Ravens lane ─鴉達の未来─ 作:ダイヤモンド傭兵
対面したビスマルクとヒロ。
どのような話となるのか?
第4章、最終回です!
そして、勘違いのないよう"念のため"言っておきますが、私の小説は全て、俺TUEEEではありません。
鉄血の基地に到着したヒロ達を出迎えたのは『ドイッチュラント』だった。
ドイッチュラント
「あなたがビマルクの呼んだ下等生物ね。どうして私を出迎えに寄越したのかはわからないけれど、まあ着いてらっしゃいな」
赤城「誰が下等生物ですって?」
ケンタウルス「貴様···!」
ヒロは2人を止め、メモ用紙に書き込んでドイッチュラントに見せる。
『気にしないで。いつか下等生物じゃないことを証明するから』
ドイッチュラント「ふうん···なら証明してみせなさいな。まあその日が来れば良いけれどね」
ヒロは胸を張っている。それを見た赤城とケンタウルスは落ち着き、ドイッチュラントに着いていく。
そしてビスマルクのいる部屋の前に着くと、赤城とケンタウルスは入ることができないため、部屋の前で待機する。ヒロは部屋に入り、ビスマルクと対面する。
ビスマルク「久しぶりね」
ヒロの頷き、笑顔を向ける。座るよう促され、ヒロは応接用のソファーに座る。
ビスマルク「···アズールレーンから離反した私達に、あの時と変わらず接してくれてるのね」
ヒロは笑顔で頷き、メモ用紙に書き込む。
『だってまたここに来れたのと会えたのが嬉しいから』
ビスマルク「そう···今回は色々聞きたいこともあるが、まずは出迎えてくれたドイッチュラントについてどう思う?」
『何か抱えてると思う』
ビスマルク「そう。あの子にはあの子で抱えてるものがあるのだけれど、この様子だと悪い空気にはなってないようね」
ヒロはサムズアップする。
ビスマルク「あなたは、この先の未来をどう見てる?」
『戦争はまだ続くと思う。けれど、絶対に止められる』
ビスマルク「どうしてそう思うの?」
『皆がいるから』
ビスマルク「皆?」
『アズールレーンとレッドアクシズの皆』
ビスマルク「レッドアクシズはアズールレーンから離反して宣戦布告しただけじゃなくて、セイレーンとも繋がりがあるのに?」
ヒロは頷く。
『だって、僕は手を取り合えることを信じてるから。だから今、僕達はこうして話してる』
ビスマルク「なるほど···」
『それに、アズールレーンからは離反したままでも良いと思う。だって手を取り合うのに本当だったらいちいち条約とかなんて必要ないでしょ?』
ビスマルク「裏切り者が出てくるから、条約は必要なのだが?」
ヒロ『わかってる。でも僕は信じたいんだ』
ビスマルク「ふぅ···あなた指揮官にでもなったら?」
ヒロは眉毛をハの字に曲げて首を振る。そして書き込んだメモ用紙を口に咥えて右手を差し出す。
『戦争、もうやめよう?条約とかめんどくさいことなんていいからやめよう?また皆で一緒に笑おうよ?』
ビスマルク「ヒロ·····」
ヒロ「(口をパクパクさせる)···だ···Da···ダいjoうブ!」
ビスマルクは、その手を·····················
ヒロとビスマルクが部屋から出てくると、ヒロは笑顔でビスマルクは一言···
ビスマルク「ヒロの話しに乗ろうと思う。詳細は後で話すから、ヒロ達はゆっくりしていって」
ケルン「じゃあ私は宿舎に案内しますね」
宿舎に案内されたヒロは赤城とケンタウルスと先程の事を話し、2人とも納得はしたものの、引っ掛かることがあるようだ。
赤城「鉄血が仮にこのまま本当に停戦してくれたとしても、サディアがどう出るか···」
ケンタウルス「いや、この基地のKAN-SEN達が承諾しても、上層部がな···まあ、それこそ"めんどくさいことなんていい"···だな」
その後昼食の時間となったため食堂へと向かう。そこで以前の視察の際に会ったオイゲン達を見つけると手を振る。
オイゲン「あら、久しぶりね。ビスマルクから聞いたわ」
ローン「お久しぶりです」
ヒッパー「あら、久しぶりね。てか頬っぺたの傷どうしたの?」
U-410「また会えたわね」
ヒロは久しぶりに会えた事からウキウキで食事をとる。すると1人のKAN-SENが近づいてきた。
KAN-SEN「初めまして、私は『フリードリヒ·デア·グローセ』よ。隣、良いかしら?」
ヒロは頷き、隣の席をを取られたケンタウルスは一瞬悔しそうな顔をしたがすぐにいつもの表情に戻る。
フリードリヒ「ボウヤがヒロって子ね?ビスマルクから聞いてるわ」
フリードリヒはヒロに興味津々の様子である。色々と話をしてみたところ、フリードリヒはヒロを気に入った様子だった。
