Ravens lane ─鴉達の未来─ 作:ダイヤモンド傭兵
鉄血から帰還したヒロと赤城、そして鉄血から離反したビスマルク達···
そして世界はまた動き出す。
重桜に帰還したヒロ達を銀治達は出迎えるが、ヒロの今までに無い苦しそうな、何かを強く我慢している顔を見ると、三笠と時雨はヒロを部屋に連れていく。
そして銀治は赤城に耳打ちする。
銀治「ケンタウルスは?」
赤城は無言で首を横に振り、ビスマルク達の事を伝えてヒロの元へと向かう。
銀治「そうか···」
雪羅「ではビスマルクさん達はこちらへ」
雪羅はビスマルク達を連れて仮の宿舎へと向かい、憤怒は海を眺めている···
その日ヒロは酷く落ち込んでおり、宿舎が増築するまでのしばらくの間ビスマルク達は仮の宿舎で過ごす事となり、今後について話し合うことになった。
銀治「儂らは問題ない。それに、せっかくヒロと話し合ったのに無下にするわけにもいかんしな」
ビスマルク「感謝するわ」
冴「あ、それと鉄血の技術で興味深いものがあったら後で教えてくれる?兵器とかじゃなくて、暮らしに役立つ方の」
ビスマルク「そっちの技術なら、喜んで」
その頃、雪羅は秘匿KAN-SEN達を集めて会議を行っていた。
雪羅「おそらく、あるいは既に我々秘匿KAN-SENへの対抗策が確立されつつあると思います。ケンタウルスの件がそれに該当するかは不明ですが···」
憤怒「そりゃあな···」
天「それは一理あるのう。特に憤怒は初期からおるしのう」
ゴア「それかぁ~、対策とられる前に皆殺しとか?」
阿修羅「となると、早急にこちらも対策を立てねばな」
ウォーエンド「めんどくさいなぁ~」
雪羅「私達個人の対策の他に、こちらにいるKAN-SEN達を私達直々に鍛えようかと思います」
阿修羅「なるほど、それは良いな」
ウォーエンド「いつかやると思ってたけど···」
こうして、秘匿KAN-SEN達によるKAN-SEN達への訓練が決定したのだった。
その日の夜、ヒロは1人で今にも泣きそうな顔でバルコニーから星を眺めていた。
ヒロは泣かずにここまで来た。しかし度重なる出来事により、ヒロの精神はボロボロだった。
ヒロ「あ···あ···」
ヒロは少しでも声を出そうとするが、やはりなかなか出ない。すると背後のガラス扉が開き、赤城がやって来る。
赤城「ヒロ、眠れないの?」
ヒロは頷く。しかしその顔はやはり今にも泣きそうな顔である。赤城はそっとヒロを抱き締める。
赤城「ヒロ···大切な人のために泣くことは、決して悪いことではありません。それに···」
ヒロは赤城の顔を見上げる。
赤城「私はこれから少し、何も見ません。何も見なかったことにします」
赤城は先程より強くヒロをその胸に抱き締める。するとヒロの目からは大粒の涙が溢れ出し、ヒロは声こそ出ないものの、泣いた。涙がヒロの顔と赤城の胸を伝い、その光景を大空の星達だけが見ていた。
その頃、セイレーンの拠点では···
オブザーバー「2人とも、ずっと探していた『本来起こり得た未来』と同じ世界を観測することができたわ。けれど、今はまだ"準備"があるから確認しに行くことはできないけれど、それが終われば···ね?」
テスター「フフフ、やっと書き換えられる前の未来を見れるのね···」
ピュリファイアー「さぁて、未来の連中はどんな顔してんのかなぁ?」
読んでくださり、ありがとうございます!
さて、色々なフラグが立ちましたがどうなるのでしょうね?
では、前回解説できなかった蛟についての情報がこちらです!
●扶桑型秘匿航空戦艦 蛟
黒い長髪に黒い巫女服、赤い下駄を身に付けている秘匿KAN-SEN。
X字にある4枚の飛行甲板と大型の3連装砲を主力としている。
性格はどこかもの悲しげな雰囲気であり、『不幸か幸福か』について謎のこだわりがある。
設計図に関しては売られる訳でもなく捨てられる訳でもなくただただ忘れ去られており、蜂が設計図を巻き込んで巣を作っていたほど。それにより蛟は忘れられることを酷く恐れているが、愛海と共にいる限りは問題はないとされている。
●蛟のスキル
『不幸と幸福』(支援スキル)
戦闘開始時と20秒毎に15秒間味方全体の火力を10%(MAX30%)上昇させ、敵全体の火力を10%(MAX30%)低下させる。
『忘れないで』(攻撃スキル)
爆撃が命中した数と同数の3発の特殊弾幕を連続で展開する。威力はスキルレベルによる。
『秘匿されし者·蜂』(支援スキル)
体力が残り50%以下になると味方全体を20%回復させ、15秒間敵全体の命中と速力を10%(MAX20%)低下させる。