Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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それぞれが交戦を開始し、蛟や大蛇も加わる。



大蛇「おう作者、随分と待たせてくれたじゃねぇか」

作者「申し訳ない···」


第43話 激突

エリザベス達はテスターと交戦し、レーザーを回避しながら攻撃を撃ち込んでいく。

テスターのマンタエイのような艤装から放たれるレーザーを回避したベルファストが魚雷を発射し、それに合わせてアマゾンが砲撃していく。

そして互いに損傷していく中、ジャベリンは憤怒とケンタウルスが戦っているのを見てしまう。

 

ジャベリン「ケ、ケンタウルスさん!?」

 

一瞬動きが止まったジャベリンにテスターは狙いを定めるが、エリザベスがテスターの艤装と目の前の海面に砲撃し、怯ませると同時に視界を塞ぐ。

 

アマゾン「何してるのよっ!」

 

エリザベス「···ジャベリン、このエリザベス様から命令よ!憤怒の援護に向かいなさい!」

 

ジャベリン「でもっ!」

 

ベルファスト「ここはお任せを!」

 

ジャベリン「···ありがとうございます!」

 

ジャベリンは憤怒の元へと駆けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、ピュリファイアーと戦うビスマルク達も激戦を繰り広げていた。

シュモクザメのような艤装から放たれる高威力の極太のレーザーは近くの今を跡形もなく消し炭にし、チャージしている間にダメージを蓄積させて怯ませることで極太レーザーの発射を阻止しているが、苛烈な攻撃に苦戦している。

 

ピュリファイアー「ほらほらどうしたぁ!?」

 

ピュリファイアーの攻撃を回避していたドイッチュラントは気を見計らったように笑みを浮かべる。

 

ドイッチュラント「あんた···ホンット、バカねぇ!」

 

その瞬間、ピュリファイアーの艤装の下部にU-410の魚雷が直撃し、大きなダメージを与え、怯んだ隙にビスマルクとフリードリヒの砲撃が更にダメージを与え、それに合わせてグラーフの爆撃がピュリファイアーの視界を塞ぎ、ドイッチュラントは距離を離す。

 

ピュリファイアー「このっ!」

 

オイゲン「よそ見してて良いの?」

 

オイゲンの砲撃が左側面からピュリファイアーに命中し、ローンはピュリファイアーの右斜め前から砲撃する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、アーキテクトと交戦している肇和達はアーキテクトの独特な戦術に苦戦していた。

損傷した人型セイレーンを下がらせては『オオホモラ』のような艤装に背負っている装置の器具で応急処置を施し、再び戦場に送り出している。そして自身も攻撃を行うため、肇和達は苦戦している。

 

撫順「もうっ!なんなのさぁ!」

 

アーキテクト「それっ!どんどんやっちゃうぞ!」

 

再び損傷したセイレーンを応急措置しようとした瞬間、土佐の砲撃が命中し、そのセイレーンは行動不能になる。

 

アーキテクト「あぁ~!よくもやったなぁ···怒っちゃうぞ!」

 

土佐「よそ見していたお前が悪い」

 

そして接近した撫順が砲撃しながら回り込み、アーキテクトが撫順を攻撃しようとした隙に寧海と平海の砲撃の砲撃が命中し、アーキテクトは怯む。

そこに土佐の砲撃により艤装の背負っている装置が破壊され、撫順のドロップキックにより更に怯む。

そしてトドメに肇和と応瑞の砲撃が直撃し、アーキテクトは大破する。

 

アーキテクト「くそう···負けちゃったぞ···」

 

しかし肇和達は殺すことなくアーキテクトを拘束する。

 

土佐「ヒロからの伝言で殺すなと指示が出ている」

 

実はヒロはそれぞれの艦隊の旗艦に『今回は殺さないで』とメモが配られていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推奨BGM『Dirty Walker』(ACVDより)

 

ケンタウルスの突撃を回避した憤怒は振り向きざまに砲撃するが回避されてしまう。

 

憤怒「ケンタウルス!テメェ!」

 