ビスマルク「···ということだが、どう?」
鉄血代表《無理だ、こちらは賛同できん。たかだか1人の小僧の意見だろう?それに重桜の者ではないか。そこまでは不問にしても良い···だがな、その提案は受けられない。我々は勝つべきなのだ!他の国にも、セイレーンにも》
ビスマルク「そう···こちらが抜けると言ったら?」
鉄血代表《ふん、こちらは新たなビスマルクの建造に成功している。代わりはいる》
ビスマルク「だろうと思った···じゃあ、これっきりということだ」
鉄血代表《·····》
ビスマルクはビデオ通話を切ると、立ち上がる。
その後、ビスマルク達は鉄血から離反することとし、ヒロをボートに載せてケルンに牽引させ、それを囲むようにして重桜へ向かう事となった。
しかし進む途中で急に霧が立ち込めてくる。
赤城「これは···鏡面海域!?」
ビスマルク「総員、ただちに脱出!」
霧を抜けようとするが、ヒロ達は鏡面海域へと飲み込まれてしまう。すると大量の人型セイレーンが現れ、応戦する。
赤城「出口を探しますわ!」
赤城は艦載機を飛ばし、その一部を出口の捜索に向かわせる。更にヒロへ砲口を向けたスカベンジャーⅡにオイゲンが砲撃し退ける。
ケンタウルス「数が多い···これでは!」
赤城「出口を見つけましたわ!けれど···もう!」
鏡面海域から脱出するための出口を見つけることができたが、それはもう小さくなっていた。
すぐに次々とKAN-SEN達は脱出し、ヒロもケルンに牽引され脱出しようとする。しかしその出口にセイレーン達は攻撃を集中し、妨害される。
ケンタウルス「ここは任せろ!お前達は早く行け!」
ケンタウルスはセイレーン達に立ち塞がり、スマッシャーⅡを槍で貫く。
ドイッチュラント「このっ!」
ドイッチュラントはまだ戦闘を続けようとしているが、ケンタウルスが襟首を掴む。
ケンタウルス「早く行けと行っているだろう!···艤装を解除しておけ。ヒロ!受け止めろ!」
ケンタウルスはヒロに向けてドイッチュラントを投げ、ドイッチュラントが艤装を解除すると共にヒロが受け止める。
そしてケンタウルスは振り向き、ヒロに向かって叫ぶ。
ケンタウルス「ヒロ!お前の航路を進め!立ち塞がる者は薙ぎ払え!進め!」
ヒロは見てしまった。
ケンタウルスはドイッチュラントを投げる時に腹部にレーザーを1発受けていたのだ。
そしてケンタウルスが行こうとした時、ヒロは時雨からのお守り袋を投げ渡す。
ケンタウルスはヒロに向けて笑顔を向け、セイレーンの群れに突撃していき、ボートが出口を抜けると共に出口は閉じてしまう···
推奨BGM『思い』
ケンタウルスは次々と人型セイレーンを撃破し続け、更に増援として現れたKAN-SENも撃破していく。
しかしこれまでとは違い連携が上手くとれており、更に対ケンタウルスに特化した動きも見せている。
ケンタウルス「なるほど···気づいたか!」
ケンタウルスはその構造上旋回が遅く、更に突撃するという性質上、"味方からの支援が前提"となっている。これまでは連携や対ケンタウルスへの戦闘法が確立されていなかったため、単独で勝利できていただけである。
ケンタウルス(ヒロ···私はお前と出会えて···嬉しかったぞ···)
ケンタウルスはセイレーンの顔面を槍で貫き、斬り上げると共に砲弾を破壊する。
ケンタウルス「おおおおおおおおっ!」
ケンタウルスは砲撃を受けながら突撃し、軽巡のKAN-SENの胸を貫く。
ケンタウルス(お前は忘れられ、消えゆくだけだった私を···私達設計図をあの輝く目で見つめ、認めてくれた···!)
ケンタウルスの左腕が戦艦のKAN-SENの砲撃をもろに受け、千切れ飛ぶ。更に砲撃とレーザーが体に命中する。
ケンタウルス(あの純粋で、眩しい笑顔が···それが私達に向けられているのが嬉しかった···!)
槍の柄がレーザーによって切断され、刃の部分が海に落ちる。
ケンタウルス(私だけではない···全てのKAN-SENに、ただ殺すための兵器でない道を見せてくれた···そんなお前が···!)
ケンタウルスの右前足が破壊され、右目は撃ち抜かれ···倒れる。
ケンタウルス(ヒロ、私は···お前を·····あなたを···)
空から大量の爆撃が行われる。
ケンタウルス「愛しているぞ」
ケンタウルスは爆撃による水柱に飲み込まれた。
読んでくださり、ありがとうございます!
秘匿KAN-SEN達は無敵ではありません。対策と連携がとれていれば勝利することは十分可能なのです。
今回は数の暴力もありましたが···
また、ケンタウルスは秘匿KAN-SENの中で最も対策のとりやすい秘匿KAN-SENでもあります。