Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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ヒロ達は元いた重桜へ帰ることとなり、引っ越しの準備を行う。


第4章 蒼き航路
第29話 血濡れ


ヒロ達は重桜へと帰ることとなり、引っ越しのために1度夏月の基地に戻る事となった。

 

そしてヒロ達は引っ越しの準備に取り掛かる。

 

銀治「そういえば、ここにも結構な思い出ができたな」

 

ヒロは頷き、荷物を纏めて広くなった部屋を見渡す。その後食事のために食堂に集まり、そこでエリザベス達に今後を聞いてみる。

 

三笠「そういえば、エリザベス殿達はどうするのじゃ?」

 

エリザベス「もちろんヒロに着いていくわ。仮にも転属先はヒロの元だったし」

 

 

 

 

 

その頃、重桜では中枢地区の基地の改装工事が行われていた。実はヒロ達の所属場所がここに変更となり、義人の頃の雰囲気からヒロのような明るい雰囲気へと変えているのだ。

しかしヒロ達の所属場所が変更になったのは、エリザベス達を迎えるとなるとヒロ達のいた基地では人数が収まりきらないからである。

 

赤城「そこっ!サボるなど言語道断ですわ!早く仕事に戻りなさい!」

 

赤城はかなり張り切っており、現場の指揮を取っている。それにより改装工事は進んでおり、ヒロ達が来るまでには終わりそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

夜になり、ヒロ達は重桜へ帰る前にパーティーが行われる事となり、盛大に楽しむことになった。

まずはレキシントンとサラトガによるライブで盛り上がり、次にビンゴ大会(罰ゲームあり)でも盛り上がった。

 

夏月「クッソ~、罰ゲーム俺かよ~!···ん?阿修羅、なんで俺を立たせる?なんでタイキックの構えをして···(素晴らしいタイキックの音)ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!」

 

尻を抑えて悶える夏月を尻目にヒロはチキンを頬張り、楽しい時間は過ぎていく。

そしてパーティーが終わり、ヒロ達は就寝の為に各自の部屋に戻る。ヒロは残り2枚となった設計図を見るために箱を探すが···無い。ヒロ達は一瞬動きが止まった後、すぐに引っ越しのために整理した荷物を全て確認するが、やはり箱が無くなっている。

 

銀治「どうした?···箱が?この様子だと、荷物は全部確認したようだな···」

 

すると物音を聞きつけた三笠と憤怒と雪羅がやって来る。事を説明すると、雪羅と憤怒は窓から外へ出て辺りを見渡す。

 

雪羅「これは···ここの誰のものでもない足跡があります!おそらく盗まれたものかと!」

 

憤怒「まさか···!」

 

銀治はすぐさま夏月の部屋に向かい、状況を知らせる。そしてすぐに捜索が始まる。

 

ケンタウルス「パーティーに紛れて盗むか···許せん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ある廃ビルで4人組の男がテーブルにいくつかの物を広げていた。

 

男A「設計図は2枚あるのか···」

 

男B「はい。これに我が国の発見した空のキューブを使用すれば2体の秘匿KAN-SENは我が国の者となりましょう!」

 

男C「空のキューブはまだ1つだが、どうする?いっそここで秘匿KAN-SENを建造して、建造方法まで持ち帰るか?」

 

男D「俺は賛成だ。それじゃ、見張りに戻る」

 

男A「頼むぞ···で、私も賛成だが、異論はあるか?」

 

男B「ありません」

 

男C「俺もだ」

 

男A「なら、建造方法を暴こう。幸い設計図は2枚ある。1枚使い物にならなくなっても、問題はない」

 

こうして、ヒロから盗んだ設計図とどこからか発見した空のキューブで、秘匿KAN-SENの建造を行おうとする男達···

しかし通常の建造方法では建造できないため、方法はなかなか見つからない。すると男Cは次第に苛立ち始め、空のキューブを設計図に叩きつけてしまう。

すると空のキューブは眩い光を放ち、光が収まるとそこには1人の女性が立っていた。

 

白いロングコートを着た青いサイドテールの女性は目を開けると、狂気的な笑みを浮かべて男達を見る。

男達は驚いたものの、すぐに落ち着いて女性に話しかける。

 