再び突撃してきたケンタウルスは憤怒の前で急停止し、槍で連続で突いてくる。憤怒は回避するのが精一杯であり、憤怒の頬を槍が掠める。

しかしその時、ジャベリンの砲撃がケンタウルスの下半身に命中し、ケンタウルスは憤怒から離れる。

 

ジャベリン「憤怒ちゃん、大丈夫!?それに···ケンタウルスさん!」

 

ケンタウルス「ほう?お前が来たか···」

 

ジャベリン「あなたがどうしてその場にいるかはわかりませんが···通させてもらいます!」

 

ジャベリンはケンタウルスに向かって駆ける。

 

ケンタウルス「ふん、面白い!」

 

ケンタウルスとジャベリンは互いにぶつかり合い、槍を交える。しかしケンタウルスの方が力が強く、槍も大きいため、ジャベリンは押される。そこに憤怒の砲撃による支援があり、ケンタウルスとジャベリンは距離を離す。

 

ケンタウルス「腕を上げたな···良い、実に良いぞ!」

 

ケンタウルスはジャベリンに突撃し、再び槍を交える。ケンタウルスが横薙ぎに払い、ジャベリンはしゃがんで回避しそのままの体のバネを利用してケンタウルスの脚部に槍を突き立てる。しかし傷を着けることはできてもそれ以上のダメージを与えることはできなかった。

 

ジャベリン「なっ!?」

 

ケンタウルスはジャベリンを掴むと放り投げ、主砲が向けたところに憤怒が砲撃し、主砲を破壊する。

そしてケンタウルスは憤怒の胸ぐらを掴み、何かを呟く。それに憤怒は目を見開き、ケンタウルスは憤怒を放り投げてヒロ達の向かった方向へ向かう。

 

憤怒はそれをただ眺めていた。

 

ジャベリン「追わないんですか!?」

 

憤怒「ああ。あれでいいんだ···よし!ジャベリンはエリザベス達の援護に戻れ!オレはビスマルク達の援護に向かう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推奨BGM『HIGH FEVER(sweetest thing)』(ACVDより)

 

 

阿修羅達はセントエルモとの交戦を続けており、ゴアの艦載機が機銃によって薙ぎ払われ、雪羅の連れてきた骨格船は全て撃破されていた。

そしてセントエルモから放たれたミサイルを天は回避した。

 

雪羅「やはり、この性能···未来の兵器かと思われます」

 

阿修羅「だろうな···」

 

セントエルモのスピードは決して速くはないが、その装甲と火力は圧倒的である。

 

セントエルモ「どうしたぁ?そんなものかぁ!?」

 

セントエルモの砲撃をゴアは間一髪で回避し、天が上空から砲撃する。

 

セントエルモ「鬱陶しいハエがぁ!」

 

セントエルモは機銃で薙ぎ払おうとするが、そこにゴアの艦載機が盾となり、雪羅の狙撃が機銃を撃ち抜く。そして天はセントエルモの砲台を狙い撃つ。

阿修羅が接近しつつ砲撃し、注意を引こうとする。そしてウォーエンドの魚雷がセントエルモの脚部艤装に命中し、ダメージを蓄積させていく。

 

セントエルモ「貴様らぁ···!」

 

セントエルモは背部艤装の一部を稼働させ、ミサイルを組み立てる。

 

セントエルモ「沈めよ···!」

 

セントエルモの背部艤装から1発のミサイルが真上に放たれる。それは空中で方向転換し、阿修羅に狙いを定めて飛んでくる。

 

阿修羅「退避ぃぃぃぃぃ!」

 

それぞれは回避行動を取るが、狙い目だった阿修羅は直撃こそ避けたものの中破(大破寄り)してしまい、防御に使った右の義手は3本とも破壊されてしまった。最も速力の遅いゴアも中破してしまう。雪羅は小破に留まり、天は爆風で海面に叩きつけられ、ウォーエンドは衝撃で大きく怯んでいた。

 

阿修羅「まさか···姉上を沈めた"核"を使うとはな···」

 

ゴア「アッハハ···熱い、よ···」

 

よろけながら2人は立ち上がり、阿修羅は1つだけ残った主砲を向け、ゴアは飛行甲板を破壊されたため残っている主砲を向ける。

 

