Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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長門と会ったヒロ達は重桜の中枢を観光してみる事にした。

すると手合わせを頼まれることになり···?


第4話 重桜

ヒロ達は重桜の中枢を観光するため、街で様々な所を回り、途中で他のKAN-SENの所へも行ってみる事にした。

ヒロの生まれ育った地域では見られない物も多くあり、ヒロは目を輝かせる。

 

するとある店でヒロはより目を輝かせ、2つの商品を買った。そして赤城と加賀に買ったものを渡す。

 

赤城「これは···髪留め?うふふっ、ありがとう!」

 

加賀「髪飾りか。感謝するぞ」

 

赤城には桜の紋様のある赤い髪留めを、加賀には青い牡丹の髪飾りをそれぞれヒロは手渡した。

2人に喜んでもらえて、ヒロは笑顔になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、時雨の会いたいKAN-SENの所へと向かい、1つの家に入る。

 

時雨「白露!夕立!江風は···やっぱりいないわね···」

 

夕立「オォウ!時雨じゃないか!久しぶりだな!」

 

白露「むう?ふわぁ···時雨ちゃんおはよう···」

 

時雨は2人と楽しく談笑し、ヒロはその光景を眺めながらニコニコしており、銀治はこの時のために持ってきていたお菓子を出したが、好評だったため、銀治も嬉しそうな顔をしている。

そして話はヒロの話題に移る。

 

夕立「お前があの1人でセイレーンと戦った人間か?」

 

ヒロは頷く。

 

夕立「人間でそこまでやれるなんて凄いぞ!」

 

ヒロは嬉しそうにニコニコしている。

 

???「なるほど、ヒロ···というのか」

 

ヒロ達の背後に銀髪の少女が立っていた。

 

時雨「『江風』、いたなら言ってくれれば良いじゃない!」

 

江風「試しにつけていたのだ。時雨以外は全員気づいていたがな」

 

時雨「もう···ん?てことはヒロも?」

 

ヒロは頷く。

 

江風「ヒロ···長門様に対しての行為、感謝する。だが、もしこの先無礼を働くことがあったらその時は···」

 

赤城「その時は、なんです?」

 

江風「赤城···」

 

赤城「ヒロは無礼を働くことはありません···それに、ヒロに手を出そうとするのなら···」

 

するとヒロは赤城と江風との間に立ち、赤城と江風の手を繋がせ、口に加えたメモ用紙を2人に代わる代わる見せる。

 

『ケンカはだめ!』

 

赤城「···そうですわね、ごめんなさいね江風」

 

江風「···こちらもすまない、このような時にこんな話題をしてしまって」

 

ヒロは首を横に振ってからメモ用紙に書き足し、サムズアップする。

 

『気にしてないよ!』

 

江風「···そうか。ではまたな」

 

時雨「もう行くの?茶の一杯くらい飲んでいきなさいよ」

 

江風「私には任があるのでな。失礼する」

 

江風は行ってしまったが、ヒロは手を振っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方となった頃、中枢地区の基地へと入り、他のKAN-SEN達と会うことに。

 

黒い長髪の女性「初めまして、私は愛宕よ」

 

黒いポニーテールの女性「そなたがかのセイレーンと一騎討ちをした者か?拙者は高雄と申す者だ」

 

ヒロはペコリと頭を下げる。すると基地の奥から1人の軍服を着た男がやって来る。

 

男「遅れてすまない。私は重桜全体の指揮官を任されている『黒鉄(くろがね) 義人(よしと)』だ」

 

銀治「おお、義人か!久しぶりだな」

 

義人「お久しぶりです、先生」

 

銀治「お前はもう指揮官にまで登り詰めたのか?」

 

義人「いえ、この状況で私以外におらず、私に指揮権が移されました」

 

銀治「そうかそうか!」

 

義人「それと···君があのセイレーンと一騎討ちをした男だな?先生を守ってくれた事、感謝するぞ」

 

すると、今度は高雄がヒロに話しかけてきた。

 

高雄「···なぁ、ヒロ···拙者と手合わせ願う。セイレーンと一騎討ちをした力、この手で確かめたいのだ」

 

ヒロは悩む動作をする。

 

銀治「ヒロは昔から自ら戦うのは好きじゃないんだが···まあ、良いだろう。ほら、お前の力を見せつけてこい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基地に併設されている道場にて、ヒロと高雄は竹刀を構えて対峙する。

 

義人「それでは···始め!」

 

2人は同時に走りだし、高雄は間合いに入ったところですかさず袈裟に振り下ろす。しかしヒロは姿勢を低くしながら横に回転し、そのまま背後に回り込み、頭に竹刀を振り下ろす。

 

義人「勝負あり!」

 

高雄「速いな···流石はセイレーンと一騎討ちをした男だ。拙者もまだまだだな···次は勝たせてもらう」

 

ヒロと高雄は笑顔で握手をする。

 

愛宕「高雄ちゃん···いつもならあんな感じじゃないのに···フフッ」

 

高雄「あそこまでやられると逆に清々しい···また挑戦したいのは変わらんがな」

 

銀治「ハッハッハッ!だそうだヒロ!」

 

ヒロは銀治に頭をガシガシと撫でられている。すると、再び基地の奥から何者かがやって来る。茶色の長髪に赤い服···赤城と似ているところがある女性は···

 

女性「げほげほ···赤城、加賀、お久しぶりですね」

 

義人「『天城』!あまり動いては···」

 

天城「少しなら大丈夫です。それに、せっかく赤城達が来たのだから挨拶ぐらいしませんと」

 

天城「あなたがヒロですね?私は天城と言います。赤城達は迷惑かけてないかしら?」

 

ヒロは首を横に振る。

 

天城「フフッ、なら良いです」

 

ヒロは天城の容態を心配する素振りをしているが、天城は笑顔で応対し、少しの談笑の後、ヒロ達は帰路に着く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤城「では、また会いましょう!」

 

加賀「達者でな!」

 

ヒロ達は手を振りながら車に乗り込み、拠点へと戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤城「また会えると解っていながら、この胸の穴は何でしょうか?」

 

加賀「姉様···」

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

今回は重桜の指揮官などが出てきましたね。ヒロの戦闘能力はスマッシャーⅡ戦でもあったようにかなりのものです。

●黒鉄 義人
身長175cm、黒髪の短髪で30歳。
重桜の全体の指揮を任される事となった男。指揮官としての日は浅いものの、指揮能力はかなり高い。
天城とは恋仲であり、天城の事をとても気にかけている。
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