの、この言葉だけが遺書に残されており、その真意に気づいているのはエルデアと銀治のみである。

●C-L51骨格船
雪羅が人形を搭載して共闘する自律型の骨格船。両腕の単装砲と下半身の魚雷を主兵装とし、雪羅によって意識制御され、共闘することを前提とされている。
78式と比べると全身が装甲となっており、下半身は前方が短くなっており、全体的に強化されている。

●雪羅のスキル
『人形を従えし鶴』(支援スキル)
主力艦隊に編成されている時のみ、C-L51骨格船を3体前衛艦隊側に召喚する(前衛艦隊とは別に自律して行動する)。

『もう1人の鶴』(攻撃スキル)
戦闘開始時と砲撃時にに12秒間味方全体の航空火力を10%(MAX30%)上昇、受けるダメージを4%(MAX10%)減少させる。

『秘匿されし者·Lust』
主力艦隊に編成可能となり、主力艦隊に編成時のみ戦闘開始時に単発の特殊弾幕を展開し(威力はスキルレベルによる)、味方の回避を常時20%上昇させる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。