セントエルモ「まだ生きているとはな···もう一度食らうがいい!」

 

セントエルモは再び核ミサイルを組み立てるが、無防備となっている背後から天とウォーエンドが攻撃し、組み立て中の核ミサイルは大きな爆発を起こし、更にそれがダメージの蓄積された部位に衝撃を伝播させ、セントエルモは大破した。

 

セントエルモ「がああああああああああっ!貴様らぁぁぁぁ!」

 

すると阿修羅はセントエルモに駆け寄る。

 

阿修羅「うおおおおおおおおっ!」

 

阿修羅は残った左下の義手でセントエルモの顔面を殴り付け、セントエルモは倒れる。

 

セントエルモ「ハァ···ハァ···殺せよ···トドメを刺せよ!」

 

阿修羅「私達の主の命により、それはできない」

 

セントエルモは雪羅によって拘束された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推奨BGM『The Mother Will Comes Again』(ACVDより)

 

 

オロチは距離を取りながらレーザーを連射するが、戦艦とは思えないスピードで大蛇は回避し、距離を詰めてくる。

 

オロチ(なんだこいつは!?戦艦のスピードじゃない!)

 

大蛇「攻撃なんてよぉ、当たらなければ意味無いだろ?」

 

オロチは艦載機を発艦させ、爆撃を大量に投下する。大蛇は回避していくが、1発だけ大蛇に当たりそうになる。しかし大蛇はそれを裏拳で弾く。

 

大蛇「もし当たっても、効かなけりゃ良いだろ?」

 

オロチは唖然とする。攻撃は避けられ、当たってもほとんどダメージは無く、そして巨大な主砲の火力は尋常ではない。しかもその砲撃の連射力はかなりのもので、オロチは確実にスタミナと装甲を削られていく。

しかしオロチは仮にもKAN-SEN達のデータを統合したKAN-SENである。大量の艦載機と砲撃を合わせた飽和攻撃とあらゆる戦術を駆使していく。

 

大蛇「おおっ!やるじゃねぇか!」

 

しかしそれでも大蛇は余裕の表情を浮かべている。

 

オロチ「大和型···なんてものじゃない!」

 

大蛇「大和の欠点の克服、それが前提だったんでな!」

 

大蛇の艤装には計画途中だったのか、副砲のあるべき場所に副砲が無く、総火力は低いはずなのである。

しかしそれでもオロチを苦戦させるそのスペックにオロチは戦慄した。

 

オロチ(もし完成形だったら···)

 

オロチはリュウグウノツカイのような形の刀を抜き、大蛇に斬りかかる。大蛇はその刀を主砲の1つで受け止め、残り2つの主砲で砲撃する。

 

オロチ「KAN-SENのデータを統合した私が、こうも押さえられないとは···」

 

膝を着いたオロチに大蛇は歩み寄り、オロチの顔面を撃ち抜くように殴り付け、オロチは気を失った。

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

●アーキテクト
白いお下げの髪型で白いシャツに黒いジーパンとサスペンダーを着ている幹部セイレーン。
主に建造や修理、改造を担っており、本人の戦闘能力は高くはない。
しかしオオホモラのような艤装に背負わせている装置の器具を使い、その場で味方を応急措置したり、武器の換装を行うことも可能。

●大和型秘匿戦闘 大蛇
赤いツインテールの髪に青い特効服のようなものを着ているKAN-SEN。ちなみに腰には瓢箪があり、中の飲み物を移動中や戦闘中にも飲む。
正面からの戦闘を好み、主砲の76cm2連装砲は機械的なアームとなっている。
性格は好戦的ではあるが正々堂々とした戦闘を好む。

設計図としては大和型の欠点の克服を目的とされ、欠点の克服だけではなくあらゆる点の強化に成功したものの、その巨体がゆえに資材と時間がなく、建造されることはなかった。
また、主砲である76cm2連装砲は特殊な装填機構により連射力が高い。
余談だが、設計図には副砲を着ける予定の場所が空欄であり、副砲を着ける事が可能だったが、この時点(第43話)では着ける余裕がなかった。
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