Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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レッドアクシズへの対抗策を立てる銀治達の元に1人のKAN-SENが現れる。
彼女の目的とは···?


第32話 招待

重桜では銀治達はレッドアクシズへの対抗策を立て、ヒロは赤城、阿修羅、時雨、冴と共にかつての基地の様子を見に行っていた。

 

冴「やっぱり懐かしいわね~!」

 

阿修羅「ここもなかなかに居心地が良さそうだな」

 

時雨「でしょう?」

 

ヒロはのんびりビーフジャーキーを食べながら基地を見渡している。そして昼近くになり、ヒロ達は久しぶりに鴉の家に向かい昼食を済ませることにした。

 

愛海「あら久しぶり!あら、そちらは新人のKAN-SENさんかしら?」

 

阿修羅「長門型秘匿戦艦、阿修羅だ」

 

愛海「よろしくね、阿修羅さん」

 

そしてそれぞれが食事を頼み、食事を終える。

 

愛海「皆最近どう?こっちは私1人でやってたのが1人増えて助かってるわ」

 

赤城「蛟さんですよね?」

 

愛海「そうよ。蛟ちゃん、ちょっとおいで~」

 

すると厨房から蛟が出てきてヒロ達に一礼する。

 

蛟「初めまして、私は蛟と申します」

 

蛟を見たヒロは目を丸くしており、阿修羅は何か違和感を感じているようだ。

 

冴「2人ともどうしたの?」

 

ヒロ「あ···あ···」

 

ヒロは口をパクパクさせた後、メモ用紙に書き込んだ。

 

『あなたはKAN-SENですか?』

 

阿修羅「お前から感じられるもの···まさか、私と同じ秘匿KAN-SENか?」

 

蛟は少し微笑み、答えた。

 

蛟「はい。私は秘匿KAN-SENです···では改めて、私は『扶桑型秘匿航空戦艦"蛟"』です」

 

赤城「あなた、KAN-SENだったのですか?」

 

蛟「はい。黙っていて申し訳ありませんでしたが、ここで見てみようという思いからですので、ご了承ください」

 

時雨「まあ、それは良いとして···いつからいたの?」

 

蛟「重桜がアズールレーンから離反する少し前に愛海さんに拾われ、この姿となりました」

 

阿修羅「となると空のキューブは···」

 

愛海「キューブは海辺にあったら拾ったの。設計図は遠出した先でやった肝試しの時に見つけたの」

 

ヒロは蛟に興味津々である。蛟と愛海は窓のカーテンを閉めると蛟は艤装を展開し、ヒロは蛟の艤装に目を輝かせており、阿修羅も驚いている。

その後、蛟は『ここで見ることにします』とのことで、軍に来ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、ヒロの部屋の窓が小さく叩かれ、ヒロが覗くとそこには鉄血のケルンがいた。ヒロが窓を開けるとケルンは周囲を見渡した。

 

ケルン「お久しぶりです。折り入って頼みがあります」

 

ケルンからは敵意は感じられなかったため、ヒロはケルンを部屋に入れる。

 

ケルン「単刀直入に言います。これから鉄血に来てもらえませんか?」

 

ヒロはメモ用紙に書き込む。

 

『鉄血に所属ってこと?』

 

ケルン「いえ、話し合いのためです。知っての通り、現在鉄血は『毒をもって毒を制す』という事からセイレーンの技術の使用と解析を行っています。しかし、黒鉄 義人の重桜での件でこの先の方向性を議論することとなり、争いを望まないKAN-SENの意見もあることから、今さらアズールレーンに戻れはしなくても話し合う必要はあるのだと、鉄血艦隊の総指揮を執っているビスマルクさんが判断しました」

 

ヒロは相づちを打ちながら話を聞き、返事を出そうとした時、部屋の扉が開かれる。

 

赤城「話は聞かせていただきましたわ」

 

ヒロの部屋に赤城とケンタウルスが入ってくる。ケルンは身構えるが、ヒロはメモ用紙に書き込む。

 

『なんでここに?』

 

赤城「私はその···少々寝顔を見に来ましたの」

 

ケンタウルス「私は見回りをしていて、ここに立ち寄ったのだ···それで、貴様の話を信じられる証拠はあるのか?」

 

ケルンは頷き、ポーチから空のキューブを取り出す。

 

ケルン「鉄血で発見された、唯一の空のキューブです。これをヒロに渡します」

 

ヒロはケルンから受け取った空のキューブを眺め、頷く。

 

ケンタウルス「なるほど·····ヒロだけ行かせるのは無理だ。私も同行しよう。赤城は?」

 

赤城「無論ですわ」

 

ケルン「···わかりました」

 

ヒロは書き置きと空のキューブを机に残し、身支度を整えるとケンタウルスの背に跨がり、ケルンに着いていった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、ヒロの部屋にある書き置きと空のキューブを見た銀治はため息をついていた。

 

『鉄血の人とお話してきます。赤城とケンタウルスもいるので心配しないで!』

 

銀治「はぁ···まったく、お前というやつは···」

 

書き置きを見た各々の意見は様々だった。

 

加賀「姉様···まあ、無事を祈ろう」

 

時雨「まったく···一言言ってくれれば良いのに」

 

三笠「ヒロの選んだ事、無事を祈るくらいしかできぬが···」

 

憤怒「ああもうっ!なんでオレも誘わねぇんだよ!」

 

阿修羅「···鉄血の場所は判明しているからな。何かあれば攻め込めば良い」

 

ウォーエンド「でもちょっと不安なんだよね···」

 

雪羅「わ、私も昨日夜b···寝顔を見に行けば···!」

 

天「雪羅、お主はヒロの事になると不純な動機しか持てんのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ヒロ達は鉄血へと到着する。

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

蛟が秘匿KAN-SENだった事に気づいていた人はいたと思いますが、まだ詳細は明かせません。
そして、ヒロ達の今後とは···?
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