Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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阿修羅の艦隊と肇和の艦隊は東煌へと攻め込む。


第51話 微笑み

曇天の下、阿修羅の艦隊と肇和の艦隊は日本海から最短距離で東煌へと攻め込むため、向かっていた。

そして東煌に近づいてくると東煌のKAN-SENや量産型が立ち塞がる。

 

阿修羅「私の弾薬は有り余っている。お前達は戦力を温存しておけ」

 

そう言うと阿修羅は東煌艦隊の群れに突撃し、陣形の中に潜り込むと全方位砲撃を行い、そのまま東煌艦隊を蹂躙する。

阿修羅本来の戦術をより活かすための改修となっているため、艦隊はあっという間に全滅する。

 

応瑞「これが···本来の性能···」

 

阿修羅「油断するなよ、まだまだ敵はいる」

 

そして東煌の基地へと辿り着き、基地を襲撃する。阿修羅は以前のヒロへの人体実験の件によりより怒りを噴出しており、その容赦ない攻撃により東煌のKAN-SEN達は怯え、中には逃げ出す者もいた。

 

阿修羅「さぁ命が惜しくばどけぇ!敗北者どもがぁ!」

 

阿修羅は周囲に一斉射し、基地の建物は崩れ落ちる。そしてそのまま更に侵攻していくと、やけに重装備な兵士がぞろぞろと現れた。彼らは恐怖を感じることがないのかそのまま突撃してくる。

阿修羅は躊躇わず砲撃し、1人の兵士の足首を掴むと他の兵士に対し棍棒代わりにして殴り付ける。

 

阿修羅「この恐怖の無さ、痛みを感じていないのか?」

 

撫順「こいつら、ただの兵士じゃないよ!」

 

肇和「まさか···人体改造!?」

 

阿修羅「なるほどな···だが結果は変わらんよ!」

 

阿修羅の全方位砲撃により周囲は火の海となる。そして軍事研究所に向かうと、そこにいるKAN-SENや兵士を殲滅しながら進み、ヒロに人体実験を行った研究者達を見つける。

 

阿修羅「私の主に人体実験をしたのは···貴様らだな?」

 

研究者「や、やめろ!来るな!」

 

阿修羅「その言葉、ヒロはどれだけ叫びたかっただろうな?」

 

研究者「じ、実験をして何が悪い!?技術の発展のために、人体実験など幾度となく行われてきた!人体実験は、人類の歴史でもある!」

 

阿修羅「ほう?それがお前の考えか···なら、私もお前で実験をしてやろう」

 

研究者「は?」

 

阿修羅「先程、これを見つけてな」

 

阿修羅の左上の手には『青酸カリ』と書かれたラベルのついた瓶があり、蓋に注射器を刺して中の液体を注射器に入れ、研究者に近づく。

 

研究者「やめろ···!来るな!来るんじゃない!」

 

阿修羅は手足で研究者の体を押さえ付け首に注射器を刺し、液体を注入する。

そして研究者は苦しみながら死亡した。

 

 

その後阿修羅達は他の基地も制圧し、東煌は降伏したのだった。

 

制圧され、人型セイレーン達に拘束されていく東煌のKAN-SEN達。そして現場の調査を行っている撫順達とセイレーン達、東煌のKAN-SEN達は見た···

 

 

雲の一部が晴れ、そこから差し込む光はまるでカーテンの如く周囲を照らし、その中でも1ヶ所だけがまるでスポットライトのように瓦礫の上に立つ阿修羅を照らしていた。

凛とした表情で阿修羅はその光を見上げており、その光景はまるで1つの絵画のようだった。

 

撫順「阿修羅さん、そろそろ帰還しましょう」

 

阿修羅「ああ、そうだな」

 

阿修羅は撫順達に向けて微笑む。その表情は美しく、聖母のようだった。

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

●阿修羅達は追加スキルとスキルの変更点
追加スキル『勝利の微笑み』(攻撃スキル)
敵陣に突撃し、周囲の敵全てに砲撃する(ダメージはスキルレベルによる)。そして1発の命中につき味方全体の体力を10%回復する。

スキルの変更点は確率で発生するスキルが確定で発動するようになり、『勝利を望んだ敗者』のスキル効果に『速力を15%上昇させる』を追加する。
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