男A「お前は···KAN-SENか?」

 

女性「そうだよ。それであなた達は?それに、ここは?」

 

男A「我々は東煌の私設組織の者だ。ここは一時的に拠点としていた廃ビルだ」

 

すると女性は1歩近づく。

 

女性「ふうん···ねぇあなた、私とっても痛かったんだけど?」

 

女性は笑顔のまま男Cに歩み寄る。

 

男C「す、すまなかった···建造方法がわからなくて、イラついてしまったんだ」

 

女性「ふうん···じゃあ、1つ聞くけど···"私の主はどこ?"」

 

男A「主だと?我々が建造したのだから、我々が主だ」

 

女性「違うよ~?設計図の頃の私の所有者が主だよ?」

 

男A「な、なんだと!?」

 

女性「そ·れ·に~、人のもの盗むなんて···ダメだよね?」

 

女性は間髪入れずに男Cの喉に食らいつき、喉の肉を食い千切る。そして肉を吐き出し、男Aの腰からナイフを奪い取り、腹を切りつける。そしてその傷口にもう片方の手を突っ込み、内臓を引きずり出す。

 

男A「ギャアアアアアッ!」

 

女性「アッハハハハッ!」

 

男B「このっ!」

 

男Bが拳銃で撃つが避けられ、顔面を掴まれて壁に叩きつけられ、頭部が潰される。そこに男Dが駆けつけるが、男Dが見たのは男達の血を舐め啜る女性だった。

 

男D「うわあああっ!」

 

女性「アハッ!」

 

女性はナイフを男Dに突き刺し、そのまま押し倒す。そして男Dの体を滅多刺しにする。

 

女性「さてと、ヒロの元に戻らないとね!」

 

女性は最後の設計図の入った箱を持って廃ビルを後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

設計図の入った箱の捜索は難航し、ヒロは泣きそうな顔で夜道を憤怒と共に走る。すると道の角で何者かとぶつかる。ヒロはぶつかった人を見上げ、目を見開く。憤怒はその人を見るとすぐに警戒する。

 

女性「はぁ~!ヒロ!会いたかった!」

 

白いロングコートの多くを赤い血に染めた女性はすぐさまヒロを抱き締め、ヒロは困惑の表情を浮かべる。

 

憤怒「あー、もしかしてお前、『ゴア』か?」

 

女性「うん、私はゴアよ!ヒロ、この姿で会うのは始めてだね!あれ?てことはあなたは···憤怒?」

 

憤怒「そうだよ···なぁ···ヒロの顔と服見てみろよ」

 

ヒロの顔と服はゴアの服の血がついてしまっていた。

 

ゴア「あっ!ごめん、服のは洗うしかないけど、顔のは取れるから」

 

そういうとゴアはヒロの顔をベロリと舐め、血を舐めとる。ヒロはかなり驚いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基地に戻ると血まみれの2人に皆は驚いていた。

 

ゴア「私は『新型秘匿空母"ゴア"』よ。よろしくね!」

 

ヒロの元に、あなたな秘匿KAN-SENが加わった瞬間だった。

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

今回はグロありましたが、R-15の範囲なのでしょうか?

●私設組織
東煌に本部のある組織であり、"力"を東煌に集中させ、東煌による世界の支配を目論んでいる。
しかしテロ行為などを積極的に行っているため、アズールレーン全体の、特に東煌の上層部から危険視されている。

●新型秘匿空母 ゴア
青いサイドテールの髪で白いロングコートを着ているKAN-SEN。
かつてないほど巨大な船体に多くの砲台と機銃を備え、要塞としても機能し、敵陣を血で染め上げる事を目的としている。
性格は明るいが執拗に血を求め、時に血を服に塗りたくる事もある。

設計図に関しては敵陣を血で染め上げる目的だけでなく、設計図そのものが血によって書かれていた事から血を執拗に求めているとされている。
また、一部の部位の接合部がちょうど魚雷の当たる位置にあるため、そこに魚雷が当たると内部機構が露出するという致命的な欠陥がある。

また、7つの大罪に例えると『貪食(Gluttony)』となる。
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