Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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オブザーバー達と共に今後来るであろう敵の事を話し合う銀治達。
そして運命はまた交差する···


第47話 Position

オブザーバー「今回集まってもらったのは、今後敵対するかもしれない勢力についてよ」

 

銀治「ヒロから聞いたが、"本当の敵"って奴か?」

 

オブザーバー「それとはまた別の存在よ。簡単に言うと『セイレーンと同等のポジション』よ」

 

エリザベス「同じポジション···ということは、セイレーンと同じく人類をより強くし、"本当の敵"に立ち向かうだけの力をつけさせるための存在?」

 

オブザーバー「そういうこと。この世界は他と明らかに違う変化を多く起こしているから来るまではそんなにかからないと思うわ。あるいは、もう既に来ているか···」

 

ビスマルク「なるほど。ということはヒロのあなた達に対してのヒロのように力を見せつける必要があるわけね」

 

オブザーバー「そういうこと。そしてその敵名は『アビータ』よ。それと、アビータ関連でいくつか伝えておきたい情報があるわ」

 

オブザーバーは2つの画像を出す。1つ目はオロチとは違う、エンタープライズに似た姿のKAN-SEN。2つ目は蒼龍と似た姿のKAN-SENである。

 

オブザーバー「1つ目の画像のは『コードG』と呼ばれるKAN-SEN。コードGの因子を用いて私達セイレーンは創られたの。そしてアビータがここにも来た場合、間違いなくコードGを探しに来るわね。2つ目は『余燼(よじん)』と呼ばれるKAN-SEN。余燼はコードGを守るように動いているようだけれど、両方とも不明な点が多いわ」

 

雪羅「余燼···最近情報に入った『META』と呼ばれるKAN-SENにも関係が?」

 

オブザーバー「そうね。META化、あるいはMETAとして生まれたKAN-SENの一部が組織を組んだのがあの余燼ね」

 

長門「協力することはできないのか?」

 

オブザーバー「可能かもしれないけれど、どこにいるかも解らない以上、今は難しいわ」

 

銀治「なるほどな···まあ、そろそろ夕飯だ。食堂に行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食の時間が近づき、哨戒に出ていた艦隊が帰還していると脚部艤装だけ展開している大蛇とすれ違う。

 

綾波「大蛇さん?もうすぐ夕飯なのです」

 

大蛇「おう。ちょっと、夕飯までに魚釣れるか試してみたくてな。安心しろ、夕飯までには戻るさ」

 

そう言って大蛇は進んでいった。

大蛇はある程度進むと釣り針に餌をつけ、竿を振る。そして少しすると大蛇は辺りを見渡し、近くの岩の陰にいる人物に声をかける。

 

大蛇「そこで見ててどうしたんだ?」

 

???「気づいていたか」

 

大蛇は釣りをしながら尋ねる。

 

大蛇「おうよ!で、どうしたんだ?こんな所まで来て」

 

???「君は···何者だ?ぼく達のいた世界にはいなかったKAN-SEN···『エックス』の奴らとも違う···」

 

大蛇「オレは大和型秘匿戦艦 大蛇だ!秘匿KAN-SENって部類で、存在そのものが秘匿され、そのまま忘れ去られてた設計図だ。んでよぉ、もうすぐ夕飯なんだが食いに来るか?」

 

???「···遠慮します」

 

大蛇「そっか~そりゃ残念。てか今日は良いもん釣れねぇなぁ···じゃ、オレはそろそろ戻る。また来いよ!今度はこっそり酒でも飲もうぜ~!」

 

大蛇は陽気にそう言うと、のんびり航行しながら戻っていく。

 

???「秘匿KAN-SEN···か」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日の真夜中、ヒロの部屋の窓に何かが当たって音がする。ヒロはちょうど寝つけなかったので月光を片手に音の元を探しに行く。

すると外に艦載機が1機落ちており、折り畳まれた紙が取り付けられていた。

 

『鴉間 ヒロへ

 

突然の連絡すまない。今夜私達、夏月·ユーセフの艦隊はアズールレーンから脱走し、今そちらへ向かっている最中だ。

 

先日行われたアズールレーンとレッドアクシズの和平が結ばれ、それと同時に行われた会議でRavens laneを攻撃する事となった。

そしてそれに反対した夏月とテイル·オーウェンがその場で指揮官の任と軍属を剥奪された。

そのため私達は脱走することにしたのだ。

 

それを難しいかもしれないが、どうか信じてほしい。そして可能なら私達を迎え入れてほしい。

それともしかしたら、テイルの艦隊もそちらに向かっているかもしれない。そちらもどうか同様に頼む。

 

エンタープライズより』

 

ヒロはテイルの艦隊には空母がいなかった事を思い出すと同時に一気に目が覚め、駆け出す。

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

今回で新たな敵の存在とコードGに関して出てきましたね。
大蛇と会ったのは誰でしょう?

●シュープリス
黒いカラーリングと黄色のメインカメラの第4世代型中量2脚。
武装は右手にライフル、左手にアサルトライフル、右背部にグレネードキャノン、肩にフレアである。
スピードを重視しており、装甲は中量機体の中では高くない。
しかしその使用者の戦果はトップクラスであり、第4世代の魅力を世界に知らしめた存在でもある。

●ステイシス
青いカラーリングと青いメインカメラの第4世代型中量2脚。
武装は右手にアサルトライフル、左手にレーザーバズーカ、右背部にPMミサイル、左背部に『増設レーダー』である。
独特な前傾姿勢の機体であり、高速戦を想定されており、ステイシスの使用者はシュープリス同様にトップクラスの実力を持つ。
余談だが、ステイシスはシュープリスの後継機として設計されたが、シュープリスの使用者に合わず、当時の新人に送られることとなった。
また、本来なら軽量2脚として設計されたのだが装甲の素材変更に伴い、中量2脚となった。

●アサルトライフル
ライフルとマシンガンの中間の性能であり、扱いやすい部類の武器でもある。
また、シュープリスとステイシスのアサルトライフルは銃剣の代わりに使えるようになっている。

●レーザーバズーカ
レーザーライフルの威力をバズーカ並に高める代わりに弾速を遅くしたもの。

●グレネードキャノン
爆発する砲弾を発射するキャノンで、その範囲は広いものが多い。
"グレネード"と表記しているのはキャノン系が複数種類存在するため、"爆発するもの"はグレネードキャノンに分類されている。

●PMミサイル
目標に別方向から回り込んで飛んでいくミサイル。
ステイシスが装備しているのは4連発で斜め上から飛んでいくもの。
現状、PMミサイルは2種類しか存在しておらず、もう1つは左右から飛んでいくものである。

●フレア
多数の熱源を射出し、ミサイルをあらぬ方向へ誘導するもの。
同時射出型と連発型があり、シュープリスのは連発型である。

●増設レーダー
外付けのレーダーで、レーダー範囲を広げるもの。

●エックス
人類の本当の敵であり、それ以上の情報は現在閲覧不可。
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